JR相模原駅前の総合スーパー「ダイエー相模原店」が2016年11月30日を以て閉店する。

ダイエー相模原店(Googleストリートビューより)。
昔ながらの”ダイエーらしい店舗”だった
ダイエー相模原店は1977年11月に開店。
地上5階、地下1階建てで、売場面積は12,176㎡、うちダイエーの売場面積が10,741㎡。ほぼ全館がダイエーの売場で、店内も昔ながらの総合スーパーのままであった。
テナントとしてはダイソー、マクドナルドなどが出店している。
大型スーパーながら駐車場が狭く、また駅に近いため、1,000円以上買い物をしないと駐車料金が無料にならなかったことも時代に合わなくなって来ていたと考えられる。
8月18日から閉店セール-跡地は未定
ダイエー相模原店の建物はダイエーが所有。後継店舗については発表されていないが、老朽化しているために解体される可能性が高いと考えられる。
ダイエー相模原店では、8月18日より全館において「ご愛顧感謝セール」が開始されている。
外部リンク:ダイエー相模原店
ユニー・ピアゴ豊郷店、2016年8月21日閉店-ユーホームも閉店、跡地未定
滋賀県豊郷町の総合スーパー「ユニー・ピアゴ豊郷店」が8月21日に閉店した。

ピアゴ豊郷店
ユーストアとして開店、ユーホーム併設型一号店だった
ピアゴ豊郷店は「ユーストア豊郷店」として2003年11月に開店。運営会社の経営統合により、2009年に屋号を「ピアゴ」に変更していた。平屋で、店舗面積は5,899㎡。
主な専門店としては100円ショップ「ミーツ」、イオンファンタジー(旧ダイエー系)のゲームセンター「らんらんらんど」などが入居していた。
2012年には不採算店舗改革の一環として、直営衣料品部門や専門店の大幅縮小、フードコート廃止とともにユニーグループのホームセンター「ユーホーム」を導入する大規模改装を実施し、ユーホーム併設ピアゴの1号店となったが、ユニーのホームセンター事業整理の過程で今夏にユーホーム豊郷店も閉店。施設の東半分が空きテナントとなっていた。
関連記事:ユニー、ユーホームを全店閉鎖-2016年8月中に
跡地は未定
営業最終日となった8月21日は店長による「買物客へのメッセージ」が数分おきにアナウンスされ、閉店カウントダウンを告知する看板を抱えた店員が売場を駆け巡るなど賑わいを見せた。

中国語が併記された閉店案内。
ピアゴの閉店後は、豊郷町内で営業する食品スーパーは平和堂グループの「丸善」のみとなる。
ピアゴ豊郷店は賃借物件となっており、跡地の利用については現時点未定となっている。商品のアフターサービスはピアゴ今崎店(東近江市)などの近隣店舗で実施する。
外部リンク:「イイこと、プラス。」アピタ・ピアゴ
関連記事:ユニー、スーパー約50店舗閉店-東海以外は8割閉店も
イズミヤ津高店、2016年8月21日閉店-イズミヤ、中国地方から撤退
岡山県岡山市北区の大型ショッピングセンター「イズミヤ津高店」が8月21日に閉店した。

イズミヤ津高店。
中国地方で初のイズミヤ直営店だった
イズミヤ津高店は中国地方初となるイズミヤ直営店として1985年6月開業。
開業時は地上2階建、店舗面積約6,300㎡だったが、1993年には開店時の2倍となる地上4階建、店舗面積13,110㎡に増床した。建物はイズミヤが所有している。
津高店の店頭に掲げられた閉店告知。
テナントとしては、大型書店「アミーゴ書店」、手芸専門店「手芸の丸十」、玩具・雑貨店「ペリカン・遊迷舎」、文具・雑貨店「コンパス」、100円ショップ「キャンドゥ」、インストアベーカリー「リトルマーメイド」など30近い専門店が出店しており、地域で最大の商業施設となっていた。
2005年には岡山市内初となるシネマコンプレックスを併設する増床計画も発表されていたが、競合店の相次ぐ開店などにより、白紙化されていた。
イズミヤ、今後は関西と中国蘇州に経営資源集中
イズミヤはかつて関東、東海、近畿、中国、宮崎県と幅広いエリアで店舗網を展開していたが、近年は不採算店舗と(本拠地である関西から見て)遠方店舗の整理を進めており、H2Oリテイリング(阪急阪神百貨店グループ)の傘下に入って以降、関東からの全面撤退を目指すなど大規模なリストラが加速していた。

