山口県下関市のJR下関駅前にある大型ショッピングセンター「シーモール下関」の核店舗の1つ「サンリブシーモールエスト店」が、7月31日午後8時をもって閉店した。

シーモール下関(公式サイトより)
下関の顔「シーモール」のサンリブ、7年で閉店
シーモール下関は1977年10月開業。売場面積は54,052㎡。市内に本社があるサンデン交通、山口銀行、下関信金、下関大丸などの共同出資による「下関商業開発」が保有・運営する。
当初は百貨店「下関大丸」と総合スーパー「ダイエー下関店」、そして専門店街の2核1モール型ショッピングセンターとして、山口県内のみならず、北九州エリアからも多くの買物客を呼び込んだ。2018年現在も館内ではほぼ毎月有名芸能人や地元アイドルを招いたステージが行われるなど山口県最大の商業施設として支持を集めており、北九州市内でも広告看板を見かけることがある。

JR小倉駅に設置される広告看板。
「サンリブシーモールエスト店」は、2010年9月に閉店したダイエー跡に設けられた専門店街「シーモールエスト」の核テナントとして2010年11月に開店。食料品や家庭用品、日用雑貨、ペット用品に特化した店舗であった。なお、直営衣料売場が設置されていない代わりにユニクロ、しまむらなどが出店している。
サンリブは北九州市に本社を置く大手スーパーだが、下関市でスーパーマーケット1号店を出店した過去がある(創業地は別府市)。
改装進める「シーモール」、新たな店舗の誘致へ
シーモールは2014年のJR下関駅ビル「リピエ下関」開業と周辺整備に合わせて、映画館「シネマサンシャイン下関」(8スクリーン)の導入や大丸の駅直結玄関の新設を含む改装を行っていた。
開業40周年を迎えた2017年からも「ちょっと先の未来」をテーマに段階的リニューアルを進めており、2018年3月にはロゴマークを一新。「シーモール専門店街」と「エスト専門店街」が一体化され、ファストファッション「H&M」や紳士服店「洋服の青山」、子供・ベビー用品店「西松屋」、子供向け屋内遊園地「Kid’sUS.LAND」、フードコート「KITCHEN448」などを新たに導入、屋上エリアには医療モールも開設された。

新たなロゴタイプ。
また、大丸も2017年より改装を進めており、ロクシタンや地元質店の導入をおこなったほか、シャネル、クリスチャンディオール、資生堂などをリニューアル。大丸の屋上広告塔も建て替えられた。
今回のサンリブ撤退もリニューアルの一環とされており、今後は新たな店舗を誘致する予定だという。
下関の玄関に相応しいテナントが期待される。
追記:サンリブ跡にはマックスバリュ西日本が出店する。
外部リンク:シーモール下関
外部リンク:サンリブシーモール | サンリブ グループ
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井筒屋、コレット井筒屋・黒崎井筒屋・宇部井筒屋・飯塚井筒屋の4店を閉店-2019年5月までに
井筒屋(北九州市小倉北区)は、「コレット井筒屋」、「黒崎井筒屋」、「宇部井筒屋」の3店舗の閉店を7月31日に発表した。既に閉店を発表している「飯塚井筒屋」と合わせて、2019年5月までに4店舗を閉店することになる。

井筒屋小倉本店。
東証一部上場、北九州地盤の百貨店
井筒屋は1936年10月に現・小倉本店の建物で開店。九州本社の百貨店で唯一、東証一部に上場する。創業時の経緯から、現在も西日本鉄道が株式の1割程度を保有する。
1970年代には小倉本店のほかに、八幡、本城、若松、博多、久留米、浮羽、大牟田、中津に店舗を構え、大分市でも出店用地を確保(現:コンパルホール)していたが、営業規模を徐々に縮小。
近年は2007年3月に「博多井筒屋」を、2009年2月に「久留米井筒屋」を、2015年12月に「黒崎井筒屋ANNEX-1」(旧・八幡店)を閉店させていた。

