台湾桃園市桃園区の台鐵桃園駅近くの複合商業施設「統領廣場(TONLIN PLAZA)」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の「DON DON DONKI 桃園統領店」2024年12月5日午前11時(台湾時間)に開店した。
ドンキ開業工事中の統領デパート。(地階売場閉鎖中)
台北有数の商圏を形成した「統領明曜百貨」が母体
統領廣場(TONLIN PLAZA)の運営会社は、1982年に台北市で都市型百貨店「統領百貨」として設立。1984年に百貨店1号店「統領百貨台北店」を開店した。
統領百貨は創業当初、電鉄系百貨店「京王百貨店」との業務提携を行い両社共同で新百貨店「明曜百貨」を立ち上げるなど、グループ各社間連携のもと、都市圏有数の商業集積地域「統領明曜商圏」を形成した。
一方、1992年に統領明曜の両社は競争激化を背景に京王百貨店と提携解消し、脱百貨店に舵を切ることとなった。その後、1999年に統領百貨台北店が閉店したため、2024年12月現在は統領明曜のうち明曜百貨のみ存続している。
統領は桃園に転進、ファッションビル化
統領廣場(TONLIN PLAZA)は1995年に統領百貨の2号店「統領百貨桃園店」として開店。建物は地上12階地下4階建。
統領百貨桃園店の開店当初、桃園市は台北都市圏至近の工業地域として急速に発展を遂げており、1999年の台北店閉店後もフルライン型百貨店として営業を続けたが、2008年に台湾大手系ファッションビル「衣蝶桃園館」が日系百貨店「新光三越桃園站前店」に転換するなど競争環境が変化したため、2017年より現名称の複合商業施設として新装開業した。
統領地階でアニメコラボ商品や和牛串など展開
DON DON DONKI 桃園統領店の営業フロアは地下1階(ワンフロア)で売場面積は968.46㎡。同業態としては
DON DON DONKIは、2017年12月にドンキが立ち上げた「日本製もしくは日本市場向けの商品や、日本産品を提供するジャパンブランド・スペシャリティストア」であり、桃園統領店は2023年12月開店の高雄大立に次ぎ台湾6店舗目となる。
同店では生鮮・惣菜や化粧品、雑貨を展開。日本の駄菓子やアニメコラボ菓子、ドンキ公式キャラクター「ドンペン」を始めとしたコスメ・キャラクターグッズ、台湾発祥の串焼き(和牛串)や焼き芋スイーツといった「日本の食を味わっていただける屋台体験」を取り揃えるなど「台湾の若者から家族連れ、観光客まで幅広いお客さまにご利用いただける店舗づくり」をめざすとしている。
DON DON DONKI 桃園統領店。
DON DON DONKI 桃園統領店
住所:台湾桃園市桃園區中正路61號B1
営業時間:11時~23時(台湾時間)
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