大阪府大阪市東淀川区にあるショッピングセンター「かみしんプラザ」が2017年9月15日にリニューアルオープンした。

かみしんプラザ(旧・レインボープラザ上新庄)。
2005年以降で最大規模のリニューアル
かみしんプラザはダイエー上新庄店を核とする「レインボープラザ上新庄」として1980年5月に開業。売場面積は9,519㎡。
2005年にダイエーが撤退した際、施設を保有する青果専門商社「シーオン」が改装を実施したが、同社の経営破綻により、現在は三菱商事系の日本リテールファンドが運営を行っている。
改装コンセプトを2016年6月の地階リニューアル時と同様に「Kamishin Natural Style」に定め、内装デザインをナチュラルトーンに刷新。
レディスファッション専門店「Green Parks topic(グリーンパークストピック)」やベビー用品専門店「西松屋」、イオングループの靴専門店「ASBEE fam.」、眼鏡ショップ「JINS」、namcoの3世代対応ゲームセンター「アミューズパーク」、関西発の人気100円ベーカリー「ヤキタテイ」など8店舗が新たに導入され、既存テナント5店舗もバラエティ雑貨店「ガリバー」が「Gプラザ」「ピエタピエ by tutuanna」としてブランドを一新するなど、移転・増床や売場のリニューアルが行われた。
なお、改装後も平和堂が核店舗として出店している。

子供靴2足3,240円など日替りセールで客が溢れるASBEE fam.。

tutuannaの姉妹店を併設した滋賀発の雑貨店・Gプラザ。
リニューアル記念セールを実施
今回のリニューアルを記念し、各店舗では最大50%OFFとなる割引セールやノベルティの配布、平和堂HOPカードの入会無料キャンペーン(とんかつソース500ml・ケチャップ500gセット)、全館でのスタンプラリーなどが10月上旬まで開催される。
新規出店したテナント一覧(8店舗)
- Green Parks topic(レディス)
- ASBee fam.(靴)
- ベネッセのEnglish Studio(英語教室)
- 西松屋(ベビー・子供用品)
- ピエタピエ by tutuanna(レッグファッション)
- JINS(メガネ)
- yakitatei(100円ベーカリー&カフェ)(10月下旬オープン)
- namcoアミューズパーク(ゲームセンター)
リニューアルしたテナント一覧(5店舗)
- 手芸の丸十(手芸用品)
- Gプラザ(バラエティ雑貨)(旧・ガリバー)
- セレクトシム(携帯ショップ)(旧・モバステ)
- ミカヅキモモコ(バラエティ雑貨)
- ママフル(ベビー・キッズ・雑貨)(増床改装)
契約満了に伴い閉店したテナント一覧(7店舗)
- メガネの愛眼
- AFRICA TARO 明日もラッキーガール(レディス)
- チヨダ(靴)
- ECO&KIDS AKIRA(リサイクル子供服専門店)
- JACK(カジュアルファッション)
- スペースプラネット(ゲームセンター)
- ル・クロワッサンショップ(ベーカリーカフェ)
外部リンク:かみしんプラザ
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「横浜ユナイテッドアリーナ」「横浜武道館」、2024年までに開業へ-横浜文化体育館など建て替えで
神奈川県横浜市中区のJR関内駅南口にある「横浜文化体育館」と隣接する旧「横浜総合高校」の再整備PFI(民間資金活用による社会資本整備)事業をゼネコン準大手「フジタ」を代表企業とするグループが9月14日付けで落札し、跡地に「横浜ユナイテッドアリーナ」「横浜武道館」などを建設することを発表した。

横浜文化体育館。
「横浜文化体育館」建替え、フジタ・電通らが落札
横浜文化体育館は1962年に竣工。収容人数は2,229席で、アリーナ席を含めると約5,000人。
1964年の東京五輪ではバレーボールの競技会場となり、プロレスやボクシングなど格闘技大会の会場に使われる機会も多い。
その一方で、建物が2017年現在で築55年と老朽化していることから、横浜市は隣接する旧横浜総合高校跡地と合わせたPFI(民間資金活用)事業での建て替えを計画していた。

