カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

GiGO秋葉原4号館、2022年9月25日閉店-電気街口前のセガ、契約満了で

東京都千代田区のJR秋葉原駅電気街口前にある大型ゲームセンター「GiGO秋葉原4号館(セガ秋葉原4号館)」が、2022年9月25日に閉店する。

GiGO秋葉原4号館が入居するいちご秋葉原駅前ビル。

電気街口のサトームセン跡にあったセガ4号館

GiGO秋葉原4号館は「セガ秋葉原店」として2010年12月に開店。
その後は近隣にある「セガ秋葉原GiGO」などを含めた系列との店舗名整理により「セガ秋葉原4号館」となった。
2022年1月には全国でアミューズメント事業を展開する「GENDA」(東京都大田区)がセガグループのゲームセンター運営・アーケードゲーム開発企業「GENDA SEGA Entertainment(旧セガ エンタテインメント)」(東京都品川区)を完全子会社化、セガがゲームセンター事業から撤退。それにより、今春に看板が「GiGO秋葉原4号館」に変更されたばかりだった。

「セガ秋葉原4号館」時代。2017年撮影。
駅ビル建設により現在この角度からは建物を見ることはできない。

なお、もともとこの場所は家電量販店「ロケット」(現在は総武線沿いでアマチュア無線や部品などを中心に販売)など複数の家電・パーツ店などが入居する「秋葉原駅前ビル」で、その後は「サトームセン6号店」(1981年建て替え)となったが、サトームセンは2006年11月に閉店、2007年から2010年までは「メガネスーパーAKIBA館」が出店していた。
建物は近年大手不動産会社「いちご」が購入しており「いちご秋葉原駅前ビル」(旧名はAKビル)の名前で、GiGO1階には「セガコラボカフェ」(かつてはセガとコメダ珈琲店のコラボ店舗「やわらかシロコッペ」)が併設されるほか、GiGO以外には高層階に大手メイドカフェ「めいどりーみん」や焼肉チェーン「牛角」などが出店している。GiGO以外のテナントは営業を続けるとみられる。

閉店は契約満了のため-12年の歴史に幕

GENDAは閉店を「施設の定期建物賃貸借契約の満了のため」としており、セガ時代から12年間の歴史に幕を下ろすこととなった。
JR秋葉原駅周辺ではセガ秋葉原2号館(旧第一家庭電器本店)跡が2年間に亘って空き店舗となっているなど一等地に大型空き店舗が目立つ状況となっている。セガ4号館跡もJR秋葉原駅電気街口を出てすぐの場所にある好立地であり、メディアに登場する機会も多くあった店舗だけに、後継テナント、もしくは今後の再開発の可能性なども注目される。

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パレマルシェ堀田店、2022年8月20日閉店-名鉄堀田駅前、半世紀の歴史に幕

愛知県名古屋市瑞穂区にある名鉄堀田駅前のUR住宅下層階に出店するスーパー「パレマルシェ堀田店」が2022年8月20日に閉店する。

UR堀田住宅の下層階に出店するパレマルシェ堀田店。

名鉄堀田駅前のスーパー、50年の歴史に幕

パレマルシェ堀田店は、1973年6月に名古屋鉄道グループのスーパーマーケット「名鉄ストアー堀田駅店(名鉄堀田駅ショッピングセンター)」として開店。1987年9月の運営会社再編と1992年3月の社名変更にともない店舗名を「名鉄パレ」としたが、名鉄グループ小売部門の経営不振もあり、2005年9月1日をもってファンド傘下の新会社に運営を移行。同年9月9日に現在の店舗名となった。
その後、2008年6月には運営会社が関西地場大手スーパー「オークワ」(本社:和歌山市)傘下に移行、2012年2月の運営会社再編によりオークワ直営となった。

