ワールド、5ブランド廃止を2020年8月5日に発表-358店閉店、新型コロナで収益悪化

アパレル大手の「ワールド」(本社:兵庫県神戸市中央区)は、グループ内の5ブランドを廃止し、継続ブランドも含めて合計358店舗を近く閉店させることを2020年8月5日に発表した。

ワールド東京本社。

ワールド、5ブランドを廃止-新型コロナで収益悪化

廃止となるブランドは「ハッシュアッシュ(HusHusH)」「サンカンシオン(3can4on)」「アクアガール(aquagirl)」「オゾック(OZOC)」など5ブランドで、これにより214店が閉店。そのほかの店舗を含め、閉店数は全店舗の約15パーセントにあたる合計358店となる。
さらに、40歳以上の200人の希望退職者を募集する。

廃止となる3can4on。

ワールドグループは新型コロナウイルスの感染拡大により収益が悪化しており、2020年4~6月期の連結決算では、売上収益が前年同期比45.0%減の約330億円、純損益が約24億円の赤字となった。

主力ブランドは廃止せず継続

一方で、2020年現在、ワールドグループの主力業態はファミリー「シューラルー(SHOO・LA・RUE)」、レディス「グローブ(grove)」、メンズ「TAKEO KIKUCHI/SHOP TK」、都市型コスメ・雑貨店「イッツデモ(ITS’DEMO)」、雑貨店「one’s terrace」、ローティーン「ピンクラテ」などであり、ここ数年は今回閉店する業態の新規出店は少なくなっていたほか、主力業態への業態転換も進んでいた。

主力ブランドの殆どは継続する(ITS’DEMO)。

先述したとおり、今回廃止される5ブランドは全店舗あわせても同社全店の1割程度であり、影響は限定的なものであるといえるであろう。

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ザ・ビッグ八幡西店、2020年8月1日開店-イオン九州ホームワイド永犬丸店跡、食品ディスカウントストアに

福岡県北九州市八幡西区のホームワイド永犬丸店跡に、マックスバリュ九州(MV九州)の食品ディスカウントストア「ザ・ビッグ八幡西店」が2020年8月1日に開店した。
ザ・ビッグ八幡西店とサンガーデン永犬丸店跡。

永犬丸のホームワイド、業態転換の方針が決まっていた

ザ・ビッグ八幡西店の前身となるイオングループ系ホームセンター「ホームワイド永犬丸店」は2000年7月に開店。建物は平屋建2棟、売場面積は4,532㎡(本棟3,499㎡、別棟1,033㎡)、ホームワイドとしては福岡県内11店舗目、北九州市内初の店舗であった。
ホームワイド永犬丸店は、同社直営の園芸専門店「サンガーデン」やイオンのペットショップ・ペットホテル「イオンペットビューティープラス」する大型店舗であったが、相次ぐ競合店舗の出店や経済環境変化による売上低迷を理由に2020年3月31日をもって閉店。
閉店当時の運営会社であったイオン九州は、店舗跡地にイオングループとして新たなショッピングセンターを構築する方針を発表していた。

ホームワイド、初のザ・ビッグ化

ザ・ビッグ八幡西店はホームワイド本棟跡に出店するもので、敷地面積は9,597㎡、売場面積は2,251㎡。MV九州のビッグ業態としては25店舗目、福岡県内では13店舗目、北九州市内では3店舗目。MV九州のホームワイド跡への出店は最初で最後となった。
青果・鮮魚売場では北九州市場を活用することで地場商品を拡充、精肉売場では頻度商品を低価格販売、惣菜売場・インストアベーカリーでは店内厨房による出来たて商品を展開する。
店舗近隣では2018年6月に西鉄ストア・スピナ鷹見台店が北九州初となる酒量販店「あんくるふじや」を別棟に導入、2019年8月にはゆめマート永犬丸店が敷地内新築移転を行うなど、既存店のリニューアルが相次いでおり、イオングループもホームワイド本棟の食品ディスカウント化、別棟への専門店導入により集客力の向上を図る狙いがあるとみられる。

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レナウン、百貨店向けカジュアルブランドの多くを2020年9月頃までに閉店へ-経営再建で、シンプルライフ・インターメッツォなど終売の見込み

経営再建中のアパレル大手「レナウン」(本社:東京都江東区)が、百貨店向けカジュアルブランドの殆どの取り扱いを2020年9月頃までに終了する見込みであることが都商研の取材で分かった。
(計画のため変更の可能性あり/続報があれば追記します)
追記:シンプルライフ・ダーバンなどを小泉アパレルが引き継ぐこととなった。
追記:アーノルドパーマーは水甚が引き継ぐことを発表。ただし店舗は全て閉店している。

ブランド終了となる見込みのシンプルライフ・インターメッツォ。

レナウン、再建スポンサー選定が難航していた

レナウンは1902年に大阪で「佐々木商会」として創業。1923年に英国の巡洋艦「レナウン」に因んで改名された。同社は日本全国と東アジア各地の百貨店や総合スーパーに「アーノルドパーマー(Arnold Palmer)」や「ダーバン(D’URBAN)」「インターメッツォ(INTERMEZZO)」「シンプルライフ(SIMPLE LIFE)」「通勤快足」など多くのブランドを展開していたが、2010年には中国の繊維企業「山東如意科技集団有限公司」(山東省済寧市)の傘下となったのち、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け2020年5月に倒産していた。負債総額は約138億円であった。
経営破綻当初は6月ごろに再建スポンサーの選定をおこなうとしており、殆どの店舗は営業を続けていたものの、スポンサー選びが難航。2020年7月末ごろには数百店舗が突然閉店する事態となっており、今後が不安視されていた。

レナウン本社が入居する有明・TFTビル。

デパート向けカジュアルブランド殆ど終了・閉店の方針

関係者によると、経営再建の過程で百貨店向けのカジュアルブランド「シンプルライフ」「インターメッツォ」などは2020年9月頃までに販売を終了し、殆どの店舗が閉店する見込み。一方で、フォーマルウェアを中心に扱っている「ダーバン」「アクアスキュータム」などについては、9月以降もブランドを存続・営業を継続させる方針で計画が進んでいるという。

「ダーバン」はブランド継続とする方針。

なお、百貨店向けブランドよりも価格帯と客層を拡大しているショッピングセンター向けカジュアルブランド「エレメンツオブ・シンプルライフ」「アーノルドパーマー・タイムレス」などについても閉店が相次いでいるものの、8月6日時点では何らかのかたちで存続する可能性もあるといい、終了するかどうかは未発表であるため続報が待たれる。

エレメンツオブシンプルライフ。

これらの再建計画について2020年8月6日時点ではレナウン側から正式な発表はなされていないが、レナウンは8月7日ごろに販売終了する予定のブランドなどの詳細をまとめて発表するとしている。
(計画のため変更の可能性あり/続報があれば追記します)
追記:発表は8月21日まで遅れることとなった。5ブランドを小泉アパレルグループが引き継ぐ。

追記:東京商工リサーチによると、8月6日時点でレナウンの連結子会社11社のうち「ダーバンソーイング宮崎」など2社が倒産、5社が事業閉鎖となった。

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