カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

香林坊東急スクエア、2016年4月28日開業-グランドオープンは2016年秋

金沢市中心部の香林坊に新たな商業施設「香林坊東急スクエア」が2016年4月28日に開業した。
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香林坊東急スクエア。

幅広い世代をターゲットとした商業施設に

「香林坊東急スクエア」は東急グループのファッションビル「香林坊109」を改装・業態転換したもの。
従来の109は10代~20代の女性を主なターゲットとしていたが、今回の業態転換ではメインターゲットを40代の男女に広げた。
 4月28日に開業したのは、地階~2階まで。
目玉は北陸初出店となる「ユナイテッドアローズ」で、そのほかに
セレクトショップ「BEAMS LIGHTS」、パンケーキカフェ「グラム」など13店舗が新たに出店した。
また、3階には期間限定ストアとして丸井のシューズ店が出店している。
ファッションテナント以外では、地階はほぼ全床が老舗書店「うつのみや」の本店となったほか、グランドフロアには109末期より出店していたスーパーマーケット「マルエー」、100円ショップ「ダイソー」なども継続して出店している。
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館内イメージ。

グランドオープンは2015年秋に-東急ハンズも出店

香林坊東急スクエアのうち、3~4階については今年10月ごろに開業する予定。
改装の目玉である「東急ハンズ金沢店」(約1,800㎡)もグランドオープン時に開業する。
グランドオープン時の全館での売場面積は12,457m²、テナント数は34店舗となる見込み。
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「東急ハンズ金沢店」完成予想図。

東急スクエアを運営する「東急モールズデベロップメント」(渋谷区)は、幅広い世代を対象とした商業施設に業態転換したことで「香林坊109」時代よりも1割ほど売り上げを増やしたいとしている。
追記:グランドオープンは10月28日となる。

香林坊東急スクエア
石川県金沢市香林坊2-1-1
営業時間:10時~20時(レストランは22;30まで)
※イラストは公式サイトより。

外部リンク:香林坊東急スクエア
関連記事:東急ハンズ金沢店、2016年秋開店-東急スクエアに
関連記事:「香林坊109」閉店へ-東急スクエアに業態転換

サンリブ折尾、2016年4月27日開店-旧店建替え、全面リニューアル

福岡県北九州市八幡西区の折尾駅近くにショッピングセンター「サンリブ折尾」が4月27日にグランドオープンした。
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新しく生まれ変わったサンリブ折尾。

サンリブの1号店、開業35年を機に全面建替え

サンリブ折尾」は北九州丸食(現・サンリブ)の旗艦店として1981年に開店。
マルショクグループが初めて「サンリブ」の屋号を冠した店舗で、直営の「折尾ホームセンター」や、西日本新聞系列の「サンリブ西日本文化サークル」が導入されるなど、特色ある店舗づくりが行われていたが、建物の老朽化にくわえて競合他社の相次ぐ出店もあり、2015年1月末から建替工事のため閉店休業していた。

今回のリニューアルでは、九州再進出3店舗目となる人気ハンバーガー&パスタチェーン「ファーストキッチン」や、サンリブが手掛ける雑貨専門店「Happy Glad(ハッピーグラッド)」、100円ショップ「ダイソー」、「マツモトキヨシ」などの15のテナントが出店。近隣商圏の家族連れをターゲットに、気軽に訪れてくつろぐことができる店舗へと生まれ変わった。

折尾地区で初となるファーストキッチン。

食品売場は高品質路線へ転換、成城石井コーナーを導入

直営食品売場も、従来のサンリブ店舗から大きく変化。高品質路線へと舵を切った。
産直コーナー「地元いちば・折尾の里」では、地元農家による生鮮野菜や地元醸造メーカーの酒、醤油をラインナップ。岡垣町に本部を置き、小倉駅前I’mや若松学研都市にもレストランを営業する「Slow Resort ぶどうの樹」の葡萄サンドやジャム、クッキーなども取り揃える。
また、北九州発のご当地スイーツコーナーでは、企救丘の人気チーズケーキ専門店「Un Petit Star(アンプティスター)」の「ざるチーズ」、「Sei Toi (セイ・トオイ)」の「アーモンドスティック」を販売するなど、地元に根差した売場を展開する。

