マックスバリュ本城店、2022年8月31日閉店-ミスターマックスメルクス本城の旧丸和跡

福岡県北九州市八幡西区の国道199号線沿いにある大型ショッピングセンター「ハイパーモールメルクス本城」の食品核、イオン九州の食品スーパー「マックスバリュ本城店」が2022年8月31日午後7時をもって閉店する。

ミスターマックス業容拡大の契機となったメルクス1号店

ハイパーモールメルクス本城は1994年12月に開業。建物は平屋建で店舗面積は11,250㎡。
メルクス本城は九州地盤の大手ディスカウントストア「ミスターマックス」による自社開発ショッピングセンター1号店として、開業当初は同社直営ディスカウント「ミスターマックス本城店」を核に、百貨店「井筒屋本城店」(後にイオン若松SCに移転)や食品スーパー「丸和ビックマート本城店」(現マックスバリュ)、各種飲食サービス系店舗を展開するなど、同社業容拡大の契機となる施設であった。
2022年現在も八幡西区内ではイオンタウン黒崎、北九州プリンスホテルペペ跡地(DCMダイキ・ハローデイなど)、ミスターマックス八幡西ショッピングセンター(旧メルクス木屋瀬真名子 )に次ぐ規模の大型店となっている。

丸和跡のマックスバリュ、11年ほどで撤退

マックスバリュ本城店の事実上の前身となる食品ディスカウント「丸和ビックマート本城店」は1994年12月に開店。建物は平屋建で店舗面積は1,540㎡。
丸和ビックマート本城店は開店当初、ミスターマックスとの相乗効果を背景に食品ディスカウント業態を採っていたが、2003年夏の大規模改装後は、2005年9月に高級食品スーパー業態「純正食品館ラ・パレット本城店」に転換、2006年11月には標準業態「丸和本城店」に転換するなど、迷走が顕著となっていた。

丸和本城店。

丸和本城店では2007年の同社CI導入にあわせて店舗看板を「maruwa」に刷新し、同年4月からは24時間営業を開始したが、2010年6月に同社が実施した事業再生ADR申請の一環により同年12月をもって閉店していた。

その後、イオングループのマックスバリュ九州(現イオン九州)がミスターマックス系商業施設内丸和跡2店舗への出店を打ち出し、2011年4月に「マックスバリュ本城店」として開店することとなった。マックスバリュ本城店は丸和時代から24時間営業を継続する一方、店舗内外装から什器まで設備を全面刷新することで新たな顧客の取込みを図ったが、11年ほどで閉店することとなった。

マックスバリュ本城店。

マックスバリュ本城店の後継店舗は決まっていないが、施設を運営するミスターマックスは主力業態のスーパーセンター化(ディスカウントストア+生鮮食品化)を進めており、同社主導のもと直営・テナント問わず新たな食品スーパーの導入が図られるとみられる。

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