ウエルシアHD、ふく薬品を2022年12月1日子会社化-沖縄初出店、地場大手ドラッグストア買収で

イオングループ傘下のドラッグストア大手「ウエルシアHD」は、沖縄地場同業大手「ふく薬品」の株式245株(52.58%)を取得し、2022年12月1日付で子会社化する。

沖縄地場独立系ドラッグストア最大手のふく薬品

ふく薬品は1989年4月に設立。2022年3月末時点での店舗数は25店舗(ドラッグストア17店舗、調剤薬局7店舗、コンビニ1店舗)
同社は沖縄県内の独立系ドラッグストアとしては最大手であり、イオン琉球系商業施設(安謝・豊見城・読谷など)や小型路面店を中心に店舗の閉鎖を進めつつ、2015年12月からは沖縄ファミリーマートとの提携による一体型店舗「ファミリーマートふく薬品」を出店開始。

ふく薬品泉崎2丁目店。(那覇市/FamilyMart+りうぼう内)

既存店の移転リニューアルと並行して、2021年8月にはちばな店(沖縄市知花)、2022年9月にはいとまん店(糸満市糸満)、同年10月下旬にはなきじん店(国頭郡今帰仁村 )を新規出店するなど、積極的なスクラップ&ビルドにより店舗網を緩やかに広げている。

ふく薬品なご店。(名護市/かねひで大宮市場隣接)

両社提携で沖縄での店舗展開強化

ウエルシアHDによるふく薬品子会社化は、「(沖縄エリアの)「人口の継続増加」や「全国一の出生率」という優位性ある消費環境」によるもの。同社は2022年10月現在、山口県・鹿児島県・沖縄県に店舗を展開しておらず、ふく薬品の子会社化によりウエルシアHDは沖縄進出を果たすこととなった。
ウエルシアHDは「ふく薬品が沖縄県で培ってきた信用力に当社グループのノウハウや人材等の経営資源をプラスすることで、沖縄エリアにおいて経営規模の拡大と経営体質の強化が見込まれる」とコメントしており、同社主導によりイオングループ共通PB「トップバリュ」「ハピコム」や自社グループ共通PB「からだWelcia」「くらしWelcia」の導入、販促・物流システムの共通化が進められることとなる。

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