カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ネット通販大手「駿河屋」初のリアルショップが高槻に開店-その出店理由とは?

プロデューサーさん、実店舗ですよ実店舗!

複合古書店や通販事業を展開するエーツー(本社:静岡県駿河区)は12月17日、同社初の業態となる「駿河屋 フィギュア・キャラクターグッズ館 高槻店」(以下、駿河屋高槻店)を大阪府高槻市に開店した。
surugaya_takatsuki
駿河屋 フィギュア・キャラクターグッズ館 高槻店。

ネットショップ「駿河屋」初のリアルショップ

駿河屋高槻店は、JR高槻駅と阪急高槻市駅の間に位置する商店街「高槻センター街」に出店。
 商店街周辺で唯一のゲームセンターだった「メディアパーク・リブロス高槻」(2015年5月廃業)跡への入居で、リブロス時代の営業フロアを活用する。
1階では「書籍」、「アニメBD・DVD」、「同人CD」、女性向けの「キャラクターグッズ」や「同人誌」を揃え、2階では新品・中古の「家庭用ゲーム」や「フィギュア」、「トレーディングカードゲーム」などの売場を展開する。
また、駿河屋高槻店のシンボルとして「綾波レイ 等身大フィギュア」を正面玄関に設置、店内にも「エヴァンゲリオン」ゾーンを設けている。
通販事業で駿河屋の知名度を活かして、リアルショップでもネットと同水準の商品販売や高価買取を目指すとしている。
takatukis
高槻センター街。高槻市を代表する商店街。

 surugaya_takatsuki_genkan_2
駿河屋の正面玄関と綾波レイ等身大フィギュア。
今にも「私は人形じゃない」と言いそうなリアルさ。

高槻に出店した理由は「あの店の近く」だからなのか?

店内放送ではヲタクの街として知名度を誇る大阪日本橋や池袋ではなく「高槻」に出店した駿河屋であることをアピールしている駿河屋高槻店。
「高槻」と言えば気になるのが「高槻」と言えば思い出されるあの人の存在。しかも「例のあの店」は駿河屋のすぐ近くではないか。
そこで、あの人の存在が気になってしょうがない都商研取材班が駿河屋高槻店に出店理由についての突撃取材を試みたところ、高槻市に出店した一番の理由としては「大阪駅から快速1本という交通アクセスの高さ」が挙げられるとのこと。
……えっ、あの人じゃなかったの?(当たり前か)
223s
 新快速なら大阪駅まで約15分、京都駅まで約12分。
  
とは言え、「THE IDOLM@STER」(アイマス)の登場人物、高槻やよい(通称:ζ*’ヮ’)ζ  <うっうー)と似た名前を持つことで話題となった(?)定食屋チェーン「やよい軒 高槻店」が至近距離に位置していることは店舗にとっての大きなウリの1つ。
駿河屋からやよい軒までは歩いて僅か2分ほど。なんと公式サイトの高槻特集ページにもしっかりと「やよい軒高槻店」の情報が掲載されているではないか。ハイ、ターッチ!
yayoiken_takatsuki
多くのプロデューサーさんが来店する「やよい軒高槻店」。
体を動かすにはおいしい朝ご飯!


今年10月にCDを発売されたばかりの高槻やよいさん。
とてもかわいい。©PROJECT IM@S

更にそれだけはでなく、高槻からは京都・伏見稲荷や宇治などといった人気アニメーション作品の舞台となった土地にも1000円以内で容易に観光(聖地巡礼)できることから、アニメ聖地巡りの一環としての広域集客が見込めることも出店理由の1つだという。 
map
来店の際は綿密なご計画を!(駿河屋高槻店ウェブサイトより引用) 

fushimiinari_140424_panel_inakon_ukasama2
私のために高天原に出店してくれたのかい? 
(※違います、高槻です)

chu2
 闇の炎に抱かれし我らが聖なる血泉へ汝を召喚する!
(翻訳:琵琶湖も近いよ)

また、駿河屋高槻店の近隣にはやよい軒高槻店のみならず、アニメショップ国内最大手の「アニメイト」も出店。ライバル店ではあるものの、中古品や同人商品、フィギュアなどを主に取り扱う駿河屋との相乗効果が期待できることも出店の一因であろう。

オープニングセールも実施

駿河屋高槻店では12月17日から12月27日までオープニングセールを実施中。3000点のグッズ特価販売や、先着500人を対象に「駿河屋オリジナルペン」をプレゼント企画などを行うことになっている。
これから関西のアニメの聖地巡礼を計画している人は立ち寄ってみてはいかがだろうか。