成城石井を再現したともいえる売場。

また、サンリブ西小倉に次いで、高品質食品スーパー「成城石井」の商品を導入。コーナー型売場としては珍しく、成城石井による輸入菓子だけでなく、「グリーンカレー」や「ホットケーキミックス」といった成城石井のPB商品を充実させるなど、直営店に近い品揃えを実現している。
さらに、美容や健康に効果がある「スーパーフード」など、話題性のある商品を新たに展開するなど、こだわりの商品を多く取り揃えるフロアに生まれ変わった。

ディスカウント業界台頭のなか路線転換したサンリブ

近年、九州地場スーパー各社の売場は県外資本との競争激化やディスカウント業態の台頭で疲弊、高級路線からディスカウント路線への転換を行う企業や、競争の激化で経営破綻・廃業する企業も相次いでいた。
同じく北九州市を拠点とする「ハローデイ」に加えて、地場最大手であるサンリブも「地域密着」「高品質」へと大きく舵を切ったことは、ディスカウント競争に明け暮れる地元の小売業界に一石を投じる結果になるのか、大きく注目される。

外部リンク:サンリブ折尾オープン | サンリブ・マルショク グループ
関連記事:サンリブきふね、4月21日開業-旧・小倉記念病院跡

イオンモール今治新都市、2016年4月23日グランドオープン

愛媛県今治市の今治新都市地区にショッピングセンター「イオンモール今治新都市」が4月23日グランドオープンした。新都市②カラフルな店舗外観。

テーマは「〜しまなみ 7つ目の島〜」

イオンモール今治新都市」は、今治市郊外の再開発地区「今治新都市」に立地し、駐車場台数は約2,900台、敷地面積は約122,000㎡。
愛媛県では2001年に開業したイオンモール新居浜に次いで2店舗目のイオンモール出店となった。
なお、しまなみ海道今治IC付近には当モールとは別に「イオン今治店」(旧「今治サティ」新店舗(なお今治サティの旧店舗は現マルナカ))があるため、アクセスの際は注意が必要である。

コンセプトの「〜しまなみ 7つ目の島〜」は、当モールを瀬戸内海に浮かぶ6つの島(本州・四国除く)を繋ぐしまなみ海道の’’7つ目の島’’として位置づけたものであり、店舗の外観もしまなみ海道の景色を表現したデザインとなっている。

中庭に「フードパーク」

しまなみオープンパーク」と称したモール中庭エリアには、イベント広場や「食」に関する施設が集まる。
その中の「しまなみダイニング」と「FOOD FOREST」では、四国最大級のフードテーマパークとして伊予の海鮮料理や今治鉄板やきとりなど、地元の名物・名産を使った飲食店が軒を連ねる。
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しまなみダイニング。

同じくオープンパーク内にある施設「SAI&Co.(サイアンドコー、通称サイコー)」では、地元今治の人気農産物直売所「さいさいきて屋」の新業態として、農産物販売を中心にベーカリー、レストランなどが展開される。
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SAI&Co.(サイアンドコー)。

「H&M」など20店舗が四国初出店

今治新都市に入居する専門店は120店舗で、うち四国初出店となる店舗はファストファッションブランド「H&M」や、ドーナツ専門店「ジャックインザドーナツ」、自転車販売買取の「HUNT」など20店舗に上る。また、6月25日オープン予定のシネコン「イオンシネマ」など、愛媛初出店は17店舗。

主要テナント一覧

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  • イオンスタイル今治新都市店(総合スーパー)
  • SAI&Co.(ローカル・フード・デパートメント)
  • スポーツオーソリティー(総合スポーツ用品)
  • HUNT(自転車販売買取)
  • H&M(ファッション) 
  • モンベル(アウトドア)
  • しまなみオープンパーク

2F

  • イオンスタイル今治新都市店(総合スーパー)
  •  イオンシネマ(シネマコンプレックス,6月下旬オープン)
  • 宮脇書店(書店)             
  • KIDS REPUBLIC(ベビー・キッズ)            
  •  GU(ファッション)            
  •  R.O.U(化粧品・文具・バラエティ雑貨)            
  • 楽市楽座(アミューズメント) 

※写真は公式サイトより

外部リンク:イオンモール今治新都市(公式HP)
ニュースリリース:「イオンモール今治新都市」4月23日(イオン株式会社)

サンリブきふね、2016年4月21日開業-旧・小倉記念病院跡

福岡県北九州市小倉北区貴船の旧・小倉記念病院跡地に、ショッピングセンター「サンリブきふね」が4月21日に開業した。
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サンリブきふね。