名鉄ストアーのロゴが残る。

店舗は名鉄堀田駅前にある堀田市街地住宅(公団住宅「UR堀田住宅」)1号棟の下層階に出店。堀田駅名店街および高架下店舗街、堀田駅とも直結されている。
建物は10階建て、店舗部分は1階から2階で、店舗面積は2,066㎡。建物は名鉄グループとUR都市機構が所有する。
2022年春時点では直営の食料品・酒類・住居関連用品売場に加え、1階に旧名鉄パレ系の時計貴金属リサイクル店「ジェムウォッチ」や100円ヘアカット専門店「カットコムズ」、2階に100円ショップ「ダイソー」、喫茶店「カフェ・ド・ジュラーレ」、女性専用フィットネス「カーブス」といった専門店が入居していた。なお、テナントのダイソー等についても8月20日までに閉店する。

ダイソー・ゲームコーナー等も閉店。

UR堀田住宅の建て替えに伴い再開発へ

閉店は店舗が入居するUR堀田住宅が団地建て替えプロジェクト「団地再生事業等着手団地」に指定されたことによるもの。併せて名鉄では鉄道高架の耐震化工事もおこなっており、一体再開発をめざして高架下店舗は一足先の2022年3月31日までに閉店している。

高架下にあった堀田名店街は閉店済み。

UR堀田住宅は4棟すべてを建て替えるとしており、駅から離れた西側部分の棟から工事をすすめる計画。
高架下耐震化工事とUR住宅建て替え後の商業部分のテナントや、再びパレマルシェが出店するかどうかなどについては2022年8月時点では発表されていない。

パレマルシェ堀田店・閉店告知。

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長崎西洋館、2023年5月閉館-長崎電気軌道運営、路面電車資料館も入居する商業ビル

長崎県長崎市の長崎電気軌道原爆資料館電停前にある商業ビル「長崎西洋館」が、2023年5月で閉館する。

長崎西洋館。

線路の上の商業施設、33年の歴史に幕

長崎西洋館は1990年11月開店。
長崎電気軌道の軌道上(一部は駐車場跡)に建設されており、長崎電気軌道が所有。店舗面積は2,269㎡で、アパレルや飲食店など約30店舗が出店していたほか、2010年からは3階に電鉄直営の博物館「長崎路面電車資料館」が開設されている。

長崎路面電車資料館。

資料館の移転先も未発表

閉館はコロナ禍のなか飲食店が多いこともあり空き店舗が増えたため。
跡地の活用方法、資料館の移転先などは発表されていない。
長崎市の中心部近くの好立地にあり、隣接地には2021年にニトリなどが出店する商業施設「プラットモール」が開業したほか、マンションの建設がおこなわれるなど開発は活発であるものの、建物の1階大部分に線路が敷かれているという特殊な構造のため、再開発も難しいものとなろう。

プラットモール。

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伊勢丹新宿本店、2022年4-6月期の売上高「史上最高」に

三越伊勢丹HDは、旗艦店である「伊勢丹新宿本店」(東京都中央区)の2023年3月期第1四半期決算(2022年4~6月期)の売上高が、三越伊勢丹HD誕生(2008年)以降の同期間で史上最高となったことを発表した。

伊勢丹新宿本店。

伊勢丹、インバウンド消えても「過去最高売上」

三越伊勢丹HDによると、2023年3月期第1四半期決算(2022年4月~6月期)の売上高は前年同期比14.7%増の1016億円、営業利益は39億円(前年同期は営業損失60億円)。
なかでも伊勢丹新宿本店の売上高は、前年同期比39.8%増の725億円で、三越伊勢丹の統合以降史上最高となったという。

三越伊勢丹HDは業績を上方修正

三越伊勢丹HDは、都心各店の売り上げが好調なほか、今春に全面開業した豊田・徳島の新店舗も新たな顧客の開拓に繋がっているとしており、2023年3月期(年間)の営業利益予想を上方修正することも発表している。
今期はこのほか、2022年12月頃に子会社を通じて台北市に三越の新店舗の出店を予定している。

名古屋三越栄本店。

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イトーヨーカドー竹の塚店、2023年3月5日閉店ー東武竹ノ塚エリア最大の商業施設、46年で幕