体育館と旧高校跡地を合わせた再整備事業に。
1回目の入札公告は2016年5月に行われたが、入札グループ辞退のため入札は中止に。今回2回目の入札ではフジタを代表に電通、大成建設などで構成されるグループが落札した。
「ユナイテッドアリーナ」と「横浜武道館」-ホテルなども
フジタによる再整備事業により、今後「横浜文化体育館」などは解体され、メインアリーナとサブアリーナ、そして各アリーナに隣接して民間収益施設2棟の計4棟が建設される。
フジタグループが提案した再整備のイメージ。
文化体育館の跡地に建設される地上3階建てのメインアリーナ「横浜ユナイテッドアリーナ(仮称)」は、スポーツやコンサート会場としての活用を想定。
隣接する地上7階建ての民間収益施設にはホテル、飲食店、店舗、駐車場を誘致し、2024年4月からの供用開始を見込む。
体育館跡地のメインアリーナ「横浜ユナイテッドアリーナ(仮称)」。
横浜総合高校跡地に建設される地上4階建てのサブアリーナ「横浜武道館(仮称)」は、剣道や柔道、バレーボールなどの会場利用を想定。隣接する地上7階建ての民間収益施設には病院を誘致。こちらは2020年10月下旬の供用開始を見込む。
高校跡地のサブアリーナ「横浜武道館(仮称)」。
フジタグループとの基本協定の締結は2017年10月に、本契約の締結は12月下旬に行われ、その後工事が開始されることになる。
横浜市では、今後同様にして旧「本牧市民プール」の再整備も行う方針だという。
リリース:横浜文化体育館再整備事業の落札者を決定しました! (横浜市公式サイト)
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ブルーボトルコーヒー、ネスレの傘下に-店舗展開加速へ
食品大手の「ネスレ」(Nestlé、本社:スイス・ヴヴェイ)は、「ブルーボトルコーヒー」(BLUE BOTTLE COFFEE、本社:アメリカ・オークランド)の株式の約7割を取得したことを9月14日に発表した。

ブルーボトルコーヒー・日本公式サイト。
ネスレの資金で店舗展開加速へ
ブルーボトルコーヒーはサードウェーブコーヒーの代表格とされるアメリカ大手のコーヒーチェーンで、2002年にオークランドで創業した。
日本では、2015年に清澄白河に1号店を出店。2017年9月現在、新宿NEWoMan(バスタ新宿1階)など都内に6店舗を展開している。
買収の経緯を報じた米紙・The New York Times(英語版)によると、買収はネスレからの提案で、ネスレはブルーボトルの経営手法に共感し、同社の成長を助けるべく株式の約68%を取得。ブルーボトルは買収で得た資金により、北米に加えて日本を含むアジア地域での出店を加速させたい考えだ。買収による経営陣や経営手法の転換などはおこなわない方針だという。
外部リンク:BLUE BOTTLE COFFEE(日本)
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青島橘ホテル跡、ゾゾタウン子会社が2017年9月に交渉権獲得-リゾート+オフィスで「日本のシリコンバレー」目指す
宮崎市にあった大型リゾートホテル「青島橘ホテル」の跡地に通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの子会社「アラタナ」(宮崎市)が設立する新会社が進出する。

進出予定地の橘ホテル跡地。
老舗リゾートホテル跡、長年の懸案だった再活用
青島橘ホテルは1967年に開業。当初は橘百貨店(ボンベルタ橘)の傘下であったが、百貨店の経営破綻により宮崎交通の傘下となり、1990年に閉館していた。

