カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

トキハインダストリーESPA日出、2015年5月15日閉店-駅前に新店舗出店へ

大分県日出町の中心部、JR日豊本線暘谷駅近くに立地する「トキハインダストリーESPA日出」が店舗移転準備のため5月15日に閉店した。

トキハインダストリーESPA日出。

インダストリー、暘谷駅隣接地に移転へ

トキハインダストリーは大分市に本社を置く百貨店系スーパー。
ESPA日出は1979年開店で、別府市などのベッドタウンである日出町の中心商店街に立地していた。売場面積は4,800㎡。
現店舗のすぐ近くであるJR暘谷駅前には「トキハインダストリー日出町店」が建設中。店舗はこちらに事実上移転する予定となっている。

建設中の新店舗。

新店舗は日出町立図書館なども入居する複合商業施設「BiVi日出」内で、マツモトキヨシ、セリアなども出店予定。
また、隣接地にはケーズデンキが出店している。

外部リンク:トキハインダストリー
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ダイエーグルメシティJR久留米店、2015年8月閉店-JR久留米駅前

福岡県久留米市のJR久留米駅前に立地する総合スーパー「ダイエーグルメシティJR久留米店」が2015年8月を目途に閉店する予定であることが関係者への取材で分かった。
6月半ばより閉店セールが開始されている。
ダイエー久留米駅前01
ダイエーグルメシティJR久留米店。

旧・渕上ユニード、イオン九州に継承されず閉店に

ダイエーグルメシティJR久留米店は1972年に「渕上ユニード久留米国鉄駅前店」として開業。
その後、ユニードのダイエーグループ入りにより、ユニードダイエーを経てダイエーの店舗となった。
しかし、九州地区のダイエー店舗がイオン九州へ経営譲渡されることが発表された際に同店はイオン九州が店舗継承しないことが発表されており、去就が注目されていた。
JR久留米駅前に立地、周辺にはマンションが多く、来客数も比較的多いものの、建物の老朽化が閉店の大きな要因の1つと考えられる。

久留米から姿消すダイエー

一時は久留米市街地に4店舗あったダイエーも、当店の閉店により姿を消すことになる。
また、筑後地方の他のダイエーも既に全店舗閉店済みとなっている。
ダイエー久留米駅前02
マンションに囲まれた立地。

ダイエーグルメシティJR久留米店は4階建、現在の売場は1~2階のみ。地階駐車場は無料。
なお、人気のうどん店「久留米荘」は、店舗の閉店に先駆けて今年初めに退店している。

追記:ダイエーにより閉店日は8月23日と発表された。

外部リンク:ダイエーグルメシティJR久留米店
(閉店後はリンク切れとなります)

南海和歌山市駅ビル、建替えを発表-2017年ごろに閉店へ

南海電鉄は、和歌山県和歌山市の和歌山市駅前にある「和歌山市駅ビル」を建て替えることを2015年5月に発表した。

南海和歌山市駅。高島屋が出店していた。

2014年まで高島屋が出店

和歌山市駅ビルである南海和歌山ビルディングには、2014年8月まで百貨店の「高島屋和歌山店」が核店舗として出店していたことで知られる。
高島屋和歌山店の前身となる「高島屋和歌山出張店(初代店舗)」は1931年9月に和歌山県内初となる百貨店として和歌山市七番丁に開業。1932年の丸正百貨店開業を受けて、1934年11月に新館を開設したが、1936年1月に火災のため一時閉店、同年2月から建替えリニューアルを進め、同年11月に2代目店舗が開店した。1940年にはグループ傘下の10銭均一ストア「高島屋十銭ストア和歌山店」が開店。1948年8月には店舗名を「高島屋和歌山店」に改称(格上げ)し、同年9月には十番丁に3代目店舗を開店したが、1952年8月をもって閉店。1973年に和歌山市駅ビルに移転した。
和歌山市駅ビルは高島屋グループの食品スーパー「高島屋ストア(フレッシュマート、のちのカナート)」を核に、婦人服や紳士服、化粧品、贈答品などを展開していたが、業績不振や賃貸借契約満了を理由に2014年8月をもって閉店。
高島屋の閉店後、同年9月に高島屋ストアを前身に持つH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店、イズミヤ)傘下の食品スーパー「デイリーカナート和歌山市駅店」を核に、100円ショップなどが出店する商業施設へと生まれ変わったばかりだった。
なお、高島屋は2014年8月の和歌山店閉店後、市駅前に贈答品特化型の催事店舗「高島屋和歌山特設会場(5代目店舗)」を出店している。

