カテプリのリニューアルオープン(12月16日)に先駆け、専門店街「サンピアザ」、新札幌駅ビル「デュオ」、総合スーパー「イオン新さっぽろ店」のリニューアルが11月25日に行われた。
デュオ(左)とイオン新さっぽろ店(右)。
地階を「食」のフロアに大改装-サンピアザ
専門店街「サンピアザ」は1977年開業。建物は地下3階、地上5階建て(売場は地上3階まで)で、総賃貸面積は約18,400㎡。運営主体は札幌副都心開発公社。専門店街の隣には水族館「サンピアザ水族館」や屋内型遊園地「ファンタジーキッズリゾート」と言った娯楽施設が隣接している。
今回のリニューアルでは地下3階から地上2階、地上3階の1部でテナントの刷新・移転などが行われた。
サンピアザ。
地下3階から地下1階には飲食店や食物販が総集結。
従来ファッションフロアだった地下2階は飲食フロアに一新し、スープカレー「一灯庵」や、パスタ「ちろりん村」など、隣接するカテプリのフードコートと合わせると18の飲食店が軒を連ねる。
地下1階センターモールではベーカリー「どんぐり」や小樽の老舗蒲鉾店「かま栄」などが出店。スイーツゾーン「SWEETS PLAZA」には帯広銘菓「柳月」が加わり、充実度がアップした。
地下1階センターモールの「SWEETS PLAZA」。
地上1階には人気アパレルの「グリーンパークストピック」など、カテプリとの回遊性を意識した旬のカジュアルスタイルを集積。
地上2階には選りすぐりのコスメやアクセサリーなど展開するライフスタイルストア「LIPS and HIPS style store」が出店するなど、大人向けのフロアとなる。
サービスや医療テナントなど利便性を向上ーデュオ
新札幌駅ビル「デュオ」は、1990年開業の「デュオ1」と1992年開業の「デュオ2」の2棟からなる。建物はともに地下1階、地上5階建てで、総賃貸面積は約13,700㎡。運営主体は札幌副都心開発公社。
今回のリニューアルでは、デュオ1の地下1階とデュオ2の4階において新テナントの出店が行われた。
デュオ。
地下鉄東西線新さっぽろ駅に直結するデュオ1の地下1階では、「H.I.S.」、「JTB」と言った旅行関連ショップや、「新札幌駅前デュオ郵便局」、「新さっぽろ献血ルーム」などサービステナントが集積し、利便性が向上。
デュオ2の4階は各医療機関や「介護の相談窓口」、「アイン薬局」などが整備された「デュオメディカルモール」となる。
地下1階のイートインを充実ーイオン新さっぽろ店
イオン新さっぽろ店は、1977年に「ダイエー厚別店」としてオープンした総合スーパー。建物は地下1階、地上2階建てで、総賃貸面積は約15,800㎡。運営主体はイオン北海道(旧マイカル北海道)。
今回のリニューアルでは『「たのしいくらし」「あたらしいトキメキ」が見つかるお店』をコンセプトに全館が刷新された。
イオン新さっぽろ店。
改装の目玉となる地下1階食品売場のイートインコーナーでは、イオン北海道初の「ジュースバー」と「アイスバー」、さらに100円コーヒーや軽食が味わえる「AEON Drip Cafe」が登場するなど、イートインの充実化が図られた。
イートインコーナー。
地上1階のリカーショップは、日本酒・焼酎・ワイン・クラフトビールなど国内外の品揃えを充実させたお酒の専門店としてリニューアル。
地上2階ゲームソフト売場では、イオン北海道初となる「CAPCOM」、「バンダイナムコ」「SEGA」のコーナーを設置した。
施設間での回遊性が大幅に向上した大改装
2017年春にも“リボーン”を実施へ
新さっぽろアークシティを構成する施設で行われた今回の“リボーン”では、カテプリ、サンピアザ、イオンの地階部分が「食」をテーマにしたフロアで統一され、施設間での回遊性が大幅に向上。また、地上1階と2階においても、施設間の特色を相互補完する形でテナントの配置や売場づくりが行われ、まさに「三位一体」と言える一体感ある空間が出来上がった。
また、アークシティにおいては。今後2017年春を目処に再度の大改装を実施する予定で、カテプリ、サンピアザの地上3階部分や、デュオの改装中フロアなどにおいて魅力的な「リボーン」が期待される。
関連記事:新さっぽろアークシティ、一体的改装で“リボーン”(1)-「カテプリ」百貨店からショッピングモールに転換
関連記事:カテプリ新さっぽろ、4月30日閉店
外部リンク:カテプリ(公式サイト)
外部リンク:サンピアザ・デュオ(公式サイト)
外部リンク:イオン新さっぽろ店(公式サイト)
ニュースリリース:新さっぽろ駅前が生まれ変わる 、40年目の“REBORN !”11月25日(金) 「サンピアザ 」「デュオ」「イオン新さっぽろ店」12月16日(金)「カテプリ」第1期 REBORN!オープン(イオンモール公式サイト)
新さっぽろアークシティ、一体的改装で“リボーン”(1)-「カテプリ」百貨店からショッピングモールに転換
JR新札幌駅前の大型商業施設群「新さっぽろアークシティ」が“リボーン”と称する大規模なリニューアルを終え、2016年11月から12月にかけてリニューアルオープンした。

