カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ユニー・ファミマとドン・キホーテ、業務提携の検討を開始-6月から

流通大手の「ユニー・ファミリーマートHD」とディスカウント大手の「ドン・キホーテHD」が、業務提携に向けた検討を6月13日に開始したことを発表した。

互いに「総合スーパー」生かした改革進めるユニーとドンキ

ユニー・ファミマHDは2016年9月、総合スーパー大手「ユニー」とコンビニ業界2位の「ファミリーマート」の経営統合により発足したばかり。
ユニーは業績不振が続いており、2016年以降、不採算店50店舗近くを閉鎖、傘下の婦人服大手「パレモ」、呉服大手「さが美」、ホームセンター「ユーホーム」を相次いで売却するなど事業整理を続けていた。
その一方、地盤である東海地方の大型店舗「アピタ」では経営統合したファミマと提携関係にあるCCCの生活提案型業態「代官山 蔦屋書店」のノウハウを活かした新業態「草叢BOOKS」を導入、中型店舗でも「ライフスタイル提案・五十貨店化」を掲げリニューアルを行うなど経営改革を推し進めている。
レイクウォーク2-1
 2016年に開店した「レイクウォーク岡谷」は新時代のモデル店。

一方のドン・キホーテグループは1980年に設立。総合スーパー「長崎屋」、ホームセンター「ドイト」を傘下に持つ。
驚安の殿堂」を掲げ、圧縮陳列や手書きPOPを多様した売場づくりが特徴。近年は繁華街立地の店舗を中心に、訪日外国人観光客の増加に伴うインバウンド対応強化を推し進めており、5月12日には渋谷に総合スーパーを出店したほか、6月5日には東南アジア1号店となるシンガポール進出を発表したばかりだった。

5月12日に開業した「メガドンキ渋谷本店」。

今後、2社は「店舗の実験的な共同運営」「商品の共同開発」「物流機能の合理化」「新業態の開発」「海外市場での協働」などの分野で業務提携を目指すとしている。
2017年5月現在、ファミリーマートは中国、台湾、東南アジアなど海外に6,486店舗を展開、ユニーも中国、香港に店舗を持つが、総合スーパーの経営には苦戦している。
一方のドン・キホーテも先述したようにアジア地域への展開を進行中だ。ドンキはかつてコンビニ経営に失敗したという過去があるものの、総合スーパー「長崎屋」を大型ディスカウント業態「MEGAドン・キホーテ」として再建した実績があるほか、現在、メガドンキとして総合スーパー業態での新規出店も行っている。また、既存店を含め、長い営業時間を特徴としていることもコンビニと共通する点がある。

長崎屋を再生させたドンキ。
ユニーとの提携はどのようなものとなるであろうか。

今後は両社が経営ノウハウを共有することにより、消費者にとってみてもより一層便利な店舗となることが期待される。

外部リンク:ユニー・ファミリーマートホールディングスとドンキホーテホールディングスの業務提携の検討開始について
関連記事:ドン・キホーテ、シンガポールに出店-東南アジア1号店
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Google、主要駅構内のストリートビュー配信開始-4月より、まずは東京・京都など

Googleは4月12日より順次、360度パノラマ写真閲覧サービス「Googleストリートビュー」で主要ターミナル駅構内の画像公開を始めた。

4月に公開された東京駅構内のストリートビュー。

Googleの新サービス「駅構内ビュー」、駅弁店探しも

Googleストリートビューは2007年に米国でサービスを開始。日本では2008年に開始され、大都市圏を中心に段階的に配信地域を拡大、2013年9月までに全都道府県をカバーした。
その後も、自動車の立ち入りが困難な商店街や店舗内のストリートビュー、インドアビューの配信も開始され、無人島、海中、富士山頂など、普段は気軽に行くことが難しい様々な場所へとアクセスすることが可能になった。
今回、駅構内ビューの配信第一弾となったのは、東京駅(JR東日本)、新宿駅(JR東日本、京王電鉄、小田急電鉄、都営地下鉄)、名古屋駅(JR東海、名古屋鉄道、近畿日本鉄道、名古屋臨海高速鉄道)、京都駅(JR東海、JR西日本、近畿日本鉄道)の4駅。