旧・小倉記念病院跡地にサンリブ出店、専門店も多数

「サンリブきふね」の売場面積は3,634㎡。
スーパーマーケットの「サンリブ」を核に、100円ショップ「ダイソー」、「マツモトキヨシ」などが出店。また、別館の専門店街には、複合書店「TSUTAYA」、カフェ「タリーズコーヒー」、「docomoショップ」などのテナントが出店。さらに別棟として「ガスト」、北九州で人気のうどん店「資さんうどん」も出店する。
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サンリブきふね専門店棟、別館の飲食店。

スーパー激戦区、サンリブは「高級路線」で差別化

サンリブきふねの半径1km圏内には西鉄グループの「スピナガーデン大手町」、イオングループの「マックスバリュ小倉原町店」、「マックスバリュ三萩野店」など競合スーパーが多数出店しており、さらに5月下旬にはハローデイが新たに開発を進めている商業施設「ハローパーク大手町」の開業も控えている。
そのため、サンリブでは競合店と差別化を図るべく、取扱い品目を食料品と日用品に特化。首都圏を中心に高品質スーパーを展開する「成城石井」ブランドのPB商品や輸入菓子をラインナップするほか、地元銘菓を取り扱うなど、高級路線の売場を目指した。
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高級感ある館内。

また、別館のTSUTAYAでは、同社において小倉唯一の店舗形態となる「BOOK & CAFEスタイル」を採用。カフェエリアには、市内では小倉井筒屋、コムシティ黒崎、産業医科大学に次いで4店舗目となるスペシャリティコーヒーストア「タリーズコーヒー」が出店する。

開店セールを実施中

サンリブでは、開店を記念して「博多和牛日替わりセール」や「オープン記念弁当」、「北九州スイーツ」の販売を実施。福岡民放各局では開店を告知する特別CMも放映されている。

(全体画像はサンリブ公式より)
外部リンク:サンリブきふねオープン | サンリブ・マルショク グループ
関連記事:サンリブ折尾、4月27日グランドオープン

ニトリモール枚方、2016年4月20日開業-ニトリ全国最大の店舗、平和堂など出店

大阪府枚方市北山に、インテリア・家具大手のニトリが手がけるショッピングモール「ニトリモール枚方」が4月20日にグランドオープンした。
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ニトリモールのメインエントランス。

ニトリ・ヤマダ・コーナン・ゼビオが核

ニトリモール枚方はニトリが手がけるショッピングモールとしては全国4店舗目、関西では東大阪店に次ぐ2店舗目となる。駐車場台数は約1,800台、敷地面積は約58,558㎡で、4店舗あるニトリモールの中では最大規模となる。

館内は「ノースコート」、「センターコート」、「サウスコート」の3つに分かれている。
オープンモール(屋外型モール)となるノースコートには、家具・インテリアのニトリ、総合家電のヤマダ電機、ホームセンターのコーナン、総合スポーツ用品のスーパースポーツゼビオの大型専門店4店舗が核として入居する。
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ノースコート2階。

メインエントランスであるセンターコートは、南北のコートをつなぐ「憩いと集い」のエリアとしてGUやAOKIといったファッション店や雑貨専門店が入居する。
また、2階には11店舗のレストラン・カフェが集まるフードコートがあり、客席総数は約1,000席となっている。
サウスコートはエンクローズド型(屋内型)モールとして、1階には株式会社平和堂の食品スーパー、フレンドマートがニトリモール初出店。2階にはアカチャンホンポ、ダイソーなどが入居する。

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ニトリモール枚方の概略図。

主なテナント

ノースコート
1階:ヤマダ電機(総合家電)、コーナン(ホームセンター)
2階:ニトリ(家具・インテリア)、スーパースポーツゼビオ(総合スポーツ用品)

センターコート
1階:GU(ファッション)、ABCマート(靴)
2階:AOKI(ファッション)、バースデイ(ファッション)、SEGA(キッズパーク&アミューズメント)

サウスコート
1階:平和堂フレンドマート(食品スーパー)
2階:アカチャンホンポ(マタニティ、ベビー用品) ダイソー(バラエティ雑貨)

外部リンク:ニトリモール枚方(公式HP)
外部リンク:ニトリモール枚方4月20日(株式会社ニトリホールディングス)

ペアシティ三原、2016年秋から歴史資料館に-三原城築城450年記念で

広島県三原市は、空き店舗状態が続いている「ペアシティ三原西館」の1階を歴史資料館として活用する方針を発表した。
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ペアシティ三原西館。

