カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

高崎オーパ、2017年秋開業-高崎駅前・ビブレ跡

 イオンモールは、JR高崎駅前に旧ダイエー系(現在はイオン傘下)のファッションビル「高崎OPA」(高崎オーパ)を2017年秋に開店させると発表した。
追記:10月13日のグランドオープン予定が発表された。
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高崎OPAの完成予想図。

高崎ビブレ跡、ようやく計画まとまる

高崎オーパが出店するのは、JR高崎駅と高崎髙島屋の間に出店していた「高崎ビブレ」の跡地。
高崎ビブレは1976年にニチイ(マイカル)により総合スーパー「ニチイ高崎店」として開店。その後「高崎サティ」を経て1996年に「高崎ビブレ」に転換した。
ビブレ転換当初は渋谷109系やラフォーレ原宿系ファッションを中心に導入することで高崎や前橋の若者の絶大な支持を集め、駅ビル「高崎モントレー」の改装にも影響を及ぼしたほか、周辺商店街にもファッション店が集積するようになり、高崎駅前の活性化に大きく寄与した。
一方で、マイカルの経営破綻・イオングループ入り後に「イオンモール太田」と「イオンモール高崎」が開業すると若者が郊外店へと流れるようになると、店舗の抜本的な改革が不可欠となっていた。
そこで高崎ビブレは2014年3月に一旦閉店、イオンモールが店舗を建て替えることが発表されていた。
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旧・高崎ビブレ。

関西では大手のダイエー系ファッションビル「OPA」

「OPA」(オーパ)は旧ダイエー系、現在はイオン傘下のファッションビルで、「オーパ」とは一号店だった「新神戸 Oriental Park Avenue」の略。現在は関西中心に9店舗が営業しており、京阪神では大手のファッションビルとして親しまれている。
OPAは2016年3月にイオン系ファッションビル「フォーラス」と、旧マイカル系ファッションビル・ファッション専門店「VIVRE」を運営するイオンリテールと経営統合をしていた。
OPAは、近隣県にはJR大宮駅前に大宮OPA(食品売場はダイエー、高層階は丸井が同居)が出店しているほか、イオン傘下になってからは再び新規出店に積極的になっており、2017年春にはJR水戸駅前のヤマダ電機LABI水戸店跡に水戸OPA(仮称)を出店することが決まっている。
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大宮OPA。

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水戸OPAが入居する予定のビル。

北関東最大規模のファッションビル

「高崎OPA」は8階建てで、総面積は約42,000㎡、売場面積は高崎ビブレ時代の約2倍となる約26,000㎡が見込まれており、OPAとしても、また北関東においても最大級の大型ファッションビルとなる予定。
2017年秋の開業を目指して工事が進められる。
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高崎OPAの完成予想図。
JR高崎駅とはペデストリアンデッキで接続される。

追記:ファッション・雑貨店などのほか、スーパーマーケット「イオンスタイル高崎駅前」が核店舗として出店する。

高崎OPAのテナントなどはこちら(新しい記事)。

外部リンク:イオンモールの新たな成長戦略・都市シフトを本格始動「(仮称)高崎オーパ」・「(仮称)水戸オーパ」新規出店決定!
参考文献:米浜健人(2007):‘渋谷’化する地方都市駅前.荒井良雄編『流通空間の再構築』pp.197-214.古今書院.
関連記事:水戸オーパ、来春開店-ヤマダ電機LABI水戸跡

かみしんプラザ、2016年6月9日改装オープン-平和堂が出店

大阪府大阪市東淀川区のショッピングセンター「かみしんプラザ」が、6月9日にリニューアルオープンした。
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かみしんプラザ

かみしんプラザはダイエー上新庄店を核とする「レインボープラザ上新庄」として1980年開業。売場面積は約9,600㎡。
2005年にダイエーが撤退した際、施設を保有する青果専門商社「シーオン」が改装を実施したが、同社の経営破綻により、現在は三菱商事系の日本リテールファンドが運営を行っている。

