イオンモール(千葉県千葉市)は、2023年度に開業予定だったミャンマー(ビルマ)初のイオンモール「(仮称)イオンモールダゴンセイカン」の着工を延期することを2021年5月に発表した。
ミャンマー初出店予定だったイオンモール
イオンモールが出店予定だったのは、ヤンゴン郊外のヤンゴン管区ダゴンセイカン郡区(タウンシップ)。
ダゴンセイカン郡区では新たな副都心計画の一つとして、2014年からミャンマー最大の不動産ディベロッパー「SHWE TAUNG(シュエタン)」グループにより新都市開発が進められている。
イオンモールダゴンセイカンの出店地。
イオンとイオンモールは、ミャンマー連邦共和国でショッピングモール事業を展開するためにシュエタングループとの合弁会社「AEON MALL MYANMAR CO.,LTD.(イオンモールミャンマー)」を設立。2021年夏ごろに1号店の着工を予定していた。
(詳しくは前記事を参照)
(仮称)イオンモールダゴンセイカン。
軍政による政変で着工延期に
着工の延期は、軍事政権下で先行きが見通せなくなったため。
イオンは、2016年からミャンマー各地でスーパーマーケット「イオンオレンジ」の運営もおこなっており、クーデターによる影響は大きいと考えられる。
一方で、イオンは「撤退は考えていない」としているといい、現時点では情勢が落ち着き次第イオンモールも着工されるとみられる。
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