カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

三菱地所、ホークスタウンモール再開発の概要発表

三菱地所は、2016年3月31日を以て閉館した「ホークスタウンモール」(福岡市中央区地行浜)の再開発計画概要を発表した。
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ホークスタウンモール。

かつてはダイエーグループだったホークスタウン

「ホークスタウンモール」は福岡ドーム隣に位置しており、ダイエーグループによって2000年4月に開業した。
ダイエーの経営不振により2004年に投資ファンドに売却され、その後は2005年にスーパーマーケットの「レッドキャベツ」が、2011年には「HKT48劇場」と100円ショップ「Seria」がオープンするなど、リニューアルが進められてきた一方で、近年は空き店舗が目立つ状態となっており、2015年には三菱地所に売却されていた。
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HKT48劇場。

新施設は現在の1.6倍-Zepp福岡は再出店か

新たな商業施設は、現在のホークスタウンの建物を解体したあとに建設される。
延床面積は約13万㎡となる予定で、現在のホークスタウンの延床面積が約81,000㎡と比較すると、新施設は現在の1.6倍の規模。
近隣のショッピングセンターの延床面積は「マリノアシティ福岡」が約81,000㎡、「木の葉モール橋本」が約84,000㎡、「イオンモール福岡伊都」が約91,000㎡であるため、新施設は福岡市西部で最大級のショッピングセンターとなる。
三菱地所では、ホークスタウン跡地に建設され新施設を三菱地所のショッピングセンター事業の旗艦施設にしたい考えで、現在のホークスタウンとは大きく異なる雰囲気になりそうだ。
(ちなみに、当施設の近隣にある三菱地所系の商業施設としては「INTER MEDIA STATION」(福岡市中央区、通称「イムズ」)、「鳥栖プレミアムアウトレット」(鳥栖市)などが挙げられる)
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新施設の完成予想図(三菱地所サイトより)。

出店テナントについては現時点では未定だが、映画館「ユナイテッドシネマ福岡」、ライブハウス「Zepp福岡」については再開発後の建物への再出店交渉を進めているという。
なお、「ハードロックカフェ福岡」はJP博多ビル(博多丸井となり)に移転、「HKT48」は西鉄ホール(ソラリアステージ内)を利用して定期公演を行うことになっている。

Zepp福岡は5月に閉館

現在、ホークスタウンモールの大型テナントは「Zepp福岡」のみが営業を継続中。
4月中も「SCANDAL」「LinQ」「i☆Ris」など有名アーティストのコンサートが行われる予定となっているが、5月8日の奥田民生、PUFFY、真心ブラザーズなどが出演する「Zepp福岡 Bye Bye バイ」を以て閉館する予定となっている。

追記:震災の影響で閉館が5月9日に延期。チャリティーコンサートを実施する予定。なお、上記のLinQの公演も5月5日に延期。

新しい記事はこちら:三菱地所、ホークスタウン跡に「MARK IS」出店へ-ZEPP福岡も復活

外部リンク:ホークスタウンモール再開発計画について(三菱地所、PDF)
関連記事:HKT48劇場、天神「西鉄ホール」に移転へ-西鉄福岡駅直結

リウボウ、太平洋そごうと提携へ-2016年6月に

那覇市の百貨店「リウボウ」は6月ごろを目途に「太平洋そごう」(台北市)との提携を開始する。
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リウボウ。

ポイント相互利用開始、物産展でも協力

今回の提携では、台湾で使われている太平洋そごうのポイントカードをリウボウで使えるようにすることにより、台湾からの観光客がリウボウへ来店する機会を増やすことが狙い。将来的にはリウボウのポイントカードを台湾でも使用できるように検討する。
また、リウボウは太平洋そごうで開催される物産展への協力を行う。

「太平洋そごう」は1986年にそごうによって創業、台湾大手の百貨店。現在はそごうとの資本関係はなく、FC店舗として運営されているが、近年は日本語サイトを開設、「そごう・西武」からの商品供給も再開させるなど、関係を再強化している。
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太平洋そごう。