東京駅ホーム。改札も通過でき、ホームのようすを見ることも可能だ。
事前に駅弁屋さんの場所をチェック…という使い方も。

このほか、JR東日本は2015年より新幹線車内のインドアビューも配信しており、今後も主要ターミナルを中心に配信駅を拡大。都営地下鉄を運行する東京都交通局も、新宿駅(新宿西口駅、都庁前駅含む)を皮切りに、近く配信駅を50駅にまで拡大するとしている。

新宿駅。他社間での乗り換えも体験可能。

こうした駅構内ビューの配信が開始された背景には、東京オリンピック・パラリンピックを控え、増加する訪日外国人観光客に対して各鉄道会社が利便性向上を図りたいという思惑も大きいという。
各社各路線が入り組む大都市のターミナル駅は、再開発による駅ビル拡張などもあり巨大化・複雑化しており、今や「巨大迷宮」「地下ダンジョン」と揶揄されることさえもある。今回の駅構内ビュー配信によって、日本国内のみならず、あらゆる地域からの鉄道利用客に対しての利便性が向上することは間違いない。
なお、こうした大きな駅では頻繁に改良工事が行われることが多いが、駅構内ビューは駅改良のたびに更新される訳ではないため、工事中の駅においては注意が必要だ。

外部リンク:Google ストリートビュー – 絶景や世界の名所を見て回ろう
外部リンク:Google マップ・ストリートビューで公開する施設(大学・テーマパーク・公園など)大募集!(GoogleJapan)
外部リンク:日本の世界遺産が初めて登場。ストリートビューが、さらにエリア拡大しました。(GoogleJapan)
外部リンク:Google Japan Blog: ストリートビュー で東京駅など、主要ターミナル駅構内を公開(GoogleJapan)
外部リンク:ストリートビューでの駅構内画像公開について(JR東日本)
外部リンク:都営地下鉄駅構内がGoogleストリートビューで閲覧可能に|東京都(東京都交通局)

パルム1(ジャスコ三条昭栄店)跡地に第四銀行、4月17日開店-商機能もうけられず

新潟県三条市中心部のショッピングセンター「パルム1」の跡地に「第四銀行三条支店・三条東支店」が4月17日に開業した。

パルム跡に開業した第四銀行(公式サイトより)。

パルム跡、第四銀行に-商機能もうけられず

ショッピングセンター「パルム」は1988年3月開店。
ジャスコを核とした「パルム1」、高層住宅を核とした「パルム2」、立体駐車場を核とした「パルム3」の3館体制であったが、2000年1月にパルム1の核店舗「ジャスコ三条昭栄店」が撤退。その後、核店舗としてパワーズフジミ(2013年破産)が出店したが、パワーズフジミも2005年5月に閉店、続いてマルイが出店したものの、2010年6月に閉店。同年に建物は解体され、第四銀行に売却される方針であったが一部地権者の反対により更地の状態が続いていた。

パルム1(三条市長の公式ブログより、画質補正)

なお、近隣には郊外型ショッピングセンターの「イオン三条店」(旧ジャスコ三条店)があるが、こちらは1982年の開店であり、パルムよりも古いことになる。

イオン三条店(三条市ウェブサイトより)。

パルム跡に出店した第四銀行の建物は鉄骨2階建てで、第四銀行三条支店、三条東支店の両店舗が移転。店舗統合は行わず、2店が同地で営業をおこなう。
そのほか、館内には「第四銀行県央ローンセンター」「第四証券三条支店」なども入居する。
パルム周辺は、中心市街地ながらコンビニエンスストアなどがない状態となっている。
長年懸案だった跡地活用が完了した一方で、パルム1跡には新たな商機能の併設は行われず、残念に思う住民も多いと思われる。
今後は、パルム2下層階(商業ゾーン)の活性化などにより、中心部の利便性向上を図っていく必要があろう。

外部リンク:三条支店、三条東支店および県央ローンセンターの移転オープン日について(第四銀行)
関連記事:ラフォーレ原宿・新潟跡(NEXT21)、区役所に-大和跡も公共施設を核に検討
関連記事:新潟のマックスバリュ、総合スーパー「イオン」化-清水フードと共同運営に