外部リンク:通販ショップの駿河屋

札幌市電延伸、12月20日開業-環状運転開始

札幌市電の延伸区間が12月20日に開通し、環状運転が開始される。
m101a
延伸工事が行われている西4丁目電停。

待望の環状運転開始

札幌市電は大通公園に近い西4丁目電停から市街地南部を通り、すすきの電停まで至る約8.4kmの路線。
今回新たに開通するすすきの電停-西4丁目電停間は約400mで、これにより路線の環状化(ループ化)が実現する。
両電停の間には新たに狸小路電停が設置される。
rosen-zu
札幌市電路線図。(札幌市ウェブサイトより引用)

rafira1
 延伸工事により移設されたすすきの電停。

40年ぶりの路線復活

今回延伸されるすすきの-西4丁目(当時は三越前)間は1973年に廃線となっていた区間で、札幌駅前通りを市電が走行するのは実に42年ぶり。
延伸に先駆けて、2013年から超低床車両「ポラリス」(A1200形)の導入が、 今年5月からはすすきの電停の移設工事などが、 そして8月末からは新設区間の狸小路附近においてもレール敷設工事が開始されていた。
 1440912267529-1
通行量が多い通りであり、工事は主に深夜に行われた。

pora3-
延伸工事のため設けられた仮設電停に停車するポラリス。

214
在来車両もまだまだ活躍する。1958年製の210形。

行き先表示や地下鉄乗り換え指定駅の変更も

路線の環状化に伴い、環状運転を行う電車の行き先表示は「内回り循環」「外回り循環」のみの表記に変更される。市電に乗り慣れない人や観光客は、最初は戸惑うかも知れない。
環状運転化と狸小路電停の新設により、地下鉄との乗り継ぎ指定電停も変更される。
運賃は延伸前と変更されず、均一料金170円(小人90円)、地下鉄乗継290円(小人150円)となる。
  ikisaki-uchimawari
新たな方向幕イメージ。 (札幌市ウェブサイトより)

noritsugi2
地下鉄との乗り継ぎ指定電停も変更される。
(札幌市ウェブサイトより)

また、新設区間は、国内では珍しい、線路が歩道近くに寄せられるサイドリザベーション方式となる。
札幌市では新路線の開通に際し、軌道敷にカラー舗装を整備、横断防止柵を設置するなどの対策を取っており、違法駐車などで電車の通行を妨害しないように呼びかけている。tanukikouji1
新設区間はサイドリザベーション方式を採用(狸小路電停南側)。

開通記念で駅前通りが「歩行者天国」に

市電延伸を記念し、12月19日には西4丁目~すすきの間の札幌駅前通りが歩行者天国となる。
歩行者天国内では、南1西4スクランブル交差点付近で昼12時より開通記念式典が挙行されるほか、狸小路電停開設式、紅白餅の配布、体験試乗会、電車図書館、腹話術イベント、雪ミク電車やM101号の展示など様々なイベントが行われる予定となっている。
map1
開通記念イベントの概要。(札幌市ウェブサイトより)

monitor
毎年恒例の雪ミク電車も新線区間に乗り入れる。
今年は3月27日までの運行。(札幌市ウェブサイトより)
雪ミク2016©Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

(現地取材:都商研・オーシャン通信室)

外部リンク:札幌市(市電)

博多駅から博多港までのロープウェイ構想-JR九州

JR九州が、博多駅と博多港をロープウェイで繋ぐことを検討していることが分かった。
12月12日に西日本新聞が報じた。
hakatasts
起点となる予定のJR博多駅。

JR初のロープウェイ路線に?

西日本新聞によれば、このロープウェイ計画は福岡市が今年春に公募した「ウォーターフロント地区再整備基本計画」のJR九州応募案に盛り込まれたもの。
大博通りの中央分離帯に支柱を設け、博多駅から「マリンメッセ福岡」や「博多港国際ターミナル」などがある博多港中央埠頭附近までの約2.5kmを結ぶ計画。
taihakus
ロープウェイが計画されている大博通り。JR博多駅より。

hakata1
赤い線が計画から想定される路線図(Googleマップに加筆して作成)

baysideplacehed
 ベイサイドプレイス博多埠頭。

福岡市が計画しているウォーターフロント地区の再整備は、大博通りの延長や新たな国際会議場・ホテルの設置などといったMICE機能(国際コンベンション機能)の強化を盛り込んだものだが、鉄軌道網を持たないウォーターフロント地区へのアクセス強化が課題となっていた。
具体的な計画はまだ未定だが、もし実現すればJR初の、そして「都市交通機関」としても日本初のロープウェイ路線となり、福岡観光の目玉の1つとなることは間違いないであろう。