インバウンド客の獲得目指すリウボウ

「リウボウ」は1948年創業の貿易会社を起源とする。1954年に百貨店化。百貨店「リウボウ」、スーパーマーケット「りうぼう」、複合商業施設「ハピナハ」(旧沖縄三越)などを展開する「リウボウホールディングス」の中核企業の1つで、沖縄県唯一の百貨店。
沖縄県は地理的な近さ、航空路の利便性向上により台湾からの観光客が非常に多い。リウボウは国際都市那覇の地域一番店として、今後もインバウンド客の獲得に向けた対応を強化する構えだ。

外部リンク:リウボウオンライン
外部リンク:太平洋そごう

東急プラザ銀座、2016年3月31日開業-阪急モザイク跡地に生まれた銀座の新・ランドマーク

東京都中央区銀座の新たなランドマークとなる複合商業施設「東急プラザ銀座」が3月31日に開業した。
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東急プラザ銀座。

数寄屋橋交差点に現れた「ガラスの城」

「東急プラザ銀座」は2012年に閉店した「数寄屋橋阪急」(モザイク銀座阪急)の跡地に開業。
建物は地下5階、地上11階建で、ひときわ目を惹く特徴的なデザインは江戸切子をイメージしたもの。
銀座地区最大の商業施設であり、館内にはラグジュアリーブランドのほか、多くの飲食店や、東急ハンズ・東急百貨店の新業態店舗、ロッテの空港型免税店などが出店している。
また、地下には大型バスの駐車場も設けられており、観光バスによる「爆買い渋滞」の解消にも寄与するであろう。
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有楽町マリオン前より見た東急プラザ銀座。

オープン初日から賑わった「銀座の憩いの場」

オープン初日となった3月31日には、早朝から多くの客が並んでいたため11時のオープン予定を20分繰り上げて10時40分ごろにグランドオープンした。
オープニングセレモニーでは、東急不動産の植村社長が「この施設が新しい銀座の魅力を発信できるよう、地元の皆さまと一緒になって尽力してまいります。」と挨拶。ゲストの女優・木村佳乃さん、東京都中央区長などとともにテープカットを行った。
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多くの人が詰めかけた。
3階直通エスカレータが設置されている。

東急プラザ銀座が力を入れたのは、銀座の憩いの場となる「フリースペース」。
目玉の1つである56メートルの屋上カフェ「櫻ノ茶屋」のしだれ桜は残念ながら満開とはならなかったものの、緑豊かなオープンテラスは多くの人で賑わった。
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屋上「KIRIKO TERRACE-GREEN SIDE-」のカフェ「櫻ノ茶屋」。

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 屋上「KIRIKO TERRACE-WATER SIDE-」。

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6階「KIRIKO LOUNGE」。

銀座だが「気軽に買い物できる店舗」

館内はファッション中心ではなく雑貨店が多いのも特徴となっている。
銀座という立地ながら、高額商品を取り扱う店舗のみを取り揃えている訳ではなく、例えば東急ハンズの新業態「ハンズEXPO」では、こだわりのキッチン用品から訪日客に喜ばれる和雑貨、そしておもちゃやアニメグッズまで取り揃えており、人気を呼びそうだ。
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7階「HANDS EXPO」

「東急プラザ銀座」の詳しい概要については前記事「「東急プラザ銀座」の概要発表-2016年3月31日開業」を参照。

外部リンク:東急プラザ銀座
外部リンク:「(仮称)銀座5丁目プロジェクト」、名称を「東急プラザ銀座」に決定 銀座・数寄屋橋の新たなランドマークに125 店舗が出店
(東急不動産公式/PDF)

ダイエー、2016年3月30日までに110店舗の「イオン化」完了-9県のみで展開するローカルスーパーに

2016年3月1日より行われてきたダイエーの「旗艦店級」総合スーパー28店舗のイオンへの経営譲渡とそれに伴う改装が完了し、3月30日までに全ての店舗が「イオン化」されて新たなスタートを切った。
昨年末のイオン譲渡・改装店舗を合わせると、ダイエー110店舗がイオンの店舗へと生まれ変わったことになる。
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3月10日に転換したイオン京橋店(大阪市)。