2017年に閉館する予定-新装は2020年

南海電鉄によると、2015年5月より現在の駅ビルを維持したままオフィス棟を着工。2017年からは現駅ビル撤去に着手し、市民図書館、商業施設などが入った新駅ビルを建設するほか、平行して和歌山市が駅前広場を整備する計画で、全ての工事が完了するのは2020年の予定という。
下記リンク(南海公式)より完成予想図なども見ることができる。

外部リンク:和歌山市駅活性化計画の実施について(南海電鉄)

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梅田 蔦屋書店、2015年5月8日開店-大阪駅「ルクアイーレ」に

大阪府大阪市にあるJR大阪駅ビル・ルクア1100(イーレ)の9階に関西初となるTSUTAYAの滞在型複合書店「梅田 蔦屋書店」が2015年5月8日にグランドオープンした。
1100
ルクアイーレ。蔦屋書店は9階に出店。

蔦屋の複合書店、関西初出店

梅田 蔦屋書店を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は2011年12月にライフスタイル提案型新業態1号店「代官山 蔦屋書店」を開設して以降、同業態の店舗を函館、幕張新都心、湘南、佐賀武雄市立図書館などに出店。梅田店は関西初出店となる。

書店激戦区、”ツタヤ流”で差別化ねらう

梅田 蔦屋書店の売場面積は約4,000㎡、CD・DVDは非取扱い。
大阪・キタエリアは既に国内最大級の売場面積と蔵書数を有する「MARUZEN&ジュンク堂梅田店」や「紀伊國屋書店グランフロント大阪店」などのフルライン型大型書店が乱立する激戦区となっているが、蔦屋書店は文学、デザイン、アート、旅行、ファッションなどのジャンルに取り扱いを絞っているのが特徴。
サーキット状の導線内周に書籍・文具売場を設けており、外周にはカフェや靴磨き専門店、JTBデスクなどジャンルに直結した専門店が店を構える。コンシェルジュや貸し会議室の展開など、従来の書店の枠にとらわれないサービスで差別化を狙う。
梅田 蔦屋書店
館内のようす。

館内の椅子はスターバックスと座席を共有しており、店内蔵書にも触れられるフロア中央の「ガーデンラウンジ」、Wi-Fiやコンセントを提供する東端の「4thラウンジ」など500席を配置。
オープン記念イベントの期間中は、CCCの増田CEO自らが取り寄せたという自転車などの展示がおこなわれている。

梅田 蔦屋書店
大阪市北区梅田 3-1-3 ルクア イーレ9階
TEL:(06)4799-1800
営業時間:午前7時~午後11時

外部リンク:梅田 蔦屋書店 – 新しいワークスタイルを発見できる場 関西発の蔦屋書店

京阪百貨店、2015年4月に開業30周年迎える – 記念電車の運行も

京阪電鉄グループの「京阪百貨店」(本社:大阪府守口市)が2015年4月15日に創業30周年を迎え、記念電車の運行などがおこなわれている。

京阪百貨店。

西日本の電鉄系百貨店最後発、記念車両も運行

京阪百貨店は、関西の電鉄系百貨店としては最後発となる1985年に京阪電鉄守口市駅にて創業。2015年4月で開業30周年を迎えた。
守口本店では、新たな紙袋を導入して「大感謝祭セール」を実施。
また、京阪電鉄の一部車両には記念ヘッドマークが掲出されている。
ヘッドマーク掲出は3月16日から9月30日まで。
詳細は京阪百貨店公式サイト特設ページにて。

関連記事:ルクアイーレ、2015年4月2日開業-「JR大阪三越伊勢丹」をリニューアル

わくわく混浴デパートメント、2015年7月18日から開催-別府市の百貨店で現代芸術祭

大分県別府市のトキハ別府店館内で、現代芸術祭「わくわく混浴デパートメント」が2015年7月から開催される。

芸術祭の一環-百貨店全体を使った展示

2015年7月18日より開催される「別府現代芸術フェスティバル2015 混浴温泉世界」の一環。
会期は2015年7月18日から9月27日まで。
8月26日(水)と9月9日(水)はトキハ別府店の店休日となる。トキハ別府店
トキハ別府店。

リウボウグループ、2015年5月12日に「Tポイント」導入-百貨店初

沖縄県の地場流通大手「リウボウグループ」は、2015年5月12日よりカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)によるポイントシステム「Tポイント」の導入を開始した。
楽天Rポイントが大丸松坂屋百貨店と提携した例はあるが、Tポイントへの百貨店加盟は同社が初めてとなる。リウボウ
デパートリウボウ。

