仮設商店街「復興屋台村気仙沼横丁」3月20日閉鎖-クラウドファンディングで移転計画も

宮城県気仙沼市中心部の仮設商店街「復興屋台村 気仙沼横丁」が、区画整理事業の進展に伴い3月20日をもって閉村(閉鎖)される。
これを受け、ネット上ではクラウドファンディングを活用した商店街の移転プロジェクトが始動している。復興屋台村 気仙沼横丁。

気仙沼を代表する仮設商店街、区画整理により閉鎖に

復興屋台村気仙沼横丁は東日本大震災で被災した気仙沼市の中心部に、震災発生から8ヶ月後の2011年11月に開業。
延床面積は476㎡で、開業当初は飲食店や物販店など22店舗が出店。ご当地B級グルメ「気仙沼ホルモン」や、気仙沼名産メカジキの稀少部位「ハーモニカ」を使った料理、海の幸を使った定食・海鮮丼などが人気を博していた。
しかし、津波被害からの復興のため進められている区画整理事業に伴い3月20日をもっての閉鎖が決定、4月には建物が取り壊される予定となった。

クラウドファンディングでの「移転存続プロジェクト」始動

気仙沼横丁の閉鎖を受け、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じた移転・存続活動がスタートしている。
同サイトや地元紙・河北新報の報道などによると、気仙沼横丁の7割の店舗が移転先や今後の動向が決まっておらず、中心部に新設される商業施設にも入居費の面などから出店を断念するテナントが多いという。
これを受け屋台村の商店主が主導する横丁の存続プロジェクトが始動。クラウドファンディングで集まった寄付金により、「屋台村気仙沼横丁」の名前を残し、別の場所に新たな横丁の建設を目指すとしている。
寄付は一口三千円からとなり、一定金額を寄付すると「気仙沼ホルモン」や「大判大漁旗」などが返礼としてもらえるという。
目標金額は1千万円で、募集期限は2017年4月29日まで。
詳しくは募集ページ『復興屋台村“気仙沼横丁”を存続させたい。「絆」をつなぐプロジェクト』(CAMPFIRE公式サイト)を参照のこと。

外部リンク:復興屋台村 気仙沼横丁
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