関東一号店のエスカード牛久店も閉店に。
中国地方でも、最盛期にはイズミヤ直営店舗以外に山口県内の山口中央生協(現・コープやまぐち)の小売部門を傘下に収めていたほか、島根県木次町(現・雲南市)で第3セクター企業と共同運営となるショッピングセンター「サンチェリヴァ」(現:マルシェリーズ)を開設するなど大きな影響力を持っていたが、現在は島根県江津市、島根県隠岐の島町の地場スーパー2社と商品供給契約を締結しているのみに留まっている。
なお、イズミヤでは日本国内でリストラを進める一方、好調な中国蘇州の百貨店事業については新規出店を含めた更なる投資を行うとしている。
イズミヤ津高店跡、エブリイ核の商業施設に
イズミヤは撤退後も津高店の施設の所有継続を表明しており、2017年3月ごろを目処に広島県福山市に本社を置く地場有力スーパー「エブリイホーミイHD」が新たな商業施設を開設する。
新施設にはイズミヤ津高店の一部テナントが継続して入居するほか、阪急ベーカリー香房のノウハウを活かした100円均一ベーカリー「ホーミイベーカリー」も導入される見込みとなっており、再び地域に親しまれる商業施設としての復活が期待される。
外部リンク:イズミヤ
香港そごう、九龍に新店計画-投資額は最大1300億円
香港で日系百貨店「そごう」をフランチャイズ展開している「利福國際集團」は、香港そごうの新店舗出店計画を発表した。
(香港SOGO(崇光)、九龍新店計劃-投資額100億HKD)
投資額、最大1300億円-香港最大級の百貨店に
香港そごうが新たに出店するのは、香港の九龍区。
出店場所についてはこれから選定する。投資額は最大100億香港ドル(日本円で約1300億円)にも達する見込みで、規模は香港そごうの本店である銅鑼湾店と同規模(売場面積約38,000㎡)か、それ以上になるという。
香港最大の百貨店、香港そごう
香港そごう(香港崇光)は香港銅鑼湾に1985年5月31日開店。銅鑼湾の本店は、1993年・1996年の増床後は香港最大の百貨店となっている。
2001年にはそごう本体の経営再建に伴い地元企業の「利福國際集團」に株式を売却、フランチャイズ店舗化された。2005年には支店として尖沙咀店も出店した(2014年移転)ほか、中国大陸で久光百貨店の運営も行っている。

香港そごう尖沙咀店。
香港そごうを運営する利福國際集團の2016年6月期決算は、純利益が同年同月比約50パーセント減となる5億8700万香港ドルにとどまり、
旗艦店である「そごう銅鑼湾店」も9.5パーセントの減収となった。
これは、香港の景気減衰、大陸からの買い物客減少などによる消費低迷が主な要因。
その一方で、九龍地区内には「そごう尖沙咀店」があるものの規模が大きくなく、今後も百貨店需要が見込めると考え、今回の新規出店計画を発表するに至ったという。
そごう・西武との連携強化も
香港そごうは2000年のそごう経営破綻後、日本法人との資本関係を解消してフランチャイズ店舗として運営されていたが、2014年からは「そごう・西武」が14年ぶりに商品供給を再開。
現在はカード事業での相互優待なども行われるようになっている。
ボックスシアター箱崎、2016年中に閉館へ-ボックスタウン箱崎の核テナント
福岡市東区のショッピングセンター「ボックスタウン箱崎」の核テナントの1つである「ボックスシアター箱崎」が2016年11月ごろに閉館することを発表した。

ボックスタウン箱崎。
九州初のアイドル公演専用劇場だった
「ボックスタウン箱崎」は2006年3月に福岡市東区役所近くの竹中工務店用地などに開業した。開発者は大和ハウス工業グループのダイワロイヤル。
核店舗はディスカウントスーパーの「ルミエール」で、そのほか「西松屋」、「セカンドストリート」、「スターバックスコーヒー」などが出店。 売場面積は4,284㎡と小規模ながら、商業床以外に「スポーツクラブアクトス」「つるやゴルフスクール」「ボックスシアター」なども入居する複合商業施設となっている。
「ボックスシアター箱崎」はスポーツクラブアクトスとともに3階の核テナントで、元々スポーツ施設だった場所を改修して2010年8月に開館した。

