カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオンタウン姶良・西街区、2016年3月10日開業-旧サティ、全館開業は2017年春

鹿児島県姶良市の大型ショッピングセンター「イオンタウン姶良」の第1期(西街区)が3月10日にグランドオープンした。

イオンタウン姶良・西街区。

九州初、鹿児島初のテナント多数出店

イオンタウン姶良のコンセプトは「~三世代の生活を彩る街~ くらし・まいにち、あいらしく
テナント全112店舗のうち27店舗が鹿児島県内初出店で、リトルマーメイドのデニッシュ専門店「デニッシュバー」、世界のドーナツを売りにする「ジャックインザドーナツ」が九州初出店。世界第2位のハンバーガーチェーン「バーガーキング」、ベーカリーレストラン「モビーディック」、高品質食料品店「久世福商店」などが県内初出店となっている。また、地域密着型の店舗として複合施設初となる宮崎県都城市の「高千穂牧場」など、地域ならではの店舗も導入する。

館内・フードコート。

そのほかには「GU」、「タカキュー」、「ハッシュアッシュ」、「未来屋書店」、複合アミューズメント施設「アミューズメントカフェ プレビ」などが出店。九州地区初となるイオン直営の高級紳士服飾雑貨売場「マルシェ ブラン」や、専用タブレット端末「タッチゲット」を設置するといった新たな試みを実施する。

食品売場は地元産品強化、ダイエー「さつま姫牛」も販売

イオン九州直営の食品フロアではJAあいらの有機野菜、JAあおぞら甚兵衛倶楽部の産直野菜、対面販売の鮮魚コーナーを設置するほか、イオン九州の新設店舗としては初の取扱いとなるダイエー鹿児島サンライズファームの「さつま姫牛」を取り扱う。

2017年春に全面開業、シネコンなども併設予定

イオンタウン姶良・西街区は、2012年に姶良市土地開発公社から賃借した土地を活用して開発が進められていた。
この土地は元々、地場流通大手の「ラララグループ」(寿屋、熊本市)が出店表明していた土地であったが、同社の経営悪化に伴い計画が白紙化。30年近く更地となっていた。
隣接地にて営業していたイオン姶良店の旧店舗(旧・マイカル姶良サティ、2月14日閉鎖)も現在解体工事を進めており、2017年春を目処に4Dシアターを備えたシネマコンプレックスも併設される「イオンタウン姶良東街区」が開業することで、全館グランドオープンを迎える予定となっている。
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現在解体工事中のイオン姶良ショッピングセンター

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マイカル南九州・姶良サティ時代。

 「イオンタウン姶良」は、全館開業時には旧店舗の約3倍の、売場面積約45,000㎡となり、鹿児島県内でも有数の規模のショッピングセンターとなる。aeontown_aira_pers_pr_150514
イオンタウン姶良・全館開業時のイメージ

外部リンク:イオン姶良店
外部リンク:イオンタウン姶良
関連記事:イオン姶良店、2月14日閉店-イオンタウンに3月移転

多賀城駅前に市立”ツタヤ図書館”-真価問われるツタヤ図書館事業

多賀城市のJR仙石線・多賀城駅前に「多賀城市立図書館」が3月21日に開館した。
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多賀城市立図書館。

全国3番目のツタヤ図書館

新しい「多賀城市立図書館」はTSUTAYAなどを運営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が図書館の指定管理者となり、佐賀県の武雄市図書館、神奈川県の海老名市立中央図書館に次ぐ全国で3番目の「ツタヤ図書館」となった。
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内観イメージ(CCCホームページより)

東北初出店の「ファミマ!!」出店、スタバも入居

多賀城駅では、第三セクターの「多賀城駅北開発株式会社」が手がける多賀城駅北地区第一種市街地再開発事業により、再開発ビルA棟、B棟、C棟が建設された。
市立図書館が入居するのはA棟の南側であり、北側の商業施設には「蔦屋書店」を中心に「スターバックスコーヒー」やレストラン「PUBLIC HOUSE」、ファミリーマートの別業態「ファミマ!!」が入居する。
「ファミマ!!」は首都圏・大阪を中心に店舗を展開していたが、この店舗が東北初進出となる。
駅前広場を挟んで正面のB棟は子育てサポートセンター、保育所等を中心としたビルで、仙石線の高架を挟んで南側のC 棟は5階建ての立体駐車場となる。
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ファミマ!!。

