ワールド、「ピンクアドベ」など12ブランドを2022年3月期までに廃止・閉店-新型コロナで収益悪化、2020年夏の発表分と合わせて

アパレル大手の「ワールド」(本社:兵庫県神戸市中央区)は、2022年3月期中にグループ内の7ブランドを終了させ、それらを含む450店舗(全店舗の約2割)を閉店させることを2022年2月3日に発表した。
廃止されるブランドは、2020年8月の発表分を合わせて12ブランドにも上る。

5ブランド廃止を発表していたワールド、更に合理化

2022年3月期中までに終了するブランドは「ジェット(JET)」「スーナウーナ(SunaUna)」「エアパペル(AIRPAPEL)」「スマートピンク(smart pink)」「モディファイ(Modify)」「ピンクアドベ(pink adobe)」など7ブランド。これらは、2022年3月期中に撤退する計画の450店舗のうち104店舗にあたる。さらに、子会社で希望退職者を100人募集する。

ピンクアドベの店舗(ニュースリリースより)。

ワールドは、新型コロナウイルスの感染拡大による収益悪化により、2020年8月には2021年3月期中に「ハッシュアッシュ(HusHusH)」「サンカンシオン(3can4on)」「アクアガール(aquagirl)」「オゾック(OZOC)」など5ブランドを廃止、継続ブランドも含めて合計358店舗を退店し、希望退職者200人を募集することを発表していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないため「悲観的なシナリオにおいても耐えうるコスト構造の追求」が必要になったとしている。

廃止となった3can4on。

今後は、主力業態であるファミリー「シューラルー(SHOO・LA・RUE)」、レディス「グローブ(grove)」、メンズ「TAKEO KIKUCHI/SHOP TK」、都市型コスメ・雑貨店「イッツデモ(ITS’DEMO)」、雑貨店「one’s terrace」、ローティーン「ピンクラテ」などに経営資源を集中するものと思われる。

主力ブランドの殆どは継続する(ITS’DEMO)。

終了・閉店を発表した12ブランドは、百貨店・ショッピングセンター・スーパーなど様々な業態の店舗に出店しており、特に地方の店舗では大きな影響がありそうだ。

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