ボックスシアター箱崎。
ボックスシアターは福岡市に本社を置くオフィスHRが運営しており、福岡のローカルアイドルグループ「HR」(エイチアール、日本コロムビアからメジャーデビュー)が本拠地として使用しているほか、他のアイドルグループが使用することもある。開館当時は九州初のアイドル公演専用劇場であった。

エイチアール(現在のメンバーではありません)。
ボックスシアター、今後の利用方法未定-HR劇場は移転へ
ボックスシアターの閉館は、劇場開設6周年記念公演において発表されたもの。
ボックスシアターの閉館は契約満了を機としたもので、エイチアールの公演劇場は今後移転する予定だというが、移転先は現時点では未発表。
また、閉鎖後の「ボックスシアター箱崎」の利用方法、後継テナントなどについては未定だという。
外部リンク:HR OFFICIAL WEB SITE|福岡のアイドルグループ|エイチアール|
外部リンク:ボックスタウン箱崎
【熊本地震】サンリブシティくまなん、8月27日に営業再開-子飼、健軍は建替えへ
九州の大手スーパー「マルショク」(大分市)は、熊本地震で被災し営業休止中のショッピングセンター「サンリブシティくまなん」(熊本市中央区)を8月27日に営業再開させる。

サンリブシティくまなん。
「くまなん」震災から半年弱、ようやく再開へ
「サンリブシティくまなん」は1990年3月に開店。
売場面積は19,700㎡で、マルショク(大分本社、北九州は別会社)では最大規模の店舗となっている。
当初、営業再開は9月ごろとされていたが、少し早まったことになる。
なお、別館(電気館)の家電大手「エディオンサンリブシティくまなん店」については5月27日より営業を再開している。

再開目指して工事が進められるサンリブくまなん。
サンリブ子飼、サンリブ健軍は建替えへ
マルショクが運営する熊本市の大型総合スーパーは、熊本地震で4店舗全てが被災し、8月現在全店舗が営業を休止している。

全壊したサンリブ健軍。現在は解体済み。
マルショクでは、そのうち全壊した「サンリブ子飼」(中央区)、「サンリブ健軍」(東区)について、被災企業の復旧費用の一部を国や県が補助する「熊本県中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業」に基づく「グループ補助金」を活用するかたちでの再建(建替え)を目指している。
現在、マルショクでは、子飼商店街、健軍商店街の被災店舗などと共同でグループ補助金を申請中だといい、再建までは、仮設店舗での営業も検討している。

解体工事が行われているサンリブ子飼。
被災状況大きいマルショク、再建は補助金頼み-再開に期待
熊本地震で被災した他の地場大手スーパーは、殆どが自力再建や地震保険を活用しての再建を行っている一方で、マルショクは旗艦店舗の被災状況が極めて大きく、今回の補助金申請に至ったと考えられる。
今回建替えが決まったサンリブ2店舗が立地している子飼商店街、健軍商店街では、核店舗である両店の倒壊・閉鎖後に客足が減っており、特にサンリブ子飼は熊本大学近くにおける唯一の大型スーパーであったため、早期の営業再建を求める声が多く上がっていた。
サンリブ2店舗の営業再開方針は、商店街、地域の復興のはずみにもなるであろう。
子飼商店街。
なお、駐車場部分が半壊し、現在解体中となっている「サンリブ清水」(北区)の再建については、現時点では未定となっている。
追記:サンリブ清水も補助金が下り次第、建替えの方針だという。
サンリブ子飼、サンリブ健軍、サンリブ清水の店舗概要については前記事を参照。
外部リンク:サンリブシティくまなん
関連記事:【熊本地震、主な営業休止商業施設の状況】 (随時更新)
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ヤナゲン百貨店B館、2016年8月20日閉館-食品売場も消滅
JR大垣駅前の「ヤナゲン百貨店B館」が老朽化のため8月20日を以て閉館する。