現在の橘百貨店。
その後は、幾度かの再生が試みられたもののいずれも失敗し、ホテルは2009年に解体。現在は特別地方公共団体「宮崎市大字折生迫財産区」が所有。宮崎市観光商工部観光戦略課が「青島ビーチサイド活性化プロジェクト」と称し、公募型プロポーザルにおいて再開発者を募集していた。
ホテル跡は青島グランドホテル隣接地で、JR青島駅から徒歩5分ほどの場所。対象となる面積は18,048㎡にも及ぶ。
アラタナ、リゾート+オフィスで目指すは「シリコンバレー」
青島ビーチサイド活性化プロジェクトの優先交渉権を獲得した「アラタナ」は、カリーノ宮崎(旧・宮崎寿屋百貨店)7階に本社を置いている。

アラタナが本社を置くカリーノ(旧・寿屋百貨店)。
アラタナは、今回の青島進出に際してアラタナ創業者及びアラタナ役員個人の支援によって「青島プロジェクト株式会社」及び「青島再開発プロジェクト特別目的会社(仮)」を新たに設立。
プロジェクト名「青島ビーチヴィレッジ」と題し、「移住と観光のあいだ」をコンセプトにして、宿泊施設、レストラン、シェアオフィス、地元の民芸品・工芸品を揃えたスーベニアショップなどを開設する。

「青島ビーチヴィレッジ」イメージ(プレスリリースより)。
シェアオフィスには県外の企業や東京の企業も誘致し、インキュベーションイベントなども開催。アメリカのシリコンバレーのような起業拠点をつくることを目指すとしている。
外部リンク(プレスリリース):青島再開発の優先交渉権をアラタナが獲得。青島ビーチパークの統括ディレクター宮原秀雄氏らと「青島ビーチヴィレッジ」プロジェクトを発足(アラタナ)
外部リンク:青島ビーチサイド活性化プロジェクト(青島二丁目の遊休地活用)の募集結果について(宮崎市)
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ドン・キホーテ神保町靖国通り店、2017年10月13日閉店-わずか半年ほどで
2月17日に開店したばかりの「ドン・キホーテ神保町靖国通り店」が10月13日に閉店する。

ドン・キホーテ神保町靖国通り店。
神保町のドンキ、僅か半年ほどで閉店に
ドン・キホーテ神保町靖国通り店は、東京都千代田区の駿河台下交差点にあった「ヴィクトリアゴルフ神田店」跡に2月17日に開店。向かいには長年「書泉ブックマート」として親しまれたビルがある(現在は「ABC-MART」が出店)。
なお、ヴィクトリアゴルフ神田店は2016年7月に小川町寄りに移転し、「御茶ノ水店」として営業している。
店舗は1~6階、売場面積は999㎡で、24時間営業であった。

本をモチーフにした内外装だった。
閉店理由については明らかにされていないが、近くにドンキが複数あること、ワンフロア当たりの面積が非常に狭小であり使いづらかったことなどが考えられる。
それでも僅か半年ほどでの閉店は驚くべきことであり、神保町の中心地だけに後継店舗が注目される。
なお、現在建物はドンキホーテが所有しているという。
外部リンク:ドン・キホーテ神保町靖国通り店
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ヒットパレードクラブ、別府駅前商店街に2017年9月13日移転-4月の火災で「仮営業中」
大分県別府市の竹瓦温泉前にあったライブハウス「音楽博物館ヒットパレードクラブ」が別府駅前商店街に移転し、9月13日にグランドオープンを迎える。

ヒットパレードクラブ・新店舗。
オールディーズの生演奏が人気のライブハウス
ヒットパレードクラブは別府温泉のシンボルである竹瓦温泉前の「光ビル」に1988年開業。昭和期に人気を集めたマンモスクラブ「窓」を改装してのオープンであった。
専属の楽団によるオールディーズの生演奏が楽しめる本格ライブハウスとして長年親しまれたが、4月23日の火災により全焼。その後、4月26日より別府駅前の映画館「別府ブルーバード会館」地階を借りて暫定営業していた。

