ホームセンター大手の「ホームセンタームサシ」を展開する「アークランドサカモト」(本社:新潟県三条市)は、住宅設備大手「LIXIL」の子会社で大手ホームセンター「ビバホーム」、ショッピングセンター「ビバモール」などを展開する「LIXILビバ」(本社:埼玉県さいたま市浦和区)を買収する方針であることが2020年6月に判明した。

ホームセンタームサシ。(大阪府堺市)
ムサシがビバを買収-小が大を飲む
アークランドサカモトは1952年に金物販売業として創業。1978年に「ホームセンタームサシ」1号店を出店した。2020年2月期の売上(年商)は約1126億円(ホームセンター部門以外を含む)。おもに北陸地方・東北地方を中心に、南は関西地方まで店舗展開をしているほか、北海道では「ジョイフル本田」と北海道の住宅設備企業「キムラ」との合弁により「ジョイフルAK」の運営に関わっている。
また、子会社は日本を中心として東アジア各国でカツ丼店「かつや」、肉めし「岡むら屋」、唐揚げ「からやま」、カレー専門店「camp」など多彩な飲食店を展開している。

かつや。(東京都大田区)
LIXILビバは1977年にトーヨーサッシ(→トステム→LIXIL)のホームセンター「ビバホーム」として創業。2020年現在は、北海道から九州までホームセンター「ビバホーム」を展開するほか、ビバホームを核店舗の1つとするショッピングセンター「ビバモール」も運営している。2020年3月期の売上(年商)は約1885億円。
今回の買収は「小が大を飲み込む」かたちとなる。

ビバモール。
LIXILはLIXILビバの株式の約53%を保有するが、アークランドサカモトによる買収を報道した複数メディアによると、アークランドサカモトがTOBを実施してLIXILビバのすべての株式の取得をめざすといい、買収金額は1000億円を超える見込みだという。
今回の経営統合により、アークランドサカモトの年間売上高は約3000億円となり、DCM、カインズ、コメリ、コーナンに続く「ホームセンター業界国内5位」に躍り出ることとなる。屋号が変更されるかどうかなどについては6月現在発表されていない。
「シンガポール移転」に端を発する「御家騒動」一因に
LIXILがビバホームを売却する方針であることは予てから報じられていた。
その発端は、2019年にLIXIL創業家の潮田洋一郎会長(当時)がLIXILをMBO(経営陣による買収)して上場廃止にし、日本を捨てシンガポールに本社などを移転する方針を発表したこと。
これに対し、2019年6月の株主総会で潮田氏が解任され、潮田氏との意見の相違により2018年に解任されるかたちで経営から退いていた住友商事出身の瀬戸欣哉氏がCEOに就任することとなった。
ビバホームは潮田氏が力を入れていた事業の1つであるとされるが、瀬戸氏体制となったのちは、住宅設備メーカーのなかで「小売店」という異色の業態であるビバホームについて売却の検討がなされていることが報じられていた。
関連記事:PPIHグループ(ドンキ)、ドイトの主力事業をコーナンに2020年2月売却-ドンキ傘下となっていた「日本初のホームセンター」
関連記事:ホームセンタージョイ、2018年5月中にブランド消滅-山形地場、サンデーに吸収合併で
関連記事:コーナン、HIヒロセと資本業務提携-2018年中にヒロセ株の約1割取得
ツクモ福岡店、2020年6月30日閉店-わずか5年で九州撤退
福岡県福岡市中央区天神のヤマダ電機系総合PC専門店「ツクモ福岡店(TSUKUMO 福岡店)」が、2020年6月30日をもって閉店する。
大規模リストラを打ち出していたツクモ
ツクモ(旧・九十九電機)は1947年3月に東京・秋葉原で創業。
創業以来長らく、秋葉原に本社を置く家電量販店「石丸電気」「サトームセン」とともに電気街のシンボル的存在であったが、経営悪化を機に2009年3月以降ヤマダ電機の完全子会社「ProjectWhite」による経営となった。
同社は2020年5月14日に「オンライン・B2Bビジネス強化」「好調なWEB販売部門、法人営業部門及びオリジナルPC開発部門への人的リソース投入」を理由とした首都圏店舗半数超の閉鎖を伴う店舗統廃合計画を発表。
上記計画の発表後も、同社秋葉原旗艦店「ツクモパソコン本店1・2・3」2号館の「ツクモロボット王国」を廃止しヤマダ電機PB商品「YAMADA SELECT」を新規導入、合わせて3号館を閉鎖する縮小リニューアルを実施。「ツクモDOS/Vパソコン館」5フロアのうち3フロアを暫定的に閉鎖するなど、先行き不透明な状態が続いていた。
ツクモ九州唯一の店舗、わずか5年で閉店
ツクモ福岡店は、2014年12月にヤマダ電機系家電量販店「ベスト電器福岡本店」8階に開店。開業当初の売場面積は約350㎡、同社九州唯一の営業拠点として福岡法人営業所を併設する。
2016年11月にはベストの大規模リニューアルに合わせて7階に増床移転。ツクモが得意とするPCパーツや中古商品の取扱強化に加えて、仮想現実を体感できる「VRデバイス」の体験コーナーを拡充、ベスト電器や館内の漫画・同人専門店「メロンブックス」「らしんばん」と共同販促キャンペーンを実施するなど、九州最大規模の総合PC専門店として親しまれていた。
同社は今回の福岡店閉店について、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響を受け、協議を重ねた結果」であるとコメントしており、店頭での買取やサポート受付についても6月23日をもって終了するとしている。

