ダイエー和泉店、2025年9月30日閉店-閉店相次ぐ旧山陽マルナカ承継店、19年の歴史に幕

大阪府和泉市の府道226号父鬼和気線沿いにあるイオン系大型総合スーパー「ダイエー和泉店」が2025年9月30日午後6時をもって閉店した。

マルナカ和泉店、2021年9月ダイエー屋号に

ダイエー和泉店は、2006年4月に瀬戸内地場流通大手系総合スーパー「山陽マルナカ和泉店」として開店。建物は平屋建で店舗面積は2,678㎡。
山陽マルナカ和泉店は2000年9月の大阪府内1号店「山陽マルナカ泉大津店」に次ぐ同地域ドミナント強化の足がかりとなる店舗であったが、2011年9月にマルナカグループがイオンと資本業務提携を締結、同年11月にイオンの子会社に移行したため、トップバリュやWAON導入を始めとするイオン流リニューアルを実施。
山陽マルナカ和泉店開店以来の運営会社である山陽マルナカが、2019年3月にマックスバリュ西日本と経営統合する際、近畿エリアにおけるスーパーマーケット事業(和泉店を含む14店舗)がダイエーへの承継対象となったため、その後の経営合理化の一環として、2021年9月に現在の店舗名称に改称した。

ダイエー和泉店。

閉店相次ぐ旧山陽マルナカ承継店、1年で14店→10店に

ダイエーは2024年10月の三国店完全閉店を皮切りに、2025年1月には東大阪店をイオンリテールへの承継(イオンスタイル化)のため閉店同年2月に新在家店を建替えのため閉店近畿旗艦店の西宮店をイオンリテールへの承継(そよら化)のため閉店するなど、旧山陽マルナカ承継店舗の整理を進めている。
旧山陽マルナカ承継店舗はいずれも築年数/店歴とも浅く、運営会社の度重なる変更にあわせて大規模なリニューアルが行われたが、1年間で14店舗中4店舗がダイエーとしての営業を終了することとなった。
同社はダイエー和泉店の代替店舗として、和泉市内の同社大型総合スーパー「ダイエー光明池店」や泉大津市ながら商圏も近い旧山陽マルナカ承継店舗「ダイエー泉大津店」、堺市南区の同社食品スーパー「ダイエーイオンフードスタイル 栂・美木多店」を提示しており、店頭にて代替店舗で利用可能なクーポンの配布も行われた。

徒歩圏内では2025年7月にジャパンも閉店、買物不便に

ダイエー和泉店徒歩圏内では、2025年7月にスギ薬局系ディスカウント食品スーパー「ジャパン和泉店(さわやか和泉ジャパン)」も閉店しており、和泉府中から和泉中央にかけて府道226号線沿いから大型スーパーが消滅することとなった。

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