映画館地階の仮店舗。

ヒットパレードクラブ楽団(別府北浜公園)。
ヒットパレードクラブが移転するのは、別府駅前商店街にあるパチンコ店跡。広さは約370㎡で、約120~150人を収容することができる。
同店を2014年より運営するスピリッツ(広島市)は、クラウドファンディングや寄附などにより1000万円以上の資金を集めることに成功。一部を改装資金に充てたという。

新店舗のエントランス。
移転先は駅前商店街のスクランブル交差点前であり、以前の場所よりも駅や百貨店に近いため、温泉街の新たなシンボルとして人気を集めることになりそうだ。
音楽博物館ヒットパレードクラブ
住所:大分県別府市北浜二丁目1-2
営業時間:18:00~0:00(月曜日定休/変更あり)
外部リンク:ヒットパレードクラブ
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ポケモンエキスポジム、2017年9月24日閉館-エキスポシティの目玉施設、僅か2年弱で
三井不動産が運営する大阪・エキスポシティ(大阪府吹田市)の目玉施設であった大型アミューズメント・屋内遊園地「ポケモンEXPOジム」が9月24日で閉館する。

核店舗・ららぽーとエキスポシティの「光の広場」。
目玉施設、僅か1年10ヶ月で…
ポケモンエキスポジムは2015年11月にエキスポシティの開業とともに開館。造船業を中核とするサノヤスグループ(大阪市)が運営しており、ポケモンをテーマとした世界初の屋内型遊園地として当初は人気を集めた。

開業当初のポケモンEXPOジム。
しかし、宣伝不足もあってか普段エキスポシティを使う人以外には知名度が高くない印象もあった。リピーターもあまり呼び込めず、最近の平日は比較的閑散としており、閉館を報じた産經新聞によると、客数は想定の半分にも満たなかったという。サノヤスHDは2017年3月期連結決算で特別損失として約15億円を計上するという。
テナント撤退つづくエキスポシティ
エキスポシティは2015年11月に開業したばかりであるが、周辺ショッピングセンターや施設内店舗同士との競争が激しい立地ということもあって、2017年に入ってから「いかりスーパーホームメイドショップ」、アパレル「SHARE PARK」、「デンハム」「コルテラルゴ」、バッグ「ヴェラ・ブラッドリー」、東急ハンズの小型新業態「ピカロ」などテナントの撤退・閉店が相次いでおり、商圏の拡大が課題となっている。

いかりホームメイドショップ。1月に閉店した。
外部リンク:ポケモンEXPOジム
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イオン下市店、解体・建替えへ-旧・伊勢甚ジャスコ、「食品スーパー化」検討
伊勢甚本社は、かつて自社が運営していた水戸市本町商店街にあるショッピングセンター「イオン下市店」(伊勢甚ジャスコ下市店)を解体して新たな商業施設を建設することを発表した。

イオン下市店。
イオン、跡地に食品スーパー出店を検討
イオン下市店は1982年5月に伊勢甚チェーン下市店として開店。伊勢甚ジンマート下市店を建替えての出店であった。
その後、伊勢甚ジャスコ、ジャスコ、イオンと屋号を変更したが、建物の老朽化に加えて東日本大震災で建物の一部が損傷したため2015年2月に閉店していた。
解体・建て替えを報じた茨城新聞によると、建物の解体は2017年9月中に開始される予定。
イオンは再出店の意向を示しており、今後は伊勢甚本店が新たな建物を建築し、イオン系列の食品スーパーが出店するとみられる。
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エイスクエア、2017年9月6日リニューアルオープン-店舗面積6万㎡を超える巨大商業施設に
滋賀県草津市のJR草津駅西口にあるショッピングセンター「エイスクエア」の全面リニューアルが完了し、2017年9月6日にグランドオープンを迎えた。

