松山三越、2021年秋までに全館リニューアル-高層階を宿泊施設に

愛媛県松山市の大街道商店街にある百貨店「松山三越」が2021年秋の全館リニューアルをめざし、2020年秋から改装に入る。

松山三越。

地域2番店の松山三越、10年連続赤字だった

松山三越は1946年10月に開店。現在の店舗は1991年に建設されたもので、連絡通路でANAクラウンプラザホテル松山内の商業施設「ファッションタウンアヴァ」(BEAMS、DIESELなどが出店)と接続する。売場面積は21,420㎡、ファッションタウンアヴァと合わせると25,054㎡。建物は松山三越(自社)が所有する。
松山市の百貨店では「いよてつ高島屋」が地域一番店であり、松山三越は地域2番店。両店はともに大手百貨店であり、重複ブランドが少なくなかった。
伊予鉄髙島屋--
伊予鉄高島屋。

松山三越は長らく赤字(昨年まで10年連続)を計上していたこともあり、近く差別化のための改装をおこなう考えを発表していた。

百貨店にホテル・エステ・スイーツも-地元企業が参画

今回の改装には三越に加えて、道後温泉で旅館を運営する「茶玻瑠」「古湧園」、不動産店やホテルを運営する「三福ホールディングス」、飲食店を運営する「タケシカンパニー」など、愛媛県内の企業が参画する。
地階・1階は地元客・観光客をターゲットに地元・瀬戸内の旬の食を扱う「フードホール」「地産地消マルシェ」を設け、土産物店、スイーツ店などを誘致する。
2階・3階・4階は松山三越の売場となり、化粧品、アパレルなどを取り扱う。化粧品売場は2階に移設する。直営売場では三越・伊勢丹の商品を扱う「デジタルサロン」も設ける。
5・6階はエステサロンやヘルスケア関連の店舗を誘致。
7・8階は宿泊施設とし、デザイン性の高いライフスタイルホテルを誘致するとしている。
屋上にはフットサルコートと神社があるが、それらは今後も存続するとみられる。

現在、高層階にはレストランが出店。

今後、2020年秋から営業をおこないながらの改装をおこなう計画だとしている。
三越が地方店の複合ビル化を進めるのは珍しいこと。改装により観光客の取り込み・客層の拡大に成功し、三越流の新たな百貨店像を描くことができるかどうか注目される。

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百盛・パークソンTDプラザ店、2020年7月27日売却・近く閉店へ-百盛、北ベトナムから撤退・南部に経営資源集中へ

東南アジア最大手百貨店グループ「パークソン・リテール・アジア(百盛/Parkson Retail Asia Limited)」傘下の「パークソン・ハイピョン(百盛海防/Parkson Haiphong/PHCL)」は、ベトナム社会主義共和国ハイフォン市の百貨店「パークソンTDプラザ店(PARKSON TD PLAZA)」をTDグループの地場建設会社「Thuy Duong」に売却する株式譲渡契約を2020年7月27日に締結した。

Parkson TD Plaza.

株式譲渡に伴い、パークソン・ハイピョン社はTDプラザの百貨店店舗を閉店、ホーチミン市内1店舗の運営に専念する方針を決定している。

東南アジア最大手の百貨店グループ「百盛」

パークソン・リテール・アジアは、マレーシアに本拠を置く華人系財閥「ライオングループ(金獅集団/LION Group)」傘下の高級百貨店として、連邦直轄領クアラルンプールのスンガイ・ワンプラザ(Sungei Wang Plaza)で1987年に創業。1994年に同社初となる海外店舗を中国・北京に現地企業との合弁事業として出店して以来、同社の地盤であるマレーシアや中国を中心に出店を加速、2020年現在は東南アジア最大手の百貨店グループとなっている。

海防郊外の百盛越南2号店、大型複合施設の核だった

パークソンTDプラザ店は、ハイフォン駅から南東3kmほどの距離にある複合商業施設「TDプラザ」の核店舗として2007年1月に開業。建物は地上19階建、営業フロアは1~4階、売場面積は約23,000㎡。パークソングループとしてはベトナム2店舗目、運営はパークソン・リテール・アジア完全子会社のパークソン・ハイフォン(2006年12月設立)が担う。
同店は、施設に入居する専門店や韓国大手財閥・CJグループ系の映画館(シネマコンプレックス)「CGV」、アスコット社のサービスレジデンス「サマセット セントラルTDハイフォンシティ」、施設に隣接するタイ資本の大型総合スーパー「Big C」とともに新都心を形成していたが、グループの業績不振を受けたキャッシュフロー改善を目的として、TDグループの地場建設会社「Thuy Duong」(2007年5月設立)に1,000万ドルで売却する方針が決まったという。
パークソン・リテール・アジアは今回の売却により約700万シンガポールドルの純損失を計上、パークソン・ハイフォンは同社が管轄するホーチミン市1店舗の運営に専念するとしている。

ベトナムの先駆的外資系百貨店だったが近年は苦戦

パークソングループは、ベトナム社会主義共和国ホーチミン市の国営サイゴンツーリストデパートを事実上引継ぐ形で2005年6月にベトナム1号店「パークソン サイゴンツーリストプラザ店」を開業した。
Parkson Saigon Tourist Plaza.

パークソンはベトナムにおける外資系百貨店の先駆的存在として最盛期には10店舗近くを展開していたが、競争激化により2015年にパラゴン店・ハノイランドマークタワー店を閉店、2016年にベトタワー店を閉店、2018年にカンタビル店・フレミントン店を閉店したため、店舗数は最盛期の半分ほどに減少していた。
その一方、2019年4月には旗艦店であるサイゴンツーリストプラザ店の大規模リニューアルを開始、他既存店についても同様のリニューアルを目指す方針を打ち出しており、今後は「南ベトナム(ホーチミン市近郊など)への経営資源集約」を図るとみられる。

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