ベスト電器福岡本店、2026年2月15日閉店-かつて「日本最大の家電店」だった天神ベスト、再開発で移転・移転・移転?

福岡県福岡市中央区天神の家電量販店「ベスト電器福岡本店」が、再開発のため2026年2月15日に閉店する。
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ベスト電器福岡本店。

かつて「日本最大」の家電量販店だったベスト本店

ベスト電器福岡本店は家電量販店「バーゲンセンター」として1953年9月に開店、1956年に現店舗に移転。1968年にベスト電器に商号を変更した。
現在の建物は1994年10月に完成。建物名は「ベスト電器みすゞ庵共同ビル」で、地下2階・地上11階建て、売場面積7,953㎡。開業時点では日本最大の家電量販店であった。

ベスト電器福岡本店の1階にある「みすゞ庵」。

ビル名のとおり、もともとベスト電器本店のすぐそばにあった蕎麦店「みすゞ庵」が1階に出店しているほか、11階には2011年より福岡市に拠点を置く人気アイドルグループ「LinQ」をはじめとしたのライブなどが開催されていた天神ベストホールベスト電器天神eホール)が設けられている。
2016年よりテナントとして漫画、アニメ、同人グッズなどを取扱う「メロンブックス」「らしんばん」が出店していたが、2025年10月に相次いで移転、もしくは店舗統合のため閉店していた。

メロンブックス天神。現在は移転のため閉店済み。

テナントの撤退が相次ぐなか、1階にある1952年に開店した老舗そば店「みすゞ庵」は、店頭において2025年12月20日に73年の歴史に幕を下ろしていた。

ベスト本店、閉店・再開発へ

ベスト電器がある天神エリアでは福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和規制緩和による民間再開発促進事業が推進されており、2025年夏時点で73棟の建て替え事業が進行している。

福ビル跡地に完成したワン・ビル。

ベスト電器の周辺でも、福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、西日本鉄道による「福ビル街区建替プロジェクト(現:ワン・ビル)」などの大型再開発がおこなわれていた。

ベスト本店跡、大成建設が購入

複数の地元メディアの報道によると、ベスト電器本店の建物は大成建設が取得したとみられる。再開発をおこない、ホテルなどが入居する複合ビルとする計画だというが、具体的な内容などは2026年1月時点で発表されていない。
なお、天神ビッグバンの竣工期限は2026年末であり、再開発の竣工は期限までには間に合わないと思われる。

ベスト電器、創業地から移転・移転・移転?

ベスト電器福岡閉店の本店は店頭の告知や公式ウェブサイト上で発表されたもの。ツクモも同時閉店となる。
ベスト電器はかつて創業地である福岡市天神エリアに複数の店舗があったが、創業地・福岡本店の閉店により福岡市天神エリアから一旦撤退となる見込みだ。その一方で、ベスト電器とツクモは2026年春ごろ近隣に移転オープンするとしている。かつてあった「移転・移転・移転」という名物CMが再び見られることになるかも知れない。
その一方で、ベスト電器の新店舗の場所は1月時点では発表されておらず、当面のあいだ福岡市中心部から最も近いベスト電器は千鳥橋のベスト電器アウトレット博多店(旧本社・ゆめタウン隣)となる。また、当面ベスト電器の福岡市内の本店格の店舗は、実質的にベスト電器福岡伊都店、福岡本店についての問い合わせ先はベストアウトレット博多店となる。
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イオン石岡店、2028年建替新装開店-近隣商圏型「そよら」や現行主力業態「イオンスタイル」視野、旧石岡ショッピングセンターぱれっと跡地に約8年ぶり復活

茨城県石岡市の国道6号線(水戸街道)沿いにあるイオン系大型総合スーパー「イオン石岡店」跡地に、同社運営の新商業施設が2028年を目処に開店する。

石岡を代表する複合商業施設「ぱれっと」の核店舗だった

イオン石岡店は1987年12月12日に地元協同組合主導の複合商業施設「石岡ショッピングセンターぱれっと」の核店舗「ジャスコ石岡店」として開店。建物は地上3階建で店舗面積は11,980㎡。
ジャスコ石岡店は開店当初、映画館「パレットシネマ」や専門店40店舗超を擁する地域を代表する大型店であったが、相次ぐ競合店進出や老朽化も重なり競争力が低下傾向にあった。
同店は2011年3月にはイオン系総合スーパー運営会社再編にあわせて「イオン石岡店」に改称、直営フロアのリニューアルや専門店25店舗の維持で営業存続を図ったが、2019年2月17日に建替再出店を視野に入れつつ約31年の歴史に一旦幕をおろしていた。
イオン石岡店跡は2025年11月現在更地となっている。
2019年2月に建替えのため一時休業となったイオン石岡店。

現行主力「イオンスタイル」専門店併設「そよら」視野に

イオン石岡店を運営していたイオン系総合スーパー事業会社「イオンリテール」(本社:千葉市美浜区)は、店舗跡地一帯(敷地面積約65,000㎡)を「水戸市と土浦市の中間に位置し、JR常磐線石岡駅から車で約5分、国道6号(水戸街道)に面した交通利便性の高い場所」「住宅地のほか、柏原工業団地があり、勤め先とベッドタウンの両方の性質を持った商圏」であると位置づけ、立地特性を活かした「人々が集い、楽しみ、豊かな気持ちになれるサードプレイスのニーズ」を想定した新施設の実現を掲げている。
イオン石岡店跡地で同社が開発予定の新施設に関して、2025年10月20日の開店目安発表時点では正式に決まっていないが、同社が現行主力業態「イオンスタイル」及び近隣商圏型商業施設「そよら」としての新装開店が視野に入っており、石岡市にイオンリテール運営による商業施設が約8年ぶりに復活することとなる。

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