イオン京橋店、2019年9月30日閉店-旧・ダイエー、再開発へ

大阪府大阪市都島区のJR京橋駅に直結する大型総合スーパー「イオン京橋店」(旧・ダイエー京橋店)が、2019年9月30日をもって再開発による店舗建て替えのため閉店する。
イオン京橋店。

ダイエーの関西旗艦店として親しまれた京橋のイオン

イオン京橋店は1971年11月に「ダイエー京橋店」(京橋ショッパーズプラザ京橋)として開業。長らく関西におけるダイエーグループの旗艦店として営業していたが、ダイエーの総合スーパー事業縮小に伴うイオンリテールへの店舗承継により、2016年3月に現在の店舗名に改称していた。
建物は地上5階建で売場面積は22,769㎡、建物はイオングループが所有する。
ダイエー京橋店。

2019年7月現在は、イオンリテールストア直営売場を核に、レディスファッションブランド「Green Parks topic」「Honeys」、ファストファッション「ユニクロ」、チヨダの靴量販店「SPC」、100円ショップ「キャンドゥ」、ヤマダ電機傘下の家電量販店「マツヤデンキ」、イオングループのゲームセンター「パロ」「モーリーファンタジー」、未来屋書店の「アシーネ」、「ミスタードーナツ」、「ドムドムハンバーガー」、「ディッパーダン」など50以上の専門店が出店する。

都市再生緊急整備地域に指定、専門店撤退も相次いでいた

イオン京橋店は2017年8月に、都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域指定を受けており、「(仮称)イオン京橋開発計画」(約1.5ha)として再開発を進める構想が持ち上がっていた。
構想が発表されて以降、2018年5月に300円均一ショップ「3COINS」が閉店、2019年2月に「WEGO」が閉店するなど、入居テナントの撤退が顕著にみられるようになり、ダイエーからイオンへの転換直後と比べ専門店が2/3ほどに減少するなど、今後の営業継続に注目が集まっていた。

ドムドムハンバーガー京橋店。

イオン京橋店の閉店に先駆け、大型テナントであった「パロ」「モーリーファンタジー」は9月16日23時をもって閉店する予定。

「イオン」「ドムドム」は「一時閉店」

都商研の取材に対し、イオンは「再開発による一時閉店」であると述べているほか、店頭にも「一時閉店」の案内が掲出されており、閉店後にイオン系列の店舗が再出店される可能性が高い。
京橋は大阪市東部の一大ターミナルでありながら、大型再開発プロジェクトが相次ぐ梅田、難波、心斎橋と比較すると古い街並みが多く残り、開発が進んでいなかった。開発の概要は発表されていないものの、京橋の新たなランドマークとなる施設の誕生が期待される。

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