アークシティ2階北入口。
施設間での一体的な大規模改装を敢行
新さっぽろアークシティは、ショッピングモール「カテプリ」(運営:イオンモール)、専門店街「サンピアザ」、JR新札幌駅ビル「デュオ」(運営:共に札幌副都心開発公社)、総合スーパー「イオン新さっぽろ店」(運営:イオン北海道)からなる大型商業施設群。4施設の総賃貸面積は約61,100㎡。いずれの施設も札幌市が出資する第3セクター企業である札幌副都心開発公社が所有している。
新さっぽろアークシティ。(イオンモール公式サイトより)
新さっぽろアークシティは新札幌副都心を牽引する一大商業エリアとして多大な集客力を持つ一方で、それぞれの施設が独立した事業者の運営のため、施設間での回遊性の悪さが目立っていた。
そのため、今回の“リボーン”と称する大規模リニューアルでは施設を運営する事業者同士が連携し、より一体的な売場づくりが行われることとなった。
イオンモール運営となった「カテプリ」
郊外型百貨店から都市型ショッピングモールに転換
12月16日に新装オープンした「カテプリ」は、1982年にダイエー系列の百貨店「プランタン新さっぽろ」として開店。プランタン百貨店との契約終了により、2000年に「カテプリ新さっぽろ」に名称変更した。
建物は7階建て、売場は地下2階から地上3階までで、総賃貸面積は約13,200㎡。
カジュアルな品揃えが特徴の郊外型百貨店であったが、2015年9月からダイエーの道内店舗を引き継いだイオン北海道(旧マイカル北海道)の運営に変わると、2016年4月30日に大規模リニューアルのため一旦閉店。
運営主体をイオンモールに移して行われた改装では、「カテプリ」の屋号は継続することになったものの、フードコートの新設や大型テナントの導入などで「都市型ショッピングモール」として生まれ変わることとなった。
イオンモール運営のショッピングモールとなったカテプリ。
地下2階は道内最大級のフードコートを導入
カテプリ館内の地下2階から2階を中心に行われた今回のリニューアルでは、随所にイオンモール流の売場づくりがもたらされた。
施設のメインフロアとなる地下2階には、フードコート「FOOD FOREST」を展開。北海道初上陸となるステーキ専門店「いきなり!ステーキ」や、牛カツ・牛タンの「吉田屋たんたんぼう」をはじめとする12店舗の飲食店が集結。また、道内最大級となる約1,000席の客席やスポーツ観戦を楽しめるモニターが整備されるなど、「トキ」と「食」を楽しめる大型飲食ゾーンとなっている。
地下2階フードコート「FOOD FOREST」。
地下1階には食物販など15店舗が出店
地下1階には食物販を中心とする専門店街「プリチカDELI」を展開。京都の緑茶専門店「宇治の露製茶」が手がける“お茶バー”「ANCHA KYOTO」や、若鶏半身揚げの「小樽なると屋」、よしもとクリエイティブエージェンシーのグッズショップ「よしもとエンタメショップ」など、個性的な15店舗が出店する。
地下1階、食物販が中心の専門店街「プリチカDELI」。
ボルダリングジム併設の大型スポーツ店出店の地上1階
1階はライフスタイルショップを中心にナチュラルテイストのレディスファッションとスポーツショップが集結。ボルダリングジムを併設した大型スポーツ専門店「スポーツオーソリティ」や、カフェ「タリーズコーヒー」など計13店舗の専門店が出店する。
3階は2017年春までに全面リニューアル
JR新札幌駅と直結する地上2階では、レディスファッションの「ベルーナ」やメガネの「JINS」をはじめ、英語教室「セイハ英語学院」や保険相談の「保険クリニック」と言ったサービステナントなど、計20店舗が出店する。
残る3階は2017年春を目処にリニューアルする予定で、今後工事が進められる。
なお、現在「カテプリ」は新さっぽろ店が全国唯一の店舗であるため、今回のリニューアルに際して店舗名称が「カテプリ新さっぽろ店」から「カテプリ」に変更されることになった。
記事のつづきはこちら(サンピアザ改装)
関連記事:カテプリ新さっぽろ、4月30日閉店
外部リンク:カテプリ(公式サイト)
北千住マルイ、2016年12月9日リニューアル-レストラン街など全69店舗を刷新
2016年春から順次改装をおこなっていた北千住駅前の百貨店「北千住マルイ」の全面リニューアルが完了し、12月9日にグランドオープンした。