関連項目:大博通り延伸、サンパレス解体、天神からBRT-博多港湾地区整備計画
外部リンク:ウォーターフロントネクスト(中央ふ頭・博多ふ頭の再整備)について(福岡市)

大博通り延伸、サンパレス解体、天神からBRT-博多港湾地区整備計画

福岡市が博多湾ウォーターフロント地区で進めている再整備計画が明らかになった。
wfss
博多湾ウォーターフロント地区の位置図(福岡市ウェブサイトより引用)

hakatafutou
博多埠頭。

コンベンション機能強化へ-完成は30年後?

福岡市が発表した計画では、コンサートホールやホテルなどからなる複合施設「福岡サンパレス」を解体し、大博通りを延長、コンベンションホール「マリンメッセ福岡」の北側を通り、博多港中央埠頭まで道路を連結する。一部はバス専用道路となる。
taihakus
大博通り。
 P1050334
福岡サンパレス。手前が大博通り。

marinemesse_fukuoka
マリンメッセ福岡。

サンパレスの代替施設は、現在地より港寄りに整備され、隣接地には国際展示場を整備、MICE機能(国際コンベンション機能)を強化する。
また、西鉄などと協力し、天神などから博多港までBRT(バス高速輸送システム)を整備する計画。
福岡市では、サンパレス代替施設と国際展示場の完成は2020年頃を、全ての事業の完成目標は20~30年後としている。
また、JR九州はこの港湾整備に関連して新たな構想を発表している(→関連項目)。

関連項目:博多駅から博多港までロープウェイ構想-JR九州
外部リンク:ウォーターフロントネクスト(中央ふ頭・博多ふ頭の再整備)について(福岡市)

サッポロ銀座ビル(銀座ライオン)跡に「銀座プレイス」、2016年9月開業

銀座の町からあの「星」が消えて約2年。銀座のシンボルがようやく帰ってくる。
サッポロビール子会社の「サッポロ不動産開発」と呉服店「つゞれ屋」は、2016年9月の開業を目指して銀座四丁目に建設中の複合商業施設「銀座プレイス」の概要を発表した。
gunnzalion
銀座プレイス(サッポロ不動産開発ウェブサイトより引用)

シンボルは「星のネオン」から「透かし彫り」に

「銀座プレイス」は地上12階、地下2階建て、延床面積約7,400㎡、高さ56メートル。
館内には、かつてこの地にあった「サッポロ銀座ライオン」、「日産ショールーム」、「つゞれ屋呉服店」なども入居する。なお、かつてのシンボルであるサッポロの大型ネオンサイン(当記事ヘッダー参照)は、現時点では設置されない予定。
三越や和光がある銀座四丁目交差点に立地し、建築家ユニット・クライン・ダイサム・アーキテクツによる「透かし彫り」をモチーフとした個性的な外観は銀座の新たなシンボルの1つとなりそうだ。
入居テナントなどについての詳細は今後発表される。
ginzas
建設中の「銀座プレイス」。
工事用フェンスには銀座の古い写真が飾られている。

追記:銀座プレイス内にソニープラザが移転することが決まった。

外部リンク:施設名称を『GINZA PLACE(銀座プレイス)』に決定

新しい記事はこちら:銀座ライオン跡に「銀座プレイス」、9月24日開業-8月3日プレオープン

まるごとにっぽん、2015年12月17日開業-浅草六区に新商業施設

全国の美味しい物が手軽に味わえるデパートの物産展が好きという人は多いのではないだろうか。
 東京都台東区の浅草六区に、まさに「毎日がデパートの物産展」といったコンセプトの複合商業施設「まるごとにっぽん」が2015年12月17日に開業する。
img_inf
まるごとにっぽん。
(リッチモンドホテルウェブサイトより引用)

毎日が物産展!!