開業10周年を期に大規模リニューアル

今回の改装は2005年の開業以来、最大規模となっており、内外装も一新。複雑な店舗区画を整理し、閉塞感のあった地下フロアの導線を明快なものに変えた。
核店舗は、イオン系の「光洋」に変わり食品スーパー「平和堂・フレンドマート」が出店。
そのほか、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、リサイクル子供服専門店「ECO&KIDS AKIRA」、セルフ讃岐うどんチェーン「はなまるうどん」などが新規出店している。
また、12月下旬から休業していたイズミヤ系の大型書店「アミーゴ書店」や、ファストフード店「スガキヤ」、「ファーストキッチン」も営業再開。
改装工事のため、1階で移転仮営業していた一部テナントも地階での営業を再開した。

フードコートも以前より見通しのいい空間になっている

平和堂食品売場の面積は光洋時代の1.5倍

平和堂フレンドマートを運営する平和堂グループは滋賀県大津市に本部を置くスーパーマーケット準大手。滋賀県を中心に2府7県に約160店舗を展開している。
平和堂は琵琶湖ネックレスチェーン構想を掲げ、従来は店舗の大半が滋賀県に集中していたが、近年は大阪市近郊や京都府南部への新規出店を進めており、上新庄への出店もその一環とみられる。
平和堂フレンドマートかみしんプラザ店(平和堂公式サイトより)

平和堂フレンドマートかみしんプラザ店の店舗面積は、2015年12月まで同区画で営業していたコーヨーの約1.5倍となる1,818㎡。
従来、西側入口付近にあった惣菜コーナーを移設し、生鮮3品を拡充。
世界各国のチョコレートを集めた「ショコラマルシェ」やワインコーナーの充実など、高品質路線の売場作りを目指す。

競合激しい上新庄

かみしんプラザの半径1km圏内には、「ダイエーグルメシティ」、「関西スーパー」、「イズミヤ」、「ライフ」、「食品館アプロ」、「フレスコ」、「サボイ味道館」、「サンディ」、「業務スーパー」など10店舗を超える競合スーパーマーケットが林立しており、近隣のデイリーカナートイズミヤは100円均一の阪急ベーカリー香房の導入やイートインの再設置を行う大規模改装を実施、業務スーパーは営業時間の再延長(午後8時→午後9時→午後9時30分)で対抗するなど、差別化を推し進めている。
かみしんプラザの全面改装は競合店舗にも影響を与えそうだ。

外部リンク:かみしんプラザ
外部リンク:フレンドマートかみしんプラザ店開店のお知らせ
(ニュースリリース)

【熊本地震】カリーノ下通(寿屋)、2016年6月10日全館再開-蔦屋書店、全面リニューアル

熊本県熊本市中央区の商業施設「カリーノ下通」(旧・寿屋下通店)に出店する複合書店「蔦屋書店 熊本三年坂」が6月10日にリニューアルオープンし、カリーノ下通は全館改装グランドオープンを迎える。
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リニューアルしたカリーノ下通。
正面玄関も白基調にデザインを一新した。

カリーノ下通、1ヶ月半遅れの全面リニューアルオープン

カリーノ下通は「下通寿屋百貨店」(寿屋下通店)として1968年に開店。
寿屋の小売業廃業とカリーノへの商号変更により、2003年からは「カリーノ下通」へと店名を変更している。
当初、カリーノ下通と蔦屋書店の全館リニューアルは4月28日のグランドオープンを目指して進められていたが、4月14日以降の熊本地震の影響によりカリーノ下通が休業に追い込まれていたため、開業が延期されていた。

2階フロアは耐震補強が行われた。

蔦屋書店、書籍を中核にファッションビル的なフロア構成に

蔦屋書店 熊本三年坂」を運営するニューコ・ワン(本社:熊本市東区)は、旧寿屋の複合書店部門として1986年創業。現在はTSUTAYAの有力フランチャイジーとして「蔦屋書店」「TSUTAYA AVクラブ」を福岡・熊本・宮崎3県に30店舗出店している。