駅周辺で進む都市機能集約-被災地・多賀城の拠点に

東日本大震災の被災地となった多賀城市では、国道45号線沿いの商業集積地である八幡や町前といった砂押川より南にある地区が津波の被害を受けた。
一方、砂押川の北側に位置する多賀城駅周辺は津波の被害を受けなかった。
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JR多賀城駅。

多賀城市は2013年に策定した都市計画マスタープランの中で多賀城駅周辺を都市の拠点として位置付けており、2014年には多賀城駅の高架下に商業施設「エキト多賀城」が開業するなど商業機能の強化が進んだ。今回の一連の開発は市役所や大学も立地する多賀城駅周辺での都市機能の集約に繋がり、更なる都市の拠点化を目指す上で重要なピースとなった。tgj04
2014年開業のエキト多賀城。

真価を問われるツタヤ図書館

「ツタヤ図書館」は多くの自治体において図書館・地域を活性化させる起爆剤として期待を集めている反面、佐賀県武雄市、神奈川県海老名市のツタヤ図書館では昨年”蔵書問題””古書購入問題””分類問題”に揺れるなど、CCCの図書館運営に対する厳しい目が向けられた。
この影響から、愛知県小牧市では名鉄小牧駅前に持ち上がっていたツタヤ図書館計画が、住民投票の末に白紙化された。
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武雄市図書館。

これらの問題を受け、多賀城市ではツタヤ図書館の開設に当たっては市教育委員会を諮問機関とする「図書館運営審議会」を新設する方針となった。
諮問委員会は教育関係者や企画運営の専門家などで構成され、CCCの図書館運営を調査・審議する。
一方で、今回も蔵書のうち1万冊以上が古書店のネットオフからの購入だという。また、他図書館と同様、国内ほとんどの図書館で用いられているNDC(日本十進分類法)に基づかない独特な分類方法も導入されている。

まだまだ増える「ツタヤ図書館」

今後、CCCが手がける図書館事業としては、岡山県高梁市に第4のツタヤ図書館が、宮崎県延岡市にはツタヤの運営による読書スペースのある複合施設が開館予定であるが、駅ビルへのツタヤ図書館入居構想が持ち上がっている山口県周南市では市民による反対運動が起こっている。
社会問題化した武雄市、海老名市の後に開館した「多賀城市立図書館」において市民の信頼が獲得できるかが、今後の「蔦屋図書館事業」の行方を占う上で重要な指標となろう。

外部リンク:多賀城市立図書館
外部リンク:多賀城駅北開発株式会社
外部リンク:多賀城市/多賀城市都市計画マスタープラン(PDF)
ニュースリリース:宮城県多賀城市とカルチュア・コンビニエンス・クラブの 「東北随一の文化交流拠点整備」に関する連携合意について(PDF)

エスパル仙台東館3月18日開店ー東急ハンズ、東北初店舗

JR仙台駅の新たな駅ビル「エスパル仙台東館」が3月18日にグランドオープンした。
拡幅された仙台駅東西自由通路と一体化しており、新たな仙台の顔として期待される。
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仙台駅東口・エスパル仙台東館。

売場面積3万㎡、東北最大の駅ビルに

エスパル東館の延床面積は39,700㎡、店舗面積は10,300㎡で、エスパル本館・東館・Ⅱ館の3館を合わせた店舗面積は30,819㎡となる。東館は東西自由通路を挟んだ両側に構えており、南側と北側合わせて82ショップで構成される。
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フロア構成(仙台ターミナル株式会社プレスリリースより)

