神田明神下交差点近くの「AKIBAドラッグ&カフェ」(アキドラ)の「ドラッグ」部分に当たる「ダイコクドラッグ秋葉原薬店」が2月29日に閉店した。
AKIBAドラッグ&カフェ。
アキバ初の異色コラボ、2年半で幕
「AKIBAドラッグ&カフェ」は、2013年7月にオープンした「「ドラッグストア」と「アイドルカフェ」の複合店舗。
大阪市に本社を置く大手ドラッグストア(ディスカウントドラッグストア)の「ダイコクドラッグ」が運営しており、メンバーはダイコクドラッグやカフェのスタッフとして勤務しながらアイドル活動をすることが可能で、異色のコラボレーション店舗として注目を集めていた。
カフェ店内には大型のステージが併設されており、アイドルカフェとしては国内最大規模。
他のメイドカフェなどとは異なるオープンな造り。
開業以来、ステージでは主に「アキドラ」スタッフ・所属アイドルや、秋葉原を本拠地とする「アリスプロジェクト」(仮面女子候補生=主にOZ、スライムガールズ、ぱー研)などが公演を行ってきたほか、人気アニメや漫画などとのコラボレーションイベントも行われている。
跡地は未定-閉店を惜しむ声も
当初、アキドラは店舗の半分がディスカウントドラッグストアとなっており、100円均一コーナーやイートインコーナーが設けられるなど比較的大型の店舗となっていた。
しかし、他の秋葉原のメイドカフェ・アイドルカフェと比較してメニューが豊富で廉価であることや、殆どのイベントがニコニコ生放送で中継されていることもあり、知名度の上昇とともにアイドルカフェの客が増加。
2014年にはドラッグストア部分を縮小し、客席を増設していた。
閉店告知。
ドラッグストア部分は現在撤収作業が行われており、一部はアイドルの物販などに使われているが、今後は未定。客席の更なる増設も予想される。
アキドラの近隣にはコンビニエンスストアは多数あるものの、「アキドラ」という名前の由来でもあり、菓子や飲料を格安で販売していたディスカウントドラッグストアの閉店を惜しむ声は多い。
ダイコクドラッグ、新宿にもアイドル劇場開設へ
なお、ダイコクドラッグでは、2016年春ごろにアイドルカフェ・劇場「ダイコク歌舞伎町一丁目劇場」をオープンさせる予定。
ダイコクドラッグは本拠地の大阪でも飲食店併設のアイドル劇場「Restaurant DDP Theater」を運営中。全国展開しているドラッグストアだけに、今後は秋葉原で培った「ドラッグストア+アイドルカフェ」という新業態の店舗が更に増える可能性もある。
外部リンク:AKIBAドラッグ&カフェ