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JR九州、大分市で「スマートサポートステーション」導入へ-2018年3月から、遠隔サポートで無人化

JR九州は、2018年3月のダイヤ改正に合わせて、大分市にあるJR日豊本線の牧駅-坂ノ市駅間、JR豊肥本線の敷戸駅-中判田駅間(実質的に大分駅-坂ノ市・中判田間、大分駅と無人駅を除く)の有人駅8駅を無人化し、最新の遠隔サポートシステムを導入した「Smart Support Station」(スマートサポートステーション、SSS)に転換する方針であることが分かった。

JR大分駅から牧駅方面を望む。

スマートサポートステーション導入、3例目

JR九州のスマートサポートステーションは、拠点駅に設けられたサポートセンターからの遠隔操作により、切符の精算やICカードチャージといった業務に対応するとともに、駅構内にはインターホンや複数台のカメラを設置するもので、2014年からはJR香椎線で、2016年からはJR筑豊本線で導入されている。

福岡県外でのスマートサポートステーション導入は初のこと。地元紙・大分合同新聞によると、スマートサポートステーション化により無人化されるのは、牧、高城、鶴崎、大在、坂ノ市、敷戸、大分大学前、中判田の8駅となる予定で、SSSは既に無人化されている滝尾、幸崎を含めた10駅での導入が検討されているという。

鶴崎駅。

SSS化でどうなる?-窓口存続例も

今回スマートサポートステーション化される駅のうち、鶴崎、大在、中判田駅は特急停車駅で、鶴崎、大在駅にはみどりの窓口も設置、特に鶴崎駅は旧・鶴崎市の中心駅であり全ての特急列車が停車、乗降客数も1日約4,000人と、比較的規模が大きい。

工業地帯にある鶴崎駅。特急も停車する。

これまでスマートサポートステーション化された駅のなかには、若松駅のようにみどりの窓口が存続され、通勤・通学時間帯のみ駅員を配置している駅もある。そのため、今回も利用客の多い駅ではそうした対応が取られる可能性が高い。
追記:JR九州は牧駅以外の3月からの無人化を先送りし、バリアフリー化を進める方針を発表した。

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東京駅前・八重洲口の大型再開発、2017年9月着工-超高層ツインタワー建設、ビル内に「公立小学校」も

東京都千代田区にある東京駅八重洲口の大型再開発計画が本格始動することとなり、八重洲二丁目北地区再開発に伴う建物の解体が2017年9月より開始された。

八重洲二北地区、超高層ビルに「高級ホテル」「小学校」も

今回工事が開始された「八重洲二丁目北地区」は、現在「住友生命八重洲ビル」や「中央区立城東小学校」があるエリア。国家戦略特区の都市再生特別地区に指定されており、三井不動産などが事業主体となった大型再開発が行われることとなった。

再開発が実施されるエリア。

このうち、東京駅側にあたるA-1街区には、地上45階地下4階建て、延床面積約28万7100㎡、高さ約245mの超高層ビルが建設される。建物の大部分はオフィスとなるほか、高層部に高級ホテルが入居。さらに、低層部には区立城東小学校、ビジネス交流・サポート施設が入居する。
また、地下部分にはバスターミナルが設置される予定だ。

完成予想図(国家戦略特区ウェブサイトより)。

ビル内に入居する区立城東小学校は関東大震災のいわゆる「復興小学校」の1つとして1929年に建設されたものだが、築約90年で老朽化が進行していたという。超高層ビルの館内に公立小学校が入居するのは国内初で、グラウンドは低層部の屋上部分に整備される。

現在の城東小学校(同校ウェブサイトより)。

このほか、八重洲通りに面したにA-2街区は、地上10階地下4階建て、延床面積約6500㎡の建物が建設され、オフィスや店舗として利用される。八重洲二丁目北地区の再開発事業は2021年4月の完成をめざす。
また、隣接するヤンマービルもこれに合わせて建替えを行う。