北千住マルイ。
マルイの旗艦店、開業12年目のリニューアル
北千住マルイは2004年2月に再開発ビル「北千住ミルディスⅠ番館」の
核店舗としてオープン。全館の売場面積は34,804㎡。
マルイは2000年代に入って以降、百貨店業態店舗のファッションビル・専門店への転換を進めてきたが、北千住店は百貨店業態での営業を続けている。
目玉はレストラン街の刷新-4月・12月の2段階で新装
今回の改装の目玉は9階レストラン街「千寿万彩」のリニューアル。
4月28日に第一弾リニューアルが、12月9日に第二弾リニューアルが完了し、全店グランドオープンとなった。

リニューアルなった千寿万彩。
「千寿万彩」のリニューアルコンセプトは「The Comfor-Table」で、4月には博多明太子「やまや」が運営する「博多炉ばた焼き やまや」などが、12月には「新宿中村屋」が運営する「Olive House Kitchen」、JR九州が運営する和食店「うまや」などが新たに出店。
そのほかの多くの店舗もリニューアルをおこなっている。
新規・リニューアル店舗は69店!
新規出店、もしくはリニューアル店舗は全館で69店舗に上る。
全館のリニューアルコンセプトは「おいしいを、きれいを、うれしいを、毎日。」。
新規出店店舗では、大阪のチーズケーキ店「パブロ」のチーズタルト専門店「パブロミニ」、京都のがま口・財布専門店「アヤノコウジ」、東京西川が運営する今治タオル・高品質タオル専門店「タオリエ」、スマホアクセサリー専門店「スマートラボ」などといった様々な「こだわりの商品」を販売する店舗が北千住初出店となった。

全69店舗が新装・新規出店。
また、直営の「マルイのシューズ」、「マルイモデル」なども移店・全面リニューアルしたほか、「ユニクロ」、「コナカ・スーツセレクト」、「洋服のサカゼン」、「リーバイス」、「アディダス」といったお馴染みのチェーン店・ブランドも新たに出店している。

新規出店したスーツセレクト。
北千住では、2016年にイトーヨーカドー、ダイエートポスと総合スーパーの閉店が相次いだばかりだ。
マルイでは、今回の改装によって北千住唯一の百貨店としての魅力を高めるとともに、比較的安価なカジュアル商品を扱う店舗も拡充させることで、これまで総合スーパーを利用していた客層を取り込みたいという思惑もがあろう。
外部リンク:おいしいを、きれいを、うれしいを、毎日。(北千住マルイ)
関連記事:イトーヨーカドー千住店、4月10日閉店-ヨーカドー1号店
関連記事:ダイエートポス北千住店、2016年度中に閉店へ-千住一丁目再開発に認可
JR石勝線、12月22日に約4ヶ月ぶり運行再開-道東の大動脈、台風で被災
台風で8月30日から不通となっていたJR石勝線・根室本線の芽室駅-トマム駅間が12月22日始発から運転を再開し、道央と道東を結ぶ列車が約4ヶ月ぶりに通常ダイヤに戻った。