ベスト電器福岡本店。
閉店は店舗統廃合の理由をとしているが、新型コロナウイルスの感染拡大による実店舗での売り上げ低下などが影響している可能性もある。
PCショップ閉店相次ぐ福岡市中心部
福岡市は九州随一のPCショップ集積地であった。しかし、2013年5月のユニットコム系PC専門店「TWOTOP博多店」が閉店、2018年2月にパシフィックネットのPC専門店「PCNET博多駅店」が廃業、2019年8月に「ドスパラ博多店」が市内郊外のコマーシャルモール博多に移転するなど、大手PCショップが相次ぎ姿を消しており、福岡の自作PC環境はさらに悪化することになる。
関連記事:ヤマダ電機、大塚家具を子会社化-2019年12月30日付の第三者割当増資で株式の過半数を取得
関連記事:ツクモ、2020年6月中までに首都圏店舗の大半を閉店
大同生命札幌ビルmiredo、2020年6月18日開業-札幌駅前の新グルメスポットに
北海道札幌市中央区のJR札幌駅前に、大同生命保険の都市型商業施設「大同生命札幌ビルmiredo(ミレド)」が2020年6月18日に開業する。

大同生命札幌ビルmiredo。
札幌駅前に食を中心とした都市型商業施設が誕生
大同生命札幌ビルの建物は2020年3月10日に竣工、地上14階地下1階建、商業フロアは地下1階~地上2階、オフィスフロアは3~14階、敷地面積は約2,020㎡、延床面積は約23,901㎡、駐車場の駐車可能台数は115台(立体112台、荷捌き用3台)。
低層商業フロア「miredo(ミレド)」の施設名称は、ビルが「北3条西3丁目」に位置することから、北海道の中心地にある施設として市民に愛されるよう「ミ(日本語の3)」「レ(アイヌ語の3)」「ド(北海道のド)」をミックスして名付けたものが由来となっている。

