ファミリーストアいしかわ久米店、2025年9月10日閉店-鳥取地場老舗食品スーパー最後の1店舗、サンインマルイが承継

岡山地場大手食品スーパー「マルイ」(本社:岡山県津山市)の山陰地域子会社「サンインマルイ」(本社:鳥取県鳥取市)は、鳥取県西部の老舗食品スーパー「いしかわ」運営店舗(久米店の営業資産/テナント4店舗含む)を2025年9月11日付で承継する。
同社による事業承継にともない、鳥取県米子市の「ファミリーストアいしかわ久米店」が2025年9月10日をもって閉店する。

100年超の歴史誇る鳥取米子の老舗食品スーパー

ファミリーストアいしかわは1917年に創業。同社は鳥取県内に最盛期5店舗を展開していたが、県外資本の進出や異業種との競争激化を背景として、2019年3月に米子市夜見町の夜見店を閉店、同年8月には西伯郡伯耆町の岸本店を閉店するなど、経営資源を久米店1店舗に集約。
同年10月には店舗設計大手「プログレスデザイン」監修のもと直営食品フロアの全面リニューアルを実施し、100円ショップ「ダイソー」やドラッグストア「マツモトキヨシ」を備えた現代的な商業施設に生まれ変わった。あわせて、同社はボランタリーチェーン「全日食チェーン」に加盟し仕入調達機能を強化するなど、生き残りを図っていた。

ファミリーストアいしかわ久米店。

マルイ久米店(仮称)として新装開店予定

サンインマルイによるファミリーストアいしかわ久米店承継により、同社は「マルイ久米店(仮称)」として「地域の活性化をテーマに店舗再生」に取組むとしている。2025年8月21日の承継発表時点において新装開店時期は未発表であるが、従業員の雇用契約は原則維持(希望者については基本的に全員継続雇用方針)となっている。

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