台湾・桃園市桃園区の百貨店「新光三越桃園大有店」が、2023年2月28日に閉店した。
新光三越桃園大有店。
三越大有店、八百伴から29年の歴史に幕
新光三越桃園大有店の前身は大手スーパー「八百伴(ヤオハン)」の子会社「台湾八百伴」の店舗だった。
台湾八百伴は1988年に一号店となる台中店を開店したが、経営難により1993年に閉店。1994年に開店した八百伴桃園店は事実上の台中店移転であったが、ヤオハンの倒産により僅か3年後の1997年3月に閉店した。建物は2館体制、店舗面積は約55,000㎡で、桃園市屈指の大型店だった。
新光三越桃園大有店はヤオハン跡に1998年に開店。当時、新光三越で最も大きな店舗であった。
一方、新光三越は2008年にファッションビル「衣蝶」を買収。同社は好立地の桃園駅前に「衣蝶桃園館」を構えており、その店舗を三越が引き継いで「新光三越桃園站前店」としたため、三越は桃園市中心部で2店舗体制となっていた。
今回の閉店は事実上の店舗統合とみられる。
新光三越桃園站前店。
桃園エリア屈指の大型店、活用方法は未定
新光三越桃園大有店の跡地の活用方法などは、4月現在で決まっていない。
大有路周辺には複数の学校や補習班(塾・予備校)がある。そのため、地元は建物所有者に店舗の街灯の点灯を要請しているという。
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