ダイエー、半年間で約4割の店舗をイオンに譲渡

イオンでは、ダイエーの子会社化に伴い、2018年までにダイエー・グルメシティ全店舗をイオン化する方針を発表していた。
それに先駆けて、2015年9月には北海道、中部、九州地方のダイエー全店舗がイオンに経営譲渡され、12月までに改装を終えていた。
今回のイオン転換店と合わせると、約半年間でダイエーからイオンに経営譲渡され、イオンの店舗に転換・改装された店舗は110店舗となり、ダイエー全店の約4割にあたる規模。
これらの店舗ではイオンへの店舗譲渡と共にダイエー時代に行っていたセールやダイエーネットスーパーへの対応など一部のサービスが廃止となっているが、ダイエーのポイントカード「ハートポイントカード」については当面使用可能となっている。
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9月に転換したイオン麻生店(札幌市)。

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イオンへの改装に合わせてテナント入れ替えも行われた。
旧ダイエー富雄店(奈良市)。

ダイエーは9県のみで展開するローカルスーパーに

かつては47都道府県の全てと中国、ハワイに店舗があったダイエーだが、3月30日以降は9都府県での営業となり、東京都と大阪府の周辺のみで主に中小規模の店舗を運営する“ローカルスーパー”となってしまった。
なお、ダイエー大型店のうち、昨年イオンが「ダイエー」の店舗のまま大規模改装を行なったダイエー赤羽店(東京都北区)、ダイエーいちかわコルトンプラザ(市川市)、ダイエー神戸三宮店(神戸市、事実上のダイエー本店)は、2016年3月現在イオンへの経営譲渡を行っていない。
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元プランタン百貨店の甲子園店も3月からイオンに。

生き残り策を模索するダイエー、改装と小型店出店進める

ダイエーは大型店をイオンに経営譲渡する一方で、現在残された中小店舗の改装を進めており、グルメシティ店舗を中心に大規模な改装を実施、ディスカウントスーパー「ビッグエー」や、「ダイエー」への転換を進めている。
ダイエー側は、残された店舗の改装とビッグ・エーの新規出店を進めることで生き残り策を模索、さらにはダイエーやビッグエー業態・屋号の存続も図りたい考えがあるとみられる。
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昨年9月に全面改装されたダイエー小石川店。

2016年3月中にイオンに譲渡・改装されたダイエー
  • ダイエー仙台店(宮城県仙台市)
  • ダイエー所沢店(埼玉県所沢市)
  • ダイエー南越谷店(埼玉県越谷市)
  • ダイエー東鷲宮店(埼玉県久喜市)
  • ダイエー北本店(埼玉県北本市)
  • ダイエー南行徳店(千葉県市川市)
  • ダイエー新浦安店(千葉県浦安市)
  • ダイエー長浦店(千葉県袖ケ浦市)
  • ダイエー千葉長沼店(千葉県千葉市)
  • ダイエー赤羽北本通り店(東京都北区)
  • ダイエー練馬店(東京都練馬区)
  • ダイエー伊勢原店(神奈川県伊勢原市)
  • ダイエー戸塚店(神奈川県横浜市)
  • ダイエー金沢八景店(神奈川県横浜市)
  • ダイエー東戸塚店(神奈川県横浜市)
  • ダイエー横須賀店(神奈川県横須賀市)
  • ダイエー大月店(山梨県大月市)
  • ダイエー京橋店(大阪府大阪市)
  • ダイエー長吉店(大阪府大阪市)
  • ダイエー金剛店(大阪府大阪狭山市)
  • ダイエー古川橋駅前店(大阪府門真市)
  • ダイエー吹田店(大阪府吹田市)
  • ダイエー西宮店(兵庫県西宮市)
  • ダイエー甲子園店(兵庫県西宮市)
  • ダイエー藤原台店(兵庫県神戸市)
  • ダイエー三田店(兵庫県三田市)
  • ダイエー竜野店(兵庫県たつの市)
  • ダイエー富雄店(奈良県奈良市)
閉店セール中の碑文谷店、4月3日で殆どの売場閉鎖

一方で、今年末からイオンのショッピングセンターとして営業を行うために5月で閉店する「ダイエー碑文谷店」は、4月3日までに殆どのフロアでの営業を終了。ドムドムハンバーガーなど多くのテナントも同日までの営業となる。1階、2階は5月5日まで営業を続ける。
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ダイエー碑文谷店。

