阪急阪神第一ホテルグループ、6ホテルの営業終了を2021年3月31日に発表-大阪新阪急ホテル、再開発へ

阪急阪神ホールディングスは、子会社の「阪急阪神ホテルズ」(阪急阪神第一ホテルグループ)が運営する6ホテルの営業を終了することを2021年3月31日に発表した。

近く創業100年を迎える阪急阪神第一ホテルグループ

阪急グループのホテル事業は、1926年5月に「宝塚ホテル」(兵庫県宝塚市、2020年6月移転)を開業させたことを起源とする。2002年には「阪急ホテルズ」と、阪急創業者である小林一三氏が設立に関わった「第一ホテルグループ」が経営統合。2006年には「ホテル阪神」を傘下に収めてグループ名を「阪急阪神第一ホテルグループ」とし、2008年には傘下ホテルの経営統合により設立された株式会社阪急阪神ホテルズの運営となった。

本社所在地であり、2024年までに閉館する「大阪新阪急ホテル」。

3月31日に閉店を発表したホテルは以下の6店。

  • 第一ホテルアネックス
    :東京都千代田区、2021年度末閉館
  • 吉祥寺第一ホテル
    :東京都武蔵野市、2021年度末閉館
  • 梅田OSホテル
    :大阪府大阪市北区、遅くとも2021年度末までに閉館
  • 第一ホテル東京シーフォート
    :東京都品川区、2022年度末閉館
  • 大阪新阪急ホテル
    :大阪府大阪市北区、2024年度末ごろ閉館、解体
  • 千里阪急ホテル
    :大阪府豊中市、2025年度末ごろ閉館、解体

そのうち、同社の旗艦店的老舗ホテルであるものの築年数が高い「大阪新阪急ホテル」(1964年築)と「千里阪急ホテル」(1970年築)については建物を解体する。
また「レム鹿児島」(鹿児島県鹿児島市)は別のチェーンホテルの運営となる。

コロナ禍のなか動き出すことになる梅田の大型再開発

阪急阪神ホテルズは閉店の原因を新型コロナウイルスの感染拡大によるものだとしており、同社はあわせて従業員数を2025年度初めまでに現在の2,300人から約1,500人に削減することも発表している。
2024年度末までの営業終了・解体を発表した「大阪新阪急ホテル」は大阪駅・梅田駅に隣接する大阪の一等地に立地しており、阪急阪神ホテルズの本社も置かれている。
同ホテルは解体されることが決まっているものの、跡地の活用方法は未定だとしている。新たな「大阪の顔」となるべき大型再開発が期待される。

関連記事:大阪三菱ビル、2024年春に建替え開業-高層階はカンデオホテルズ、船着き場や展望テラスも
関連記事:ライフ中崎町駅前店、2020年11月11日開店-梅田から徒歩圏・大阪メトロ谷町線中崎町駅近くに
関連記事:EST FOODHALL(エストフードホール)、2020年2月19日開業-大阪駅東側高架下の梅田エストに
関連記事:ユニゾホテル、2020年12月までに半数を閉館-旧・興銀系大手ホテル、都内から完全撤退

このエントリーをはてなブックマークに追加

パワースーパーピアゴ富士宮店、2021年3月31日開店-ユニーのドンキ流スーパーセンター型新業態に

静岡県富士宮市のピアゴ富士宮店跡に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のユニーが運営する総合ディスカウントストア「パワースーパーピアゴ富士宮店」が2021年3月31日に開店した。

パワースーパーピアゴ富士宮店。

富士宮のサンテラス、昨年12月にはニトリが撤退していた

パワースーパーピアゴ富士宮店は、1994年12月にユニーのショッピングセンター「サンテラス富士宮」として開業。建物は地上1階地下1階建、売場面積は5,860㎡。
核店舗の総合スーパー「ユニー富士宮店」は、2009年2月のグループ店舗ブランド再編にあわせて「ピアゴ富士宮店」に改称。2015年11月の大型家具・インテリア雑貨店「ニトリ」開店にあわせて食品中心の店舗に刷新を図った。その後、2020年12月にニトリが近隣への新築移転のため撤退、2021年3月21日には新業態への転換のためユニー直営売場を閉店していた。

富士山を見渡すことができるピアゴ富士宮店。

直営売場を従来比2倍に拡大、靴専門店や医薬品の導入も

パワースーパーピアゴ富士宮店の直営売場面積は4,420㎡(従来比2倍)。駐車台数は361台、駐輪台数は19台。
富士宮店は、ユニー初となる“食料品、衣料・住居関連品、靴などの品揃えを強化したスーパーセンター型DS”として、店舗コンセプトに「常にお買い得感がストレートに伝わる店づくり」を掲げ、直営売場を“食品量販ゾーン”、“衣料・住居関連量販ゾーン”として展開。