「蔦屋書店 熊本三年坂」は熊本県内最大の複合書店として2004年12月4日にカリーノ下通1階~3階に開店。
2015年6月には、2階フロアに県民百貨店(旧くまもと阪神)に出店していたアパレルショップ7店舗を新規導入する大規模な改装を実施するなど、書籍販売にとらわれない売場作りを目指していた。
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2015年には2階にファッションエリアが開設された。

改装後の蔦屋書店 熊本三年坂の売場面積は改装前の約1.5倍となる2,015坪(約6,661㎡)。
売場を地階~3階に拡大。コンセプトを「好奇心を刺激する 街の文化の森」に定め、従来の書籍・CD/DVD・ゲームの販売に特化した売場から脱却を図り、ファッションビル的なフロア構成となった。
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全面リニューアルした蔦屋書店(地階)

非書籍・映像分野を強化-食・雑貨コーナーも

蔦屋書店内のテナントとしては、九州初の化粧品セレクトショップ「@cosme store」、輸入食品店「KALDI COFFEE FARM」、「STARBUCKS COFFEE」、熊本県内の産直野菜を販売する「ヒノマルマルシェ」、宮崎発祥の「九州パンケーキKitchen」、TSUTAYAの低価格スマートフォン「TONE」などが新たに出店。
既存の直営雑貨専門店「SOHO/蘇峰(ソーホー)」も「il Bigu(イルビグ)」にブランドを一新、カフェ「モリコーネ」も異なるコンセプトを備えた「三年坂モリコーネ」、「地下モリコーネ」の2店舗体制に移行する。
また「@cosme store」では美容・化粧品関連の書籍を、野菜を販売する「ヒノマルシェ」ではレシピ本を展開するなど、売場と関連づけた書籍の販売もおこなう。
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2階に設けられる化粧品「@cosme store」(公式サイトより)。

各店舗でオープニングイベントやセールを開催

蔦屋書店内ではオープンを記念して、KALDIで「全品10%割引」、ヒノマルマルシェで「新鮮野菜詰め放題」、TONEでスマートフォンの「契約事務手数料無料化」といったセールを実施。週刊少年チャンピオンで連載中の漫画「刃牙道」の作者として知られる板垣恵介氏や、占星術で有名な鏡リュウジ氏によるトークイベントやサイン会も開催される。

カリーノ下通・蔦屋書店 熊本三年坂のテナント一覧

(太字:今回の改装で出店した店舗)

【地階】Creative & Community

蔦屋書店 熊本三年坂(増床)
(書籍[ビジネス書・新書・実用書・専門書・学習参考書・資格]・文具)
・muchcolor glasses(直営・メガネ専門店)
・Lei & Twelve(ブライダルカウンター)
・DICE factory(靴修理専門店)
・morricone[地下モリコーネ](カフェ)(既存店のリニューアル)
※ゲームセンターFESTAは閉店。

【1階】Trend & Smart Life

・蔦屋書店 熊本三年坂(話題書・雑誌・文芸書・文庫)
・クロノス(時計販売 ・修理)
・Business Leather Factory(革製品専門店)
・九州パンケーキKitchen(九州パンケーキ店)
・KALDI COFFEE FARM(輸入食品専門店)
・STARBUCKS COFFEE( カフェ)
・morricone 三年坂モリコーネ(カフェ・レストラン)
・ヒノマルマルシェ(産直販売店)
・TONE(低価格スマートフォン)
※ANNAHL[アンナフル]はカリーノセカンドに移転。