ダイエー碑文谷店跡のビルは、2016年11月からイオンリテールが新たに賃貸契約を結ぶことになっており、内外装を一新した上で、2016年12月ごろから「イオンスタイルストア碑文谷店」(仮称)を核としたイオンのショッピングセンターとして営業を行うとみられている。
詳細はこちら:ダイエー碑文谷店、5月5日閉店-閉店セール始まる

外部リンク:店舗移管のお知らせ(ダイエー)
関連記事:ダイエー「旗艦店級」28店舗、3月1日からイオンに転換
関連記事:ダイエー碑文谷店、2016年5月ごろ閉店へ
関連記事:2016年度に閉店予定の主な商業施設

新潟のマックスバリュ、2016年3月中に総合スーパー「イオン」化-清水フードと共同運営に

新潟県のスーパーマーケット「清水フードセンター」を展開する清水商事と「イオンリテール」は、新潟県のマックスバリュ7店舗を総合スーパーの「イオン」に転換し、共同運営することを発表した。
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イオン笹口店(旧マックスバリュ)。
(画像はイオンリテール公式サイトより)

「マックスバリュ」総合スーパー化、清水フードと共同運営に

総合スーパー「イオン」化するイオン系の食品スーパー(主にマックスバリュ)は、笹口店(新潟市中央区)、荒川アコス店(村上市)、藤見町店(新潟市東区)、上木戸店(新潟市東区)、村上肴町店(新潟県村上市)、亀田店(新潟市江南区)、山ニツ店(新潟市中央区)の7店舗。3月15日から3月30日にかけて転換する。
これらの店舗は2013年に経営破綻した地場大手スーパー「パワーズフジミ」の店舗を継承したもので、いずれも売場面積1,000~2,000㎡の店舗。総合スーパー「イオン」としては異例の小ささだ。
清水フードセンターは2015年10月に全株式の95%をイオンリテールが取得(残りは大光銀行が保有)、イオングループ入りしていた。
マックスバリュの中には売場面積2,000㎡を超える店舗も少なくないが、今後は他の地域のマックスバリュも総合スーパー化されるのか注目される。

外部リンク:GMS「イオン」と清水フードセンタのエッセンスを詰め込んだスーパーマーケットのフラッグシップ店舗3月26日(土)「イオン 笹口店」グランドオープン(イオンリテール)

ゆめタウン筑紫野、2016年3月25日・4月28日リニューアル開業-イオン改装に対抗

福岡県筑紫野市のショッピングセンター「ゆめタウン筑紫野」が3月25日に第一期リニューアルオープンし、4月28日にグランドオープンを迎える。
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改装中のゆめタウン筑紫野。

ゆめタウン筑紫野、開業20年を機に最大のリニューアル

今回のリニューアルは全体の8割に及ぶ大規模なもので、「食のステージ拡大」「キッズゾーンの充実」「ゆとりの空間づくり」の3点に力を注いだ。
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フードコート、銘店コーナーともにリニューアルする(イズミ公式サイトより)。

目玉となるのは400席の大型フードコート。館内で購入した食品を食べるためのイートインコーナーも導入する。
また専門店としては「アカチャンホンポ」、ゲームセンター「ナムコ」、「おもちゃのペリカン」、「Seria」などを新規導入(全テナント一覧は外部リンク参照)。
館内の内装も一新したほか、新たにソファー300席ほど導入し、近隣商圏の家族連れをターゲットに、気軽に訪れてくつろぐことができる店舗へと生まれ変わった。
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フードコートイメージ(イズミ公式サイトより)。

競争激化地域-イオン・西鉄ストアとも個性生かした店に

ゆめタウン筑紫野は1996年に開店。約3万㎡の売場面積を持ち、かつてはイズミ全店舗の中で売上が1位だったこともある。
しかし、2008年にゆめタウン筑紫野から800mほどの場所に「イオンモール筑紫野」が開業してからは状況が一変、熾烈な競争が始まることになった。
イオンモール筑紫野は、昨年12月のリニューアルオープンに際して、ゆめタウン筑紫野の人気テナントであった無印良品の引き抜きに成功。
さらに、両店舗の中間の西鉄朝倉街道駅前にある総合スーパー「西鉄ストア朝倉街道店」も開店45周年を機に 両店改装に先駆けて全館リニューアルを行い「西鉄ストアレガネット朝倉街道店」として新装オープン、こだわりの食品を多く取り揃える店舗に生まれ変わったばかりだ。
3店舗がそれぞれの個性を生かした形で競い合うという構図は、今後も変わりそうにない。
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イオンモール筑紫野。