南海難波駅、高島屋・マルイ間に”駅前広場”、2019年開設

大阪市などは、大阪ミナミの玄関口である南海難波駅前の「高島屋大阪店」(本店)と「なんばマルイ」の間の道路の一部を広場化する方針を固めた。

広場化される地点(写真中央奥)。

髙島屋前に「憩いの広場」

広場は髙島屋と丸井前の現在は道路、タクシー乗り場となっている場所(南海通り入口前)に設置される。
広さは約2,000㎡で、広場内には観光案内所を設置するほか、椅子を設置。カフェなども誘致して「のんびり過ごせる場所」にするという。
今後、2018年度中に工事を開始。2019年中の完成を目指す。

2016年には社会実験「なんば広場改造計画」を実施

この駅前広場の設置は以前より地元商店街などの要望により検討されてきたもので、 これに先駆けて、南海難波駅前では2016年11月から13日までの3日間、「なんばひろば改造計画」と題した広場設置の社会実験を実施。道路の一部やタクシー乗り場を閉鎖し、日替わりイベントスペースやカフェ、体感型観光案内所を開設した。

2016年11月に開催された「なんばひろば」。

社会実験中の「観光案内プログラム」では、なんば体験型観光案内所、浮世絵彫りや食品サンプル制作体験といった大阪の文化を体感できたほか、南海電鉄のグッズ販売、伊藤園やコカ・コーラなど、協賛企業によるイベントもおこなわれた。
南海は関空戦士ラピートルジャー、ラピートくんでアピール。

社会実験が実施された3日間では8万7000人を集客することに成功。
その一方で大きな交通混雑も起きず、地元商店街からも好評であったために広場の常設化に踏み切ることを決めたという。
常設化される広場は社会実験時よりも広いものとなる。また、マルイ側から南向きに一方通行の道路は残されるという。

完成予想図(「なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会」より)。


広場化が予想されるエリア(都商研推定)。

外部リンク:なんばひろば改造計画
外部リンク:国際集客都市・大阪のおもてなし玄関口をめざして なんば駅周辺道路空間の再編に向けた社会実験『なんばひろば改造計画』
関連記事:JR大阪環状線に新型車「323系」12月24日運行開始-45年ぶりの新造車
関連記事:大阪・新歌舞伎座跡に「ホテルロイヤルクラシック」、2019年開業-新歌舞伎座の外観復元へ
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六本松421、2017年10月全面開業-九大跡再開発、蔦屋の旗艦店、科学館などで構成

福岡市中央区の七隈線六本松駅前にあった九州大学六本松キャンパス跡地に、複合商業施設「六本松421」が2017年10月にグランドオープンする。

六本松421。

約90年の歴史に幕を下した学生街の再開発

九州大学六本松キャンパスは旧制福岡高等学校として1921年に開設。戦後、九州大学のキャンパスとなった。
六本松は長らく学生の街として栄えていたが、九州大学本部のあった箱崎キャンパス(福岡市東区)から離れていたことに加えて六本松キャンパス自体も老朽化が進んでいたことから、福岡市西区に新たに開設した伊都キャンパスに機能を集約・統廃合されることになり、2009年に88年の歴史に幕を下ろした。

施設東側に旧制福岡高等学校の碑が設置される。

六本松421、2017年春より順次開業

六本松キャンパス跡地のコンセプトは「青陵の街」。
再開発はUR都市機構の主導で、北側の西街区・東街区はJR九州が複合施設として整備。また、複合施設の南側は福岡市と国などにより、2018年度末までに裁判所(高裁、地裁、簡裁、家裁など)、検察庁、弁護士会館が整備される計画となっている。

