丸広百貨店上尾店、2025年秋までに閉店-アリコベールデパート館、ショッピングセンターとして刷新

埼玉県上尾市のJR高崎線上尾駅東口とペデストリアンデッキを介して直結する複合商業施設「アリコベールA館(アリコベールデパート館)」の核店舗「丸広百貨店上尾店」が2025年秋までに閉店する。

ボンベルタから引継ぎ開業した上尾の丸広

アリコベールA館(アリコベールデパート館)は1983年9月に開業。建物は地上7階地下1階建で敷地面積は8,120㎡、店舗面積は20,321㎡、延床面積は36,480㎡。
開業当初はジャスコ(現イオン)完全子会社の百貨店1号店「ボンベルタ上尾」を核とする商業施設であったが、埼玉都心部(大宮/浦和)の百貨店との競合や同業態の郊外シフト(ボンベルタ成田開業)を背景に1992年8月31日をもって閉店。
同年10月30日に埼玉地場百貨店「丸広百貨店」が運営を引継ぐかたちで、現在の「丸広百貨店上尾店(アリコベールまるひろ/まるひろ上尾店)」を開業した。

17年から段階的に百貨店フロアを低層集約していた

丸広百貨店上尾店の営業フロアは地上6階~地下1階で店舗面積は19,454㎡。
開業以来長らく、全館フルライン型の百貨店であったが、イオンモールが上尾市内への出店を発表(2020年12月開業)。それを前に、2017年12月に大型家具インテリア雑貨店「ニトリ」を5階ワンフロア(793坪/約2,621㎡)に導入。2021年2月に100円ショップ「ダイソー」、同年10月に手芸用品店「ユザワヤ」を4階に導入したことで、百貨店フロアを4フロア(地上3階~地下1階)に集約していた。

アリコベールまるひろ。

百貨店42年の歴史に幕、デパ地下の運営形態は未定

丸広百貨店上尾店は2025年2月16日に地階食品フロアの営業休止を開始、同年5月より地上1~3階の百貨店フロアをショッピングセンターに順次変更し、同年秋を目途に「まるひろ上尾SC(まるひろ上尾ショッピングセンター)」として業態変更するとしている。なお、地階食品フロアの運営形態に関しては、2024年12月現時点においては未発表であり、旧南浦和店と同様にデパ地下をそのまま維持するか、現在の南浦和店と同様に外部の食品スーパー(ヤオコーなど)を導入するか明らかとなっていない。
アリコベールデパート館は百貨店42年の歴史に幕をおろすこととなる。

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