久留米井筒屋。
その一方で、小型店の出店を増やしており、とくにかつて大型店を出店していた大牟田、中津や、百貨店が消滅した徳山などでは一定のシェアを集めている。

井筒屋中津店(ゆめタウン中津1階)。
かつて小倉、そして北九州市には玉屋、そごうなど多くの百貨店が出店していたがいずれも撤退しており、2018年現在は井筒屋が小倉唯一、北九州唯一の百貨店事業者となっている。
コレット井筒屋、2019年2月28日閉店-ロフト等も撤退か
コレットは旧「小倉そごう」のビルである「セントシティ北九州」に2008年4月に開店。伊勢丹と共同運営していた小倉伊勢丹の株式のうち、伊勢丹保有分を井筒屋が引き受けて経営を引き継いだ。井筒屋の子会社であるコレット井筒屋が運営する。

コレット。
井筒屋の売場面積は30,000㎡、全体の売場面積は46,282㎡。建物は北九州都心開発(セントシティ北九州、アイム専門店街を管理運営)が保有する。
コレット部分の年商は約103億円(2018年2月期、コレット井筒屋社の全体合計)であった。近年は1年半の間に社長が3度も変わっている。
館内のロフト、無印良品、ZARA、ニューヨークレボリューション(スーパー)などは井筒屋内に出店しているため、2月を以て閉店する可能性が高い。一方で、7階以上のフロアはセントシティ北九州がアイム専門店街として運営しており、営業を継続するものと思われる。

アイム専門店街。
黒崎井筒屋、2019年5月31日閉店-旧・黒崎そごう
黒崎井筒屋は八幡井筒屋として1959年11月に開店。「黒崎そごう」の閉店に伴い、2001年10月に現店舗へと移転した。旧店舗は「黒崎井筒屋ANNEX-1」となったが、2015年12月に閉店、解体されている。

黒崎井筒屋。
井筒屋の売場面積は25,026㎡、全体の売場面積は39,100㎡。建物はメイト黒崎(メイト専門店街を運営)が保有する。
黒崎井筒屋部分の年商は約129億円(2018年2月期)であった。
館内の無印良品、ABC-MARTなどは井筒屋内に出店しているため、5月を以て閉店する可能性が高い。一方で、メイト専門店街のベスト電器、レッドキャベツなどは営業を継続するとみられる。
宇部井筒屋、2018年12月31日閉店
宇部井筒屋は1933年に開店。山口井筒屋と同じく「ちまきや」の運営であったが、1969年10月に井筒屋が資本参加した。現在は子会社の山口井筒屋が運営する。

宇部井筒屋。
売場面積は7,683㎡、建物は山口井筒屋が保有する。年商は約28億円(2018年2月期)であった。
宇部井筒屋は面積が狭く、無料駐車場もあるため近年も黒字を計上する年があるなど地方都市にしては比較的好調であったとされる。
しかし、建物の老朽化が進行しており、耐震性問題が閉店の大きな要因になったと思われる。
追記:井筒屋は2019年3月中にゆめタウン宇部にサテライトショップを出店する。
飯塚井筒屋、2018年10月閉店
1949年開設、現店舗は1965年10月開店。近年は営業面積を縮小していた。
4月に一足先に閉店が発表されている。詳しくは飯塚井筒屋、2018年10月末までに閉店-筑豊唯一の百貨店を参照。
追記:6日閉店、イオン穂波に移転することとなった。

飯塚井筒屋。
井筒屋、今後どうなる?
井筒屋は、今後は小倉本店、山口井筒屋の2店舗と小型サロンのみで営業を継続することとなる。

山口井筒屋。
井筒屋の2018年2月期の売上高(年商、連結)は783億400万円であるが、今回の4店舗閉店に伴い、その約4割にあたる300億円近くを失う見込みだ。
井筒屋は九州唯一の東証一部上場百貨店でもあるが、今後さらなるリストラ・債務整理をおこなったのち、提携する大手百貨店との関係を強化することも考えられよう。
ニュースリリース:当社および当社子会社の店舗営業終了および特別損失の計上ならびに業績予想の修正について
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