外部リンク:オープン20 年の大感謝 8 割の専門店がリニューアル
『ゆめタウン筑紫野』 リニューアルオープンのご案内(イズミ、PDF)
外部リンク:ゆめタウン筑紫野
関連記事:「イオンモール筑紫野、12月8日に大規模増床オープン(1)-個性的なテナントで差別化図る」
関連記事:イオンモール筑紫野、12月8日に大規模増床オープン(2)-激しさ増す競争、ゆめタウンは改装へ
関連記事:ゆめタウン久留米、大規模増床しリニューアルオープン

別府ステーションセンター、2016年3月26日から「えきマチ1丁目・別府」にリニューアル

大分県別府市のJR別府駅にあるショッピングセンター(駅ビル)「別府ステーション・センター」が3月26日から「えきマチ一丁目」に転換された。
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「えきマチ一丁目別府・B-Passage」エントランス。

「開業50周年目」の改称

「別府ステーション・センター」は1966年に開業。今年で50周年を迎えた、九州でも歴史のある駅ビル施設。
主にJR別府駅周辺の高架下に展開されており、駅前に南駅ビル、北駅ビル(北駅ビルはJR九州が管理)を備える。
かつては第三セクター企業の「別府ステーション・センター」による経営であったが、2014年よりJR九州ビルマネジメントによる運営となっていた。
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「えきマチ一丁目別府・B-Passage」館内。
 P1040716-別府駅コンコースより。

完成当時は「日本最長の高架下商店街」であったとされ、現在も全館合わせた売場面積は約13,000㎡、テナント数は約110店舗と、九州有数の規模。駅前にはバスターミナルがあるほか、大型駐車場(一部は購入なしでも20分~1時間無料)も整備されており、バスや車での来客も多い。
館内は「マルミヤストア」、「明林堂書店」、「ミスタードーナツ」などの大手テナントに加え、数多くの土産品店、飲食店などが軒を連ねる。
また、最も南側の街区である「べっぷ駅市場商店街」は県内有数の賑わいの商店街として有名。P1140388-1
べっぷ駅市場商店街。

「B-Passage」「BIS南館」の愛称は今後も使用

「えきマチ一丁目」はJR九州ビルマネジメントが展開する駅ビルブランドで、姪浜駅、香椎駅、熊本駅、宮崎駅などで展開されている。
今回転換されたのは「別府ステーション・センター」のうち「B-Passage」と「BIS南館専門店街」(南駅ビル含む)で、それぞれ「えきマチ一丁目別府・B-Passage」「えきマチ南館別府・BIS南館」に改称された。
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「えきマチ一丁目別府・BIS南館」館内。

長年親しまれてきた「B-Passage」(旧北名店街・2005年改称)、「BIS南館」(旧南名店街・1988年改称)の名称は今後も維持される。
なお「駅市場商店街」と「北高架商店街」、そしてJR九州が直接管理する北駅ビル(ヤマダ電機テックランド別府駅前店)については、今後も改称を行わずに営業を続ける。
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BIS南館はエントランスも一新された。

えきマチ転換記念イベントを実施

別府駅構内では頻繁にイベントが実施されており、転換初日となった26日には記念として神楽の公演などのイベントが開催された。
また、えきマチ転換を記念して31日まで記念品プレゼントや特別セール、また「B-Passage」「BIS南館」の2館で、商品券などが当たる福引きを実施している。
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31日まで福引きを実施中。

外部リンク:えきマチ一丁目別府
外部リンク:べっぷ駅市場

JR新宿ミライナタワー・ニュウマン、2016年3月25日開業-新宿駅新南口、全館オープンは4月15日

新宿駅新南口(渋谷区)に32階建て高層オフィスビル「JR新宿ミライナタワー」が3月25日に開業し、下層階にはルミネの複合商業施設「NEWoMan」(ニュウマン)が開店した。
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ミライナタワーとNEWoMan。