施設構成図(ニュースリリースより)。


エリア全体地図。


MJR・SJRの南側には裁判所などが建設中。

そのうち「六本松421」は、低層階でJR九州が運営する商業ゾーン、福岡市科学館、九州大法科大学院を合わせた総称。それらの高層階には、JR九州の分譲マンション「MJR」、同社のシニアマンション「SJR」を配置する。
また、六本松421前には地下鉄七隈線六本松駅の出入口が整備されるほか、歩道の拡幅、公園整備なども実施される。
「六本松421」のうち、「MJR六本松」1階部分の店舗は2017年春より順次開業しており、JR九州グループがFC展開する「ファミリーマート」「シアトルズベストコーヒー&サブウェイ」など12店舗が出店している。

2017年春に開業したMJR下層階部分。


MJR南側には「六本松公園」も整備された。

秋開業の商業核は「蔦屋書店」と「ボンラパス」

10月までに開業する「六本松421」2期街区の商業施設は「SJR」の1~2階となる。
1階食物販ゾーン「六本松マルシェ」には、ハローデイが運営する高級スーパー「ボンラパス」や九州初進出のカフェ「ミカフィート」、フラワーショップ「青山フラワーマーケット」など10店舗の出店が、2階にはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が手掛ける生活提案型ブック&カフェ「代官山 蔦屋書店」や、JR九州グループの学童保育施設、医療モールなど6店舗の出店が決定している。
追記:ボンラパス、蔦屋書店など主要店舗は9月26日の開店が発表された。

SJR下層階部分。蔦屋書店などが出店する。

このほか、中央部分の3階~6階には宇宙飛行士・若田光一氏が名誉館長に就任する「福岡市科学館」(旧・福岡市少年科学文化会館)、そして九州大学法科大学院が入居する。
追記:福岡市科学館は10月1日にグランドオープンする。

福岡市科学館。

CCC、六本松を九州地区の新たな蔦屋旗艦店に

六本松421の核テナント「代官山 蔦屋書店」を運営するCCCは九州地区への投資を進めており、2011年の丸善福岡ビル店跡への「ecobooks」強化店舗開設を皮切りに、2013年には武雄市図書館の運営を受託。さらに2015年から2016年にかけてグループ会社が運営する「蔦屋書店 イオンモール筑紫野」「蔦屋書店 熊本三年坂」を食物販・雑貨を充実させた生活提案型店舗に業態転換。同年7月には日本最大の中古書店を謳う「TSUTAYA BOOK GARAGE福岡志免」をホームセンターサンコー跡に開店させた。
今回、旗艦店と位置付ける「代官山モデル」の業態を開設させることで、CCCの九州地区強化の動きが鮮明なものとなった。

蔦屋書店熊本三年坂。

国体道路沿いのツタヤ、6月30日閉店−跡地にドンキ

六本松421への蔦屋書店出店に伴い、従来TSUTAYAが福岡都市圏の旗艦店として位置付けていた国体道路沿いの「TSUTAYA BOOK STORE TENJIN」は6月30日に閉鎖される(福ビル店は営業を継続)。
ツタヤの跡地には、2018年にドン・キホーテが出店する予定となっている。

外部リンク:新しい“まち”六本松にバラエティ豊かなお店が登場!-六本松地区開発 出店店舗のお知らせ-(JR九州)
関連記事:西鉄天神CLASS、4月1日開業-ソニーストア、児童会館など入居

関連記事:イムズに紀伊國屋書店、2017年4月開店-イムズ改装で、天神に10年ぶり再出店
関連記事:カリーノ下通(寿屋)、6月10日全館再開-蔦屋書店、全面リニューアル

ジョーシン王子店、2017年6月9日開店ー上新電機の都内旗艦店、コーナンと共同出店

東京都北区のJR王子駅ちかく(都電栄町電停前)にあったリーブルテック本社工場跡地に「ジョーシン王子店」「ホームセンターコーナン王子堀船店」が6月7日から9日にかけて開店した。

ジョーシン王子店・ホームセンターコーナン王子堀船店。

関西大手どうしの共同店、東京書籍跡再開発で

上新電機(ジョーシン)は関西地盤の大手家電量販店で、「唯一関西資本の家電量販店」を掲げ、阪神タイガース応援セールCMを大量出稿、価格交渉にも対応するなど、御膝元である関西エリアでは根強い支持がある。 
王子店は同じく関西地盤の大手ホームセンター「コーナン」と共同出店。関西では比較的多く見られる両社の共同店舗であるが、都内では初の店舗モデルとなる。売場面積は9,801㎡で、出店地は都電栄町電停前の「リーブルテック本社工場」(旧・東京書籍印刷)跡地だ。