【2階】Fashion & Beauty

・蔦屋書店 熊本三年坂
(児童書・コスメ)
・il bigu(雑貨・インテリア)(旧・SOHO)
・@cosme store(化粧品セレクトショップ)
・AND COFFEE BREWERS(カフェ)
・ラフィネ(リラクゼーションスペース)
・polcadot(帽子・服飾雑貨)
・SO SMART[ソースマート](レディス)
・Sweet As[スウィートアズ](レディス)
・Etincelant[エタンスラン](レディス)
・M’S GRACY[エムズグレイシー](レディス)
・AVENUE[アベニュー](レディス)
・Gallery sensounico[ギャラリー センソユニコ](レディス)
・GERCE[ガース](レディス)

【3階】Entertainment

・蔦屋書店(コミック・CD/DVD・レンタルCD/DVD・ゲーム)
・エステティックTBC(カリーノ運営区画)

【4階】(カリーノ運営区画)

・TMJ(コールセンター)

【5・6階】(カリーノ運営区画)

・サイバック(ネットカフェ)

【7階】(カリーノ運営区画)

・カリーノグループ本社

外部リンク:蔦屋書店 熊本三年坂
外部リンク:カリーノ下通(熊本)
関連記事:【熊本地震、主な営業休止商業施設の状況】 (随時更新)
関連記事:マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定 
関連記事:イズミゆめタウン、熊本県に10億円を寄附-募金1330万円と合わせて
関連記事:鶴屋百貨店八代生活彩館が閉店-地震で倒壊の恐れ
関連記事:鶴屋百貨店、6月に全館営業再開へ
関連記事:イズミゆめタウン、11月までに全店営業再開へ
関連記事:南阿蘇鉄道、7月中にも一部運行再開へ

吹田グリーンプレイス、6月8日開業-JR西日本社宅跡再開発

大阪府吹田市片山町のJR西日本社宅跡地にショッピングセンター「吹田グリーンプレイス」が6月8日に開業した。
吹田グリーンプレイス。

JR西日本が初めて手掛ける郊外型ショッピングセンター

吹田グリーンプレイスはJR西日本グループのJR西日本大阪開発株式会社が開発・運営を手掛ける。敷地面積は約15,740㎡、施設面積は約5,460㎡。
核店舗としては阪急グループの高品質食品スーパー「阪急オアシス」が出店。
そのほかにストライプ(旧・クロスカンパニー)の「Green Parks topic(グリンパークス トピック)」、100円ショップ「CanDo(キャンドゥ)」、調剤併設型ドラッグストア「ココカラファイン薬局」、タリーズのコンセプトショップ「タリーズコーヒーwithU」、金沢発の寿司専門店「金沢まいもん寿司」、ドンクの編集型店舗「ドンクエディテ」、居酒屋レストラン「北海道 知床漁場」、「極みとんかつ かつ喜」、「肉処 倉」、「収穫祭」、「はがくれ」、「ピッツェリア アッセ 」など19の専門店が出店する。

調剤併設型ドラッグストアのココカラファイン。

阪急オアシスは4月にも吹田市内に新店舗を開設しており、グリーンプレイス内に出店する阪急オアシス吹田片町店にも100円均一のパンで知られる「阪急ベーカリー香房」も導入される。

阪急オアシス吹田片町店。
一時は入場規制が敷かれるほどの人気ぶり。

西日本初出店は1店舗、関西初出店は3店舗。

スペシャリティコーヒーストア「タリーズコーヒーwithU」は、西日本初出店の実験店舗で、世界中の知育玩具(あそび道具)を取り揃える専門店「ボーネルンド」と初めてコラボしたキッズスペースを設置。
店舗独自商品として「カフェインレスのカフェラテ」を提供するなど、子供連れに優しい店作りを目指している。

創業110年のベーカリー「ドンクエディテ」は、地域性を活かした独自の商品ラインナップが特徴の編集型店舗で、エディテ店初となる本格レストランを併設する。タリーズと同様に、メインターゲットを子育てファミリー層に定めている。

地域密着型のドンクエディテ。
ロゴもどことなくカジュアルである。

金沢まいもん寿司は、北陸・金沢に本店を置く寿司専門店。
既に首都圏、名古屋などで回転寿司店、カウンター寿司店、寿司割烹などを展開していたが、関西での出店は今回が初となる。
回転寿司とタッチパネルを設置した半個室席「まいもんニュースタイル」の店舗スタイルを採用する。

