大丸心斎橋店本館閉店の影で、心斎橋の憩いの場がまた1つ消えた。
心斎橋が一望できる場所として親しまれた「大丸心斎橋店」(しんさいばしみせ)北館15階~16階の屋上庭園が閉鎖されてしまった。
大丸心斎橋店北館。
大阪の街並みを一望できる人気の屋上庭園だった
大丸心斎橋店北館は2005年にそごう心斎橋本店としてオープン。
2009年11月からは大丸心斎橋店の北館となっていた。
屋上は2フロアに分かれた庭園となっており、ウッドデッキ部分にはテーブルや椅子が設置され、大阪の街並みを一望しながら休憩できるようになっていたほか、旧そごう本店外壁に設置されていた「飛躍の像」も設置されていた。
ウッドデッキ。
屋上に設置された「飛翔の像」。
北東側の展望(森ノ宮方面)。OBPや生駒山が見えた。
約10年間に亘ってそごう・大丸への買物客や観光客に広く親しまれた屋上庭園だったが、2016年1月8日に屋上から心斎橋商店街アーケードへの転落事故が発生。安全性の面から、15階・16階ともに全面閉鎖が決まったものと思われる。
北側には稲荷神社も設置されていた。
このような経緯での閉鎖はそごう千葉店の屋上も同様で、2011年の転落事故以降、屋上は閉鎖されたままとなっている。
大丸心斎橋店は、都商研の取材に対し「屋上庭園の営業再開は現時点では未定」としている。
追記:その後、屋上は営業を再開している。