新横浜駅そばの大型コンサートホール「横浜アリーナ」(横アリ)が、大規模改修とリニューアルを行うために1月12日より長期休館に入った。
開館から26年、老朽化
横浜アリーナはキリンビール、西武鉄道、横浜市などの出資により設立された大規模ホールで、 1989年4月に開館。最大収容人数1万7000名。
オープンから26年が経過して老朽化が進行しており、開館以来初の長期休業を伴う改修を行うことになった。
閉館は約半年間で、老朽化部分の補修のほかに新たな大型ビジョンなども設置され、2016年7月にリニューアルオープンする。

リニューアルの告知(公式ウェブサイトより)。
続く大規模改修-イベント会場不足も懸念
今年はさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)や日比谷公会堂(千代田区)なども大規模な補修工事を行うために長期休館する予定。
耐震補強やオリンピック利用などによる首都圏でのコンサート・イベントホール不足は、東京オリンピック終了の2021年ごろまで続く見込みとなっている。
外部リンク:横浜アリーナ
三井アウトレットパーク台湾林口、2016年1月27日開業
三井アウトレットパークが台湾に初進出する。
三井不動産株式会社は、台湾の遠雄建設との合弁で「三井アウトレットパーク台湾林口」を2016年1月27日に開業させることを発表した。

三井アウトレットパーク台湾林口。
台北のベッドタウンに出店-空港からもアクセス至便
三井アウトレットパークが出店する新北市林口区(旧 林口市)は、首都の台北市と国際空港がある桃園市の間に位置する人口約10万人の都市。台北市のベッドタウンでもある。
三井アウトレットパーク林口は台北市中心部から車で30分、桃園空港から車で20分という好立地。車2000台、バイク1200台が駐車することができる大型の駐車場を設ける。
また、2016年中に開業予定の桃園捷運機場線林口駅からは徒歩5分で、シャトルバスも運行される計画となっている。
(なお、台鐵の林口線は現在運休中)

位置図。
アウトレット × ららぽーと
三井アウトレットパーク林口のコンセプトは「southern treasure forest」。売場面積は約45,000㎡。
館内には約220店舗が出店し、そのうち52店舗が台湾のアウトレット初出店、17店舗が台湾初出店となる。
店舗はエンクローズドモール部分とオープンモール部分に分かれており、台湾の気候に合わせた開放的な造りで、屋上庭園やビオトープも備えるほか、イベントなどを開催できる広場も設置される。

オープンモール広場。台湾らしい植物も。
更に、新北市林口区は台北市のベッドタウンでもあることから「ららぽーと」のような日常的なショッピングセンターとしての来店も想定しており、頂好超市が運営する高級スーパー「JASON’S」、日本のドラッグストア「トモズ」、台湾最大手の書店「誠品書店」が運営する複合書店「誠品生活」、4Dシネマコンプレックス「VIESHOW CINEMAS」なども出店。
また、飲食店街は4ヶ所に設けられ、それぞれ「レストランゾーン」、「フードコート」、「水上レストラン」、「スイーツコート」と異なったコンセプトで展開。
これらの飲食店街には台湾の有名店「點水樓」、「欣葉小聚」などのほか「鶴橋風月」、「長浜らーめん田中商店」、「宮武讃岐うどん」、「nana’s green tea」など、日本の大手飲食店も数多く出店する。

水上レストラン。ハワイのバーガー店「クアアイナ」等が出店。
三井グループの商業施設は、台湾では三越の店舗が複数あるものの、ショッピングセンターとしては当施設が初出店となる。
三井アウトレットとしては、中国の寧波、マレーシアのセパンに続く海外3店舗目となり、三井不動産では今後も台湾のみならず、アジア各地へと事業展開していく方針を発表している。
中文(台灣)
日本三井集團開發商城
「三井OUTLET PARK林口」1月27日開幕
「三井(MITSUI)OUTLET PARK林口」預定將於2016年1月27日開幕。
三井不動產集團在台灣的第一個投資計劃。國際知名品牌220家店鋪進駐。
「三井集團」是日本三大財閥之一。其最初的企業「三越百貨」(三井越後屋吳服店、成立1673年)。
「三井 OUTLET PARK」目前在日本已擁有13個據點、日本最多據點的OUTLET商城。
「三井 OUTLET PARK林口」將由日本「三井不動產」與台灣「遠雄建設」共同投資設立的「三新奧特萊斯(股)公司」負責經營運作。
三井 OUTLET PARK 林口
新北市林口區 文化三路一段356號
営業時間:11時00分~21時30分
電話:(02)2606-8666
停車場(駐車場):2000台
外部リンク:~三井不動産グループ初の台湾事業~ 台湾北部最大アウトレット「三井アウトレットパーク 台湾林口」2016年1月27日オープン(三井不動産)
外部リンク:MITSUI OUTLET PARK 林口(商城官方)
あまがさき阪神、食品館以外を2016年1月11日閉店-開業から僅か6年
兵庫県尼崎市のJR尼崎駅前にある商業施設「あまがさきキューズモール」(旧ココエあまがさき)の核店舗である百貨店「あまがさき阪神」が、食品館の阪神デイリーマートを残して2016年1月11日に閉店する。