運行再開初日の「スーパーとかち」。
札幌と帯広・釧路を結ぶ大動脈、ようやく再開
JR石勝線・根室本線の芽室駅-トマム駅間は、台風10号による風水害により3つの鉄橋が流出したほか、路盤が崩壊するなどして、8月30日より運休していた。 石勝線は8月25日の大雨の影響で8月29日まで運休しており、運行を再開した矢先の出来事であった。
同区間は道央と道東を結ぶ大動脈であり、JR貨物による農産物の貨物輸送も多いため、JR北海道では、他線区で使う予定であった鉄橋を転用するなどして復旧を急ぎ、年末年始までの開通にこぎつけた。
沿線各地で祝福-再開キャンペーンも
運行再開となった22日には、札幌駅で午前7時に運行再開式典が挙行されたほか、沿線の各地で復旧を祝う記念イベントが開催された。
また、JR北海道でも「運転再開キャンペーン」としてお得な旅行商品などの販売を行う。

運転再開キャンペーンが実施される。
一方で、2016年夏の水害による影響は大きく、根室本線などの一部区間では営業再開の目途が立っていないほか、道東方面特急は営業再開当日の22日も低気圧の影響で列車の運休・遅れが相次ぐこととなった。
外部リンク:帯広・釧路間特急列車運転再開キャンペーン – JR北海道
関連記事:留萌本線・留萌-増毛、12月4日の運行を以て廃線に
関連記事:JR北海道、3路線を廃止する方針
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ダイエー、市川店・コルトンプラザ店を相次いで改装-城東・市川ドミナンドで生き残り図る
大手スーパーのダイエーは、JR市川駅前の総合スーパー「ダイエー市川店」を全面改装し、12月1日より「イオンフードスタイルストアby daiei」に業態転換した。

フードスタイルストアとなったダイエー市川店。
食品中心の「フードスタイルストア」へ転換
ダイエー市川店は1975年7月開業。建物は地下2階地上14階建てで、売場面積は12,921㎡。地元企業の「市川ビル」が所有している。16層の商業ビルは、ホテルなど以外では日本でも殆ど例を見ない規模だ。
今回の改装では、ダイエー直営売場を従来の6フロア(1~6階)から4フロア(1~4階)に集約するとともに、5~6階にはイオン系の専門店などを導入。直営売場は食品売場を中心とする「イオンフードスタイルストアby daiei」に転換した。
1階食品売場では、レシピ提案や食事サポートなどを行うキッチンサポート「dai-docoro」、直営焼き立てパン売場「D’sベーカリー」を新たに導入。精肉コーナーではダイエー直営牧場で飼育された「さつま姫牛」「さつま王豚」の品揃えを従来比の約1.3倍に拡大した。

dai-docoro。(公式サイトより)
3階では、既存のフードスタイルストアが特徴としていた「ボタニカルショップ」の小型新業態「Breath」を開設。さらに、2階にあった酒売場を移設するとともに、ダイエーおすすめのワインや挽きたてコーヒーを提供する「テイスティングバー」を首都圏初導入。バーに隣接してイートインスペースも新設されるなど、フードスタイルストアの新たなモデルとなる改装となった。

テイスティングバー。(公式サイトより)
また、これまで衣料品や雑貨売場として営業していた5~6階は専門店フロアへと転換。イオンが運営する大型スポーツ用品店「スポーツオーソリティ」、イオン傘下のアパレルショップ「TAKA-Q」、靴専門店「ASBee」などが新たに出店した。
段階的な「脱GMS化」でダイエー直営売場は16層中4層に
ダイエーと建物所有者の市川ビルの間では2000年以降、「IDP(Ichikawa Develop Project)」と呼ばれる合同会議を開催し、関係性を深めてきた。ダイエーの経営悪化に伴う全国的な店舗閉鎖が行われていた2006年には、7階にダイエーとユニクロ(ファーストリテイリング)が共同出資するファストファッション専門店「GU」を導入(現在は撤退済)。その後もダイエーと市川ビルの積極的な連携によって、直営売場の縮小と専門店比率の拡大などの売場改革が度々行われてきた。
今回のリニューアルでは5〜6階の直営売場が専門店フロアとなり、直営売場は全16フロアのうち4フロアまで縮小。業績不振の総合スーパー業態からの脱却を目指すダイエーと、衣料品売場の専門店転換をおこなうイオングループの姿勢が、より一層明確に表れたものとなった。
なお、市川ビルはIDPのなかで、最新の防犯・防災設備の導入や、当ビルが築100年以上に亘って営業をおこなうための全面改修・耐震補強も実施しているという。
継続的な改装行ういちかわコルトンプラザ店
ダイエーでは市川店のリニューアルに先駆けて、同じ市川市のショッピングセンター「ニッケコルトンプラザ」の核テナントとして営業している「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」も改装を継続的に行っている。