吹田駅北口再開発の一環、2014年には大和大学も進出

吹田駅北口は従来、JR西日本が保有する社宅(JR吹田片山アパート)や関連施設(社員研修センター)が広がる住宅地であった。しかし、2010年頃からの社宅縮小に伴い、長谷工による新規マンションの分譲や、関西屈指の進学校として知られる西大和学園が新設した大和大学(敷地面積:約23,000㎡)のキャンパスが作られるなど、急速に再開発が進められている。

JR西日本吹田片町アパート。

大阪・梅田から吹田駅までは電車で10分圏内であり、住みたい街ランキング2016関西版・住みたい行政市区総合ランキング(リクルート調べ)では吹田が第7位に選ばれるなど、注目が高まっている。
しかし、吹田市内で主だったスーパーは吹田駅南口のイオン(旧・ダイエー)、阪急豊津駅前のライフ、片山商店街のサンゼリアなど数少なく、大型商業施設の必要性が高まっていた。
その中で開業した吹田駅北口初の大型商業施設「吹田グリーンプレイス」は、地域の利便性を高めるとともに、「吹田ブランド」を一層魅力的なものとするシンボルとしての期待が持たれている。

外部リンク:吹田市片山町におけるショッピングセンターの開業について:JR西日本(ニュースリリース)
外部リンク:吹田市片山町におけるショッピングセンターの開発について:JR西日本(ニュースリリース)

JR原宿駅を橋上駅舎化-2020年までに

JR東日本は、JR原宿駅の現在の駅舎を閉鎖し、橋上駅舎化する計画をまとめた。
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JR原宿駅。

原宿駅、橋上駅舎化

新しい原宿駅舎は現在の原宿駅の南側に建設。線路上にまたがる形の橋上駅舎になるという。
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新駅舎イメージ。橋上化される。

また、ホームと出入り口の混雑を解消させるため、現在の臨時ホームを山手線外回り乗車ホームへと転用。新たに明治神宮側にも出入口を設置する。
工事は2020年までの完成を目指しており、近いうちに着工されるとみられる。
橋上駅舎の完成後、現在の駅舎は使用停止になるという。
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コンコースのイメージ。

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計画全体の概略図。

木造駅舎の処遇は未定

JR原宿駅では2006年以降、原宿駅近くには「表参道ヒルズ」「原宿アルタ」「東急プラザ原宿表参道」がオープン。また、2015年には原宿駅前アイドルステージが開設、メイドカフェなどの開業が相次ぐなどサブカル化も進み、客層も拡大している。
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表参道ヒルズ。今年改装したばかり。

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竹下通り。

原宿駅では、駅舎や出入口の混雑に伴い多客時に入場制限が行われることがあり、小さな木造駅舎と狭いホームの抜本的な改革が大きな課題となっていた。
1906年に開業。1924年の関東大震災直後に建設された現駅舎の処遇は決まっていない。長年親しまれた駅舎であり、また23区内では数少ない木造駅舎であるため、保存を求める声が高まっている。
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皇族専用の宮廷ホーム。

JR東日本では、同時に千駄ヶ谷駅信濃町駅の改築も発表している。
※完成後の画像はJR東日本プレスリリースより。

外部リンク:駅改良の工事計画について(JR東日本、PDF)
関連記事:JR原宿駅舎、建替えへ-現駅舎の処遇は未定
関連記事:表参道ヒルズ、10周年を機に大規模改装へ