「女性のための大人ルミネ」目指す

「ニュウマン」はミライナタワーの7階までと、新宿駅エキナカ、4月4日に開業するバスターミナル「バスタ新宿」1~2階にかけて展開。
このうち、3月25日に開業したのはミライナタワー下層部分など。エキナカなどの部分が開業する4月15日を以て全館のグランドオープンを迎える予定となっている。
ニュウマンのメインターゲットは働く女性で、コンセプトは「女性が輝き続けることができる経験と価値を提供する」こと。
シックにまとめられた館内にはファッション、雑貨など高感度なトレンドアイテムをそろえた約100店舗のほか、認可保育園や帝京大学医学部による婦人科クリニックも入居する。
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新設されたミライナタワー改札前にエントランスがある。

テナントは、ユナイテッドアローズの新業態「ASTRAET」、SHIPSの新業態「SHIPS BLUESTORE FAB」、カフェ「ブルーボトルコーヒー」、レストラン「ROSEMARY’S TOKYO」など。全テナントのうち8割が新宿初出店となる。また、従来は百貨店を中心に出店していた「シャネル」もルミネ初出店となった。売場面積は約9,400㎡。
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ニュウマンエントランス。

始発まで時間をつぶせる飲食店街

このニュウマンのターゲットは女性だけではない。
ニュウマンは4月4日に開業予定のバスターミナル「バスタ新宿」と直結しているため、弁当店、サンドイッチ店、おにぎり店など、その場で買ってバス車内で食べることができるものを販売する店舗も数多く出店。
飲食店ゾーンには気軽に立ち寄れるカフェ、レストランに加えて居酒屋、バーなどが出店し、営業時間も朝7時から午前4時までの長時間となり、始発電車までの時間潰しも可能になる。 一部店舗には新宿の街並みが一望できるテラス席も設えられており、これから夏にかけて人気を呼びそう。
さらに、夜間診察も行う内科・婦人科クリニック、調剤薬局も入居するため、旅行中の急な病気の際も安心だ。
そのほか、館内にはイベントホール「LUMINE0」(ルミネゼロ、約300席規模)も設置。
JR東日本とルミネは、このニュウマンの年商を約200億円と見込んでいる。
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イベントホール「LUMINE0」(JR東日本サイトより)。

なお、2階の大部分(主に飲食店、弁当店、惣菜店などがある「エキナカ」「エキソト」「フードホール」)は4月15日の開業を予定している。

屋上広場やトレインビューの公園も

商業施設「ニュウマン」での楽しみ方は買い物や食事のみに留まらない。
ニュウマンの屋上には憩いの場となる屋上菜園「soradofarm」(開園時間8時~18時、冬季は16時まで予定)を開設。この屋上菜園は一般の人への貸し出しも行っており、新宿駅の上に「自分だけのマイ畑」を作ることも夢ではない。貸出料金は年間129,600円(3㎡、税込)から。
 また、新宿で働くビジネスマンにも人気を呼びそうなのが、バスタ新宿の南側、新宿駅の新南改札付近の線路上に設けられた「歩行者広場」。この広場は約2,000㎡の広さがあり、「公園」と言ってもいい規模で、その一番の特徴は、新宿-代々木間の線路を一望できる「絶好のトレインビュー」だ。
歩行者広場は24時間いつでも開放されており、週末などを中心に各種イベントも開催される予定となっている。
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歩行者広場とバスタ新宿(完成予想図、JR東日本サイトより)。

「バスタ」は4月4日開業、「ニュウマン」全館オープンは15日

新宿駅では、ニュウマンに隣接して新たな新宿駅バスターミナル「バスタ新宿」が4月4日に開業予定。
また、ニュウマンの全館オープンは4月15日を予定しており、これらの開業によって、20年近い歳月を費やした南口整備事業は全てが完了することになる。
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工事の最終段階を迎えたバスタ新宿。左奥はミライタナワー。

外部リンク:NEWoMan
関連記事:新宿南口交通ターミナル、愛称は「バスタ新宿」-日本最大の高速バスターミナルに
関連記事:新宿駅南口に「バスタ新宿」4月4日開業-19のバス停を集約

ダイシン百貨店、2016年5月上旬閉店-建替えから僅か4年、ドンキが買収で

新しい記事はこちら:MEGAドン・キホーテ大森山王店、6月30日開店-旧ダイシン百貨店

ドンキホーテホールディングスは、東京都大田区大森山王の総合スーパー「ダイシン百貨店」を買収すると発表した。
ダイシン百貨店は5月上旬ごろに閉館する。
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ダイシン百貨店(公式サイトより)。