ダイエー旗艦店「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」。
ダイエーグループの百貨店「いちかわプランタン」(1988年11月開業)を前身に持つ同店は、2014年11月に同じコルトンプラザ内に出店していた食品スーパー「ピーコックストア」(旧・大丸ピーコック、2009年開店)の売場を吸収する形で、「イオンフードスタイルストア」に業態転換している。
かつてのコルトンプラザでは、ダイエーが一般食品を、大丸ピーコックが高級食材や銘店を扱うという構図が見られたものの、両社がイオン傘下となったため、同じような商品が並ぶようになっていた。
業態転換後は、大丸ピーコック時代のデパ地下スタイルの売場を踏襲し、有機食品や自然由来の食材を集めた「ボタニカルショップ」を展開するなど、百貨店を意識したゾーニングを行った。
ピーコックストアの売場を吸収した2階食品売場。
7月28日にはこだわりの健康食品・サプリメントを取扱うアンチエイジング専門店「アエナ」が新規出店し、8月にはヤマト運輸の宅急便が店頭で受け取れる新サービス「PUDOステーション」(宅配便ロッカー)を設置。さらに11月19日にはダイエー内に入居する家電量販店「ノジマ」も改装を遂げるなど、新生ダイエー旗艦店としての立ち位置を明確にしつつある。
ダイエー、「最後の砦」の城東・市川エリアで積極投資
「イオンフードスタイルストアby daiei」は、11月26日にも本八幡駅近くにオープンしたショッピングセンター「イオンタウン市川大和田」の核テナントとして新規出店したばかりだ。

イオンタウンに初出店した「ダイエー市川大和田店」。
ダイエーはかつて47都道府県の全てと中国、ハワイに店舗を構えていたものの、店舗閉鎖とイオングループ入りに伴う旗艦店のイオン譲渡などを経て、東京と大阪周辺の9都府県で営業するローカルスーパーとなってしまった。
ダイエーは相次ぐ「イオン化」で多くの旗艦店を失ったなか、3店舗が立地するなど拠点性の高い市川への積極投資をおこなうこととなった。
江東区に本社を置くダイエーは、市川市に隣接する東京都城東地区(江東区、江戸川区など)にも複数の店舗を有しており、マンション建設が相次ぎ子育て世代が多く、今後も人口増加が見込まれている城東地区~市川周辺において店舗改装などの積極投資を進めているほか、浦安市でも2014年10月にダイエー浦安駅前店を新規出店している。

城東地区では新規出店も行われている(東向島駅前店)。
ダイエーは「関東最後の砦」とも言える城東ドミナントエリアで守りを固めつつ、かつての「日本一の兵」は生き残りを目指すことになる。
関連記事:イオンスタイル碑文谷、12月18日開店-ダイエー碑文谷店跡、当面は下層階のみ
関連記事:イオンタウン市川大和田、11月26日開業-イオンタウン初となる”ダイエー”出店
外部リンク:ダイエー市川店
外部リンク:ダイエーいちかわコルトンプラザ店
外部リンク:ダイエー市川大和田店
ニュースリリース: 『ダイエー市川店』リニューアルオープンについて(ダイエー公式サイト)
JR大阪環状線に新型車「323系」12月24日運行開始-45年ぶりの新造車
大阪の大動脈であるJR大阪環状線に新型電車「323系」が12月24日にデビューする。