ビックカメラあべのキューズモール店開店-体験重視で差別化

大阪市阿倍野区に都市型家電量販店「ビックカメラ あべのキューズモール店」が5月19日に開店した。

リニューアルしたあべのキューズモール。

ビック、難波・京都に次いで関西3店目

ビックカメラあべのキューズモール店は東急不動産が運営する都市型ショッピングモール「あべのキューズモール」3階のエディオン跡地に出店。売場面積は約2,500㎡。なお、エディオンはあべのハルカス内へ移転している。
キューズモールは4月27日に施設の大半のテナントを入れ替える大規模リニューアルを実施しており、今回のビックカメラ出店もその一環。

小規模ながら「新たな発見」重視の特徴的な売場を目指す

ビックカメラあべのキューズモール店は関西のビックカメラ既存店である難波店(売場面積:約14,000㎡)、京都店(売場面積:約8,000㎡)と比較すると小規模な店舗であるが、高性能ドローン360度カメラ仮想現実(VR)ヘッドセット次世代立ち乗りロボットといった最先端技術を取り入れた商品の体験コーナー設置や、インテリア家電書籍売場の充実で差別化を図る。
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商品が天井まで並べられた売場。

ビックカメラ難波店には2017年春に新関西国際空港グループ、ロッテ免税店と共同で空港型市中免税店を開設が開設予定。ビックカメラあべのキューズモール店近隣のビックカメラ、ソフマップ、コジマとも連携も発表しており、インバウンド客の取り込みや商品サービスの向上も期待される。

関連記事:あべのキューズモール、今春リニューアル-新核にビックカメラ
外部リンク:ビックカメラ あべのキューズモール店 あべの駅直結! | ビックカメラ

【熊本地震】安倍首相、トキハ別府店で公開意見交換会

安倍首相は熊本地震の被災地の復興状況を視察し、公開意見交換会を行うため6月4日に別府市の百貨店「トキハ別府店」を訪問した。
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トキハ別府店。

復興状況の視察後、百貨店前で公開意見交換会

安倍首相は4日午前に大分県入り。別府市の鉄輪温泉を視察後、11時過ぎに別府駅前に移動し、外国人観光案内所、別府駅前通り商店街などの復興状況を視察。
11時半よりトキハ別府店入りした。

トキハ別府店では、店舗エントランスにあるセンタープラザ(大屋根)の下で、自治体首長、観光業者や市民代表などとの公開意見交換会が開催された。
安倍首相が震災後に別府市を訪問するのは初めて。
また、百貨店で市民だれも見ることができる形で公開の意見交換会を開催することは異例。
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公開意見交換会(首相官邸ウェブサイトより)。

意見交換会には広瀬勝貞大分県知事、長野恭紘別府市長なども参加。
長野別府市長が「(復興に向けて)歯を食いしばって頑張っていくので、最後まで力添えをお願います」と述べたのに対し、安倍首相は政府補正予算予備費で観光振興策を行うことに触れ、「質の高い温泉、これは大分のパワー。観光は大分、日本にとって大切な柱。国としても全面に応援していく。」と答えた。
大分県では震災後に観光客が大きく減少し、政府の観光振興策に期待が高まっている。
安倍首相は別府市の訪問後、熊本県に移動した。

外部リンク:熊本地震からの復旧・復興状況視察のための大分県及び熊本県下訪問 (首相官邸)
外部リンク:トキハ別府店

JR原宿駅舎、建替えへ-現駅舎の処遇は未定

新しい記事はこちら:JR原宿駅を橋上駅舎化

JR東日本がJR原宿駅の駅舎を建替えることが分かった。
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JR原宿駅。

築100年近い洋風木造駅舎

JR原宿駅は1906年に開業。
現在の駅舎は関東大震災直後の1924年に建設されたもので、 洋風の2階建て木造駅舎が特徴となっていた。
1925年には皇室専用ホームも建設されている。
共同通信によると、駅舎の建替えは2020年の東京オリンピックを 控え、今後の利用客増が予想されるためという。
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皇室専用ホーム(宮廷ホーム)。

