東京都港区北青山二丁目の東京メトロ外苑前駅前にあった青山ベルコモンズ跡地に、三菱地所の複合商業施設「the ARGYLE aoyama(ジ・アーガイル・アオヤマ)」が2020年7月1日に開業した。
the ARGYLE aoyama.
青山のシンボルだった「ベルコモンズ」
青山ベルコモンズ(Aoyama Bell Commons)は、1976年6月に大手アパレル「鈴屋」の旗艦店として開業。建物は地上11階地下2階建、延床面積は15,164㎡。設計は著名建築家として知られる黒川紀章が担当した。
開業当初は、施設の開発を手掛けた鈴屋による運営であったが、1997年2月に同社が和議申請を行い経営破綻したため、以後は青山エイピーオーによる運営となった。
営業末期は、ライフスタイルセレクトショップ「CIBONE 」やグループのグロサリー専門店「DEAN&DELUCA」、ファストリ傘下の「Theory」日本初のコンセプトストアなど30近いブランドが出店していたが、再開発のため2014年3月をもって閉館していた。

解体後の青山ベルコモンズ跡地。
なお、鈴屋は1997年2月の和議申請後も、大手アパレルとしてファッションブランド「BELLE BOUDOIR」「COMMONS」など全国100店舗近く展開していたが、2020年現在の店舗数は都内2店舗にまで縮小している。
ポール・スチュアート旗艦店などが出店
the ARGYLE aoyamaの建物は地上20階地下2階建、商業フロアは1~2階、ホテルは3~4階・16~20階、オフィスフロアは5~15階、敷地面積は約2,264㎡、建築面積は約1,261㎡、延床面積は約23,122㎡。

the ARGYLE aoyama Floor Plan.
商業フロア(1~2階)には米国・ニューヨークに本店を構える「Paul Stuart(ポール・スチュアート)」の旗艦店を核に、清澄白河の紅茶・茶器専門店「TEAPOND」、串揚げ「串揚げ 海老虎」の新業態が出店。南青山三丁目交差点側には入居テナントの広告宣伝や情報発信を目的とした大型サイネージ「the ARGYLE aoyama cross-point」(縦約 5m×横約 10m)を設置する。
the ARGYLE aoyama cross-point.
Plan・Do・See都内初のホテル、イベントホールも
ホテルフロア(3~4階・16~20階)には、ラグジュアリーホテルやレストランを手掛ける「Plan・Do・See」による都内初となるホテル「THE AOYAMA GRAND HOTEL」(客室数42室)が2020年8月5日に開業する。
THE AOYAMA GRAND HOTEL.
THE AOYAMA GRAND HOTELは、青山ベルコモンズが一世を風靡した「80年代を意識したライフスタイル型ホテル」として、ミッドセンチュリースタイルの落ち着いた雰囲気の客室を展開する。

ホテル館内。
カジュアルダイニング「THE BELCOMO」やカウンター和食店「SHIKAKU」、江戸前鮨店「青山 鮨 かねさか」、イタリア料理店「TRATTORIA ANDREA ROSSI」、ルーフトップバー「The Top.」といったPlan・Do・See運営の飲食店5ブランドが出店する。
BELCOMO.
さらに、館内には多目的ホール「青山グランドホール(AOYAMA GRAND HALL)」が設けられる。ホール面積は約220㎡で、収容人数はシアター形式の場合は約220人、スクール形式の場合は約120人。
利用料金などは以下の通りとなる。
基本会場費:¥500,000 / 9:00から20:00 時間使用費:¥60,000 / 1時間(5時間以上から) 時間外延長費:¥50,000 / 1時間 (照明・音響・映像付帯設備、オペレーター他は別途)

青山グランドホール。
the ARGYLE aoyama
住所:東京都港区北青山二丁目14番4号

外部リンク:青山ベルコモンズ(公式サイト)
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NPCインターナショナル、2020年7月1日倒産-ピザハット・ウエンディーズFC運営大手、営業は継続
米国などで多くの「ピザハット」や一部の「ウェンディーズ」などをFC展開する大手飲食店運営企業「NPCインターナショナル(NPC International)」(アメリカ・カンザス州)が2020年7月1日にアメリカ連邦破産法11条の適用を申請し、倒産した。