湖西線で試運転をおこなう323系。
大阪環状線、45年ぶりの新造車両
323系電車は20m級の3扉車で、1編成8両。大阪環状線・ゆめ咲線(桜島線)の専用車両で、大阪環状線で長年親しまれているオレンジ色(オレンジバーミリオン)の帯がアクセントとなっている。
大阪環状線では1971年の103系増備車以来新造車両は投入されておらず(他線乗り入れ車両や中古車両の投入はあったものの)、323系は実に45年ぶりの新造車両となる。
車内には大阪環状線用の車両で初となる車内案内表示装置(液晶モニター)が設置されているほか、訪日外国人向けのWi-Fiサービスも提供される。
12月24日デビュー-2018年度までに全21編成
323系は12月24日16時09分京橋駅発より営業を開始。24日にはこの1編成が、翌日の25日に3編成がデビューする予定で、2018年度までに全21編成が出揃う。それと同時期に、永年親しまれた103系の運用は消滅する予定となっている。

103系。1963年に製造開始された。
外部リンク:「大阪環状線改造プロジェクト」進行中 初の大阪環状線専用新型車両323系がいよいよデビュー!~12月24日、営業運転を開始します~
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パピオスあかし、2016年12月1日開業-明石駅前・ダイエー跡に大型複合施設
兵庫県明石市の明石駅前に、複合商業施設「パピオスあかし」が12月1日にオープンした。
パピオス明石。
明石駅前・ダイエー跡地に完成した複合商業施設
パピオスあかしは、2005年8月に閉店した「ダイエー明石店」跡地とその周辺地区の再開発事業で誕生した。パピオスは公募により決定したもので、「パレス」「ピアッツァ」「オアシス」「押す」の略だという。
再開発が発表された当初は、百貨店やスーパーの進出案もあったものの、商業テナントや公共施設などが入居する地上6階建ての「複合施設棟」と、地上34階建ての高層マンション棟で構成されることとなった。
複合施設と高層マンションの2棟で構成される。
複合施設棟の1〜3階には、飲食店や物販、医療機関など約60のテナントが入居。店舗面積は3,055㎡。
1階は飲食テナントを中心に約30店舗で構成され、玉子焼(明石焼)専門店「松竹」や、創業45年の老舗寿司店「政旨鮨」など、再開発前の当ビル敷地内にあった店舗を中心に、明石ゆかりの飲食店が軒を連ねる。

松竹。
2階はかつてダイエービルに出店していた「ジュンク堂書店」(2017年1月27日開業)を核に約10店舗が出店。また、フロア中央にはイベントスペース「あかし市民広場」が整備された。
3階は各種医療機関や調剤薬局、サービステナントなど15店舗が出店する。
4〜6階は「あかし市民図書館」、「あかし子育てセンター」(共に2017年1月27日開業)、「さかなクンコーナー」(仮称、2017年3月開業)など、明石市の公共施設が入居する。
バスターミナルなど駅前広場も全面オープン
明石駅南口ではパピオスあかしの開業に合わせ、駅前広場も全国オープンした。新たに整備されたバスターミナルでは、従来北口から発着していた路線バスの多くを集約。周辺には屋根やベンチ、花壇なども整備された。
また、パピオス明石の周辺には屋根付きの歩行者デッキも整備されており、周辺の回遊性が大きく向上した。