miredoロゴマーク。
miredoはコンセプトに「オンの日でもオフの日でも、お気に入りの場所で自分らしく。」を掲げ、北海道初出店3店舗、新業態3店舗を含む15店舗が出店する。
地下1階「カジュアルダイニングフロア」には、大手セレクトショップ「JOURNAL STANDARD」を運営するベイクルーズの提案型ベーカリー「BOUL’ANGE(ブールアンジュ)」道内1号店や大手スープ専門店「Soup Stock Tokyo」道内2号店、ミシュラン星付きの和食シェフがプロデュースする立ち食いそば新業態「蕎麦一味」、大手スペシャルティコーヒーチェーン「STARBUCKS」など5店舗が出店。札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)と接続しており、地下経由で札幌市営地下鉄さっぽろ駅・大通駅へのアクセスも可能となっている。
miredo地下1階フロア。
1階「ストリートダイニングフロア」には、東京・恵比寿発祥の「山本のハンバーグ(旧・俺のハンバーグ山本)」道内1号店や地元飲食チェーンの台湾料理新業態「台湾⾷堂 Formosa 」、札幌の有名和食レストラン「エルムガーデン」が手掛ける新業態「天ぷら弥平」、店内醸造のクラフトビールが楽しめる「⽉と太陽 BREWING」、ヨギボーの直営店「Yogibo Store」など6店舗が出店する。
miredo1階フロア。
2階「テラスダイニングフロア」には、JOURNAL STANDARDプロデュースのアメリカンハンバーガーカフェ「J.S.BURGERS CAFÉ」道内1号店や地元・札幌発祥のスープカレー専門店「Soup curry Suage4(スアゲ4)」、大手スペシャルティコーヒーチェーン「STARBUCKS」など4店舗が出店。
フロアには大型可動ガラス(高さ約7m)を備えた「icoi Lounge(イコイ ラウンジ)」を設置し、気候の良い日には可動ガラスを開放、災害時には帰宅困難者等の一時的な受入場所として提供する予定となっている。
miredo2階「icoi Lounge」。
新型コロナで開業延期のミレド、テイクアウトにも対応
miredoは当初、2020年4月24日の開業を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けた緊急事態宣言の発令により、開業時期を6月18日に延期していた。
上記の事情もあり、新型コロナ対策の一環として、施設に出店する飲食店13店舗のうち11店舗でテイクアウト販売に対応する。
施設を開発した大同生命保険は、「大人の女性やオフィスワーカーの多様なライフスタイルに合わせたフード体験が楽しめる施設をめざした。」としており、札幌駅前の新たな食の拠点として幅広い層を取込むものとみられる。
大同生命札幌ビルmiredoのテナント一覧
| 階数 | 店舗名 | 業種・業態 |
| 地階 | Soup Stock Tokyo | スープ |
| 地階 | BOUL’ANGE | ブーランジェリー |
| 地階 | 蕎麦 一味 | そば・うどん・立ち飲み |
| 地階 | 回転寿司 根室花まる | 回転寿司 |
| 地階 | スターバックス コーヒー | スペシャルティコーヒー |
| 1階 | 月と太陽 BREWING | クラフトビール |
| 1階 | 天ぷら弥平 | 天ぷら・小料理 |
| 1階 | 山本のハンバーグ | ハンバーグ |
| 1階 | 台湾食堂 Formosa -福爾摩沙- | 台湾料理・点心・甘味 |
| 1階 | Flower Space Gravel/CaffeVanilla | 花・グリーン/カフェ |
| 1階 | Yogibo Store | ビーズソファ・インテリア雑貨 |
| 2階 | スターバックス コーヒー | スペシャルティコーヒー |
| 2階 | J.S.BURGERS CAFÉ | アメリカンハンバーガー |
| 2階 | Soup curry Suage4 | スープカレー |
| 2階 | HIS | トラベル・ブライダル |
大同生命札幌ビルmiredo(ミレド)
住所:北海道札幌市中央区北3条西3丁目1番地
営業時間:7:00〜23:00

関連記事:イケウチゲート、2020年6月21日閉店-札幌・丸ヨ池内の本館、老朽化で解体へ
関連記事:ススキノラフィラ、2020年5月17日閉店-旧松坂屋・ロビンソン百貨店、再開発へ
関連記事:ブランチ札幌月寒、2019年7月19日先行開業-10月全面開業、北海道立産業共進会場(月寒グリーンドーム)跡地に
関連記事:レンブラントスタイル札幌、2019年8月1日開業-ドムドムハンバーガーまみれの「ドムドムルーム」も
関連記事:さっぽろ創世スクエア、2018年10月竣工-北海道テレビが入居、平岸の“聖地”見納めに