「まるごとにっぽん」は、浅草六区ブロードウェイの「浅草楽天地ボウル」と「浅草東宝会館」の跡地に建設された「東京楽天地 浅草ビル」の1階から4階にオープンする。両施設はそれぞれ浅草最後のボウリング場と映画館であり、多くの人に惜しまれつつ閉館したことも記憶に新しい。
asa6s
建設中だった頃の「東京楽天地浅草ビル」

logo_header01
「まるごとにっぽん」ロゴ(公式ウェブサイトより引用)

 「まるごとにっぽん」の館内には、全国各地で名産品や美味しいものを販売する店舗が50店舗出店。その多くが東京では無名な店舗であり、約8割が東京初出店となっている。
館内はフロアごとに異なったコンセプトで、フロア構成は

  • 1階:主に銘菓などの食品店が出店する「楽市-にっぽん食市場
  • 2階:化粧品・工芸品などの店が出店する「和来-くらしの道具街
  • 3階:全国から集まった市町村のPRスペースや伝統文化体験コーナー、期間限定店舗などが出店する「浅草にっぽん区
  • 4階:全国各地の店舗が出店するレストラン街「縁道-ふるさと食堂街

となる予定。
運営は東京楽天地(墨田区)の子会社「まるごとにっぽん」。
「浅草六区に賑わいを取り戻すこと」と「地域の伝統産業の活気を取り戻すこと」を目標としている。
 intro1
東京楽天地浅草ビル全景。(公式ウェブサイトより引用)

リッチモンドホテルのインバウンドターゲット業態も入居

また、東京楽天地浅草ビルの5階から13階はロイヤルグループの「リッチモンドホテルプレミア浅草インターナショナル」が入居。
リッチモンドホテルとしては初の、外国人を主なターゲットとしたホテルとなる。
地階にはパチンコ店が入居する。

外部リンク:まるごとにっぽん

かみしんプラザ地階、1月12日閉鎖 – 来年4月リニューアル

大阪府大阪市東淀川区にあるショッピングセンター「かみしんプラザ」が、全面改装を行うために地下1階フロアの営業を2016年1月12日で終了すると発表した。

かみしんプラザはダイエー上新庄店を核とする「レインボープラザ上新庄」として1980年開業。売場面積は約9,600㎡。
2005年にダイエーが撤退した際、施設を保有する青果専門商社「シーオン」が改装を実施したが、同社の経営破綻により、現在は三菱商事系の日本リテールファンドが運営を行っている。

既に閉店を表明しているコーヨー上新庄店。

かみしんプラザは改装から10周年を機にテナントの撤退が相次いでおり、核テナントの高品質食品スーパー「コーヨー(KOHYO)」、ドラッグストア「キリン堂」が12月上旬の段階で撤退を発表していた。
詳細はこちら:かみしんプラザの「光洋」「キリン堂」相次ぎ撤退

今回の全面改装発表で吹田市が本店のお好み焼き専門店「感激たぬき」、「高木うどん」が完全閉店を決定。
イズミヤ系の大型書店「アミーゴ書店」、ファストフード店「スガキヤ」、「ファーストキッチン」などは来年春の改装終了時に営業再開を検討しているが、移転する可能性もあるとしている。

かみしんプラザ地下1階の店舗
高木うどん 12月24日 完全閉店
コーヨー(KOHYO) 12月25日 完全閉店
小学館アカデミー 12月24日 完全閉店
リモデルハウス 12月25日 完全閉店
宝くじ 12月25日 完全閉店
高木うどん 12月27日 完全閉店
感激たぬき 12月27日 完全閉店
キリン堂 12月31日 完全閉店
     
私のお針箱 12月29日 1月3日、1階フロアで営業再開予定
プラスワン 12月30日 1月下旬、1階フロアで営業再開予定
保険のほっとライン 12月24日 1月5日、1階フロアで営業再開予定
ファーストキッチン 12月31日 リニューアル後、営業再開予定
スガキヤ 12月31日 リニューアル後、営業再開予定
アミーゴ書店  1月11日 リニューアル後、営業再開予定 
ゆうちょ銀行ATM 1月11日 リニューアル後、再設置予定
サイクルベースあさひ   工事中も営業継続

外部リンク:かみしんプラザ

「さんすて岡山西館」1月閉館-駅ビル全面リニューアルで

岡山駅ビル「サンステーションテラス岡山(さんすて)」と地下街「岡山一番街」が全面改装を行うことになり、西口駅ビル「さんすて岡山西館」は1月11日を以て一旦閉館する。
okastass
JR岡山駅。 