エイスクエア。
開業20周年を機に全面リニューアル
エイスクエアは綾羽グループが運営するショッピングセンターで、1996年3月に開業。核店舗として「平和堂アルプラザ草津」と綾羽グループのホームセンター「ディオワールド」が出店している。
今回の増床リニューアルは、開業20周年を機に2016年春より行われていたもので、2016年9月に「センターフードヴィレッジ」、「SARA東館立体駐車場」が新規開業。2017年4月に「ディオワールド本館」がリニューアル、6月7日に「SARA東館」店舗部分が新規開業、そして9月6日に「SARA北館」が全面リニューアルされ、グランドオープンを迎えた。

全館案内図。
投資額35億円、店舗面積6万㎡を超える
このうち6月にグランドオープンした「SARA東館」には19店舗が出店。そのうち「キョーワズコーヒー」(京都市)など7店舗は滋賀県初出店。また、コミュニティスペース「エイプレイス」やイベントステージも整備された。
9月に全面リニューアルされた「SARA北館」には大型専門店5店が出店。スポーツ品店「スポーツミツハシ」(京都市)、「ライトオン」(つくば市)が初出店したほか、これまで出店していたABC-MART、エディオン、USランドもリニューアルされている。

新設されたSARA東館。
リニューアルの総事業費は約35億円で、今回の増床により、エイスクエアの店舗面積は60,000㎡を超え、滋賀県ではイオンモール草津に次ぐ規模のショッピングセンターとなった。
外部リンク:エイスクエア
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呉そごう、土地と建物を一括売却へ-ようやく動き出す再活用問題
JR呉駅前にある「呉そごう」(そごう呉店)の土地と建物を、呉市などで作る呉駅前西再開発ビル管理組合が一括で売却する方針であることが分かった。

呉そごう。
呉市で唯一の大型百貨店だった
呉そごうは1990年3月に開店。建物は1階~7階(一部地階、8階あり)で、売場面積は21,395㎡。キャッチフレーズは「呉ではじめての、都市型本格派百貨店」で、これまで同市にあった百貨店「福屋呉店」、サテライト店舗「福屋焼山店」(2017年現在、2店とも営業中)はいずれも2,000㎡以下の売場面積であったため、そごうは呉初の大型百貨店となった。

川の流れるレストラン街。

シャンデリアの並ぶ食品フロア。
呉そごうは長年に亘って呉市最大の商業施設だったが、2004年9月に徒歩圏に開店した「イズミゆめタウン呉」(売場面積22,500㎡)などの競合による売上の減少に加え、そごう・西武の百貨店事業縮小の影響を受けて2013年1月に閉店。その後は、イズミが天満屋と共同で出店することが検討されたが、家賃・売却価格問題から実現せず、呉市が市庁舎として用いる案なども上がったものの、建物は閉店から5年近く放置されたままとなっている。
(市役所は現地で建替えが行われ、2016年に完成した)

ゆめタウン呉。
ようやく動く再活用-公募・審査で売却先を選ぶ方針
旧・呉そごうの建物は、80%をそごう・西武が、15%を呉市が、5%を地権者(7名/法人)が所有し、それらでつくる呉駅前西再開発ビル管理組合が管理していた。

「帆船」をシンボルマークとしていた。
呉駅前西再開発ビル管理組合は、土地と建物の権利を1つにまとめた上で、公募型プロポーザルで再生案を募り、審査をおこなったうえで新事業者に土地・建物を一括売却する考え。
活用方法は商業施設などの賑わい施設に限定し、さらに呉市が大型店の建設費、固定資産税、新規雇用などに関する助成金制度を新設することで、再活用を促したい考えだという。
その一方で、9月時点では売却先などは全く決まっていないといい、建物が大きく、仮に建物を撤去するとなるとかなりの費用がかかるため、20万都市の一等地といえども購入者が現れるかどうかは不透明な状況である。
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