旧・東書印刷(解体前に撮影)。

旧・東書印刷は東京都北区指定有形文化財・DOCOMOMO JAPAN選定モダン・ムーブメントなどに指定されていた近代化遺産であり、隣接する日本最古の教科書図書館「東書文庫」とともに製紙業で栄えた王子を代表する近代建築として地元民に親しまれていたが、2011年の埼玉工場集約、2016年の本社移転により機能を失い、解体・再開発されることとなった。
現在は隣接地にある東書文庫のみが残されている。

ジョーシンはキッズランド、コーナンはDIYラボ併設

 ジョーシン王子店では一般家電やパソコン、スマートフォンに加え、都内同社店舗最大級の総合玩具売場「キッズランド」を併設。同社の都内店では初めて、鉄道模型やプラモデル、ゲームなどを幅広く取り扱う”旗艦店級”の規模となった。

阪神タイガース一色の店内は東京でも同様。
関西の言葉で接客する店員さんも多いように思われた。

またコーナン王子堀船店にはペットコーナーもあるほか、同社の大型店が特徴とする無料工作コーナー「DIYラボ」を併設。工具の無料貸し出しなどもおこなわれる。
ジョーシン、コーナンとも王子地区では初の大型家電量販店・ホームセンターとなるため、地域の住民にとって、そして周辺地域に住む関西出身者、阪神ファンにとってみても”嬉しい出店”となるであろう。

都電内にも広告が掲出される。

外部リンク:6月9日(金)あさ9時 東京都北区JR王子駅南口より徒歩8分に『ジョーシン王子店』がグランドオープン!
関連記事:都電7700形、2016年5月30日より運行開始

MEGAドン・キホーテ伊東店、6月30日開店-「獲れたて鮮魚」で地元客・観光客双方の来店目指す

静岡県伊東市湯川の国道135号線沿いにディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ伊東店」が6月30日に開店する。MEGAドン・キホーテ伊東店。

ホテルサンハトヤ近くに「メガドンキ」出店

MEGAドン・キホーテ伊東店は相模湾を一望する国道135号線沿いに出店。
付近にはハトヤグループのリゾートホテル「ホテルサンハトヤ」、道の駅「伊東マリンタウン」、「伊東サンライズマリーナ」などがあり、観光客も数多く訪れるエリアとなっている。
建物は地上2階建てで、売場面積は3,367㎡。(営業は1階部分)
静岡県伊豆エリアでは初のMEGAドン・キホーテ店舗となる。

周辺地図。

総合スーパー業態、「伊東漁港水揚げ」の鮮魚がウリ

MEGAドン・キホーテ伊東店は生鮮をフルラインで扱う「総合スーパー業態」となる。
地元伊東漁港で水揚げされた金目鯛や鯵などの新鮮な鮮魚をはじめ、静岡県産の野菜、ドン・キホーテ名物の「メガ盛」の精肉など生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を取り揃えることを特徴とし、海や港をテーマとしたエンターテインメント性溢れる店内演出を施すことで、観光客にも満足される店舗を目指すという。

MEGAドン・キホーテ伊東店

住所:静岡県伊東市湯川546-1
営業時間:8時~翌午前3時

(イメージ画像はリリースより)
ニュースリリース:2017 年6月 30 日(金) 『MEGAドン・キホーテ伊東店』オープン! ~伊豆エリア初の“MEGAドン・キホーテ”誕生~(ドン・キホーテ公式サイト)
関連記事:熱海駅ビル「ラスカ熱海」11月25日開業-開発すすむ熱海、劇的に改善する買い物事情
関連記事:西武百貨店沼津店跡地に「ラブライブ!サンシャイン!!カフェ」、11月8日開店

神田鐵道倶楽部 feat.日本食堂、6月1日開店-JR神田駅で食堂車メニューなど提供

JR東日本グループの飲食事業子会社「日本レストランエンタプライズ」(NRE)は、JR神田駅の高架下に「神田鐵道倶楽部 feat.日本食堂」を6月1日に開店させた。