三原駅前の顔、経営不振の陰には「しまなみ海道」延伸も

「ペアシティ三原」は三原駅前に立地する1981年開店の再開発ビル。
当初は東館に百貨店「天満屋三原店」、西館に総合スーパー「ニチイ三原店」と「三原国際ホテル」が出店していた。
三原駅から船に乗り換える交通結節点に立地しているために当初は多くの客を集めたものの、ペアシティ開業前から大規模駐車場を備えたジャスコ(現:イオン三原店)が徒歩圏に出店しており、更にしまなみ海道の延伸により店舗そばにある三原港の利用客が激減した影響もあり、長年に亘って経営不振が続いていた。
西館のニチイは早くも1996年に撤退、東館の天満屋も2006年に撤退し、東館跡は解体・更地化(市有地)、西館は1階がパルディ(ミハラスーパー)と専門店、中層階が主に公共施設、高層階が三原国際ホテルとなっていたが、2015年9月には1階のパルディも撤退。商業施設としての役割はほぼ終えていた。
なお、三原国際ホテルや他フロアの公共施設は営業を継続する。
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ペアシティ三原東館。現在は更地となっている。

三原城築城450年の目玉に

歴史資料館は2016年11月の「三原浮城まつり」までに開館する予定。
2016年は三原城の築城450年に当たり、450年記念の拠点施設になるという。
館内は三原城を築城した小早川隆景をメインに「城下町」、「隆景公歴史体験」、「文化・伝統」の3ゾーンになり、活用面積は約700㎡を予定する。
歴史資料館としての活用は次のテナントが見つかるまでの暫定的な措置とされているが、出店希望者は見つかっていないという。
ペアシティ三原はJR三原駅を挟んで三原城址にも近く、観光客がアクセスしやすいこともあり、また、徒歩圏にはイオンが立地していることから、スーパーとしての再活用を目指すよりも資料館として再活用されることは最適と言えるかも知れない。
今後は、知名度の向上に加え、既設の三原市歴史民俗資料館とどのように連携を取っていくことができるかなどが課題となろう。

外部リンク:三原市

西友「みなさまのお墨付き」海外進出ーまずは中国で

米大手ディスカウントスーパー「ウォルマートストアーズ」傘下の大手スーパー「西友」は、プライベートブランド「みなさまのお墨付き」の海外販売に乗り出す。 1460347997918-
「みなさまのお墨付き」。

西友「お墨付き」まずは中国へ

「みなさまのお墨付き」の海外進出第一弾はウォルマートの中国の店舗と通販サイト。
「日本品質」をウリに、今春から菓子、醤油やコーヒーなどの加工食品を中心に扱いを開始。
取り扱い品目は順次拡大する予定という。
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日本でも人気の菓子類も海外販売第一段となる模様。

ウォルマート体制への不満から生まれた「お墨付き」

かつては「無印良品」を生み出すなど高品質なプライベートブランド戦略で知られた西友だったが、ウォルマート傘下となって以降はウォルマートのプライベートブランド「グレートバリュー」、ウォルマート傘下の英スーパー「ASDA」の衣料品プライベートブランド「ジョージ」など、海外ウォルマート店舗で販売されている商品の導入を開始。当時の西友のプライベートブランド「ファインセレクト」や、ナショナルブランドからの置き換えを開始した。
しかし、かつては高級スーパーであり、少人数世帯の多い大都市圏に店舗が多かった西友では、アメリカ型の大容量の商品や、ディスカウントストア向けの廉価品質の商品が売れずに苦戦、売上低下の要因にもなった。
そこで、西友が2012年から「高品質」を謳って新たに導入したのが「みなさまのお墨付き」だった。
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ナショナルブランド商品と並べて販売されている。
西友らしい「例の模様」がお墨付き売場の目印。

「みなさまのお墨付き」は「トップバリュ」、「セブンプレミアム」、「くらしモア」、「くらし良好」など他スーパーのプライベートブランドと同様に国内大手メーカーが製造しているものが多く、ナショナルブランドの製品にも遜色ない品質が特徴。
特に西友では、第三者機関が実施する消費者テストにおいて70%以上の支持率を得たもののみを「みなさまのお墨付き」として販売しており、他スーパーのプライベートブランドよりも高品質なことを謳い文句に、現在は約700品目を展開している。
また現在は、より価格帯を広げたプライベートブランド「きほんのき」も導入。「グレートバリュー」は、基本的に輸入品のみに使われるプレイベートブランド名となっている。
今後は「みなさまのお墨付き」が英ASDAの衣料ブランド「ジョージ」のように世界中のウォルマートに進出することも考えられ、プライベートブランド商品の輸出が西友の新たな成長戦略の1つとなる可能性もある。
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西友本社(北区赤羽)。

