あまがさき阪神、食品館以外を2016年1月11日閉店-開業から僅か6年

兵庫県尼崎市のJR尼崎駅前にある商業施設「あまがさきキューズモール」(旧ココエあまがさき)の核店舗である百貨店「あまがさき阪神」が、食品館の阪神デイリーマートを残して2016年1月11日に閉店する。
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あまがさきキューズモール・阪神百貨店。

梅田に近い立地が災いして苦戦-キューズモールは好調

「あまがさき阪神」は、キリンビールグループが運営する商業施設「ココエあまがさき」の核テナントとして2009年に開業。もう1つの核として総合スーパーの平和堂も出店している。
その後、「ココエあまがさき」は東急不動産に譲渡され、2013年より「あまがさきキューズモール」に改称している。
阪神百貨店の売場面積は約5,300㎡で尼崎市唯一の百貨店だったが、百貨店が集積する大阪梅田に近い立地ということが災いし、ショッピングセンター全体の好調とは裏腹に当初から苦戦していた。
1月12日からの「あまがさき阪神」は1階食品館「阪神デイリーマート」のみの営業となる。
その他の阪神百貨店の売場は改装され、キューズモールの専門店街などになる見込み。
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店内に掲示された閉店告知。

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1階の食品館デイリーマートのみ存続する。

阪神百貨店では2000年以降多くの支店を開設したが、三宮店は開店4年で閉店、御影店は開店2年で銘店売場のみを残し閉店、くまもと阪神(熊本県民百貨店)は再開発に伴い12年で閉店するなど、苦戦が続いている。
熊本阪神
くまもと阪神。

あまがさき阪神では、11日まで「ご愛顧感謝売りつくしセール」を実施中。
あまがさき阪神の大幅縮小により、阪神百貨店の大・中型店舗は梅田本店、西宮店と、同社が出資する漢神高雄店(台湾)、漢神高雄アリーナ店(台湾)、漢神西安店(中国)のみとなる。

外部リンク:あまがさき阪神

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