青森県むつ市のJR大湊線下北駅近くにある大湊興業の商業施設「セントラルショッピングセンターむつ」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテむつ店」が2024年6月27日に開店する。
ドン・キホーテむつ店。
下北初のイオン系商業施設として開業
セントラルショッピングセンターむつは1995年4月に開業。建物は平屋建で店舗面積は2,750㎡。
開業当初は地場不動産ディベロッパー「大湊興業」によるイオン系大型食品スーパー「ウエルマートむつ中央店」核の施設として、近隣の大湊興業系施設とともに一大商業集積を形成した。
下北初の亀屋みなみとなるも短期間で再びイオン系に
セントラルショッピングセンターむつは、1998年4月に青森地場流通大手系食品ディスカウント「亀屋みなみチェーンKバリューむつ中央店」(JVA加盟店)核の施設として新装開店したが、2001年10月に亀屋が民事再生法適用を申請、亀屋経営再建の過程でイオン系への追加承継対象となったため、2002年に再びイオン系大型食品スーパー「マックスバリュむつ中央店」となった。
下北初の佐藤長、松木屋名物引継ぐも閉店していた
マックスバリュむつ中央店は、マックスバリュ東北(旧ウエルマート東北/現イオン東北)の下北半島における中核店舗として、2009年7月には食品ディスカウント「ザ・ビッグむつ中央店」に業態転換したが、2011年10月に同社が下北から撤退したことで、同年12月より近隣店舗(むつ新町店)とともに青森地場大手系スーパー「さとちょうむつ中央店」として新装開店した。
さとちょうむつ中央店は、2021年4月に佐藤長系百貨店「むつ松木屋」から名物飲食店「松木屋名物そば・うどん」を移設するなど、下北駅徒歩圏内という立地を活かしたリニューアルを進めていたが、佐藤長が2023年6月に民事再生法適用を申請、10月20日に全店閉店後に同社の受け皿会社「青森トライアル」の承継対象とならなかったため、空きテナントとなっていた。
下北初のドンキ、本州最北端で「王道」提案
ドン・キホーテむつ店の建物は平屋建で直営売場面積は1,904.9㎡。同社本州最北端の店舗となる。
ドンキむつ店は「娯楽施設のような感覚を味わえる、ワクワク・ドキドキを届ける王道ドンキ」を掲げ、同社が得意とするトレンド商品や美容関連商品(フェイスマスク・アジアンコスメ)、ブランド衣料を展開。家庭用雑貨3品同時購入割引コーナー「3itz toc(ミッツトック)」やカップ麺・袋麺コーナー「ラーメン横丁」といった独自コーナーや自治体PRキャラクター「ムッシュ・ムチュランⅠ世」とのコラボ演出を打ち出す。
これらの施策により、むつ市街地の「スーパーマーケットやドラッグストアなど日常使いできる店舗は複数営業している」という競争環境で同業他社との差別化を図る。
ドンペンとムッシュ・ムチュランⅠ世のコラボも。
ドン・キホーテむつ店
住所:青森県むつ市中央2-7-2
営業時間:9時~24時
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