パワースーパーピアゴ。

食品量販ゾーンでは生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)や酒・菓子・冷凍食品・加工食品、衣料・住居関連量販ゾーンではインナーウェア・靴下などの取扱いを拡大。あわせて、新たに医薬品・化粧品・健康食品などの取扱いを開始した。
また、両ゾーンの“アウトスペース”には、シューズ専門店「Walk Away(ウォークアウェイ)」を導入。スニーカーやサンダルなどを中心に品揃えるなど、ニューファミリー層向けの品揃えを図った。

富士市3店舗と異なる“ピアゴ”活かしたリニューアルに

PPIHは富士宮市に隣接する富士市内において、2019年2月から2020年4月にかけてユニーの総合スーパー全3店舗を順次「MEGAドン・キホーテUNY」「ドン・キホーテUNY」に業態転換(UDリテールに運営移行)、2020年8月にはドンキ直営の富士店を閉店するなど、ユニーが運営する比較的大きな店舗にドンキ店舗を事実上統廃合するスキームによる店舗網の再構築を進めていた。
ピアゴ富士宮店は、地域唯一となったピアゴ屋号の店舗かつ、施設の半分ほどを占める大型テナント(ニトリ)の撤退という課題を抱えていたが、富士市内の3店舗と異なり、ドンキが得意とする圧縮陳列といったノウハウを活かしつつピアゴの屋号を維持する新業態として生まれ変わることとなった。

パワースーパーピアゴ富士宮店

住所:静岡県富士宮市東阿幸地541番地
営業時間:午前8時~午後11時

関連記事:MEGAドン・キホーテUNY富士吉原店、2020年4月14日開店-「最後のユニー」が前身のアピタ跡に
関連記事:淡島ホテル、2019年12月20日破産手続開始-沼津の大型リゾートホテル、新会社が営業継続へ
関連記事:富士急百貨店沼津店、2019年12月に解体はじまる-11月18日に最後のテナント撤退で
関連記事:スルガ銀行、ノジマが筆頭株主に-2019年10月29日までに株式の約2割取得

関連記事:ららぽーと沼津、2019年10月4日開業-「ライブモール」コンセプトに「ラブライブ!」コラボも
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店、2019年8月6日開店-ピアゴ跡に

関連記事:ドン・キホーテUNY富士中央店、2019年4月23日開店-ピアゴ跡、生鮮売場は廃止
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY中里店、2019年2月28日開店-ピアゴ跡に

このエントリーをはてなブックマークに追加

【4月1日】グランモール水巻、2011年7月1日全面開業-「生活城塞都市メルカート」予定地、17年越しで大型ショッピングセンターに

福岡県北九州市八幡西区と遠賀郡水巻町をまたぐ国道3号線と国道199号線沿いの分岐点に、豊田通商グループの大型ショッピングセンター「グランモール(GRANDMALL/グランモール水巻)」が2011年7月1日にグランドオープンした。

グランモール水巻。

前身はバブル期の「生活城塞都市メルカート」計画

グランモール水巻の事実上の前身となる「生活城塞都市メルカート」は、1993年に北九州の地場不動産ディベロッパー「ダイフク興産」が出店計画を表明、1994年に九州最大規模の複合商業施設として全面開業する予定だった。延床面積は約110,000㎡。
計画当初は外資系大型玩具店「トイザらス」を核に専門店300店舗が出店。宿泊施設の併設も予定されていた。
1994年には「メルカートモール」として出店計画を変更。地場大手ディスカウント「オサダ」(ハイパーセンターオサダ)を核に専門店130店舗が出店する施設として事業規模の見直しを進めたが、度重なる開業延期と開発主体の経営破綻により白紙となった。
佐世保市で営業するハイパーセンターオサダ。

不動産バブルで奇跡の計画復活、“三度目の正直”に

九州最大規模の複合商業施設が予定されていた当地は、2008年に新興不動産ディベロッパー「ゼクス」が取得。同社主導のもと大型商業施設「ヒルトップテラス(Hilltop Terrace)」(延床面積約50,000㎡)として、再び出店計画が復活することとなった。
しかし、同施設もメルカートと同様に開業時期を相次ぎ延期、リーマンショックの影響などにより、ゼクス自身も経営悪化(2010年6月東証一部上場廃止)したため、2008年4月にはトヨタグループの総合商社「豊田通商」が出店計画を引き継ぐこととなった。
豊田通商は2010年5月に施設を一部先行開業、同年秋に全面開業する方針を発表。当初はDCMグループのホームセンター「ダイキ」(九州1号店)と地場大手スーパー「サンリブ」が出店する方針を示していたが、後に両社ともに出店を白紙撤回した。
そこで、新たな施設名「グランモール」を冠し、2010年5月に第1期開業、同年12月に第2期開業していた。