ヤナゲン百貨店。手前からA館、B館、C館。
創業107年の老舗百貨店、かつては3館体制だった
ヤナゲンは1910年に柳源呉服店として創業。1966年に百貨店化した。かつては「ヤナゲン百貨店」(A、B、C館の3館体制、約22,000㎡)とインテリア専門店「FAL」(旧岐大ホームセンター)、スーパーの「ヤナゲンストアー」を擁していたが、債務超過に陥り2000年には大垣共立銀行管理となり、2005年には大手スーパー「平和堂」の傘下となるとともにC館を閉鎖した。B館1階の食品売場は平和堂傘下となった2005年に大規模改装を行ない、百貨店らしいクオリティにするとともに、スーパーならではの日常使いと両立した売場へと生まれ変わっている。
2016年には新社員としてロボット「ペッパー」を採用している。
ヤナゲンB館、8月20日完全閉館-後継ビル入居も断念
ヤナゲンB館は1970年に建設されたもの。6階建てで売場面積は7,619㎡。
閉館は、老朽化にともない耐震性が確保できないことが大きいという。
今後、B館の跡地は売却され、マンションが建設される予定。
当初はB館跡地に建設されるマンションの下層階に食品売場を入店させる計画もあったものの、売場面積が確保できる見込みがないために断念することになったという。
B館のうち、2階から6階は今夏までに順次閉鎖されており、8月20日の1階食品売場の閉鎖により、B館は完全に閉館することになる。

閉館を告知する看板。
ヤナゲンA館、8月24日までにリニューアル
8月21日以降、ヤナゲン百貨店は1989年11月に開業したA館(7階建て、売場面積7,853㎡)のみでの営業となる。
すでにB館の2階~6階までにあった売場(子供服売場など)の殆どはA館に移転済み。
A館1階は8月24日まで改装を行ない、B館1階で販売していた食品のうち、一部は本館であるA館1階で販売するほか、銘菓・銘店コーナーはこれまで通りA館1階で継続する。
なお、1階には大垣共立銀行と化粧品売場などが出店しており、売場面積が確保できないため、生鮮食品や総菜、日常雑貨の販売は限られたもののみとなるという。
ヤナゲン百貨店A館。
1館体制でコンパクトかつ買い回りしやすい店となった一方で、集客力があった食品売場が大幅に縮小されたヤナゲン百貨店。
大垣駅周辺では再開発が進んでおり、街中居住者も増える見込みであるという明るいニュースもありながら、今後は食品売場閉鎖で失った集客力を挽回できるのか、正念場である。

ヤナゲンの向かいで行われている再開発。奥は大垣駅。
ヤナゲンB館1階からA館1階に移転する店舗
- ヤナゲン特選食品館(8月24日~)
- 丸忠果物店(8月23日~)
- フラワーショップ菊之屋(8月23日~)
- チケットぴあ(8月19日~)
外部リンク:ヤナゲン大垣本店
イオン鹿児島谷山店、2017年1月31日閉店-旧ダイエー鹿児島谷山店
鹿児島県鹿児島市南栄にあるショッピングセンター「イオン鹿児島谷山店」が2017年1月31日に閉店する。
旧・ダイエー谷山店、21年の歴史に幕-イオン開業も影響か
イオン鹿児島谷山店は、1996年3月に「ダイエーハイパーマート鹿児島谷山店」として開業。城山観光グループ所有地への出店だった。その後、ダイエー鹿児島谷山店に改称。九州のダイエー店舗がイオン九州に経営譲渡されるのに伴い、昨年9月にイオン九州に経営譲渡されたばかりだった。売場面積は11,000㎡、売場は2階まで。

ダイエー鹿児島谷山店。
テナントとしては、アシーネ、ドムドムハンバーガー、オレンジキッチン、ディッパーダン、55ステーション、らんらんらんど、ロベリアなど、旧ダイエー系の企業が数多く入居している。ドムドムハンバーガーなどは日本最南端の店舗だった。
後継店舗は未定
イオン鹿児島谷山店から北に2kmほどの距離には、2007年に「イオンモール鹿児島」が開業しており、今回の閉店については同店の開業も大きな影響があったと考えられる。
店舗跡の活用方法などは決まっていないという。
外部リンク:イオン鹿児島谷山店閉店のお知らせ
外部リンク:イオン鹿児島谷山店
イオン城野店、2017年1月31日閉店-旧ダイエー
福岡県北九州市小倉南区のショッピングセンター「イオン城野店」が2017年1月31日で閉店する。