高齢者に優しい「何でも揃う百貨店」として知られた

ダイシン百貨店は1964年に開店。
事実上は総合スーパーだが、家電、家具、DIY用品など「何でも揃う百貨店」として知られており、送迎バスの運行、配達サービス、高齢者のための健康支援なども行っている。
きめ細やかな接客サービスに定評があり、高齢者の顧客が多いことで知られていたが、近年は家族づれで楽しめるイベントや催事の実施にも注力していた。

店舗建替え直後、隣接地にイオン出店-ドンキ傘下に

ダイシン百貨店は2012年に店舗を建替えており、立体駐車場や屋上庭園、足湯、託児所、展望ファミリーレストランなどを併設した店舗へと生まれ変わったが、近年は近隣に競合店が相次いで進出。
特に、2013年に隣接地にイオンの食品スーパー「まいばすけっと」が出店したことは「半径500メートルの住民を100%顧客にする」というスローガンを掲げてきたダイシンにとって大きな痛手だったとみられる。
近年は経営の悪化によりドンキホーテグループの投資ファンドが一部株式を取得。営業時間を延長するなどして、経営再建に当たっていた。

5月に閉店、ドンキホーテに転換へ

ドンキホーテグループの買収に伴い、ダイシン百貨店は2016年5月はじめ頃に閉店する予定。
ドンキホーテではダイシン百貨店を改装し、6月末ごろに「メガドンキホーテ」として開業させると見られている。
ドンキホーテの店舗となった後も、これまでの顧客に親しまれる店舗となれるかが注目される。

追記:5月8日の閉店が発表された。ファミリーレストランなどは閉鎖される。
ドンキホーテ内には「ニトリ大森山王店」も出店予定。

外部リンク:ダイシン百貨店
新しい記事はこちら:MEGAドン・キホーテ大森山王店、6月30日開店-旧ダイシン百貨店

中野サンプラザ、閉館へ-2025年目途に新ホール建設

東京都中野区は、JR中野駅北口の大型ホール「中野サンプラザ」と隣接する中野区役所を数年後に解体し、新たな大型ホールとオフィス、ホテル、マンションなどが入居する複合施設を整備する計画を発表した。
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中野サンプラザと隣接する中野区役所。

工事は中野体育館解体から、サンプラザはオリンピック後

計画によれば、中野区役所は現区役所のそばにあり老朽化している中野体育館を解体してその跡地に新区役所を建設。中野体育館は、沼袋駅そばの平和の森公園内に移転させる。
そして、体育館の移転と平和の森公園の再整備を2019年までに終え、その後は現体育館の解体とともに新たな区役所庁舎を建設。
新区役所庁舎の完成後、中野サンプラザは現区役所とともに2022年ごろに閉館。現区役所とともに再開発のため解体される。

全国的に有名なコンサートホール

中野サンプラザは1973年開館。かつては全国勤労青少年会館であったが、民営化にともない現在は中野区などが出資する第三セクター「株式会社中野サンプラザ」が運営している。
コンサートホール、結婚式場、ホテルなどを備え、特に最大収容客数2,222人のコンサートホールは音響設備に定評があり、多くの人気アーティストがその成長の過程で「東京での大型ホール公演の登竜門」としてコンサートを開催。また、「アイドルコンサートの聖地」としても親しまれてきた。
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JR中野駅前に立地する。

新ホールは1万人収容規模のアリーナ施設

中野サンプラザと現区役所の跡地には、新たな大型集客施設とオフィス、ホテル、マンションなどが入居する複合施設が整備される。
新たな集客施設は現在の規模の約5倍、約1万人が収容できるアリーナタイプとなる予定。
アリーナではコンサートのほかに大規模なスポーツ大会や、展示会での使用も想定しており、現在の中野サンプラザのホールとは大きく異なった雰囲気になりそうだ。
中野区では、2025年度までの全事業完了を目指している。

外部リンク:中野サンプラザ
外部リンク:2016年3月22日 区長定例記者会見を行いました(区役所・サンプラザ地区再整備実施方針(案)について) (中野区役所)