東京都足立区の東武伊勢崎線(スカイツリーライン)竹ノ塚駅近くにある総合スーパー「イトーヨーカドー竹の塚店」が、2023年3月5日に閉店する。

竹ノ塚のヨーカドー、最盛期は年商約80億円以上

イトーヨーカドー竹の塚店は竹ノ塚センター通りと舎人公園通りの交差点の角に立地。建物は5階建てで店舗面積は12,662㎡。1階から3階は売場、4・5階は駐車場として用いられており、テナントとして家電量販店「デンキチ」、ファストフード「マクドナルド」「ポッポ」、100円ショップ「キャンドゥ」などが入居する。

イトーヨーカドー竹の塚店(公式サイトより)

竹の塚店は1977年6月に開店。開店時の店舗面積は約6,900㎡だったが、1990年代後半に大幅に増床。最盛期の2000年代初頭は約80億円を超える売上高があり、ヨーカドーの東京都東北部地区における中核店であった。

開店から約46年が経過、老朽化も

ヨーカドー竹の塚店は開店から約46年が経過。建物が老朽化しているほか「アリオ西新井」(2007年開業)など、自社を含む周辺の商業施設との競争激化も背景とみられる。
閉店後の再活用等については2022年8月現在、発表されていない。

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九州物流研究会、2022年8月発足-イオン・トライアル・サンリブ・エレナ・トキハなど「共同物流」検討へ

九州の流通大手13社は、物流分野で起こりうる課題の解決に向け、共同物流に向けた協議などを行うべく「九州物流研究会」を2022年8月2日に福岡県福岡市で立ち上げた。

九州内の「物流効率化」ライバル同士がタッグ

「九州物流研究会」は「物流課題の解決および新たな九州物流ネットワークの構築に向けた検討をおこなう研究会」としており、参加企業は以下の13社。

  • 西友(サニー、東京都北区)

  • イオン九州(福岡県福岡市)

  • トライアルHD(福岡県福岡市)

  • 西鉄ストア(福岡県筑紫野市)

  • サンリブ(マルショク、福岡県北九州市)

  • ハローデイHD(福岡県北九州市)

  • エレナ(長崎県佐世保市)

  • トキハインダストリー(大分県大分市)

  • (そのほか非公表5社)
今後はエリア拡大も-ライバルから協力関係に?

九州物流研究会は、活動内容について
・共同物流の実施に向けた協議、実験取組を行います。
・実験後に順次エリアおよび実験会社数を増やし、本格稼働に繋げてまいります。
・最終的には更に広域での展開へ繋げていきたいと考えております。
としており、今後はこれまでのライバル企業同士による共同物流も行われる可能性もある。

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イオンタウン豊中庄内、2022年冬開業-阪急バス本社跡地に

大阪府豊中市の阪急宝塚線庄内駅近くに、イオングループのショッピングセンター「イオンタウン豊中庄内」が2022年冬に開業する。

阪急バス本社跡地にイオンタウン

イオンタウン豊中庄内予定地には長らく、阪急阪神HD系のバス事業者「阪急バス」が本社兼豊中営業所を置いていたが、大阪府が主導する「都市計画道路三国塚口線街路整備事業」に伴い、2020年12月に豊中営業所(現大阪営業所)を大阪市淀川区十三本町に移転、2021年3月に本社を豊中市岡上の町(阪急宝塚線豊中駅・岡町駅間高架下)に移転していた。

ワンストップ型ショッピングセンターに

イオンタウン豊中庄内の建物は地上2階建で敷地面積は約8,827㎡、総賃貸面積は約5,769㎡、延床面積は約9,661㎡。駐車場台数は188台、駐輪場台数は約300台。同社施設は大阪府内では2021年3月開業の茨木太田に次ぎ9施設目、豊中市内では2006年11月開業の豊中緑丘に次ぎ2施設目となる。
イオンタウン豊中庄内と阪急バス(2022年7月)

イオンタウン豊中庄内はコンセプトに「食・サービスのワンストップSC(ショッピングセンター)」を掲げ、スーパーやドラッグストアを核に約15店舗を導入するなど、地域住民のデイリーユースに対応した施設となる見込み。
イオンタウン豊中庄内(完成イメージ)

