神奈川県横浜市中区のJR関内駅南口にある「横浜文化体育館」と隣接する旧「横浜総合高校」の再整備PFI(民間資金活用による社会資本整備)事業をゼネコン準大手「フジタ」を代表企業とするグループが9月14日付けで落札し、跡地に「横浜ユナイテッドアリーナ」「横浜武道館」などを建設することを発表した。

横浜文化体育館。
「横浜文化体育館」建替え、フジタ・電通らが落札
横浜文化体育館は1962年に竣工。収容人数は2,229席で、アリーナ席を含めると約5,000人。
1964年の東京五輪ではバレーボールの競技会場となり、プロレスやボクシングなど格闘技大会の会場に使われる機会も多い。
その一方で、建物が2017年現在で築55年と老朽化していることから、横浜市は隣接する旧横浜総合高校跡地と合わせたPFI(民間資金活用)事業での建て替えを計画していた。

体育館と旧高校跡地を合わせた再整備事業に。
1回目の入札公告は2016年5月に行われたが、入札グループ辞退のため入札は中止に。今回2回目の入札ではフジタを代表に電通、大成建設などで構成されるグループが落札した。
「ユナイテッドアリーナ」と「横浜武道館」-ホテルなども
フジタによる再整備事業により、今後「横浜文化体育館」などは解体され、メインアリーナとサブアリーナ、そして各アリーナに隣接して民間収益施設2棟の計4棟が建設される。
フジタグループが提案した再整備のイメージ。
文化体育館の跡地に建設される地上3階建てのメインアリーナ「横浜ユナイテッドアリーナ(仮称)」は、スポーツやコンサート会場としての活用を想定。
隣接する地上7階建ての民間収益施設にはホテル、飲食店、店舗、駐車場を誘致し、2024年4月からの供用開始を見込む。
体育館跡地のメインアリーナ「横浜ユナイテッドアリーナ(仮称)」。
横浜総合高校跡地に建設される地上4階建てのサブアリーナ「横浜武道館(仮称)」は、剣道や柔道、バレーボールなどの会場利用を想定。隣接する地上7階建ての民間収益施設には病院を誘致。こちらは2020年10月下旬の供用開始を見込む。
高校跡地のサブアリーナ「横浜武道館(仮称)」。
フジタグループとの基本協定の締結は2017年10月に、本契約の締結は12月下旬に行われ、その後工事が開始されることになる。
横浜市では、今後同様にして旧「本牧市民プール」の再整備も行う方針だという。
リリース:横浜文化体育館再整備事業の落札者を決定しました! (横浜市公式サイト)
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ブルーボトルコーヒー、ネスレの傘下に-店舗展開加速へ
食品大手の「ネスレ」(Nestlé、本社:スイス・ヴヴェイ)は、「ブルーボトルコーヒー」(BLUE BOTTLE COFFEE、本社:アメリカ・オークランド)の株式の約7割を取得したことを9月14日に発表した。

ブルーボトルコーヒー・日本公式サイト。
ネスレの資金で店舗展開加速へ
ブルーボトルコーヒーはサードウェーブコーヒーの代表格とされるアメリカ大手のコーヒーチェーンで、2002年にオークランドで創業した。
日本では、2015年に清澄白河に1号店を出店。2017年9月現在、新宿NEWoMan(バスタ新宿1階)など都内に6店舗を展開している。
買収の経緯を報じた米紙・The New York Times(英語版)によると、買収はネスレからの提案で、ネスレはブルーボトルの経営手法に共感し、同社の成長を助けるべく株式の約68%を取得。ブルーボトルは買収で得た資金により、北米に加えて日本を含むアジア地域での出店を加速させたい考えだ。買収による経営陣や経営手法の転換などはおこなわない方針だという。
外部リンク:BLUE BOTTLE COFFEE(日本)
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青島橘ホテル跡、ゾゾタウン子会社が2017年9月に交渉権獲得-リゾート+オフィスで「日本のシリコンバレー」目指す
宮崎市にあった大型リゾートホテル「青島橘ホテル」の跡地に通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの子会社「アラタナ」(宮崎市)が設立する新会社が進出する。

進出予定地の橘ホテル跡地。
老舗リゾートホテル跡、長年の懸案だった再活用
青島橘ホテルは1967年に開業。当初は橘百貨店(ボンベルタ橘)の傘下であったが、百貨店の経営破綻により宮崎交通の傘下となり、1990年に閉館していた。

現在の橘百貨店。
その後は、幾度かの再生が試みられたもののいずれも失敗し、ホテルは2009年に解体。現在は特別地方公共団体「宮崎市大字折生迫財産区」が所有。宮崎市観光商工部観光戦略課が「青島ビーチサイド活性化プロジェクト」と称し、公募型プロポーザルにおいて再開発者を募集していた。
ホテル跡は青島グランドホテル隣接地で、JR青島駅から徒歩5分ほどの場所。対象となる面積は18,048㎡にも及ぶ。
アラタナ、リゾート+オフィスで目指すは「シリコンバレー」
青島ビーチサイド活性化プロジェクトの優先交渉権を獲得した「アラタナ」は、カリーノ宮崎(旧・宮崎寿屋百貨店)7階に本社を置いている。

アラタナが本社を置くカリーノ(旧・寿屋百貨店)。
アラタナは、今回の青島進出に際してアラタナ創業者及びアラタナ役員個人の支援によって「青島プロジェクト株式会社」及び「青島再開発プロジェクト特別目的会社(仮)」を新たに設立。
プロジェクト名「青島ビーチヴィレッジ」と題し、「移住と観光のあいだ」をコンセプトにして、宿泊施設、レストラン、シェアオフィス、地元の民芸品・工芸品を揃えたスーベニアショップなどを開設する。

「青島ビーチヴィレッジ」イメージ(プレスリリースより)。
シェアオフィスには県外の企業や東京の企業も誘致し、インキュベーションイベントなども開催。アメリカのシリコンバレーのような起業拠点をつくることを目指すとしている。
外部リンク(プレスリリース):青島再開発の優先交渉権をアラタナが獲得。青島ビーチパークの統括ディレクター宮原秀雄氏らと「青島ビーチヴィレッジ」プロジェクトを発足(アラタナ)
外部リンク:青島ビーチサイド活性化プロジェクト(青島二丁目の遊休地活用)の募集結果について(宮崎市)
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