岡山駅ビルはJR西日本の子会社「山陽SC開発」の運営で、山陽新幹線が開通した1972年に第一期開館。
現在の駅商業施設は、2006~2007年の橋上駅舎化により開業した
さんすて南館・北館」と、2012年に建設された岡山駅西口ビル(ホテルヴィアン)下層階の「さんすて西館」、そして1974年に開業した地下街「岡山一番街」からなる。
「さんすて」の売場面積は約7,700㎡、「岡山一番街」の売場面積は約8,300㎡。
P1070142
地下街の岡山一番街。

「さんすて西館」僅か3年でファッションビル業態廃止

今回の改装は、主に「さんすて西館」と「岡山一番街」が中心。
JR岡山駅のそばに昨年開業したイオンモール岡山の影響を考慮したもので、店舗構成を変えるとともに、新たな店舗を誘致して集客力を高めたい考え。
現在ファッションビル業態となっている「さんすて西館」は2012年に開業したばかりだが、殆どのテナントが閉店し、改装後には大型テナントが中心となる。
okaaeons
岡山駅のそばに出店したイオンモール。

okasauns
さんすて岡山西館。

改装に伴い、さんすて西館の既存テナントは他館や地下街へと移転されるほか、「岡山一番街」は働く女性を主なターゲットにし、施設もリニューアルを行う。
各施設の全館リニューアルオープンは2016年春を予定している。

外部リンク:岡山一番街・さんすて岡山

プランタン銀座、2016年12月閉店へ

銀座を代表する百貨店がまた1つ姿を消す。

中央区銀座三丁目の百貨店「プランタン銀座」は、2016年12月で現店舗を閉店し、店舗をリニューアルした上で、2017年中に新たな商号で再開業することを発表した。

PRIN3s
プランタン銀座。本館とアネックス館の2館体制。

フランスの大手百貨店とダイエーの合弁だった

プランタン百貨店はダイエーの手により、フランスの大手百貨店「オ・プランタン」のフランチャイズ百貨店として1981年に日本上陸。
 (このとき開業した日本1号店「プランタン三宮」は、現在三宮OPA・ダイエー三宮駅前店となっている)
プランタン銀座は1984年4月にプランタン百貨店の日本4号店として開店。読売新聞社が保有する「読売銀座ビル」への出店だった。
PRINPAs
オ・プランタン百貨店。パリを代表する百貨店の1つ。

高級百貨店からカジュアル百貨店へ

2002年になると、ダイエーの経営不振によりプランタン銀座の株式は読売新聞社と三越に売却され、その後は高級服飾品中心から若い女性をターゲットとした百貨店への改装を進めた。
更に、近年は「ユニクロ」や「ニトリ」などといった大型専門店を導入することで顧客層の拡大を図っていた。
その一方で、高級百貨店である「オ・プランタン」との経営方針の相違も生まれていた。
PRIN2s
フランスの国旗が掲げられる店舗。
ユニクロやニトリの看板が設置されている。

閉店後に建物リニューアル-2017年の再開店目指す

プランタン銀座は、2016年12月の閉店後に現在の銀座の商環境に合わせる形で大幅な店舗のリニューアルを行い、店名なども改めた上で2017年に再オープンする予定。
新たな業態や店名は、今後検討されるという。
(担当記者:W)

新しい記事はこちら:プランタン銀座、2017年3月から「マロニエゲート銀座」に統合

外部リンク:プランタン銀座

福島県双葉町商店街の「原子力広報ゲート」撤去開始

福島県双葉町の双葉町商店街入口にある「原子力広報ゲート」の撤去工事が12月21日より開始される。
futaba
原子力広報ゲート。左側に双葉町商店街広告塔も見える。
(Googleストリートビューより)

「原子力 明るい未来の エネルギー」

 双葉町のウェブサイトによると、看板は1988年に設置されたもので、「原子力 明るい未来の エネルギー」など、町内より公募された標語が書かれていた。
隣接して双葉町商店街の広告塔も設置され、商店街の入口ゲートも兼ねていたが、東日本大震災後は手入れがされず、老朽化して危険な状態だったという。
双葉町役場前にある原子力広報ゲートも同時に撤去を行う。

将来的には復元も

一方で、「原発の町」だった双葉町にとってかつてのシンボルの1つでもあった原子力広報ゲートの撤去には反対する声も多く、反対署名も行われていた。
そこで、撤去後のゲートは将来的に復元できる形で双葉町が保管することになっている。
撤去工事は2016年1月10日には終了する見込みとなっている。

外部リンク:原子力広報塔撤去工事による通行止めについて(福島県双葉町)
外部リンク:双葉町商店街