外部リンク:西友
外部リンク:みなさまのお墨付き

ゆめタウン佐賀、2016年秋に増床リニューアル-イズミ最大の店舗に

佐賀市の大型ショッピングセンター「ゆめタウン佐賀」が、2016年9月から11月にかけて増築・リニューアルする。
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ゆめタウン佐賀。

ゆめタウン佐賀、初の増床

今回増床を行う部分は、ゆめタウン佐賀の南西部、JR佐賀駅側。
増床のテーマは「食機能の充実」「キッズエリアの拡大」「快適空間の創造」の3つで、フードコートの拡張を行うほか、ソファーの増設などを行い、時間消費型の店舗を目指す。
また、地元産品の品揃えを増やすとともに、ファミリー層向けの店舗や雑貨店など中心に、約50の新規テナントを誘致する。
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増床後の店舗イメージ(イズミ公式サイトより)。

イズミグループ最大規模の店舗に

今回の増築により、ゆめタウン佐賀の延床面積は約115,800㎡から約134,000㎡に、売場面積は約49,000㎡から約58,000㎡に、また、総テナント数は207店舗前後となることが予定されており、面積・専門店数ともにゆめタウン・イズミグループの中で最大の店舗となる。
総工費は約47億円が見込まれている。

追記:目玉は「佐賀ロフト」-グランドオープンは11月22日

追記:リニューアルの目玉として「そごう・西武」が運営する大手雑貨店「佐賀ロフト」が出店することが決まった。
全館のグランドオープンは11月22日の予定で、そのほか「アカチャンホンポ」、「グローバルワーク」、「アズールbyマウジー」、「WEGO」、「INGNI」、「一風堂」などが新規出店、もしくは改装・リニューアルする。

外部リンク:ゆめタウン佐賀
外部リンク:ゆめタウン佐賀 増床起工のご案内(イズミ、PDF)
関連記事:有明佐賀空港、「九州佐賀国際空港」に-1月16日から
関連記事:伊万里玉屋、2016年1月末に閉店

西鉄天神CLASS、4月1日開業-ソニーストア、児童会館など入居

福岡市中央区今泉の旧・福岡市立中央児童会館跡地に体験型複合施設「西鉄天神CLASS」が4月1日に開業した。

西鉄天神CLASS。国体道路沿いに立地。

官民協働の再開発プロジェクト、核はソニーストア

西鉄天神CLASS」施設のコンセプトは「まちの賑わい・交流の場の創出」。
福岡市が所有する土地を西鉄グループが借り受け、西鉄グループが施設を建設・運営する「PPP(官民協働事業)」、「定期借地・賃借入居方式」により開発が行われた。

積み木をイメージしたロゴマーク。

1・2階にはテナントとしてソニーの直営店となる「ソニーストア福岡天神」や「green bean to bar CHOCOLATE」が出店。3階には地場IT企業が手掛けるクリエイティブスペース「TECH PARK」が開設。4階から7階には福岡市の公共施設や公設民営のサポートセンターが入居する。

体験を重視したテナントが出店

ソニーストア福岡天神」は東京銀座、名古屋栄、大阪梅田に次いで、国内4店舗目となるソニーの直営店舗。
「写真と音楽」に重点を置き、写真家によるトークショーやフォトコンテスト講評会、九州・沖縄にまつわるアーティストによる楽曲のハイレゾ音源試聴などを実施。また、仮想現実(VR)ヘッドセット「Playstation VR」を2016年10月の一般発売に先駆けて体験できるといった直営店ならではのイベントも開催する。

ソニーストア福岡天神。 また、「green bean to bar CHOCOLATE(グリーン ビーン トゥ バー チョコレート)」は東京・中目黒に次いで、国内2店舗目となるチョコレート専門店。原材料の「仕入れ」からチョコレートの「製造・販売」までの工程全てを「手作業」で行っており、チョコレート鑑定家やカカオ大使によるワークショップを企画するなど、既存のチョコレート専門店の枠組みに縛られない体感型の店舗を目指している。