施設近隣にはエディオングループの大型複合家電量販店「エディオン豊中店」(旧MIDORI豊中/ライフ・パレット・トイザらスなど入居)やイオン系の総合スーパー「ダイエー庄内店」、阪急阪神HD(H2Oリテイリング)系の食品スーパー「デイリーカナートイズミヤ庄内店」、トーホーの業務用食品スーパー「Aプライス庄内店」、スギ薬局のディスカウントストア「豊中庄内ジャパン」といった大型小売店が多数営業しており、差別化が鍵となりそうだ。

追記:核店舗はダイエーイオンフードスタイル。

イオンタウン豊中庄内

住所:大阪府豊中市庄内西町5丁目18-2

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マックスバリュ本城店、2022年8月31日閉店-ミスターマックスメルクス本城の旧丸和跡

福岡県北九州市八幡西区の国道199号線沿いにある大型ショッピングセンター「ハイパーモールメルクス本城」の食品核、イオン九州の食品スーパー「マックスバリュ本城店」が2022年8月31日午後7時をもって閉店する。

ミスターマックス業容拡大の契機となったメルクス1号店

ハイパーモールメルクス本城は1994年12月に開業。建物は平屋建で店舗面積は11,250㎡。
メルクス本城は九州地盤の大手ディスカウントストア「ミスターマックス」による自社開発ショッピングセンター1号店として、開業当初は同社直営ディスカウント「ミスターマックス本城店」を核に、百貨店「井筒屋本城店」(後にイオン若松SCに移転)や食品スーパー「丸和ビックマート本城店」(現マックスバリュ)、各種飲食サービス系店舗を展開するなど、同社業容拡大の契機となる施設であった。
2022年現在も八幡西区内ではイオンタウン黒崎、北九州プリンスホテルペペ跡地(DCMダイキ・ハローデイなど)、ミスターマックス八幡西ショッピングセンター(旧メルクス木屋瀬真名子 )に次ぐ規模の大型店となっている。

丸和跡のマックスバリュ、11年ほどで撤退

マックスバリュ本城店の事実上の前身となる食品ディスカウント「丸和ビックマート本城店」は1994年12月に開店。建物は平屋建で店舗面積は1,540㎡。
丸和ビックマート本城店は開店当初、ミスターマックスとの相乗効果を背景に食品ディスカウント業態を採っていたが、2003年夏の大規模改装後は、2005年9月に高級食品スーパー業態「純正食品館ラ・パレット本城店」に転換、2006年11月には標準業態「丸和本城店」に転換するなど、迷走が顕著となっていた。

丸和本城店。

丸和本城店では2007年の同社CI導入にあわせて店舗看板を「maruwa」に刷新し、同年4月からは24時間営業を開始したが、2010年6月に同社が実施した事業再生ADR申請の一環により同年12月をもって閉店していた。

その後、イオングループのマックスバリュ九州(現イオン九州)がミスターマックス系商業施設内丸和跡2店舗への出店を打ち出し、2011年4月に「マックスバリュ本城店」として開店することとなった。マックスバリュ本城店は丸和時代から24時間営業を継続する一方、店舗内外装から什器まで設備を全面刷新することで新たな顧客の取込みを図ったが、11年ほどで閉店することとなった。

マックスバリュ本城店。

マックスバリュ本城店の後継店舗は決まっていないが、施設を運営するミスターマックスは主力業態のスーパーセンター化(ディスカウントストア+生鮮食品化)を進めており、同社主導のもと直営・テナント問わず新たな食品スーパーの導入が図られるとみられる。

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ソフマップ三宮センタープラザ店、2022年7月31日閉店-文教堂アニメガから転換の異色店、 神戸ハーバーランド店と統廃合