八重洲口の正面に当たる。

隣接地の「八重洲一丁目」も再開発-ツインタワー形成へ

八重洲二丁目北地区の再開発に続き、今後は八重洲通りを挟んで隣接地する「八重洲一丁目東地区」の再開発も進められる。

八重洲通りより見た再開発地区。
左が八重洲二丁目北地区、右が八重洲一丁目地区、正面が東京駅。

こちらも国家戦略特区の都市再生特別地区に指定されており、事業主体は同地に本社ビルを置く「東京建物」。
八重洲通りに面したA街区には、地上11階地下3階建て、延床面積約1万2000㎡の建物を建設。
そして、B街区には、地上54階地下4階建て、延床面積約22万8000㎡、高さ約250mの超高層ビルが建設される。

完成予想図(国家戦略特区ウェブサイトより)。

八重洲二丁目北地区のビルと同様、こちらの地下部分にもバスターミナルが整備されることになっており、地下で両バスターミナルと東京駅が接続される計画だ。

地下バスターミナル整備概要(国家戦略特区ウェブサイトより)。

八重洲一丁目東地区の再開発事業は2024年3月の完成を目指しており、これらの大型再開発の完成により、八重洲口の顔は「超高層ツインタワー」へと生まれ変わることになる。

両ビルの概要図(国家戦略特区ウェブサイトより)。


再開発完了後のエリア図(国家戦略特区ウェブサイトより)。

なお、八重洲口ではこの再開発地区に隣接する「八重洲ブックセンター」などのある地区(八重洲二丁目中地区)においても再開発の計画が進められている。

外部リンク:都市再生特別地区(八重洲一丁目6地区)都市再生特別地区(八重洲二丁目1地区)都市計画(素案)の概要(首相官邸)
外部リンク:「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」 計画概要について (三井不動産)
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ラオックス、姫路のヤマトヤシキを買収へ-株式の8割取得

中国・蘇寧電器傘下で免税店大手の「ラオックス」(港区)は、姫路市の姫路城近くにある百貨店「ヤマトヤシキ」が発行する新株予約権付き社債を約3億円、新株予約権を約4億円で引き受け、ヤマトヤシキを子会社化する方針であることが分かった。
追記:姫路店閉店についてはこちら

ヤマトヤシキ姫路本店。

経営再建中のヤマトヤシキ、ラオックス傘下へ

ヤマトヤシキは1906年に姫路市で「米田まけん堂」として創業。戦後に百貨店化して「ヤマトヤシキ」に改称した。高島屋系列の仕入機構「ハイランドグループ」に加盟しており、2001年には加古川そごう跡に「ヤマトヤシキ加古川店」を出店(同社としては再出店)、現在では姫路本店を上回る業績を上げている。

ヤマトヤシキ加古川店。

その一方で、ヤマトヤシキは山陽百貨店、ピオレ姫路(駅ビル)などとの競合・姫路駅前への一極集中化による姫路本店の経営不振と耐震対応のため2014年に事業再生ADRを申請。家電量販店(現・免税店)「ラオックス」や百貨店「中三盛岡店」(現・Nanak)の再建をおこなった「マイルストーンターンアラウンドマネジメント」(MTM社)のもとで再建に着手していた。
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ピオレ姫路。

2015年以降は、姫路本店において耐震化工事を行いつつ地階食品売場を全面リニューアル。さらに家具店「IDC大塚家具」、手芸店「ユザワヤ」、雑貨店「ハンプティーダンプティー」、カフェ「ファーマーズドーター」を相次ぎ導入するなど、経営改革をすすめている。
今回の新株予約権が行使された場合、ラオックスはヤマトヤシキの79.6%の株式を持つ筆頭株主となり、ヤマトヤシキは同社の子会社化されることになる。

経営の試行錯誤つづけるラオックス、百貨店経営は初

ラオックスはインバウンド消費の拡大を受け、名古屋市の百貨店「丸栄」や大手百貨店「大丸」「松坂屋」などに相次ぎ出店したが、丸栄では規模を縮小、大丸神戸店(こうべみせ)からは2017年8月27日に撤退するなど、店舗の整理・縮小が続いている。
その一方で、千葉市には2017年7月に大型の複合施設を開業させたばかりで、経営の試行錯誤が続くなか、地域2番店の百貨店をどのようなかたちで立て直していくのかが注目される。

外部リンク:株式会社ヤマトヤシキの新株予約権付社債及び 新株予約権の引受に関するお知らせ
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トライアル唐津店、2017年9月10日閉店-旧・唐津寿屋