近年、客増で駅舎入場制限も-現駅舎の処遇未定

2006年以降、原宿駅近くには「表参道ヒルズ」「原宿アルタ」「東急プラザ原宿表参道」がオープン。
また、2015年には原宿駅前アイドルステージが開設、メイドカフェなどの開業が相次ぐなどサブカル化も進み、客層も拡大している。
現在も原宿駅では多客時に入場制限が行われることがあり、小さな木造駅舎の抜本的改革が喫緊の課題となっていた。
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表参道ヒルズ。

東京オリンピックを目指した建て替えであり、近いうちに新たな駅舎が建設されるというが、長年親しまれた現・原宿駅舎の処遇は決まっていない。

新しい記事はこちら:JR原宿駅を橋上駅舎化

ジュンク堂書店千日前店跡、ドン.キホーテに-7月開店

2016年3月に閉店した「ジュンク堂書店千日前店」の跡に「ドン.キホーテなんば千日前店」が出店することが分かった。
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旧・ジュンク堂書店千日前店。

ドンキ、大阪市13店舗目-インバウンド需要も狙って出店か

ジュンク堂書店千日前店は、なんばグランド花月向かいの「Y.E.S.NANBAビル」1~3階にあった大型書店。
ジュンク堂書店の大阪一号店「ジュンク堂書店なんば店」として1996年11月に開業。2009年に現在の「ジュンク堂書店なんば店」の開業後に伴い、「ジュンク堂書店千日前店」に改名していたが、オーナーの移行で賃貸契約の再延長が出来なくなり、2016年3月21日で閉店していた。2013年にビルの所有者が吉本興業から他企業に移っていたことも閉店に影響したと考えられる。
また、ビル内にはジュンク堂書店のほかに「大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)」「NMB48劇場」などが入居している。 

開店は7月下旬を予定-NMB48劇場などは営業継続

ドン.キホーテなんば千日前店は7月下旬の開店予定で、既にマイナビなどで求人情報が掲載されている。大阪市では13店舗目(サンバード長崎屋の運営店を含む)、ミナミでは道頓堀(2店)、新世界、上本町に次いで5店舗目のドンキとなる。
ジュンク堂時代の売場面積が3,000㎡であったことから、それに準じる売場面積になると考えられ、またインバウンド客をターゲットにした売場の開設も予想される。
ビルの他テナントは営業を継続する。今回のドンキ出店で、AKB48劇場に続いてNMB48劇場も事実上ドンキが核となるビルに入居する形式の劇場となる。

外部リンク:驚安の殿堂 ドン・キホーテ
関連記事:ジュンク堂書店千日前店(旧難波店)、3月21日閉店

イトーヨーカドーアリオ倉敷店、8月末閉店-跡地に天満屋ストア

セブンアンドアイホールディングスが運営する倉敷駅前のショッピングセンター「アリオ倉敷」(倉敷市)の核店舗である「イトーヨーカドー食品館倉敷店」が2016年8月末での閉店を検討していることが分かった。
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アリオ倉敷。

後継店舗は天満屋ストア

イトーヨーカドー食品館倉敷店はアリオ倉敷の開店とともに2011年11月開店。倉敷チボリ公園跡への出店だった。イトーヨーカドーの売場面積は約3,600㎡。
地元紙・山陽新聞の報道によると、後継店舗は天満屋ストアの「ハピーズ」で、従業員なども引き継ぐという。
天満屋ストアは2014年1月よりセブンアンドアイホールディングスと業務資本提携を結んでおり、アリオ倉敷内には天満屋百貨店も小型店を構えている。
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アリオ倉敷に入居する「天満屋百貨店ふるさと館」。

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天満屋倉敷店も線路を挟んでアリオと隣接。

アリオ専門店街は営業継続

セブンアイグループが展開するショッピングセンター「アリオ」の核店舗がイトーヨーカドー以外のスーパーとなるのは初。
アリオ倉敷の専門店はこれまで通り営業を継続するが、開店5年で契約満了になる店舗もあると考えられ、専門店街の改装も予想される。

外部リンク:アリオ倉敷
外部リンク:イトーヨーカドー倉敷店