「Tポイント」百貨店初導入、5月12日から

Tポイントは5月12日よりグループの百貨店「リウボウ」、食品スーパー「リウボウ食品館」「りうぼう」、国際通りの複合型施設「ハピナハ(旧沖縄三越)」、雑貨専門店「無印良品(リウボウ店・天久店・西原シティ店)」などで利用可能となる。
Tポイントは2007年から系列のコンビニ「沖縄ファミリーマート」にて採用していたが、今回の提携でグループ全体にサービスを拡大させる形となる。今後は百貨店友の会会員向けTポイント優遇サービス実施などグループメリットを最大限活かしていく。

リウボウは昨年度より本店や旧沖縄三越からの継承施設2店舗の全館改装やサイトの一新などの施策を推し進めており、今回のTポイント導入も経営改革の一環と見られる。

外部リンク:リウボウグループ、5月12日(火)からTポイントサービスを開始

西友諫早店、2015年4月30日閉店-JR諫早駅前の大型スーパー

長崎県諫早市のJR諫早駅前にある総合スーパー「西友諫早店」が2015年4月30日に閉店した。

西友諫早店。

JR諫早駅前の核店舗、新幹線工事を前に

西友諫早店は1982年11月開店。
地上5階、地下1階で、売場面積は7,413㎡。建物は地元企業が所有する。かつてはマクドナルド、無印良品などが出店していたがいずれも閉店している。
諫早駅では九州新幹線長崎ルートの建設に伴い再開発が行われることになっているが、西友諫早店の建物は再開発地区には含まれておらず、新幹線開業後も駅前の核テナントとして営業を続けることが期待されていた。
跡地の活用方法などは発表されていない。

外部リンク:西友諫早店

「JRおおいたシティ」開業1週間、中心商店街賑わう-2015年4月24日に「大分県立美術館」も開館

JRおおいたシティ」が2015年4月16日に開業し、大分市の中心商店街も賑わいを見せている。

JRおおいたシティ。

JR駅ビルと県立美術館、相次ぐ開館で相乗効果

大分市は駅と中心商店街が隣接しており、大型店の「トキハ本店」、「大分フォーラス」、「トキハインダストリー若草公園店」なども中心商店街と近接しているほか、商店街の先には「大分県立総合文化センター(いいちこグランシアタ)」が立地、更に4月24日には「大分県立美術館(OPAM)」も開館した。

OPAM。

駅ビル開業後は、中心商店街の通行量が目に見えて増加、周辺大型店にも波及効果が生まれているように感じられる(写真参照)。
郊外化が進んでいた大分市であるが、集客力の高い駅ビルの開業と県立美術館の開館により、人の流れがどう変化するか注目される。
セントポルタ中央町
駅ビル開業後の大分市の中心商店街、セントポルタ中央町。

関連記事:

JRおおいたシティ、2015年4月16日開業-21階建の大分駅ビル、屋上庭園も

大分県大分市にあるJR大分駅の新駅ビル「JRおおいたシティ」が2015年4月15日にプレオープン、翌16日にはグランドオープンを迎えた。 大分駅 JRおおいたシティ。

21階建て、半分以上の店舗が大分初出店

JRおおいたシティは21階建て、店舗面積は約36,000㎡。
アミュプラザおおいた」のテナント全183店舗のうち109店舗が大分県初出店で、 シネマコンプレックス「TOHOシネマズ アミュプラザおおいた」やホテル「JR九州ホテル ブラッサム大分」、温泉施設「CITY SPA てんくう」も備える。

屋上庭園とJR九州ホテルブラッサム大分。

8階部分に設けられた屋上庭園は日本最大級で、ミニトレインや遊具も備えるほか、かつて大分駅前にあった楠で造られた「鐵道神社」も設置されている。

鐵道神社の仲見世。仲見世で鐵道神社の御朱印を頂ける。


鐵道神社。


「ぶんぶん堂」の童子。

歓迎ムードの中心市街地、涙を流す客も

JR大分駅は大分市中心部に立地しており、周辺の商店街や百貨店も歓迎ムード一色となった。

開業時に並ぶ人々。

これまでの大分駅からは想像できなかったほどの規模であり、開業初日はあまりに巨大で豪華な駅ビルを目の当たりにした感動で涙を流す客も見られた。
また、駅ビルの総合デザインを担当した水戸岡鋭治氏も来館した。

大分駅コンコース。ここは高架開業時から供用されていた。

P1120391-
賑わう館内のフードコート。

外部リンク:JRおおいたシティ