2015年4月に開業したJR大分駅ビル「JRおおいたシティ」が好調だ。
JR九州の発表によると、半年の来館者は年間目標の1100万人を上回る1400万人超。
これは、全大分県民が半年間で11回訪問した数に当たる。
JRおおいたシティ。
県都の顔となるべく「風格」を備えた新駅ビル
大分駅ビルは大理石の床や木を用いた格子天井など上質感のある「JR九州らしさ」をふんだんに盛り込んだ造りとなっており、開業時のプロモーション広告「ひらけ☆おおいた」も、第4回 ジャパン・シックスシート・アワード銅賞を受賞するなど話題を呼んだ。
JRおおいたシティ館内(1階の大分駅コンコース)。
イベントで「人の集まる駅」に-広域集客にも成功
4月16日の開業以降は、駅前広場「タイムズスクエア」でのコンサートや、8階の「シティ屋上ひろば」での農業体験や手作りワークショップを実施しており、イベントによる集客力も大きい。
更に、東九州自動車道の開通と高速バスの運行開始・増便、 そして、中心市街地での大分県立美術館(OPAM)の開館などもあり、 これまで大分市にあまり来ることのなかった宮崎県などからの広域集客にも成功している。
人気を呼んでいる屋上ひろば。
「街づくりの核」として商店街、百貨店にも相乗効果生む
また、中心商店街にも好影響が生まれている。
駅に近い東九州最大の百貨店「トキハ本店」は、 駅ビル開業に備えた改装が好評で、特に地階の食品売場は前年比約7%の売上で推移。
駅に繋がる中心商店街のセントポルタ中央町では、空き店舗が殆ど解消されたほか、 地価も24年ぶりに上昇に転じた。駅から徒歩10分ほどの距離にある歓楽街の都町の地価も上昇している。
改装と駅ビル効果で好調のトキハ本店。
JRおおいたシティでは、これからも地域に密着した経営を行う方針で、
10月10日からは屋上で大分県名産「秋のしいたけ祭り」を開催。
シイタケのつかみ取り、試食などが実施されるほか、レストラン街でも「大分県産しいたけフェア」を実施中で、全国のシェフが考案した 様々なしいたけメニューを食べることが出来る。
「しいたけフェア」の期間は11月20日までとなっている。
外部リンク:JRおおいたシティ