日本のピザハット。
アメリア最大級の飲食フランチャイジー、コロナで破産
NPCインターナショナルは1962年創業で、米国の多くのピザハットや一部のウエンディーズを運営する。
2006年にメリルリンチ系に、2008年にバンクオブアメリカ系に、2011年にはオリンパスパートナーズに買収されるなど、資本関係が次々と変わっていた。その間に経営規模を拡大し、アメリカ最大級のトップメガフランチャイジーとなった。
経営破綻は新型コロナウイルス感染拡大の影響とみられる。
同社が運営する店舗の多くは今後も営業を継続し、経営再建をめざすとしている。
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青海に大型アリーナ、2025年夏開業-パレットタウン・Zepp Tokyoなど閉館へ
森ビルとトヨタグループの東和不動産などは、東京都江東区青海の複合施設「パレットタウン」を2022年度ごろまでに閉館し、2025年夏を目途に大型アリーナを中核施設とする新たな複合商業施設を開業させる。

パレットタウン。
左からメガウェブ、Zepp、レジャーランド(現チームラボ)。
「都市博」跡-再開発が決まっていたパレットタウン
パレットタウンは1999年に開業。もともとこの地は1996年に開催されることが決まっていた世界都市博覧会の予定地だったが、博覧会の開催に反対する青島幸男氏が都知事に当選したことにともない開会直前に中止となったため、空き地となっていた。
そのため、トヨタグループの東和不動産と森ビルが東京都から土地を借り受け建設したのがパレットタウンであった。敷地面積は79,295㎡。

中核施設のヴィーナスフォート。
パレットタウンはショッピングセンター(一部アウトレットモール)の「ヴィーナスフォート」を核に、トヨタの資料館「メガウェブ トヨタ シティ ショウケース」を核とした「メガウェブ」、ライブハウス「Zepp Tokyo」、アミューズメント施設「チームラボプラネッツ TOKYO」(ネオジオワールド・東京レジャーランド跡)、大観覧車などで構成される。
お台場という立地から数多くのドラマやアニメ作品の舞台となっており、近年は「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の舞台としても知られるほか、館内では多くのアーティスト・アイドルなどのイベントも行われるため、まれに「間違えて青梅に行く」出演者が現れることも恒例となっていた。

チームラボと大観覧車。
一方で、トヨタグループと森ビルは近い将来の大型再開発を見越して、借地権が切れる前の2008年に東京都から同地の土地を取得。当初、再開発は2013年ごろに完了するとされていたものの、リーマンショックなどの影響で延期されていた。
再開発に伴い、Zeppは代替施設として2012年に開業した三井不動産グループの複合商業施設「ダイバーシティ東京」に「Zepp DiverCity TOKYO」を開業、さらに2020年中には羽田空港近くに「Zepp Haneda」を開業させるなど、準備が進められていた。

ダイバーシティ東京。
さらに、2020年3月には新たな大型アリーナ建設の具体案についても発表されていた。
1万人規模のアリーナに-Zeppなど2022年度迄に閉館
再開発後に建設される施設の核となる大型多目的アリーナの延床面積は約37,000 ㎡。
収容人員はスポーツで約10,000席、ライブなどイベント等では約 10,000〜13,000席とする計画となっている。

アリーナ完成予想図(東和不動産)。
2020年時点で名称は発表されていないが、イラストには「トヨタアリーナ」の看板が掲げられている。

アリーナ内観(東和不動産)。
さらに、アリーナにはヴィーナスフォートに変わる新たな商業施設も併設される計画だという。
今回の再開発にもトヨタグループが関わっており、同社の博物館機能の存続も予想される。

トヨタの資料館「メガウェブ トヨタ シティ ショウケース」。
再開発は2023年春ごろに着工し、2025年6月ごろの完成を見込む。
そのため、ヴィーナスフォートやZepp Tokyoなどは遅くとも2022年度中に閉店・閉館するとみられる。
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