歩行者デッキは中心商店街「魚の棚」にも接続。
全面オープンした駅前広場。
一方で、明石市は、広場内の花壇が完成直後にスケートボードによって汚損されたとして、12月16日に被告訴人不詳で告訴状を提出したという。
パピオスあかし
兵庫県明石市大明石町1丁目6−1
営業時間:施設により異なる
関連記事:イオンスタイルUmie、2017年夏開店-ハーバーランドのイズミヤ跡に
関連記事:ダイエー神戸三宮店、2017年春「三宮オーパ2」に転換-ダイエーは3フロアで存続
外部リンク:パピオスあかし
クリスピークリームドーナツ新宿サザンテラス店、1月閉店-閉店続くクリスピークリーム、日本1号店も
店舗数国内2位のドーナツチェーン店「クリスピークリームドーナツ」は、日本進出1号店の新宿サザンテラス店を、店舗の賃貸契約満了に伴い2017年1月3日で閉店すると発表した。
クリスピークリームドーナツ新宿サザンテラス店。
社会現象にもなった「クリクリブーム」の原点
クリスピークリームドーナツ新宿サザンテラス店は2006年12月に開業。当時はドーナツ界の新たな「黒船襲来」として絶大な注目を集め、ドーナツを購入するためにはテーマパークのアトラクション並みの長い行列と待ち時間を要した。
サザンテラス店で成功を収めたクリスピークリームドーナツは、2007年10月に有楽町に日本2号店をオープン。その後は立川や船橋、横浜といった東京近郊にも進出し、新規出店の度に数時間待ちの行列が出来る“社会現象”とも言えるブームを巻き起こした。最終的には広島県や福岡県といった地方都市にも出店し 、ミスタードーナツ1強の業界に風穴を開ける勢いで店舗網の拡大を続けた。
地方からの一斉撤退、一転して縮小路線へ
その甘さで人々を魅了して来たクリスピークリームドーナツだったが、現実は甘くはなかった。拡大路線とは裏腹に、大都市でのブームは下火となり、ドーナツ欲しさに長蛇の列をなす人々の姿は既になくなっていた。そして2016年1月、岡山市と福岡市の店舗が全面撤退すると、2月には広島県と京都府からも全面撤退。その後も撤退は続き、西日本では兵庫県から大分県の間に店舗が全くなくなるなど、これまでとは一転し、縮小路線へと舵を切り始めた。
2月に撤退した福岡天神地下街店。
コト消費型や催事拡大で10周年迎えるも
あまりに呆気ない1号店の幕切れ
その後、クリスピークリームドーナツは首都圏への経営資源の集中を進め、9月にはイオンタウンユーカリが丘(千葉県佐倉市)にキッズスペース付きの新店舗を出店。ドーナツにチョコペンで絵を描ける「キッズデコセット」を同店限定で販売するなど、従来にはなかった「コト消費型」の店舗づくりを始めた。
キッズスペース付き店舗が出店したイオンタウンユーカリが丘。
また、地方への催事にも積極的に投資し、9月には十字屋山形店(山形市)に「山形県初上陸」として6日間限定で出店。「名前は知っていたけど買えなかった」という地方住民の需要に応えるため、百貨店やショッピングモール内に期間限定で出店することにより、手堅く支持を獲得している。
地方への催事にも積極出店。(写真は十字屋山形店)
そのような中で、節目の日本進出10周年を迎え、12月22日には市川駅ビル「シャポー市川」内に新規出店するなどようやく体制を持ち直してきたと思われた矢先の1号店の閉店。店舗の契約満了に伴うものとは言え、かつて一時代を築いたクリスピークリームの「原点」の幕切れは、あまりに呆気ないものとなった。
外部リンク:Krispy Kreme Doughnuts | 新宿サザンテラス店
関連記事:クリスピークリームドーナツの閉店続く-福岡に続き京都、広島からも全面撤退
関連記事:クリスピークリームドーナツ、福岡市から全店撤退
関連記事:ミスド、定番商品を値下げし「毎日おいしいプライス」に-新業態「ミスタードーナツ・トゥーゴー」も展開へ
関連記事:閉店相次ぐ「クリスピー・クリーム・ドーナツ」に未来はあるか?(ハーバービジネスオンライン様提供記事)
仙台フォーラス、2016年12月16日リニューアルオープン-地下1階を「生活提案型」に
仙台市青葉区のファッションビル「仙台フォーラス」が12月16日にリニューアルオープンした。
仙台フォーラス。
仙台市の中心商店街を代表するファッションビル
仙台フォーラスは1975年開店した「ジャスコ仙台店」を前身とするファッションビル。2016年からは株式会社OPAの運営となっている。
建物は地下3階、地上8階建てで、店舗面積は12,965㎡。仙台フォーラスの売場が展開する地下1階〜地上8階をイオンリテール株式会社が所有し、ライブハウス「SENDAI CLUB JUNKBOX」や中華料理店「北京餃子」などが入居する地下2階〜3階を地元企業の仙台観光が所有している。
地下1階を生活提案型「ラスチカ」に転換
今回のリニューアルの目玉は、地下1階の全面改装。
地下1階は書店や家具店など10店舗が展開する「ラスチカ」へと生まれ変わった。
ラスチカ内に設置された広告看板。
核店舗の書店「TODAY’s LIFE(トゥデイズ・ライフ)」は、イオングループの未来屋書店が手がける“書籍と文具雑貨”の新業態店。一般的な書店のような書籍ジャンルごとの棚を設けず、毎月のテーマに合わせて書籍・雑貨を流動的に配置することで、最先端のライフスタイルを提案する。
また、隣接するインテリアショップ「CLASH GATE(クラッシュゲート)」では、“壊すことで生まれるなにか”をテーマに、ジャンルの垣根を越えた小物・雑貨を展開する。
TODAY’s LIFE(写真手前)とCLASH GATE(写真奥)。
この他にも、大人向けお菓子ブランド「Cubetas(キュビタス)」や、ソファ専門店「FedericoⅡ(フェデリコセカンド)」などが出店し、従来のフォーラスにはなかった生活提案型のフロアを作り上げている。
フォーラスでは地下1階「ラスチカ」の誕生に先駆け、他のフロアにおいてもリニューアルが行われ、東北初出店となるパンケーキ店「幸せのパンケーキ」(2階)など6店舗が新規出店を行った。
フォーラス消滅?気になる「オーパ化」のタイミングは
イオン系のファッションビル「フォーラス」は、2016年12月現在、秋田、仙台、金沢、大分に店舗を構えている。
しかし、フォーラスは2016年3月のダイエー系ファッションビル「OPA」との経営統合後、秋田フォーラスを2017年2月をもって一時閉店させ、大規模リニューアルの後10月から「秋田オーパ(仮称)」とする予定で、さらに大分フォーラスも2017年2月に閉店後、建物を建て替えた上で2019年に「大分オーパ(仮称)」とする予定だ。
2017年2月に閉店し、10月からオーパとなる秋田フォーラス。
OPAは、引き続き「フォーラス」を名乗る仙台、金沢の両店も将来的に「オーパ」に転換する方針であるとしており、「フォーラス」の屋号は消滅する可能性が高い。
しかし、今回リニューアルされた仙台フォーラス地下1階フロアが「フォーラスの地下」を意味する「ラスチカ」と命名されたことから、仙台の「オーパ化」は当面の間、行われない可能性もある。
また、今のところ大きな動きがない金沢フォーラスは、かつてのジャスコ店舗を業態転換した築40年を超える他3店と異なり、築年数が10年と浅いため、秋田や大分のような大規模リニューアルや建て替えといった形でのオーパ転換にはならない可能性が高い。
「フォーラス」各店の今後の行方に注目が集まる。
外部リンク:仙台フォーラス
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スペースワールド、2017年12月31日閉園
北九州市八幡東区のテーマパーク「スペースワールド」が、2017年12月31日をもって閉園することを発表した。