神田鐡道倶楽部。

 多角経営すすめるNRE

NREは1938年に列車内食堂や駅構内食堂を運営する「日本食堂」として設立。もともとは上野精養軒、みかど、水了軒などの共同出資によるものであった。現在はJR東日本傘下となり、駅構内での飲食店経営や車内販売をおこなっている。
1998年の創業60周年を機に社名を「日本レストランエンタプライズ(NRE)」に変更、駅ビル「Dila 西荻窪」や高齢者福祉ホームを運営するなど事業多角化を推し進めているほか、有名駅弁店「大船軒」との合弁事業も展開している。

「鉄道の世界」を再現する店内

神田鐵道倶楽部はロゴマークに往年のブランド「日本食堂」を掲げ、「鉄道ファンの新たな憩いの場」をテーマに運営される。
座席数は全13席で、店内には蒸気機関車のナンバープレートや行先案内板、国鉄案内図、カンテラなどが飾られるほか、車内販売で使われているワゴンや会計端末を導入することで「鉄道の世界」を再現する。

サボやカンテラが飾られる店内。椅子のモケットも鉄道用のもの。


全面展望の上映も。

食堂車メニューや「スゴイカタイアイス」など提供-バー営業も

店内では「食堂車のカツカレー」や「昔懐かしベロネーズ」などの食堂車復刻メニューや新幹線の終着駅をイメージしたオリジナルカクテル、人気駅弁の期間限定販売などがおこなわれる。
主なメニューは寝台特急「北斗星」の食堂車で用いられていた食器で提供される。

食堂車のカツカレー。


メニューの一部。

また、「シンカンセンスゴイカタイアイス」として親しまれるスジャータめいらくグループの「スーパープレミアムアイスクリーム」(290円)、珍味「ほや酔明」(350円)、「ほたるいか素干し」(440円)、鉄道グッズなど、車内販売での人気商品の販売も実施されている。

車販ワゴンでの鉄道グッズ販売も実施。

神田鐡道倶楽部

住所:東京都千代田区内神田三丁目20−1 JR神田駅1階
営業時間:11:00~22:30(土・日・祝日は休業
追記:土曜日も営業に変更

外部リンク:6月1日(木)JR神田駅に「神田鐵道倶楽部」オープン!
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MEGAドン・キホーテ東名川崎店、6月9日再開店-ドンキ3号店、総合スーパー業態に

東急田園都市線宮崎台駅近くにディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ東名川崎店」が6月9日にオープンする。
MEGAドン・キホーテ東名川崎店。

旧ドンキ3号店、売場面積5倍の「メガドンキ」に

MEGAドン・キホーテ東名川崎店は、2016年3月に閉店した「ドン・キホーテ東名川崎店」(旧店)を建て替える形で出店。
建物は地上3階建てで、売場面積は旧店の約5倍となる4,410㎡、取扱いアイテム数も約2倍となる。
なお、1995年開業の旧店はドン・キホーテグループ1号店の府中店(東京都府中市)、2号店の杉並店(東京都杉並区)に次ぐ3号店であり、東京都外へは初出店だった。

周辺地図。

総合スーパー業態、動物雑貨専門コーナーを初導入

食品売場では店内調理の惣菜やお弁当に加え、生鮮3品(青果、鮮魚、精肉)も新たに取り扱う。
さらに、ドン・キホーテグループ初となる動物をモチーフにしたインテリア雑貨専門コーナー「ZOOTERIOR(ズーテリア)」を2階中央に設ける。

動物がモチーフのインテリア雑貨コーナー「ズーテリア」。

このほか、動物や森林など自然を感じられるエンターテインメント性あふれる店内装飾も施すといい、旧店で見られた「狭い店舗に圧縮陳列」というイメージも一新されることになるであろう。
また、全国5か所目となる従業員向け保育施設「ドンキッズ」も開設される。

店舗内装は自然を感じられるものに。

MEGAドン・キホーテ東名川崎店

住所:神奈川県川崎市宮前区馬絹2丁目1番1号
営業時間:24時間営業
(画像はドンキ公式サイトより)

