岐阜県岐阜市の柳ケ瀬商店街にある百貨店「岐阜高島屋」が、建物の老朽化のため2024年7月31日に閉店する。

岐阜高島屋。
岐阜高島屋、100億円以上の売上があるが…
岐阜高島屋は1977年9月に開業。建物は地上11階・地下1階で店舗面積は20,390㎡。高島屋子会社の岐阜高島屋が運営しており、建物は平和ビルが所有する。
閉店の大きな理由は建物の老朽化のため。老朽化した建物の電気設備などといった改修工事を巡り合意に至らず、安全性が確保できないためとしている。2023年2月期の年商は約132億円、黒字運営だったという。

柳ケ瀬商店街・劇場通りと高島屋。
かつて高島屋の場所にも映画館があった。
岐阜県から百貨店消滅
岐阜高島屋の閉店を以て岐阜県から百貨店が消滅する。
柳ケ瀬エリアでは近年再開発が進んでおり、2023年3月には隣接地に複合ビル「柳ケ瀬グラッスル35」が完成。新たなマンションの建設などによって居住者が増えつつある。
こうしたなか、100億円以上の売り上げがある県内唯一の百貨店の閉店は、地域開発にも大きな影響を与えることは必至だ。

岐阜駅から見たグラッスルと柳ケ瀬地区。
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さとちょう(佐藤長)、2023年10月20日全店閉店-青森地場大手、トライアルが大半に出店も「むつ松木屋」など未定
青森県津軽地方を中心にスーパー「さとちょう」を展開する流通地場大手「佐藤長」(青森県弘前市)は、2023年10月20日を以て全ての店舗を閉店する。
追記:最終営業日20日は15時までに閉店予定。
津軽大手のスーパー、前社長逮捕などにより倒産していた
佐藤長は1897年に佐藤商店として創業。1978年に弘前市に「さとちょう」1号店を出店した。
さとちょう城東店(青森県弘前市)。
店舗跡にトライアルが出店する予定。
さとちょうは2023年6月時点で津軽地方と下北半島に計26店舗を展開していたが、競争の激化や前社長の逮捕による信用低下などから6月26日付で青森地裁弘前支部に民事再生法を申請・受理され、すでに一部店舗を閉店している。
これまでの経緯はこちら
さとちょう閉店後、過半数の店舗跡にトライアル
さとちょうの全店閉店にともない、18店舗と関連会社「青森食研」、鮮魚テナント「魚三」が、10月23日付で大手総合スーパー「スーパーセンタートライアル」などを運営する「トライアルホールディングス」(福岡県)のグループ会社2社に事業譲渡される。
トライアルはこれらさとちょう18店舗の跡に出店する予定としている。

「さとちょう」の看板は消滅する。
魚三は他社スーパーにもテナント出店しており、以前より東北地方のトライアル店内にも店舗を構えている。
地元メディアの報道によると、従業員約800人強の雇用は維持されるという。
改装した「むつ松木屋」閉店へ-今後のテナントなど不明
青森県むつ市の田名部駅跡前にあり、まちづくり会社が改修、2021年10月にさとちょうが運営するかたちで再生された百貨店「むつ松木屋」も閉店するとみられる。(レストランも佐藤長グループ運営)
むつ松木屋の今後の活用方法などは10月時点で発表されていない。

閉店する百貨店「むつ松木屋」。
現時点で譲渡が決まらず閉店するとみられる店舗
- さとちょう松森町店(弘前市、本店)
- エコさとちょう小比内店(弘前市)
- さとちょうヒロロ店(弘前市):1月閉店済み
- エコさとちょう大鰐店(大鰐町):9月閉店済み
- エコさとちょう平賀駅前店(平川市):9月閉店済み
- さとちょうむつ中央店(むつ市)
- むつ松木屋(むつ市、松木屋百貨店)
複数の地元メディアによると、以下は子会社運営のため交渉中とのこと。
- さとちょう樹木店(弘前市):ヱスヱス商事の運営
- さとちょう寿町店(黒石市):ヱスヱス商事の運営
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