イオンモール則武新町(仮称)、2021年秋開業-名駅近くのノリタケ本社跡、オフィス複合の都市型モールに

愛知県名古屋市西区のノリタケカンパニーリミテド本社工場跡地に、イオンモールによるオフィス複合型商業施設「(仮称)ノリタケの森プロジェクト」が2021年秋に開業する。
2019年8月には三菱地所レジデンス、三菱商事都市開発、野村不動産の3社によりレジデンス部分が、2020年1月にはイオンモールなどにより「イオンモール則武新町(仮称)」として商業施設部分が着工された。

イオンモールノリタケの森(仮称)。

ノリタケの森となりに「都市型イオンモール」

ノリタケカンパニーリミテドは1904年に日本陶器として名古屋市西区で創業。1981年に現在の社名となった。
同社は衛生陶器最大手「TOTO」やセラミック大手「日本ガイシ」の源流企業、日本を代表する洋食器ブランド「ノリタケ」の製造元として知られているが、2014年に三好事業所への移転のため創業地である当地の工場を閉鎖。また、隣接地は複合施設「ノリタケの森」となっている。
「ノリタケの森地区計画」はノリタケカンパニーリミテド、イオンモール、三菱商事、三菱地所レジデンスらにより2013年5月から進められている工場跡の再開発プロジェクト。
再開発地区の西側は住宅地区(462戸のマンション)、中央が商業地区(イオンモール+オフィス)、南東部が産業観光・業務地区(ノリタケの森)となる。

開発地(三菱地所より)。

開発地は名古屋駅北東約1km、地下鉄亀島駅の東側に位置しており、徒歩圏には隣接する「ノリタケの森」や「トヨタ産業技術記念館」なども立地する。
名古屋駅徒歩圏ながら、駐車場台数は2,100台を確保する。

商業地区はイオンモールが開発-オフィス併設型

(仮称)ノリタケの森プロジェクトの商業棟「イオンモール則武新町(仮称)」の敷地面積は約57,000㎡で、開発コンセプトは「コモンベース」。

商業フロアは1階から3階で、総賃貸面積は3万7000㎡。
スーパーマーケット、飲食街などが出店。各フロアにはテラスも設けられる。

フロア計画。

オフィスフロアは4階から6階で、総賃貸面積は約2万2000㎡。ワンフロアが約7,000㎡と広いことが特徴となる。
コンセプトは「ワークライフブレンドオフィス」で、館内にはワーカー向けの「森の見えるラウンジ」を併設する。

一人ひとりの働き方や寛ぎに適した環境デザインとサービスを提案するほか、アプリを使ったランチ予約やロッカーサービス機能も計画予定という。

オフィスラウンジ。

イオンモールは近年、岡山駅前や旭川駅前に都市型モールを出店させているが、当館はイオンモール初の大型オフィス併設型の都市型モールとなる。

イオンモール岡山駅前。一部にオフィス機能を持つ。

イオンモールは、都市型モールとしての文化性・利便性に加え、ビジネス拠点集約も取り込み、新たなランドマークとして名古屋の魅力度向上に寄与できる複合型施設づくりを目指していくとしている。

イオンモール則武新町(仮称)

住所:愛知県名古屋市西区則武新町三丁目
営業時間:未定

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