唐津市中心部の県道347号線沿いにある元・大型ショッピングセンター「トライアル唐津店」が9月10日に閉店する。

トライアル唐津店。

かつては唐津地区最大のショッピングセンターだった

トライアル唐津店は寿屋(熊本市)が運営するショッピングセンター「唐津寿屋」として1980年3月に開店。建物は2階建てで売場面積6,991㎡。建物は地元木材会社が所有する。
唐津寿屋としての出店当時は唐津地区で最大規模のショッピングセンターであり、遠方から多くの客が訪れるなど大いに賑わった。1999年2月期の年商は42億6300万円。

唐津寿屋。
(改装を手がけた河村デザイン社のウェブサイトより)

唐津寿屋はラララグループ・寿屋の経営破綻に伴い2002年1月に閉店。同年からはトライアルが新たな核店舗として出店し、唐津市内初の24時間営業を行うスーパーマーケットとなった。
改装当初はドラッグストア、美容室、着物店、ゲームセンター、飲食店街なども出店していたものの、近年は多くのテナントが撤退。撤退テナントの一部はそのまま放置されるなど荒れ果てており、店内は薄暗く冷房もあまり稼働しない状態で、メンテナンス不足もあり老朽化が非常に深刻な状態であった。

ショッピングセンター時代の面影が残る。

トライアルは唐津インターチェンジ近く(鬼塚駅近く)に「トライアル唐津中原店」を2016年に出店しており、店舗はそちらに統合されることになる。
追記:トライアルは旧寿屋の跡地に新築出店する。

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イオン甲子園店、10月1日閉店-2018年5月から「イオングループの新施設」に?

売場の一部のみで営業をおこなってきた西宮市甲子園のショッピングセンター「イオン甲子園店」が2017年10月1日に全館閉店する。
新しい記事はこちら:コロワ甲子園、2018年5月ごろ開店-旧・ダイエー甲子園店

イオン甲子園店。

甲子園球場最寄りの大型スーパー、10月より全館閉鎖

イオン甲子園店は1993年6月にダイエー系百貨店「プランタン甲子園」として開業。その後、ダイエーを経て2016年3月にイオンに転換した。建物は地下2階、地上6階建てで(売場は地下2階〜地上3階)、売場面積は29,000㎡。
プロ野球・阪神タイガースの本拠地「阪神甲子園球場」の最寄り店舗ということもあり、試合開催日には多くの観戦客で地下の食品売場が混雑することで知られていた。

タイガース協賛セールが行われる館内。

しかし、近隣大型店との競争激化や、試合開催日以外での集客不足、施設の信託受益権を取得している三菱地所との賃料交渉の難航などにより、6月1日からは食品売場のみの営業となっており、プロ野球のシーズン終了を待つかたちで、10月1日を以て残りの売場も閉店、全館閉鎖されることとなった。
詳しくはこちら:イオン甲子園店、2017年5月閉店-旧プランタン百貨店・ダイエー甲子園店、競合増加で経営不振に

2018年5月にリニューアルへ-リニューアル後もイオン?

イオン甲子園店の建物は不動産大手の三菱地所が同施設の信託受益権を取得しており、今後は同社が2018年5月のリニューアルを目指して改装を進めるという。
地元紙・神戸新聞によると、リニューアル後も引き続きイオングループ傘下のイオンリテールが営業する方向で調整が進んでいるといい、新たな専門店街に加えて食品売場にはイオングループのダイエーや光洋が出店することも考えられ、今後の再生が期待される。
新しい記事はこちら:コロワ甲子園、2018年5月ごろ開店-旧・ダイエー甲子園店

外部リンク:イオン甲子園店
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イオン甲子園店、2017年5月閉店-旧プランタン百貨店・ダイエー甲子園店、競合増加で経営不振に
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十字屋山形店、2018年1月31日閉店-全国最後の十字屋デパート

山形県山形市のJR山形駅前にある百貨店「十字屋山形店」が2018年1月末で閉店する。

十字屋山形店。

JR山形駅前、全国最後の「十字屋」-耐震性不足で

十字屋は1923年に平塚市で設立。のちに百貨店に進出し、1982年にダイエーと業務提携した。一時は全国展開したものの、2005年までに山形店以外を閉店し、同年に同じダイエー傘下の百貨店「中合」(福島市)と経営統合された。
十字屋山形店は1971年7月に開店。売場面積は10,362㎡。建物は地上8階、地下1階建で、白蝶ビル株式会社が所有している。また、別棟として立体駐車場を備える。2015年の年商は約34億円。
十字屋山形店の建物は新築から46年が経過。山形市がおこなった改正耐震改修促進法による耐震判断の公表で「震度6強以上で倒壊する危険性が高い建物」とされており、耐震補強問題から閉店を決めたものと思われる。なお、十字屋立体駐車場についても耐震性が不足しているという。

山形駅前に立地する。

立駐も耐震不足…駅前一等地はどうなる?