ニュースリリース:2017 年6月9日(金) 『MEGAドン・キホーテ東名川崎店』オープン! ~新たに生鮮を導入した「“新”東名川崎店」誕生~ (ドン・キホーテ公式サイト)
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関連記事:丸井川崎店、2018年1月閉店-ルフロンの核店舗、売上8割減で
関連記事:さいか屋川崎店跡、当面は低層の商業施設に

台湾・遠東グループ(太平洋そごう等)、訪日客向け「Tカード」発行-6月8日から

日台を代表するポイントカードがタッグを組む。
台湾でポイントカード事業を手掛ける「Ding Ding Integrated Marketing Service(DDIM)」は、CCCなどが主導する日本の大手ポイントカード会社「Tポイントジャパン」と共同で、訪日台湾人向けのTポイントサービスを6月8日から提供開始する。
CCCの旗艦店「枚方T-SITE」(枚方市)。

日台のポイント業界の雄「HAPPY GO」と「Tポイント」

DDIM」は台湾有力財閥グループとして知られる「遠東グループ」の共通ポイントサービス事業会社。
台湾では一般的に「HAPPY GO」のサービス名で知られており、遠東グループがフランチャイズ展開する日系コンビニ「ファミリーマート(全家便利商店)」、日系百貨店「太平洋そごう(太平洋崇光百貨)」のほか、「遠東百貨」、総合スーパー「amart(愛買)」、CMCグループの映画館「威秀影城」などが加盟、台湾約2万店舗で利用可能のポイントサービスだ。カード発行枚数は1,400万枚で、台湾人(約2,400万人)の約半数以上が所有することになる。

遠東グループの「太平洋そごう」(台北店・忠孝館)。
日本の「そごう・西武」とFC契約を結んでいる。

Tポイント・ジャパン」は「TSUTAYA」などを運営する「CCC」、大手コンビニ大手「ファミリーマート」、通信大手「ヤフー」、「ソフトバンク」が共同出資する共通ポイントサービス事業会社。
2017年現在は国内170社が加盟しており、日本国内約67万店舗で利用可能。カード発行枚数は1億9000万枚、利用者数6000万人超となっている。2016年には三越伊勢丹グループの各店が加盟したことでも話題となった。

Tポイントには三越伊勢丹も加盟。

「HAPPY GO Tカード」、台湾の「そごう」等で配布

DDIMはTポイントサービスの利用開始に伴い、台湾遠東傘下の系列百貨店を通して買物客に「HAPPY GO Tカード」の配布を行う。
訪日台湾人観光客が日本国内のTポイント加盟店で該当カードを提示することで、買物金額に応じたTポイントが付与。「10Tポイント」を取得するごとに、自動的に「6HAPPY GOポイント」として換算され、台湾遠東傘下のHAPPY GO加盟店舗で利用可能になるという仕組みだ。

遠東グループ百貨店で配布される「HAPPY GO Tカード」。

TSUTAYAを運営するCCCは2012年より台湾の「亞藝影音」との合弁会社により「TSUTAYA 亞藝影音」を21店舗展開。2017年には台北市信義区に生活提案型ブック&カフェ業態1号店「TSUTAYA BOOK STORE 信義店」を出店するなど攻勢を強めている。
一方で、台湾には地場の生活提案型書店「誠品書店」があり、同社の経営手法は蔦屋書店にも大きな影響を与えたと言われる。今後、CCCが持ち前のポイントサービスを活かした店舗展開で誠品の牙城を崩すことができるかも注目されるところだ。

外部リンク:訪日台湾人向けTポイントサービスの提供を開始(CCC)
外部リンク:HAPPYGO快樂購聯合集點卡首頁_HAPPYGO_快樂購(HAPPY GO)
関連記事:リウボウ、太平洋そごうと提携へ-2016年6月ごろに
関連記事:リウボウグループ、5月12日より百貨店初となるTポイント導入
関連記事:三越伊勢丹がCCCと業務提携、Tポイント導入
関連記事:カメラのキタムラ、CCC(TSUTAYA)が筆頭株主に-約3割取得