水戸市の全商店街、2025年秋までにアーケード撤去開始-最後に残った宮下銀座と南町、老朽化で

茨城県水戸市のJR水戸駅前にある「宮下銀座商店街」と、国道50号線沿いにある「南町三丁目商店街」のアーケードが、老朽化などの影響により相次ぎ撤去される。
これにより、水戸市からアーケード商店街が消滅する。

アーケード撤去直前の宮下銀座。

かつて水戸駅から伊勢甚や京成まで伸びていたアーケード

水戸市のアーケード商店街は水戸空襲後、戦後に復興の過程で設置されたもので、国鉄水戸駅前の水戸東照宮の参道でもある「宮下銀座商店街」に全蓋式アーケードが、水戸駅前から伊勢甚百貨店(現・水戸京成百貨店)を経て大工町の国道50号線沿いに肩屋根式アーケードが断続的に設置されており、駅前からほぼ雨に濡れることなく中心商業地へと行くことができた。

南町三丁目商店街のアーケード。

しかし、老朽化のため撤去が進んでおり、近年は撤去が進行。
残るは「宮下銀座商店街」と「南町三丁目商店街」のみとなっていた。

6月から宮下銀座、秋から南町アーケード撤去へ

JR水戸駅前の「宮下銀座商店街」では2025年6月ごろからアーケードの撤去が開始されている。
国道50号線沿いの「南町三丁目商店街」では2025年秋からアーケードが撤去される予定となっており、これにより戦後の復興から高度成長期を支えた水戸市内のアーケード商店街は約70年以上もの歴史に幕を下ろすこととなる。

関連記事:水戸オーパ、2026年7月31日閉店ーJR水戸駅前、僅か9年で
関連記事:ジョイフル本田、ホームジョイ本田を運営する本田を2025年9月30日付で買収-茨城県土浦市に本社を置く「2つの本田」1つに
関連記事:ベイシアFoods Park阿見店、2023年10月12日開店-ワールド協業の衣料「YORIMO」も
関連記事:フォレストモール常陸太田、2023年4月7日開業-ヨークベニマル・サンドラッグなど出店
関連記事:イトーヨーカドー日立店、2022年1月16日閉店ー北関東のヨーカドーは2店のみに
関連記事:シーマークスクエア、2020年3月19日開業-日立公設市場跡地にベニマル・京成百貨店・映画館など出店

このエントリーをはてなブックマークに追加