飯塚井筒屋、2018年10月末までに閉店-筑豊唯一の百貨店

筑豊唯一の百貨店「飯塚井筒屋」(飯塚・井筒屋サロン)が2018年10月末までに閉店する。

飯塚井筒屋。

飯塚市中心部の百貨店、近年は規模を縮小していた

飯塚井筒屋は1965年10月に開店。
飯塚市の中心商店街である本町商店街への出店で、1949年に開設された小型店(のちに火災で焼失)から本店舗への移転・昇格であった。
建物は4階建てで、井筒屋が所有する。売場面積は3,710㎡。エスカレータが上りしかないなど、古い造りも特徴であった。

飯塚市・本町商店街、井筒屋の前。

2009年9月には3~4階の売場を閉鎖し直営化、「飯塚・井筒屋サロン」と改称したが、2014年10月からは2階も閉鎖していた。
現在の売場面積は1,170㎡で、化粧品、婦人雑貨、銘菓などを中心に販売していた。

飯塚井筒屋時代の店内。
(たろちゃん饅頭は現在販売されておりません)

築53年で老朽化-「移転再出店」の可能性も

井筒屋(本社:北九州市小倉北区)の発表によると、閉店の要因として販売不振に加えて建物の維持・管理コストの増加があるといい、築53年を迎えた建物の老朽化も大きかったと思われる。
一方で、井筒屋はここ数年間、大型ショッピングセンターへの小型店出店を進めている。井筒屋は飯塚市内でも老舗であり古くからの顧客も少なくないと思われ、近い将来、飯塚市内のショッピングセンターなどへの小型店出店も予想される。

井筒屋が展開を進める小型店(ゆめタウンに出店する中津店)。
飯塚店でも、こうしたかたちで再出店する可能性もあろう。

ニュースリリース:営業店舗の閉店に伴う特別損失の計上ならびに業績予想と実績との差異に関するお知らせ
関連記事:サンメディラック飯塚、2015年7月25日開業-バスターミナル複合ビル化
関連記事:イオンモール直方、7月14日リニューアル-百貨店「井筒屋」など導入

このエントリーをはてなブックマークに追加