十字屋山形店では、2017年より親会社のイオンの物流を使った商品の導入をおこなうとともに、外商機能の充実を図っていたが、経営改革半ばでの閉店となってしまった。
跡地の活用方法などは決まっておらず、JR山形駅前の一等地だけに今後が注目される。

外部リンク:十字屋山形店
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秋葉原パーツ街に「アパホテル」2017年8月28日開店-ヲタ系ショップ閉店相次ぐ「ジャンク通り」

東京都千代田区の秋葉原パーツ街の中心部に「APA HOTEL〈秋葉原駅電気街口〉」が8月28日に開業した。

アパホテル秋葉原駅電気街口(中央)とジャンク通り。
開業前に撮影したため一部に防音壁などが掛けられている。

パーツ街の中心にアパホテル、アプレシオがFC運営

アパホテル〈秋葉原駅電気街口〉は「ドスパラパーツ館」の跡地(「あきばおー」や「三月兎」跡地となり)に開業。
ドスパラパーツ館は「秋葉原ジャンク通り」(ベルサール裏、AKIBAカルチャーズZONE向かいを南北に走る通り)、「秋葉原パーツ通り」(ジャンク通りの1つ中央通り寄りを南北に走る通り)に面した好立地であったが2016年1月に閉館し、ドスパラ別館に移転・統合されている。
元々、この場所はパソコン製造大手の「MCJ」(旧社名:マウスコンピュータージャパン)の子会社が所有していたもので、ホテルはMCJの子会社であるネットカフェ大手「アプレシオ」により、アパホテルのフランチャイズ店として運営される。
建物は11階建て、部屋数は全117室。1階にはテナントとして、レストラン「STEAK HOUSE CANYON CITY(ステーキハウスキャニオンシティ)」が出店する。
 エントランス(公式サイトより)。


館内のようす(公式サイトより)。

変化を遂げるジャンク通り-「ヲタ系ショップ」閉店相次ぐ

秋葉原ジャンク通りでは2016年の「ドスパラパーツ館」をはじめとして、2017年には「三月兎」、「ゲームショップ紙風船」、「コスプレショップみつば堂」などが相次ぎ閉店。一方で、コンビニ「ローソン」(2014年開店)、100円ショップ「キャンドゥ」(2016年開店)が新規出店するなど、その姿を大きく変えつつある。
ジャンク通り、パーツ通りという「電器街」を象徴する通りへの大型ホテル進出は、街の変化の象徴の1つとなろう。

アパホテル〈秋葉原駅電気街口〉

住所:東京都千代田区外神田3丁目11-4

外部リンク:アパホテル〈秋葉原駅電気街口〉
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ショッピングプラザ日光、移転・建替えへ-観覧車を備えた大型施設「日光ランドマーク」に

栃木県日光市今市(旧・今市市)の中心部に位置するショッピングセンター「ショッピンプラザ日光」(旧・サンバード長崎屋今市店)が移転・建て替えされ、2020年に屋上に観覧車を備えた大型施設として生まれ変わることが明らかになった。

ショッピングプラザ日光。

旧・長崎屋、観覧車を備え下今市駅前の「ランドマーク」に

ショッピングプラザ日光は1983年4月に「サンバード長崎屋今市店」として開店。
2001年の閉店後はスーパーマーケット「かましん今市店」を核店舗とする「日光ショッピングプラザ」として再生され、現在はかましんの他に「サンキ」「100円ショップシルク」「日光市役所市民サービスセンター」などが出店・入居している。
建物は4階建てで、売場面積は8,984㎡(現在は市の施設となっている部分を含む)。調剤薬局「とちぎ薬局」を運営するジェイピー社の系列企業(ジャパンプランナー、宇都宮市)が所有する。

