東京都交通局は、都電荒川線の新型車両「7700形」の運行を5月30日より開始する。
7700形(荒川車庫敷地外より撮影)。
新7000形を全面更新
7700形は、新7000形(7000形2次更新車)の台車、駆動装置、内装を全面更新した車両。
従来の新7000形は、1950年代に製造した旧7000形の機器を流用し、車体更新・ワンマン化したものであったが、今回の改造により旧7000形の名残は殆どなくなるものと思われる。
新7000形(飛鳥山-王子駅前電停)
VVVF制御化、内外装も一新
車体のデザインについては、東京都交通局のプロジェクトチームの検討により新たにクラシックモダン調のものを採用。
車内はLED照明となり、次電停案内などを表示するための液晶画面が設置されるほか、新7000形時代の車両番号と写真も飾られるという。
制御機器はVVVF制御のものへと変わり、運転台、マスコン、排障器なども更新されている。
7700形(荒川車庫前)。
改造費は1両あたり約1億3,000万円で、これは最新型車両8900形を新造するよりも約5,000万円の節約になる。
8900形。左の8906は今春デビューしたばかり(梶原電停)
なお、現在の7000形は都内を定期運行する旅客車両の中で唯一の吊り掛け駆動方式であるが、この吊り掛けモーターの音も7000形の更新完了と共に過去帳入りとなるとみられる。
2016年度末までに8両がデビュー予定
今回デビューする7701、7701は緑色であるが、今後は臙脂色と青色の車両が各3両ずつデビューし、2016年度末までに計8両が出揃う予定となっている。
東京都交通局では、6月12日の2016年路面電車の日記念イベントで新7000形と7700形の撮影会を行う予定となっている。
近いうちの改造が予想される7018号。
広告などが取り外されている。
外部リンク:都電荒川線
外部リンク:都電荒川線に7700形車両を導入します