あまがさきキューズモール・阪神百貨店。
梅田に近い立地が災いして苦戦-キューズモールは好調
「あまがさき阪神」は、キリンビールグループが運営する商業施設「ココエあまがさき」の核テナントとして2009年に開業。もう1つの核として総合スーパーの平和堂も出店している。
その後、「ココエあまがさき」は東急不動産に譲渡され、2013年より「あまがさきキューズモール」に改称している。
阪神百貨店の売場面積は約5,300㎡で尼崎市唯一の百貨店だったが、百貨店が集積する大阪梅田に近い立地ということが災いし、ショッピングセンター全体の好調とは裏腹に当初から苦戦していた。
1月12日からの「あまがさき阪神」は1階食品館「阪神デイリーマート」のみの営業となる。
その他の阪神百貨店の売場は改装され、キューズモールの専門店街などになる見込み。

店内に掲示された閉店告知。
阪神百貨店では2000年以降多くの支店を開設したが、三宮店は開店4年で閉店、御影店は開店2年で銘店売場のみを残し閉店、くまもと阪神(熊本県民百貨店)は再開発に伴い12年で閉店するなど、苦戦が続いている。

くまもと阪神。
あまがさき阪神では、11日まで「ご愛顧感謝売りつくしセール」を実施中。
あまがさき阪神の大幅縮小により、阪神百貨店の大・中型店舗は梅田本店、西宮店と、同社が出資する漢神高雄店(台湾)、漢神高雄アリーナ店(台湾)、漢神西安店(中国)のみとなる。
外部リンク:あまがさき阪神
新宿南口交通ターミナル、愛称は「バスタ新宿」-日本最大の高速バスターミナルに
新しい記事はこちら:新宿駅南口に「バスタ新宿」4月4日開業-19のバス停を集約
国土交通省関東地方整備局は、新宿駅南口に建設中のバスターミナル「新宿南口交通ターミナル」の愛称が「バスタ新宿」に決まったことを発表した。

建設中のバスタ新宿。
日本最大の高速バスターミナル「バスタ新宿」
「バスタ新宿」整備は、1999年より国土交通省が進めてきた「新宿駅南口地区基盤整備事業」の一環。新宿駅ルミネ2の南側、サザンテラス口の上層階に開設される。
これにより、駅周辺に点在する19か所の高速バス乗り場が1つに集約、タクシー乗り場も併設され、新宿駅の利便性が大きく向上する。
また、1日あたりの高速バス発着本数は約1,600本と、日本一の規模の高速バスターミナルとなる予定。
(バスターミナルの詳細は「新宿駅に日本最大の高速バスターミナル、来春開業」を参照)
バスタ新宿ビル内には新たな商業施設「ルミネ ニュウマン」、屋上庭園などが設置されるほか、飲食店街は長時間営業をする予定で、バスの待ち時間の時間潰しも可能になる。
「バスタ新宿」完成予想図(国土交通省ウェブサイトより)
「バスタ新宿」は、旧新宿駅新南口駅舎の跡地に建設中の「JR新宿ミライナタワー」の完成に合わせて、今春に開業・運用開始する予定となっている。
新しい記事はこちら:新宿駅南口に「バスタ新宿」4月4日開業-19のバス停を集約
外部リンク:新宿南口交通ターミナル愛称が決定しました!! (国土交通省関東地方整備局、PDF)
外部リンク:新宿駅南口地区基盤整備事業(国土交通省関東地方整備局東京国道事務所)
関連リンク:新宿駅に日本最大の高速バスターミナル、来春開業
関連リンク:JR新宿ミライナタワーの新商業施設「ニュウマン」来春開業
岡山OPA跡にドンキホーテ、3月18日開店
岡山駅前のファッションビル「岡山OPA」跡に、大手ディスカウントストア「ドン.キホーテ岡山駅前店」が出店する。

