ウエルシアプラス門司東町店、2025年9月18日開店-とみやま老朽店を建替刷新、旧ニューヨークストア系全店「フード&ドラッグ」転換完了

福岡県北九州市門司区の門司駅近くにある地場老舗食品スーパー「とみやま東町店」跡に、イオン系生鮮強化型フード&ドラッグストア「ウエルシアプラス門司中央店」が2025年9月18日午前9時に開店した。

関門地方で愛された創業102年の老舗

とみやまは1922年3月に福岡県門司市(当時)で木工用品店として創業、1949年8月に法人化した。同社は創業以来長らく、関門地盤の地場大手流通グループとして、ホームセンターや食品スーパーを核とする商業施設「トミーズタウン」に加え、門司港レトロでリゾート施設「ラ・メール」を展開するなど多角化経営を進めていたが、バブル期の過剰投資や競争激化を背景に業績低迷に陥った。その後、2004年8月に首都圏地場中堅食品スーパー「横須賀産業」がとみやま優良店舗6店舗を取得し、新会社「ニューヨーク・エボリューション」運営に移行した。
ニューヨーク・エボリューションは、2015年12月に門司本店生鮮館を同社高級食品スーパー「ニューヨークストア」業態を冠し建替新装開店、福岡市中心部で多店舗化を進めるなど業容拡大を図ったが、2024年9月23日には競争激化を背景に全4店舗を閉店
同年9月30日にイオンウエルシア九州がニューヨーク・エボリューションから店舗建物を承継し、2025年2月13日の門司中央店を皮切りに生鮮食品スーパーとドラッグストアの複合業態「ウエルシアプラス」への業態転換を順次進めていた。

とみやま最後の店舗、イオン系フード&ドラッグに

ウエルシアプラス門司東町店の建物は平屋建で売場面積は982㎡。イオンウエルシア九州としては2025年4月に新築開店した宇美中央店(旧寿屋創業家系資産管理会社→西九州店舗システム)に次ぎ15店舗目、福岡県内11店舗目となる。

ウエルシアプラス門司東町店。

門司東町店は「地域の健康ステーションを目指す新しいスタイルの店舗」と位置付けるフード&ドラッグ業態「ウエルシアプラス」として、医薬品・化粧品・日用雑貨やグロサリー(一般食品・冷凍食品・酒類)に加え、生鮮3品(青果・鮮魚・精肉)や惣菜、地元福岡県産商品を拡充するなど、旧来のイオン系食品スーパーの強みとウエルシアの強みを兼ね備えた売場を展開。「お客さまの“ココロ”と“カラダ”の健康に寄り添い、九州の「豊かな暮らし」に貢献します」としている。

イオン系による旧ニューヨークストア転換完了

イオンウエルシア九州によるニューヨーク・エボリューション承継全4店舗のうち、2025年2月に「ニューヨークストアとみやま門司本店」が、3月に「とみやま桜橋店」「ニューヨークストア貫店」が業態転換を終えていたが、今回「とみやま東町店」が店舗建物老朽化にともなう建替えを経て新装したことで、一連のフード&ドラッグ化に区切りをつけたこととなる。

ウエルシアプラス門司東町店

住所:福岡県北九州市門司区下二十町8番7号
営業時間:9時~22時

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