建て替えを報じた地元紙・下野新聞によると、新店舗を建設するのはジェイピー社。名称は「日光ランドマーク」(仮称)で、現店舗の裏側に隣接する第二駐車場などがある場所に建設される。また、周辺のトーヨーボウル跡、木村屋ホテル跡などを新たに駐車場として活用する予定だという。

店舗裏。第一・第二駐車場がある。

新店舗は地上3階建てで、4階に観覧車を設置し、まさに東武下今市駅前のランドマークとして話題を呼びそうだ。
新店舗の完成は2020年を予定しており、完成後に現・日光ショッピングプラザは解体され、跡地と第一駐車場には現在近隣にある今市病院が移転する予定となっている。

外部リンク:かましん今市店
関連記事:東武りょうもう号、台湾鉄路「プユマ号」のデザインに-進む日台の鉄道交流
関連記事:「宇都宮ライトレール」運営会社、2015年11月6日設立-2019年の開業目指す

SAKODAリバーウォーク北九州店、8月31日閉店-「リバオク」の核店舗、僅か5年で

福岡県北九州市小倉北区の複合商業施設「リバーウォーク北九州」地下1階に出店する九州大手の家具店「SAKODAホームファニシングス リバーウォーク北九州店」が8月31日に閉店する。

ダイエー跡の迫田、5年で撤退-後継店舗は未定

迫田は1948年鹿児島市で迫田タンス店として創業。現在は九州各地でインテリア性の高い家具・雑貨・輸入食品を販売する「SAKODAホームファニシングス」やアウトレット家具店を展開している。
「SAKODAホームファニシングス リバーウォーク北九州店」は都市型食品スーパー「ダイエーグルメシティ」、飲食店街「フードパオ」跡に2012年10月開店。売場面積は6,600㎡。
2009年の大塚家具小倉店閉店から約3年ぶりとなる市内中心部への大型家具専門店進出として注目を集めたが、リバーウォークの既存専門店との相乗効果を発揮できたとは言い難く、最近は買物客の姿もまばらであった。

リバーウォーク北九州。

 リバーウォーク北九州では2012年6月のダイエー撤退に伴い、施設の集客・賑わい創出ゾーンであった食物販専門店街「デリパティオ」「小倉五つ星ラーメン街」が連鎖的に閉店、集客力の低下を招いた。2016年7月には食物販の再強化を目指し、1階にスーパーマーケット「西鉄ストアレガネットキュート」を併設した「マルシェゾーン」を新設したが、郊外型ショッピングセンターや同じ小倉都心にある「チャチャタウン」との競合もありかつての勢いを失いつつある。

1階「マルシェゾーン」(福岡地所公式サイトより)。

リバーウォーク北九州の地階はダイエーが所有しており、早期の新たなテナントの誘致が期待される。

外部リンク:福岡県:リバーウォーク北九州店| SAKODAホームファニシングス
外部リンク:SAKODAリバーウォーク北九州店 5年間のご愛顧ありがとうございました!!
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矢尾百貨店皆野店、2017年8月31日閉店-インテリア中心の「みなの矢尾」、137年の歴史に幕

埼玉県皆野町の秩父鉄道皆野駅近くにある矢尾百貨店(秩父市)の支店「矢尾百貨店皆野店」(家具インテリア館みなの矢尾)が8月31日に閉店する。

みなの矢尾(GoogleMapより)

137年の歴史に幕-現在は家具中心となっていた

みなの矢尾は1880年に開店。
現在の建物は1972年に建てられたもので、売場面積は2,604㎡。
2004年に改装され、家具を中心とする「家具インテリア館みなの矢尾」となった。
地元紙・埼玉新聞によると、黒字だが老朽化で耐震性に問題があるため閉店に至ったもので、家具売場の一部は矢尾百貨店秩父本店の藤村書店跡地にも置かれるという。

「懐かしの皆野矢尾展」を開催

みなの矢尾では8月31日まで閉店セールを開催するとともに、「懐かしの皆野矢尾展」を開催。昔の店舗の写真、チラシ、レジなどの展示をおこなっているという。

閉店セールを実施(公式サイトより)。

外部リンク:みなの矢尾
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