インキュベーション施設や学童保育も「体験」がキーワード

3階のTECH PARKは地元・福岡に本社を置くIT企業、Groovenauts(グルーヴノーツ)が運営するフロアで、クリエイティブスペース「TECH PARK MAKERS(テックパーク・メイカーズ)」と、放課後の学童保育の役割を担う「TECH PARK KIDS(テックパーク・キッズ)」の2部門で構成されている。
MAKERSでは「3Dプリンタ」や「デジタルミシン」といった本格的な作業機材が1日(2,500円)から利用できるほか、長期利用者向けのプレミアム会員(月額30,000円)には製品化へのサポートや技術支援、企業・投資家へのマッチングといったインキュベーション機能も提供する。
また、「KIDS」は最大21時まで利用可能な学童保育サービス。 一般的な学童保育に加え、MAKERSのノウハウを活かしたプログラミングなどの「創作活動」に重点を置いており、市内のスポーツクラブ「MIKI・ファニット」と連携したカリキュラムなども提供するほか、職場体験や工場見学、開発合宿、ハッカソンなどIT企業ならではの行事も予定している。

テックパーク、児童会館、企業オフィスの玄関。

児童会館もサービスを拡充、利便性を向上

2014年3月の閉館以降、長らく休館中だった福岡市立中央児童会館(通称:あいくる)も2年ぶりの復活となった。
築43年と老朽化が進んでいた旧施設と異なり、今回の建替リニューアルから乳幼児から高校生まで利用可能な施設として生まれ変わり、一時預かりサービス(午前9時~午後6時)も実施するなど、福岡都心部の生活者にとって利用しやすい児童会館となった。

正面にはアップルストアなど、賑わい増す西通り

西鉄天神クラスの正面には競合するアップルの直営店「Apple Store 福岡天神」や外資系ファッションブランドの路面店が集積しており、西通り地区のブランド街化に拍車をかけそうだ。

路面店が立ち並ぶ西通り地区。

「西鉄天神CLASS」(福岡市立中央児童会館)は、定期借地契約により今後30年間供用される予定となっている。

外部リンク:西鉄 天神CLASS
外部リンク:ソニーストア 福岡天神 | ソニーストアについて | ソニー
外部リンク:TECH PARK | テックパーク
外部リンク:福岡市立中央児童会館

「東急プラザ渋谷」再開発、2016年4月起工-2019年度完成予定

東急不動産は、東京都渋谷区の渋谷駅前にあった「東急プラザ渋谷」跡地周辺の再開発事業「道玄坂一丁目駅前地区再開発事業」の新ビル建設工事を2016年3月16日に着工したことを発表した。
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東急プラザ渋谷跡に建設されるビル。

東急グループ、渋谷に新たな高層ビルーバスターミナルも

新たなビルは地上18階、地下4階建、高さ約103メートルで、開発ビジョンは「Warm Japanを、道玄坂一丁目から。」。
低層部(8階あたりまで)は商業施設、高層部はオフィスとなるほか、1階にはバスターミナルが設置される。バスターミナルには空港リムジンバスも発着する。
再開発以前に立地していた「東急プラザ渋谷」は1965年開業。
渋谷駅前に立地しており、長年に亘って東急プラザの旗艦店として親しまれてきたが、老朽化により2015年3月に閉館。4月から解体工事が行われてきた。
新たな商業施設が「東急プラザ」の名前を引き継ぐかどうかは未定。
2019年度内の竣工を目指している。
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閉館直後の東急プラザ渋谷。

「東急タウン」としての再開発すすむ渋谷駅前

渋谷駅前では、2012年に東急文化会館跡地に開業した「渋谷ヒカリエ」などを始めとして東急グループによる再開発が進んでおり、ヒカリエから明治通りを挟んだ向かい側には47階建ての新たな渋谷駅ビルが建設中。建設中の駅ビルと今回着工したビルはデッキで直結され、バスと電車の乗り換えも便利になる。
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再開発後の渋谷駅前イメージ。

なお、工事期間中の仮囲いには「思い出のマーニー」などのプロデューサーである西村義明氏が設立した「スジオノボテック」による絵画が飾られることになっている。
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仮囲いイメージ。
(イメージ画像は全て東急不動産公式サイトより)

外部リンク:開発ビジョンは「Warm Japan を、道玄坂一丁目から。」