自由通路を挟んで3階・4階はデッキで移動可能。また、東館南側2階・3階は連絡通路により本館との行き来が可能となる。sendaieki2
開放感溢れる東西自由通路に跨るエスパル東館。

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エスパル東館の館内イメージ(JR東日本仙台支社サイトより)

東急ハンズ東北初進出に沸く

エスパル東館のオープンと同時に行われたエスパル本館2階・3階のリニューアルでは、東北初出店の34ショップなど合計115のショップが新規・改装オープンを遂げた。
中でも東館南側4階に構える東急ハンズの東北1号店には高い注目が集まり、オープン初日は活況を呈した。
また、東館北側には宮城・東北の土産もの屋などが集まる「伊達のこみち」や、レストランが集まる「杜のダイニング」があり、東北の玄関口としての魅力を強く印象付けるものとなっている。
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東北初進出の東急ハンズ。

再開発進む東口 隣接ホテルは2017年開業

エスパル東館と東西自由通路のオープンに沸く仙台駅東口エリアだが、今後も再開発は続く。
2017年には大型ホテル「ホテルメトロポリタン仙台イースト」が開業する予定で、ホテルは東西自由通路とも直結する。
さらに、2012年より東七番丁の通りを挟んだ向かい側に仮店舗として営業中のヨドバシカメラが東口横の旧店舗跡地に再移転し、複合商業ビルを建設するという計画もある。
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仙台駅東口の大型ホテル建設地。

かつては西口の華々しさと比べて「駅裏」と言われていた東口も、相次ぐ再開発によって大きく発展し、今後もさらなる進化を遂げようとしている。

 外部リンク:エスパル仙台
プレスリリース:仙台ターミナル株式会社(PDF)
関連記事:エスパル仙台「東館」、2016年3月開店-東急ハンズが核

ジュンク堂書店千日前店(旧難波店)、3月21日閉店

大阪市中央区の千日前を代表する大型書店「ジュンク堂書店千日前店」(淳久堂書店千日前店、旧難波店)が3月21日を以て閉店する。
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ジュンク堂書店千日前店。

大阪初のジュンク堂、「座り読み歓迎」が話題に

ジュンク堂書店千日前店はなんばグランド花月向かいの「Y.E.S.NANBAビル」1~3階にある大型書店。ビル内には「大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)」「NMB48劇場」などが入居する。
ジュンク堂書店の大阪一号店「ジュンク堂書店なんば店」として1996年11月に開業した。売場面積は約3,000㎡で、店内に多くの椅子を配置、「座り読み歓迎」のキャッチフレーズは開店当時話題となった。
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店内には多くの椅子が設置されていた。

その後、JR難波駅そばにジュンク堂書店(約4,000㎡)が出店したことに伴い2009年7月からは「ジュンク堂書店千日前店」に改名していた。
近年は立地を生かすかたちでお笑い本・アイドル本を強化したり、店頭で様々な企画を実施するなどして話題を呼んでいた。
閉店は賃貸契約満了に伴うもので、契約の再延長はできなかったという。2013年にビルの所有者が吉本興業から他企業に移っていたことも影響していると考えられる。
なお、NMB48劇場など他テナントは今後もそのまま入居する。
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店頭の閉店告知。

跡地は未定

ジュンク堂書店千日前店では、閉店する21日まで「千日前店スタッフ各々が本気で挑んだ、最後にして最高のフェア!本気で売っていたからこそ、最後の1秒まで売りたい本!」、「本気で謎解き本を売っていた担当からの最初で最後のナゾトキ!」などを開催中。
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「最後の1秒まで売りたい本!」コーナー。

千日前で数少ない大型書店、またグランド花月前の一等地というだけあって跡地が注目されるが、店舗跡の活用方法はまだ発表されていない。

外部リンク:ジュンク堂書店千日前店

マルカン百貨店、リノベーションで存続の動き

花巻市の「花巻家守舎」は、3月18日に、今年6月の閉店を発表している「マルカン百貨店」をリノベーションした上で、経営を引き継ぐことを検討していると発表した。
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マルカン百貨店。

