イズミゆめタウンシティモール、2022年9月15日開業-無印良品やダイソー新業態など出店、旧ニコニコドーあらおシティモール

熊本県荒尾市緑ケ丘にイズミの複合商業施設「ゆめタウンシティモール」が2022年9月15日に開業する。

ゆめタウンシティモールのロゴ。

三井三池炭鉱住宅跡地に誕生したニコニコ堂

ゆめタウンシティモールの前身となる「あらおシティモール」は1997年4月に開業。建物は地上2階建で敷地面積は約89,000㎡、売場面積は27,459㎡、営業面積は31,720㎡、延床面積は42,000㎡。

あらおシティモール。

あらおシティモールは、三井三池炭鉱住宅跡地再開発の一環として、荒尾市や熊本地場流通企業など出資による第3セクター「荒尾シティプラン」「荒尾商業開発」により開発が進められたもので、九州初となる特定商業集積整備法認定を受けた施設であった。
開業当初は九州地場大手総合スーパー「ニコニコ堂(現ゆめタウン)」を核に、九州産交傘下のホームセンター「サンコー(現DCM)」、熊本地場老舗百貨店「鶴屋百貨店」、屋内型複合アミューズメント施設「アラオボウル」など出店していたこともあり、隣接する大型複合レジャー施設「三井グリーンランド(現グリーンランドリゾート)」とともに、福岡県内からも広く客を集めた。
あらおシティモールは順風満帆な幕開けを迎えた施設であったが、2001年10月には隣接する福岡県大牟田市にイズミのショッピングセンター「ゆめタウン大牟田」が開業。
2002年4月には施設開発・運営会社の主要株主でもあるニコニコ堂が民事再生法を申請し、イズミ傘下(長府都市開発を経てゆめタウン熊本、後にイズミ直営化)となるなど経営環境が激変した。

開業当初はシティモールの競合店だったゆめタウン大牟田。
準核店舗の百貨店(井筒屋)は2021年1月に閉店。

同年8月には施設の核を担う総合スーパー「ニコニコドーあらおシティモール店」が運営会社の変更にともない「ゆめタウンあらお」に改称したが、ニコニコ堂系他商業施設「サンピアンシティモール(後のゆめタウンサンピアン)」「クリスタルモール(後のゆめタウンはません)」などとは異なり、あらおシティモールの開発主体は第3セクターであったため、施設自体の名称は変わらず、商業施設に総合スーパーとしてのゆめタウンが出店する異色の営業形態となった。

準核・鶴屋百貨店も閉店、図書館導入で再生はかる

あらおシティモールでは2003年に施設を拠点とするNPO法人「まちづくりあらモ」設立に協力。2006年は近隣施設(パスカワールドなど)と競合する屋内型複合アミューズメント施設(アラオボウル)を廃止し、専門店街(ベスト電器など)に転換するなど、地域密着路線と積極的なリニューアルで生き残りをめざしていた。
その一方、2010年代初頭には競合商業施設のさらなる開業もあり、専門店街の空きテナントが増加。ベスト電器撤退後(後に一時再出店)に屋内型アミューズメント施設3店舗(モーリーファンタジー・ピノキオランド・キッズUSランド)が分散出店、2021年8月には鶴屋百貨店荒尾店が撤退するなど、施設の不振が顕著となった。

鶴屋百貨店荒尾店。(2021年8月閉店/1,500㎡)

こうした背景もあり、2022年4月に荒尾シティプランが荒尾商業開発を吸収合併し、施設運営業務の一部をイズミに移行。
あわせて、ベスト電器撤退跡に「荒尾市立図書館」(紀伊國屋書店・Seattle’s Best Coffee併設)を新たに導入し、専門店街に関しても一部区画(フードコートなど)の閉鎖をともなう大規模リニューアルを開始するなど再生をめざしていた。

荒尾市立図書館。

施設全館「ゆめタウンシティモール」として刷新

ゆめタウンシティモールの建物は地上2階建で敷地面積は約84,715㎡、店舗面積は約27,810㎡。前身施設の営業形態(ゆめタウン直営フロア・専門店街+あらおシティモール専門店街)をイズミ運営による他施設に近い営業形態に再編し新装開業する。

ゆめタウンシティモール1階Medical ONE+DRUG STORE。

同施設はキーワードに「もっと新しく、もっと楽しく、もっと快適に」を掲げ、直営フロアに「ヘルス&ビューティコーナー」や「ゆめデリバリー」、専門店フロアに26店舗を新たに導入。

ゆめタウンシティモール1階Beauty&Cosme。

1階には大創産業による300円ショップ新業態「Standard Products by DAISO(スタンダードプロダクツ)」や靴のテヅカによる南仏風生活雑貨店「shop A l’aise(アレーズ)」といった熊本県内初となる専門店に加え、総合ライフスタイルショップ「無印良品」や東京デリカによる雑貨・鞄専門店「Doux SAC’S(ドゥサックス)」、靴量販店「ABC-MART」、眼鏡店「OWNDAYS(オンデーズ)」、たい焼専門店「わらべのたい焼」を導入する。

あわせて、1階生鮮・食物販フロア「シティモール市場」を刷新。1階フードコートは増床移転による席数増加(140席→310席)に加え、みやま市の饂飩店「ふじ家うどん」、クレープ店「CLOVER’S」を導入する。

そのほか、1階直営フロア内にあったファストフード店「マクドナルド」はマックカフェバリスタ併設業態として別棟に移転リニューアル、旧鶴屋百貨店区画内で暫定営業中だったファミリーファッション「コムサイズム」も移転リニューアルを実施する。

1階フードコートのリニューアルイメージ。

2階にもカジュアル衣料品店「Mac-House」や婦人服店「SHOO・LA・RUE」、駄菓子・雑貨店「だがし家ちゃりんこ」、和雑貨・着物店「わものや」、陶磁器店「花ゆうき」、ガチャガチャ&アミューズショップ「ネクサス」など新たに導入し、荒尾市立図書館外側にテラス席を新設する。婦人服店「Honeys」も増床リニューアルを実施する。

荒尾市立図書館外側テラス席とDCMダイキの看板。

唯一無二の「ゆめタウンシティモール」に

イズミは「ゆめタウン」「ゆめシティ」「ゆめモール」といった複数のブランドを展開しているが、「ゆめタウンシティモール」は「ゆめタウン」「ゆめシティ」「ゆめモール」の複合店舗にはならない。

ゆめシティ(下関市)。


ゆめモール(筑後市)。

施設名称に地名を付与しないゆめタウンは学園店(東広島市)や夢彩都(長崎市)、サンピアン(熊本市)など一部施設に留まっており、開業以来親しまれた「シティモール(シティモ/あらモ)」のブランドは維持となる。
近隣のゆめタウン大牟田では2021年9月に無印良品導入(井筒屋大牟田ショップ跡)を目玉とするリニューアル開業を実施しているが、ゆめタウンシティモールでも統一感のあるフロア展開やグレードの高い専門店により、従来以上の顧客獲得を図っていくものとみられる。

ゆめタウンシティモール

住所:熊本県荒尾市緑ヶ丘1丁目1-1
営業時間(直営食品) :午前9時~午後9時
営業時間(直営非食品):午前9時~午後8時
営業時間(専門店街) :午前10時~午後8時

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