富山県富山市総曲輪の富山地鉄中町(西町北)電停前の再開発ビル「プレミストタワー総曲輪・ワクル総曲輪(西武百貨店富山店跡地、総曲輪=そうがわ)の下層階にある複合商業施設「SOGAWA BASE(総曲輪ベース)」に、新たな核店舗として富山県射水市の地場スーパー・アルビスの新店舗「アルビスくら🌸す総曲輪(albis KULA🌸SU SOGAWA)」が2025年8月7日に開店した。
富山西武の跡地に2020年完成した「総曲輪ベース」
西武百貨店富山店は、1972年の総曲輪大火で被災した街区の再建を目的とした「総曲輪地区市街地再開発事業」の一環として1976年7月に開業。建物は地上9階地下1階建、売場面積は12,470㎡。
開業当初は西友ストアー北陸の百貨店業態「西友 富山西武店」であったが、1982年3月に「西武百貨店富山店」となり、複数の運営企業を経て2006年3月に閉店した。
富山西武(富山市ウェブサイトより・画質補正)。
富山西武跡は閉店から10年近くも放置状態となっていたが、2015年に総曲輪地区市街地再開発事業の“再・再開発”となる「富山市総曲輪三丁目地区第一種市街地再開発事業」プロジェクトが大和ハウスグループによって始動。
2020年に地上23階地下1階建・塔屋2階建、商業・オフィスフロアは1~5階、住宅フロアは6~23階のプレミストタワー総曲輪(愛称:ワクル総曲輪)が完成、下層階の商業フロアは「総曲輪ベース」として2020年7月に開業した。
しかし、コロナ禍に加えてJR富山駅前の再開発と重なったこともあり、1階以外の大部分は空き店舗のままとなっていた。
プレミストタワー総曲輪・総曲輪ベース。
総曲輪ベース、アルビスを核に刷新-酒バーも出店
総曲輪ベースの新たな核店舗となる「アルビスくら🌸す総曲輪」の店舗面積は約350㎡、営業時間は10時~20時(日曜は19時迄)。「アルビスくら🌸す」としては4店舗目となる。
通常のアルビスよりも狭いものの、オフィスやマンションが多い中心市街地に立地することから弁当や総菜を充実、スープバーコーナーも併設する。また、ワインやチーズなどの高品質食材も取り揃える。
総曲輪ベース。
総曲輪ベースには、アルビスの他にも北陸の酒やおつまみを取り揃える酒場スタンド「FOUD」が新規出店。既存の高岡市のインド料理店「KHUSHI(クシ)」、氷見市のクラフトビール「BREWMIN’」、越中八尾の焼肉店「三千里」と合わせて全館で5店舗体制となる。(リニューアルによってこのほかの店舗は退店している)
商業フロアの2階以上の大部分は引き続き空き店舗となるため、リニューアルを機に今後のテナント誘致も期待される。
albis KULA🌸SU SOGAWA
住所:富山県富山市総曲輪三丁目4-1 1F
営業時間:10時~20時(日曜は19時迄)
※駐車場は2000円お買い上げで2時間無料券発行
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