イオン城野店。
旧・ダイエー城野店、36年の歴史に幕-跡地未定
イオン城野店は、1981年2月に国鉄城野駅前に開店。
九州のダイエー店舗がイオン九州に経営譲渡されるのに伴い、2015年9月にイオン九州に経営譲渡されたばかりだった。

ダイエー時代。
売場面積は14,150㎡で、店舗は1~6階。現在、高層階は医療モールなど、中層階は専門店街、下層階はイオンで、旧ダイエー系列のドムドムハンバーガーなども出店している。ドムドムハンバーガーは、現在は小倉唯一の店舗となっていた。
旧・ダイエー城野店は、数年前に所有者が「みずほ信託銀行」から投資ファンド「インベストファンド」(みんなで大家さん)に移っていたが、インベストファンドは近年出資者とトラブルを起こすなど、問題が相次いでいた。
店舗の活用方法などは決まっていない。
外部リンク:イオン城野店 閉店のお知らせ
外部リンク:イオン城野店
イオンモール東松本、2016年8月3日着工-松本カタクラモール跡、2017年秋開業へ
イオンモールは、松本市中央に建設される「イオンモール東松本」の起工式を8月3日に行った。2017年秋の開業を目指して工事が進められる。
イオンモール東松本(イオンモール公式サイトより)。
カタクラモール跡地、テナント数は甲信越地方最大級
「イオンモール東松本」は、1981年3月から2015年3月までイオン松本店を核として営業していたショッピングセンター「松本カタクラモール」の跡地に出店。

2015年3月まで営業していた松本カタクラモール。
(googleマップより)
長野県内のイオンモールは、1999年開業の「イオンモール佐久平」に次ぎ2店舗目となる。
イオンモール松本東の延床面積は約97,000㎡、駐車場台数は約2,000台、入居予定の専門店数は約170店舗であり、完成すれば甲信越地方最大級のテナント数のショッピングセンターとなる。
また、売場面積は約49,000㎡が予定されており、これは松本駅前の「MIDORI松本」(駅ビル)、「井上百貨店本店」、「コングロM」(旧・井上新館)、「アリオ松本」、「松本パルコ」の5つ全てを合わせた面積(合計売場面積49,564㎡)にも匹敵するため、中心市街地への影響も避けられないものとなりそうだ。
3つの「庭」がコンセプト、イオンシネマも出店
イオンモール東松本は「信州松本 時道楽—満たされた時を楽しむ、松本の新しいまち—」をコンセプトに、まちの魅力を全国に発信する松本の新拠点として位置づけられる。
また、同モールは「庭」をコンセプトにした3つのエリアに分かれ、地元住民に加えて観光客もターゲットとし、それぞれ特徴的な空間づくりが行われる。

3つの「庭」で構成されるイオンモール東松本。
(イオンモール公式サイトより)
- 晴庭(仮称、A棟)
核店舗「イオンスタイル東松本」が出店。
日々の暮らしを晴れやかにするメインモールとして、ハレの日を彩るファッション・ライフスタイル雑貨、フードを提案。 - 風庭(仮称、B棟)
エリア初出店の飲食店を中心に構成し、美ヶ原高原を望む松本ナンバーワンのフードモールを展開。 - 空庭(仮称、D棟)
「信州LOCAL(ローカル)モール」と題し、松本の歴史や文化をワンストップで味わえる空間を創り出す。
また、シネマコンプレックス「イオンシネマ」も出店。 - C棟(仮称)
C棟はイオンモール敷地外に建設され、ファミリーレストラン「サイゼリヤ」が出店する予定。
近代建築「カラフス事務所棟」解体-一部をモール内で活用
イオンモールの建設予定地内にあり、貴重な近代建築として保存問題が持ち上がっていた片倉工業の関連研究所「カフラス」社屋は、耐震性がないとして2016年6月に解体されている。イオンモールでは、カフラス社屋外壁の一部を新モールの吹き抜け内で再活用する方針。
また、同じく保存が求められていたカフラスの生物

解体前のカフラス。右がカタクラモール。
(googleマップより)