グランモール水巻。

第1期開業時点では、大黒天物産運営の食品ディスカウント「ラ・ムー」九州1号店を核に3店舗が出店。第2期開業時点においても、ナフコとサイゼリヤの2店舗に出店が留まったため、フロアの大半がシャッターに囲われる状態が続いていたが、2011年7月には多くの専門店が出店し、無事に第3期開業(グランドオープン)を迎えることとなった。

開業記念バナー(豊田通商ウェブサイトより)。

九州初出店「ラ・ムー」核の巨大モール

グランモール水巻の建物は2009年5月に竣工、地上2階建で、敷地面積は約69,600㎡、延床面積は約52,300㎡。
キャッチコピーに「ほら、ワクワクは、近くにあるよ 365days happy!」を掲げた“光と風がゆれる丘の上の地域密着型モール”として、専門店61店舗が出店する。(2011年7月1日時点)

グランモールコンセプト(豊田通商ウェブサイトより)。

1階には、核店舗として九州初出店となる大黒天物産の食品ディスカウント「ラ・ムー」が出店。
そのほか、ナフコのホームセンター「ホームプラザナフコ」を準核に、100円ショップ「ダイソー」や銀座伊勢由のレディスファッション「apartment market」、インテリア雑貨店「MAMAIKUKO」、地場眼鏡店「メガネの正視堂」、イタリアンレストラン「サイゼリヤ」、地場カレー料理専門店「アバシ(亞橋)」などが出店する。

DS激戦区の北九州に殴り込みをかけるかたちとなったラ・ムー。

2階にはナフコの家具インテリア店「ナフコTWO-ONE STYLE」や四国のファンシー雑貨店「スペース田中」、地場総合衣料・生活雑貨店「ひつじや」、地場買取販売店「古恵良販売(こえらッキー)」に加え、コシダカHD傘下のボウリング場「スポルト北九州」や旧・ラララグループ寿屋系のアミューズメント施設「ピノキオランド」などが出店した。
スポルト北九州。
三井物産からコシダカHD傘下になって初の新設出店だった。

グランモール水巻の全面開業当日には約4万人が来店、館内では最大70%OFFのセールが行われるなど地元住民を中心に賑わいをみせた。

記念式典(豊田通商ウェブサイトより)。。

「地域密着」「ディスカウント」で地域の覇権めざす

グランモール水巻は、国道3号線と国道199号線沿いの分岐点という“交通の要衝”に位置するが、周辺では以前からの総合スーパー(ダイエー・サンリブ・イズミゆめタウン)に加えて、2009年5月にルミエール水巻店が、2010年3月にトライアル水巻店が、同年4月にはトライアル遠賀店といった3,000㎡~5,000㎡ほどの大型ディスカウント店が開店するなど、“九州有数のディスカウント激戦区”となりつつある。
daiei_mizumaki
グランモールはダイエーに代わり町内最大の商業施設となった。

当初計画の「生活城塞都市メルカート」は超広域集客施設となる計画であった一方、グランモール水巻は北九州市内にはイオン系のショッピングモールなどと差別化を図るべく「九州初出店のディスカウントストア」を核に据えることとなった。
グランモールでは近く和食ファミレス「庄屋」や法人向けPCの再生品販売店「パソコン市場(メディエイター)」、携帯電話キャリアショップ「Softbank」など20店舗ほどが出店を予定しており、競争が激しい水巻地域において、地域最大のショッピングセンターとして商業戦争の覇権を握ることとなりそうだ。

グランモール水巻、2021年2月以降は商業テナント「1店」のみに-核テナントは「バナナ畑」

グランモール水巻

住所:福岡県遠賀郡水巻町頃末南2丁目13番1号
営業時間:7時~24時(ラ・ムー水巻店)

関連記事:サミット五反野店、2020年12月9日開店-旧店を建替えし「野菜工場」導入
関連記事:エレデ博多寿屋空港店、2001年4月28日開業-ラララグループ、21世紀初の大型店で起死回生めざす
関連記事:サンリー菊陽寿屋、1987年3月27日開業-熊本県最大「21世紀型」商業施設

このエントリーをはてなブックマークに追加