スペースワールド。
九州を代表するテーマパーク、27年の歴史に幕
スペースワールドは1990年4月に新日鐵八幡製鉄所の一部敷地を利用して開園。開業当初は新日鐵、地元財界、自治体などが共同出資していたが、業績不振により2005年以降、北海道を中心にリゾート開発・再生を手掛ける「加森観光」(札幌市)傘下での運営となっていた。
「宇宙」をテーマとした九州を代表する大型テーマパークで、シンボルとなっているスペースシャトル「ディスカバリー」の実物大模型を中心に絶叫マシン、巨大観覧車、宇宙博物館などの施設が営業している。
九州・山口の修学旅行の定番スポットとして知られており、北九州市が1998年から2013年までスペースワールドを成人式の会場としていたことでも全国的に話題となっていた。

ディスカバリーの実物大模型
年間フリーパスも年内で販売終了
今回の閉園決定に伴い「年間フリーパス」の販売も年内で終了する。
八幡・東田のまちづくり、どうなる?
1999年のJR九州・スペースワールド駅開業、2001年の北九州博覧祭開催以降、スペースワールドの周辺では大型商業施設「イオンモール八幡東」や博物館「北九州市立いのちのたび博物館」新設、マンション建設などの宅地開発も進んでおり、スペースワールドの跡地利用は東田地区のまちづくりの今後に大きな影響を与えるとみられる。
外部リンク:福岡県北九州市のテーマパーク『スペースワールド』 |
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(新日鐵和歌山製鉄所堺地区社宅跡地再開発)