地元の不動産リノベーション企業、改装を検討

「花巻家守舎」は花巻市に本社を置く地元木材店の代表取締役である小友康広氏が立ち上げた企業で、花巻市中心部で遊休不動産のリノベーション事業(改装再活用)を行うことによって花巻市中心部全体の価値を高めることを目標にしている。
昨年11月には、リノベーション事業の第一段として、花巻駅近くの空きビルを飲食店、ヨガスタジオ、レンタルオフィスなどが入居するビルへとリノベーションしていた。
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花巻市の中心商店街。

マルカン百貨店は1957年開店。地上8階、地下1階(売場は6階まで)、売場面積は約4,700㎡。花巻市唯一の百貨店であり、同市の中心市街地の核店舗となっている。
特に有名なのが6階の大食堂で、高さ約25センチの巨大ソフトクリームは同市の名物の1つとなっていた。
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マルカン百貨店の大食堂。
(マルカンウェブサイトより)

最近は大食堂がメディアに取り上げられる機会も多く、大食堂に観光客の姿も見られるようになった一方で、2011年には地階の食品売場を閉鎖。大食堂以外を訪れる客は少なかった。
近年は建物の老朽化が進行、建物に耐震性がないために閉店を決めたという。
閉店発表後からは、地元高校生などによって存続に向けた署名運動が展開されていた。

マルカン百貨店も協力の姿勢

花巻家守舎はマルカン百貨店のリノベーションについて、耐震補強を行い6階の大食堂は現状のまま存続させた上で他フロアを改装、テナントを導入することを検討しており、マルカン百貨店もリノベーション事業に対して協力する姿勢を示している。
ただし、耐震性や収益面などを検討した上で、状況によっては計画を中止する可能性もあるという。
今後、運営に協力する企業や出店テナントの募集も行う予定。リノベーション計画の詳細については、3月20日18:00から 花巻市生涯学園都市会館でおこなう記者会見において発表するとしている。

外部リンク:マルカン百貨店 運営引き継ぎ検討に関するお知らせ (小友木材店、PDF)
外部リンク:マルカン百貨店
外部リンク:マルカングループ
関連記事:マルカン百貨店、6月7日閉店

イトーヨーカドー千住店、2016年4月10日閉店-ヨーカドー1号店

北千住を長年見つめて来た店舗の終焉が早くもやってきた。
東京都足立区にあるイトーヨーカドー1号店「イトーヨーカドー・ザ・プライス千住店」が2016年4月10日に閉店する。
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イトーヨーカドー・ザ・プライス千住店。

イトーヨーカドー1号店、70年の歴史に幕

イトーヨーカドー千住店の前身「羊華堂」が北千住に2坪の店舗を出店したのは1946年のこと。以来、イトーヨーカドーはこの「千住店」を創業店と位置付けており、70年間に亘って営業を続けてきた。
現在の建物は1967年に建てられたもので老朽化しており、店舗形態が時代に合わなくなっていることも大きいと思われる。

ヨーカドーは再出店を表明

イトーヨーカドー千住店の跡地は、店舗を解体したのちに再開発することが検討されている。
イトーヨーカドーも千住店を新業態で再開させる予定であることを発表しており、概要はまだ発表されていないものの、高層マンションを建設した上で、下層階にイトーヨーカドー食品館を出店させる可能性が高いと見られている。
これまでもたびたび「千住の地を大切にする」と表明してきたイトーヨーカドー。公式サイトにおいても「また新たな一歩をふみ出すための閉店」であるとしているが、創業の地で新たな時代を築くことができるのかが注目される。yorkkitasennjyu2
創業の地を示す案内。店舗1階に掲示されている。