岡山OPA跡のビル。
イオン出店に伴う閉店から1年半、ようやく全館再開業
OPAはダイエー系列のファッションビルで、岡山OPAは1994年7月に開店。売場面積は3,100㎡。建物は天満屋が所有している。
岡山高島屋に隣接する立地で、岡山駅前のファッションビルとして若者に親しまれたが、イオンの岡山駅前出店計画に伴い2014年9月に閉店。
同じくイオン系列となった岡山ビブレとともに、イオンモール岡山に統合される形となっていた。

岡山OPA。
ドンキホーテ岡山駅前店はOPA跡1~3階への出店となり、売場面積は約2,000㎡。3月中旬の開業を目指している。
岡山OPA跡には昨年末までに、4階には大手アニメショップ「アニメイト」「らしんばん」などが、地階には大手インテリア店「ニトリ デコホーム」が出店しており、閉鎖から1年半を経てようやく全館が営業を再開することになる。
開業日は3月18日に(2016年3月更新)
「ドンキホーテ岡山駅前店」の開業は3月18日となることが発表された。
営業時間は10時~26時までとなる予定。

店舗イメージ(ドンキホーテ公式サイトより引用)。
外部リンク:JR岡山駅東口 2016年3月中旬『ドン・キホーテ岡山駅前店(仮称)』オープン! (ドン.キホーテ、PDF)
外部リンク:ドン.キホーテ岡山駅前店
キヌヤ益田ショッピングセンター、1月13日閉店-跡地に新店舗
益田市中心部の総合スーパー「キヌヤ益田ショッピングセンター」が建替えのため1月13日で閉店する。
島根県西部を代表する地場スーパーの本店
「キヌヤ」は島根県と山口県山陰側に22店舗を展開するスーパーで、益田ショッピングセンターはJR益田駅近くに立地するキヌヤの本店。
1975年に建設された店舗で、長年に亘って益田駅前の核として親しまれてきたが、近年は老朽化が進んでいた。

キヌヤ益田ショッピングセンター。
今年末には新店舗に
現在のキヌヤ益田ショッピングセンターは閉店後に解体され、跡地に新しい店舗が建設される。現在の店舗は3階建だが、新店舗は2階建となる。
リトルマーメイドベーカリー、ダイソーなど、多くのテナントは新店舗へと引き継がれるほか、新たにフードコートも開設される予定。
また、閉店中はキヌヤ益田ショッピングセンター前からキヌヤ中吉田店への無料シャトルバスの運行も行われる。
新店舗の開業は2016年11月を予定している。

新キヌヤ益田ショッピングセンター完成予想図。
手前の植木から上の写真と同じアングルということが分かる。
(キヌヤ公式ウェブサイトより引用)
外部リンク:キヌヤ益田ショッピングセンター一時閉店中のお知らせ(キヌヤ)
熊電5000系、2016年2月に引退-元東急、最後の現役「青ガエル」
かつての東急電鉄の顔であり、全国各地に譲渡されて親しまれた5000系「青ガエル」最後の1両である熊電5000系5101A号が、2月14日を以て引退することが発表された。

熊本電鉄5101A号。
東京の高度成長期を支えた青ガエル
東急5000系は1954年に東急東横線でデビュー。
当時最新鋭の機器を搭載した新性能電車として、長年に亘って東急東横線や田園都市線などで活躍、その色と顔つきから「青ガエル」と呼ばれて親しまれた。
現在は渋谷駅の東急百貨店東横店・ハチ公前広場で案内所として使用されていることでも有名。

東急百貨店・ハチ公前広場の5000系。
全国に散らばった青ガエルも熊本だけに
青ガエルは1986年までに東急から引退。
その後は長野電鉄、松本電鉄、岳南鉄道など地方私鉄に譲渡され、全国各地で地域の足となったが、非冷房車であることや老朽化などにより、熊本電鉄以外では既に全車が引退していた。
今回引退する熊本電鉄5101A号は1985年に入線した車両で、熊本での活躍は31年間と、東京での活躍とほぼ同年数。
熊電利用者にも長年に亘って親しまれてきた一方で、熊電の駅には非冷房車の運行であることを謝罪する文書が貼り出されるなど、夏の暑さが厳しい熊本市民にとっては時代遅れの車両ともなっており、2015年には5000系を置き換えるために冷房装置が搭載された東京メトロ01系が導入されていた。
上熊本駅に停車する5101A号。
引退後は保存車に-引退イベントも実施
熊本電鉄は5101A号車を北熊本駅構内で保存することも発表した。
2月13日・14日には、北熊本駅で電車撮影会や引退式、「青ガエル大好きギタリスト」のライブなどといった「青ガエル引退イベント」が実施される予定となっている。
北熊本駅で元都営三田線6000系と並ぶ。木の架線柱が並ぶ構内。
外部リンク:5101A号車の引退について(熊本電鉄)
大丸心斎橋店本館、最後の見学会を開催-1月16日・17日
「大丸心斎橋店本館」最後の見学会が1月16日・17日に実施される。