兵庫県神戸市中央区のさんセンタープラザ内にあるビックカメラグループの総合PC専門店「ソフマップ三宮センタープラザ店」が2022年7月31日をもって閉店する。

文教堂のアニメグッズ専門店として開店

文教堂アニメガ三宮センタープラザ店は2017年2月に開店。文教堂グループ(文教堂/B’s Hobby)のノウハウを活かした書籍(コミック・ライトノベル・専門誌)の取扱いに加え、CD/DVD/BDやキャラクターグッズを展開。
あわせて、プリティーシリーズのキャラクター雑貨専門店「プリズムストーン三宮店」を併設するなど、主力店舗のひとつとしての役割を担った。
関西におけるアニメガの主力店舗であった同店であるが、2019年11月には文教堂によるビックカメラグループへのアニメガ事業譲渡にともない、店名を「アニメガ×ソフマップ三宮センタープラザ店」に変更。
店名変更後もアニメガ単独店として従来同様の売場を展開していたが、2020年4月にビックカメラグループの家電量販店「コジマ×ソフマップ神戸ハーバーランド店」(当時は休業中)への移転のため開店当時からのアニメ関連売場を廃止。
総合PC専門店として業態転換することとなった。

神戸ハーバーランドに店舗を全面移転

ソフマップ三宮センタープラザ店は前身のアニメガ時代より、三宮さんセンタープラザ内の同業店舗(ドスパラ・PCコンフルなど)やアニメ・同人買取販売店、カードショップ、鉄道模型店とともに、秋葉原や中野サンプラザ、大阪・日本橋に匹敵するサブカルの聖地形成に役割を担っていた。
その一方、同店は開店の経緯から同社単独店としては最小規模であり、取扱商品も中古PCとゲームソフトに限られていた。

ソフマップ三宮センタープラザ店

ソフマップは三宮センタープラザ店の閉店理由を明らかにしていないが、同社はビックカメラグループ傘下入り以前からの西日本旗艦店であった「ソフマップ神戸ハーバーランド店」への投資を進めており、2022年2月には台湾MSIのインショップ型体験ブース「MSIゲーミングエリアEVO」、同年4月には台湾ASUSの西日本旗艦店「ASUSフラッグシップストア」を相次ぎ新設している。
関西の同社標準店舗としては2店舗のみとなるなんば店と神戸ハーバーランド店への経営資源集中が背景にあるとみられる。

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ソフマップイオンモールKYOTO店、2022年7月31日閉店-「アニメガ」との複合店、前身はプラッツ京都近鉄百貨店のメガストア

京都府京都市南区の京都駅八条口近くにあるビックカメラグループの複合専門店「ソフマップイオンモールKYOTO店」が2022年7月31日をもって閉店する。

プラッツ近鉄時代から22年で閉店

ソフマップイオンモールKYOTO店の前身となる総合家電量販店「ソフマップギガストア京都」は2000年3月に開店。売場面積は約1,700㎡。
ギガストア京都は京都駅烏丸口側にあったPLATZ近鉄(プラッツ近鉄/旧京都丸物/旧京都近鉄百貨店)の核のひとつとして、PC関連製品に限らない幅広い電子機器の展開を特徴していたが、入居施設閉館に先駆け2006年12月をもって一時閉店。
同店は2007年1月に京都駅八条口のアバンティに総合家電量販店「ソフマップ京都店」(売場面積約2,000㎡)として増床移転したが、2010年6月にはイオンモールKYOTO開業にあわせてPC/ソフト販売買取専門店「ソフマップイオンモールKYOTO店」としてイオンモールKYOTOsakura館3階に再移転した。(同年12月に四条河原町店と統廃合)

ソフマップイオンモールKYOTO店。
(イオンモール3階時代)

その後、2010年12月に四条河原町店(イオンモールKYOTO店開店後は携帯電話専門館)と統廃合。
2016年の施設全館リニューアルにあわせてsakura館4階に増床移転、2019年11月には旧文教堂系のアニメショップ「アニメガ ×ソフマップ」との複合店舗に移行するなど、フロア内のホビーステーションやポポンデッタ、ガンダムベースサテライトとともに趣味性の高い空間を展開していた。

ソフマップイオンモールKYOTO店。
(イオンモール4階移転後)

京都からマップ消滅、サポートはビックで継続

ソフマップイオンモールKYOTO店の閉店により、京都府内からソフマップの直営店が消滅することとなった。
なお、ビックカメラグループは同店の閉店後、商品サポートを近隣の「ビックカメラJR京都駅店」と大阪市内の「ソフマップなんば店」「ビックカメラアウトレット×ソフマップなんば店」が担うとしている。

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