2016年4月追記:解体後の跡地には13階建のマンションが建設されるという。下層階は商業施設となる予定。

トポスも閉店、不便になる北千住

北千住では、ヨーカドーの近くにある「ダイエートポス北千住店」も再開発のために閉店することが決まっており、2つのスーパーがほぼ同時に消えることになる。
ヨーカドー、トポスともに再開発後のビルの下層階には商業施設の出店が検討されているものの、再開発の完了までには時間がかかり、周辺の住民は不便を強いられることになる。
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閉店するトポス北千住店。全国最後のトポスだった。
千住本町商店街(旧日光街道)に立地する。

外部リンク:イトーヨーカドー・ザ・プライス千住店
関連記事:イトーヨーカドー、1号店の千住店など閉店へ-来春までに20店舗
関連記事:ダイエートポス北千住店、2016年度中に閉店へ-千住一丁目再開発に認可

アキドラ、2016年3月31日完全閉店-事実上の歌舞伎町移転

東京都千代田区神田明神下交差点近くの複合ドラッグストア「AKIBAドラッグ&カフェ」(アキドラ)が3月31日を以て完全閉店する。akidora2-1
AKIBAドラッグ&カフェ。

「日本最大のアイドルカフェ『アキドラ』」2年半の歴史に幕

「AKIBAドラッグ&カフェ」は、2013年7月にオープンした「「ドラッグストア」と「アイドルカフェ」の複合店舗。
大阪市に本社を置く大手ドラッグストア(ディスカウントドラッグストア)の「ダイコクドラッグ」が運営しており、メンバーはダイコクドラッグやカフェのスタッフとして勤務しながらアイドル活動をすることが可能で、異色のコラボレーション店舗として注目を集めていた。
カフェ店内には大型のステージが併設されており、アイドルカフェとしては国内最大規模。
しかし、2月末にドラッグストア部分「ダイコクドラッグ秋葉原薬店」が閉店。去就が注目されていた。
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ダイコクドラッグ部分の閉店告知。

歌舞伎町移転へ-アキドラの雰囲気は維持されるか?

今回の閉店は事実上の歌舞伎町移転によるもの。
ダイコクドラッグは新宿区歌舞伎町一丁目にある店舗のリニューアルを行っており、4月からは「DDPシアター歌舞伎町1丁目劇場(仮)」としてアキドラを統合する予定となっている。
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歌舞伎町一丁目。

「DDPシアター歌舞伎町1丁目劇場(仮)」は新宿東宝ビル(ゴジラ横)の西側にある第二東亜会館ビル6階。かつてディスコビルとして一世を風靡したあの東亜会館だ。ダイコクドラッグも併設される。
ビル6階ということもあり、これまでの「メイドカフェよりも敷居が低い」「気軽に立ち寄れる」というアキドラ独特のオープンな雰囲気が維持されるのか注目される。
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移転告知(アキドラ公式サイトより)。
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ダイコクドラッグ歌舞伎町1丁目6階店
東京都新宿区歌舞伎町1丁目21番1号
第二東亜会館6階

外部リンク:AKIBAドラッグ&カフェ
関連記事:ダイコクドラッグ「アキドラ」の「ドラ」閉店-カフェは新宿にも進出へ

天満屋ハピータウンリブ21、2016年3月18日リニューアル開業-天満屋ストアに加えて百貨店も入居

岡山県総社市の総社駅近くにあるショッピングセンター「天満屋ハピータウン・リブ21」が全面リニューアルし、2016年3月18日にグランドオープンする。
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リブ21。

ショッピングセンター+百貨店の融合店

「リブ21」は総社駅前にあった天満屋ハピータウン総社店を移転させる形で1984年6月に開店。
4階建、店舗は3階までで、売場面積は約11,000㎡。
(その後、駅前の天満屋は一部のみでの営業を続けたのちに閉館)
以降、総社市最大のショッピングセンターとして営業を続けて来た。
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総社店の旧店舗(解体済み)。

リニューアルは昨年2月の第一段に続くもの。
第一段のリニューアルではニトリを新たに導入、ダイソーなど入居テナントのリニューアルも行っていた。
第二弾となる今回の改装の目玉は準核店舗として1階への「天満屋百貨店」導入。
天満屋百貨店は、昨年より百貨店がない都市の系列ショッピングセンターへの小型百貨店導入を進めており、総社店は鴨方店、ポルカ高梁店に続き3店目となる。
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天満屋百貨店総社ショップ。
(天満屋グループ公式サイトより)

