コープやまぐちコープタウンいずみ、2024年7月11日全面開業-旧イズミヤ系老朽店舗から移転、コープここといずみ店を核に

山口県山口市の湯田温泉近くに、生協系ショッピングセンター「コープここといずみ店(コープタウンいずみ)」が2024年7月11日に全面開業する。

業界屈指「異色の試み」打ち出す山口の生協

コープやまぐちは1963年8月に山口中央生活協同組合として設立。設立当初は山口市農協との業務提携による店舗事業「くみあいマーケット」と宅配事業の2事業体制だった。
山口中央生協は中国地方地場大手生協として業容拡大を図ったが、大型店の業績低迷を背景として、1983年4月に大手流通グループ「イズミヤ」傘下に店舗の大部分を移行し、イズミヤ系スーパー「サンやまぐち」に業態転換するという生協史上異例の取組みを打ち出した。
その後、イズミヤグループによる大都市圏への店舗集約といった経営戦略の変化にともない、1995年にサンやまぐち優良3店舗(イズミヤサンやまぐちいずみ店・サンやまぐち徳山店・サンやまぐち小郡店)を再び直営化。
2013年に店舗ブランドを「コープここと」に刷新し、店舗の積極的なスクラップ&ビルドを打ち出すなど、業界内でも異色な事業活動を行っている。

旧イズミヤ系老朽店舗から複合施設に新築移転

コープここといずみ店コープタウンは、同社直営食品スーパー「コープここといずみ店(旧店舗)」と複合アミューズメント施設「ボウリングの森」(2022年閉館)跡地に建設された商業施設で建物は地上2階建、敷地面積は約14,000㎡、延床面積は約8,300㎡。同生協によるコープタウンは2018年の新下関(旧スーパーとみやまトミーズタウン新下関跡地)以来2施設目となる。

コープここといずみ店。

コープタウンでは2023年6月8日に先行開店した直営食品スーパー「コープここといずみ店」と100円ショップ「Seria」を核に、ドラッグストア「マツモトキヨシ」や山陰地場系ペットショップ「ホームセンターいないペッツパーク」といった市内初の専門店、地場大手うどん店「どんどん」を導入する。
旧店舗「イズミヤサンやまぐちいずみ店」時代から40年近く経過するなど、老朽化が進んでいたが、地域最大級のショッピングセンターとして新装することとなった。

コープタウンの専門店一覧
  • コープここといずみ店:2023年6月先行開店
  • Seriaコープここといずみ店:2023年6月先行開店
  • マツモトキヨシコープここといずみ店:2024年6月14日開店
  • ペッツパーク山口店:2024年7月3日開店
  • どんどんいずみ店:2024年7月11日開店
    ※先行開店部分はボウリングの森跡地
    ※専門店棟部分はコープここと旧店舗跡地

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