大丸心斎橋店本館。
大丸心斎橋店(しんさいばしみせ)は1729年に開店。現在の本館はアメリカ人建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で、1922年から1933年にかけて建設されたもの。ネオゴシック様式の内外装が人気であったが、店舗建替えのため昨年12月30日に閉館した。

大丸心斎橋店本館1階。
見学には大丸松坂屋カードが必要-ポイントカードでも可
見学は本館1階のみで、見学には「大丸・松坂屋カード」が必要。
カード1枚につき2名まで入館することができる。時間は両日ともに13時から17時まで。
なお、カードは無料で即日発行できる「大丸・松坂屋ポイントカード」や、「博多大丸」など系列百貨店のカードも有効とのこと。
(大丸への電話取材による)
事前申し込みなどは不要。撮影も可能だが、三脚やスポットなどは使用できない。
詳しくはリンク先を参照。
外部リンク:大丸心斎橋本店本館1階 最後の開放!(大丸)
関連記事:大丸心斎橋店本館が閉館
カテプリ新さっぽろ、4月30日閉店
新札幌駅前の百貨店「カテプリ新さっぽろ」(札幌市厚別区)が、4月30日を以て閉店することが都商研の取材で分かった。

カテプリ新さっぽろ。
副都心のカジュアル百貨店だった
「カテプリ新さっぽろ」は1982年にダイエー系列の百貨店「プランタン新さっぽろ」として開店。売場面積は約16,000㎡。
開店当時は地下鉄新さっぽろ駅の開業直後であり、隣接する「ダイエー新さっぽろ店」、「サンピアザ専門店街」(1977年開店)とともに新札幌副都心開発の目玉の1つであった。

サンピアザ。
その後、プランタン新さっぽろは2000年にプランタン百貨店との契約終了に伴い「カテプリ新さっぽろ」に名称を変更。都心百貨店よりもカジュアルな品揃えを目指し、郊外型百貨店としての改装を行ってきた。
2015年9月からは北海道内のダイエー他店とともにイオン北海道(旧マイカル北海道)の運営となっている。
閉店後は改装、イオンのショッピングセンターに
現在の「カテプリ新さっぽろ」は4月30日を以て全館閉店する。
閉店後は、隣接する「イオン新さっぽろ店(旧ダイエー)」「サンピアザ専門店街」との相乗効果を生み出すべく、建物の全面改装を行い、イオンのショッピングセンターとして再スタートする。
現時点では、改装後には「カテプリ」の名称を使わない方針という。
旧カテプリ棟の全館改装オープンは今秋ごろになる予定。
新店舗の名称やテナント構成などはまだ発表されていないが、旧ダイエー・サンピアザ棟はカテプリよりも古く1977年の開業であり、将来的には大規模な改築を行うことも考えられる。
ヒカリ屋瀬田店、2月29日閉店
大津市一里山の総合スーパー「ダイエーグルメシティ ヒカリ屋瀬田店」が2月29日に閉店することが分かった。
ダイエーグルメシティ ヒカリ屋瀬田店。
開店から40年を経て老朽化
「ヒカリ屋瀬田店」は1975年12月に開店。売場面積は約7,500㎡。
JR瀬田駅南側の学園通り沿いに位置している。
ヒカリ屋は2007年にグルメシティ近畿と合併し、店名を「グルメシティヒカリ屋」に改称。 2015年からはダイエーの直営店となっていた。
今回の閉店は、店舗の老朽化と耐震性不足によるもの。
テナントでは、既に閉店セールが行われており、閉店済みのテナントも複数ある。
2017年中の再出店を検討
老朽化による閉店であり、閉店後の店舗は解体される予定だが、ダイエーでは新たに建設されるビルのテナントとしての出店も含めて、何らかの形での再出店を予定している。
営業再開は2017年夏ごろとなる見込み。
ダイエーグルメシティヒカリ屋瀬田店は滋賀県最後のダイエー系列の店舗だが、新店舗もダイエーやヒカリ屋となるか、それとも別のイオングループの店舗で出店するかなどはまだ発表されていない。
店内の「お客様の声コーナー」に掲示された案内。
(閉店日確定に伴い、記事を更新いたしました)
外部リンク:ダイエーグルメシティ ヒカリ屋瀬田店