また、新規テナントとして「シューラルー」「ハッシュパピー」などを導入。
スーパーマーケットゾーンや吹き抜けのセントラルコートも全面リニューアルし、外装も一新する。
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吹き抜け「セントラルコート」(天満屋グループ公式サイトより)。

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店内(天満屋グループ公式サイトより)

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外装も一新する。

外部リンク: 「天満屋ハピータウン リブ総社店」改装のお知らせ(天満屋ストア、PDF)
外部リンク:リブ21
外部リンク:天満屋ハピータウンリブ総社店

カインズ福岡新宮店、2016年3月3日開店-九州初出店

福岡県新宮町にホームセンター大手のカインズ九州1号店となる「カインズ福岡新宮店」が2016年3月3日に開店した。

北関東を代表する流通グループ、九州に本格進出

「カインズ」は群馬県前橋市に本部を置く流通大手「ベイシアグループ」のホームセンターで、25都道府県に約200店舗を展開している。

カインズ福岡新宮店

ベイシアグループの相乗効果を活かした「低価格PB商品」や「生活便利グッズ」の開発を得意分野としており、福岡県内の民放各局でも数年前からCMを放映していたものの、これまで実店舗は出店していなかった。
カインズは近年コーポレートアイデンティティ(CI)の変更や、200店舗体制の構築とともに未出店地域への進出などといった積極策を掲げており、九州への進出もその一環。ベイシアグループとしては、作業服店「ワークマン」に続く九州進出となる。
カインズは、2017年には広島市のイズミ系商業施設に中国地方初となる直営店の開設を予定している。

ホームセンター激戦区への出店
-他店と差別化、隣接するIKEAと共同販促も

カインズ福岡新宮店は新宮中央駅前のIKEA第2駐車場跡に出店。1階建、売場面積10,318㎡。
食料品、日用雑貨、家庭用品、インテリア用品、DIY、園芸用品を中心に約7万の商品をラインナップしている。

Welcome to CAINZ

福岡県新宮町は福岡市のベッドタウンとして九州有数の人口増加都市となっており、2010年に開業した新宮中央駅前にはスウェーデンの大型家具店「IKEA福岡新宮店」に加え、「ライフガーデン新宮中央」(ハローデイ)、「ゆめマート新宮」(イズミ)といったショッピングセンターの出店が相次いでいるほか、新宮町周辺では住宅需要の高まりもあってホームセンターの「ナフコ」、「コーナン」、大型家具店「ニトリ」、「SAKODA」(迫田)、「中村家具」などが出店しており、更なる競争の激化は間違いない。
カインズと隣接するIKEAでは、カインズ開店記念として両店舗のカード会員向け優待サービスを実施するなど協力関係を構築し、相乗効果を上げることを目指している。

カインズの目の前に出店するIKEA

また、カインズでは、開放感のある全面ガラス張りの「シースルーゲージ」を採用したペットコーナーや、3Dプリンターレーザーカッターなどの機材を設置した「デジタル工房」などを導入することで、他店との差別化を図っている。
さらに、園芸用品売場には直営カフェ「CAFE BRICCO」を設置。店内製造のマフィンやクリームポテトを低価格で販売するほか、飲食テナントとして長崎ちゃんぽん「リンガーハット」も出店。IKEAとともに、ほかのホームセンター・家具店とは異なった、滞在型の店舗を目指している。

CAFE & GARDEN

カインズ福岡新宮店
福岡県糟屋郡新宮町中央駅前2-10-1
営業時間:9:00~20:00

外部リンク:カインズ福岡新宮店

大名古屋ビルヂング、2016年3月9日グランドオープン-伊勢丹出店

愛知県名古屋市のJR名古屋駅前に大型複合ビル「大名古屋ビルヂング」が3月9日にグランドオープンした。
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大名古屋ビルヂング。

