ジ・アウトレット八幡東(仮称)、2022年春開業-スペースワールド跡、イオンのアウトレットモールに

福岡県北九州市八幡東区にあったテーマパーク「スペースワールド」跡に、イオンのアウトレットモール「ジ・アウトレット(THE OUTLETS)」を核とした複合施設が2022年春に開業する。

スペースワールド跡地・再開発の完成予想図(リリースより)。

イオン最大-アウトレット+科学館などの複合施設に

スペースワールドは1990年4月に新日鐵八幡製鉄所の一部敷地を利用して開園。開業当初は新日鐵、地元財界、自治体などが共同出資していた。
2005年からは北海道を中心にリゾート開発・再生を手掛ける「加森観光」(札幌市)傘下での運営となっていたが、2017年12月31日に閉店した。
なお、同園の大店法上の売場面積は3,403㎡だった。

スペースワールド。

スペースワールド跡に出店するのは、イオンが運営するアウトレットモール「ジ・アウトレット(THE OUTLETS)」。
ジ・アウトレットは2018年4月に開業したジ・アウトレット広島に次ぐ2店目となる。

ジ・アウトレット広島。

スペースワールド跡地の敷地面積は約27万㎡で、隣接地にある「イオンモール八幡東」と合わせた総敷地面積は約33万7000㎡となり、イオンモールとは連絡デッキで接続される。
総敷地面積はイオンのなかで最大の敷地面積である「イオンレイクタウン」(越谷市、総面積:337,357㎡)とほぼ同規模で、イオン最大級の店舗となる見込みだ。
なお、土地は日鉄系の日鉄興和不動産などが所有する。

開発地の概要(ニュースリリースより)。

イオンはこの新店を「地域創生型商業施設」と位置付けており、アウトレットエリアに隣接したスペースワールド駅側には国内外の観光客が誘致できるような「エンターテインメントエリア」も開設される。このエリアには、八幡東区桃園にあり老朽化が進んでいる「北九州市立児童文化科学館」の後継となる施設が開館する予定となっている。
同館には最新式のプラネタリウムも設けられるほか、スペースワールドから北九州市が引き継いだ宇宙関連の資料も展示されると思われ、かつてのスペースワールドに思いを馳せる内容となりそうだ。
建物は2020年12月に着工、5月時点では建物の工事も進められている。同店は2022年の開業であるが、イオンは従来店舗よりも空気循環を多くするなど「新型コロナ対策にも力を入れる」としている。

(仮称)八幡東田プロジェクト/ジ・アウトレット八幡東

住所:福岡県北九州市八幡東区東田4丁目1番101外

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