西友烏山店、2022年1月31日閉店ーマイマートから55年の歴史に一旦幕、2023年秋の再出店めざす

東京都世田谷区の京王線千歳烏山駅近くにある食品スーパー「西友烏山店」が2022年1月31日に閉店し、建物を建て替えしたのち、2023年秋の再開店をめざす。西友烏山店。

「西友」の前身の1つ、「マイマート」として開店した

西友烏山店は地上2階建て、売場面積は981.3㎡。1階では主に生鮮食品と総菜を、2階では加工食品や日用品などを扱っている。店内のフロアガイド。

西友烏山店は元々「マイマート烏山店」として1967年4月に開店。「マイマート」は伊藤忠商事と西武百貨店が出資して1963年に設立した会社で、食品スーパーを13店舗展開していた。マイマートと同じく西武百貨店の子会社で西武線沿線を中心にスーパーを展開していた「西友ストアー」(現・西友)と地盤が被らぬよう、マイマートは中央線より南の地区を地盤としていた。
当初は地盤を住み分けていた両社であったが、西友ストアーが西武線沿線の出店を一段落すると本来マイマートの地盤であった京王線沿線にも出店するようになった。
1967年4月には今回建て替えとなる「マイマート烏山店」と「西友ストアー仙川店」(調布市)が同時に開店、1969年10月には「西友ストアー国領店」(調布市)が開店した。京王線での西友ストアーの知名度が高まったことで、「西友ストアー」と「マイマート」の2つの看板での店舗展開が見直されることになった。
マイマートは1969年に西友ストアーに経営権を譲り、事実上合併した。以後も店名を「マイマート」のまま西友ストアーが運営していたが、両者は1973年に正式に合併した。

解体後に新たな建物を建設、2023年秋に再開店めざす

以後、「西友ストアー」「西友」として運営されていた烏山店であったが、開店から約55年が経過し老朽化が進んでいた。
西友烏山店は2021年1月31日18時をもって閉店、現在の建物を解体する。その後、跡地に新たな建物が建設される予定で、2023年秋に再開店する。建て替え後もスーパーマーケットとして運営される。
なお、引継ぎ店舗は「西友調布店」(東京都調布市)となる。閉店のお知らせ。

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