名駅のシンボル、4年ぶりの復活

「大名古屋ビルヂング」は三菱地所グループが名古屋駅前・桜通口正面に1962~65年にかけて開業させた複合ビル。
長年に亘って名古屋駅前のシンボルとして親しまれたが、近年は老朽化が進んでいたために2012年に解体、2013年より建て替え工事が行われてきた。
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新ビルのロゴは以前のものを継承。

新しい大名古屋ビルヂングは地上34階建、地下4階建で、高さは約175メートル。 名古屋駅前の新たなシンボルとして「50年、100年と親しまれるビルを目指した」(三菱地所)という。
ビル内は大きく分けて、地階~5階の商業施設「大名古屋ビル Shops & Restaurants」、7階~16階のサービスゾーン「大名古屋ビル Lifestyle & Services」、17階~34階の「オフィスエリア」に分けられる(6階は機械室など)。
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大名古屋ビルヂングフロア構成(三菱地所ウェブサイトより)

2015年11月より入居が開始されていたオフィスゾーンなどに続き、3月9日には「大名古屋ビル Shops & Restaurants」が開業。全館グランドオープンを迎えることとなった。
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エントランス。

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館内の吹き抜け。

商業ゾーン、6割が名古屋初出店-核は伊勢丹

地階~5階の商業ゾーン「大名古屋ビル Shops & Restaurants」には74店舗が出店、そのうち約6割が名古屋初出店となっている。
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「大名古屋ビル Shops & Restaurants」ロゴ。

商業施設の核は地階~2階に出店する伊勢丹の中型店「イセタンハウス」(ISETAN HAUS)。名古屋市内には系列企業の三越の店舗はあるものの、伊勢丹としては名古屋初出店となる。
「イセタンハウス」のハウス(HAUS)とはドイツ語で「家」のことで、伊勢丹では「フロア内のさまざまなショップを部屋に見立て、それらの部屋が集約された館全体をHAUS として、ワンランク上のライフスタイルを紹介する」としている。取り扱い商品は化粧品、レディスファッション、メンズファッション、服飾雑貨など。生鮮食品は取り扱わない。isetanhaus1
「イセタンハウス」ロゴ(三越伊勢丹公式サイトより)。

イセタンハウスのアートディレクションは彫刻家・現代美術家の名和晃平氏が担当。名和晃平氏は伊勢丹新宿本店においてもディスプレイアートワークを担当したことがあり、イセタンハウスでも百貨店に相応しい高感度かつ斬新なデザインで入店客を迎えてくれる。
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館内1階。

地階からは大名古屋ビルヂング新装とともに生まれ変わった「ダイナード地下街」を経て、地下鉄名古屋駅と直結される。
また、飲食店は40店舗が出店。世界・日本各地のグルメが集まるほか、名古屋風台湾ラーメン「味仙」、「ひつまぶし名古屋備長」、岐阜のどらやき店「ツバメヤ」など、東海地方各地のグルメも出店する。

再開発すすむ名駅

名古屋駅周辺では、2000年の「JRセントラルタワーズ」開業以後急速な再開発が進んでおり、2008年には東海地方で最も地価が高い場所となった(それまでは栄が一位)。
名駅前では2016年6月ごろに「JPタワー名古屋」(KITTE名古屋)が、2017年4月ごろに「JRゲートタワー」の竣工が控えているほか、名鉄名古屋駅周辺の再開発、リニア中央新幹線名古屋駅の建設などといった大規模開発が行われる予定となっており、今後も名駅の進化は止まりそうにない。
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工事の最終段階を迎えたJPタワー名古屋(KITTE名古屋)。

外部リンク:大名古屋ビルヂング
外部リンク:ISETAN HAUS
外部リンク:大名古屋ビルヂング竣工(三菱地所)
外部リンク:中型ファッションセレクトストア<イセタンハウス>「大名古屋ビルヂング」に2016年3月オープン(三越伊勢丹)