福岡市北九州市門司区の門司駅近くにあるイズミグループのショッピングセンター「ゆめマート門司新館(しまむら門司ファッションモール)」が2022年1月23日に閉館する。
丸和・サッポロビール系の大型総合スーパーとして開業
ゆめマート門司は1972年10月に総合スーパー「門司丸和」として開店。本館の建物は地上3階建で店舗面積は5,651㎡。
門司丸和は開店当初、地場大手スーパー「丸和」と大手ビールメーカー「サッポロビール」が出資する同名の合弁会社による運営であったが、1994年8月に丸和運営の総合スーパー「丸和門司店」としてリニューアルを実施。隣接する平面駐車場に新館を建設することで2館体制のショッピングセンターとなった。
ゆめマート門司本館。(旧丸和門司本館)
丸和門司店は2011年5月に広島地場大手スーパー「ユアーズ」運営に移行。2015年10月にイズミ傘下となったユアーズにより、同店は2017年4月に直営食品売場を核とするショッピングセンター「ゆめマート門司」に業態転換した。その後、2019年3月にはイズミグループの地域子会社再編により「ゆめマート北九州(旧スーパー大栄)」運営となった。
新館は北九州初のしまむらファッションモールだった
ゆめマート門司新館は「丸和門司店新館」として開店。建物は地上3階建で店舗面積は1,274㎡。
開店当初は直営主体のフロア構成であったが、2006年11月に100円ショップ「シルク」を導入するリニューアルを実施。2008年12月には新館全フロアをしまむらグループ北九州初となる複合大型衣料品店「門司ファッションモール」に転換するリニューアルを実施した。
ゆめマート門司新館。(しまむら門司ファッションモール)
以後、しまむらの低価格衣料品店「ファッションモールセンターしまむら」と同社のベビー・子供用品店「バースデイ」による“事実上のしまむらビル”と化していたが、13年の営業に幕をおろすこととなった。
閉店セール中のしまむら門司ファッションモール。
しまむらによる閉店案内。
隣接する立体駐車場は撤去したばかり、後継店は未定
ゆめマート門司は、2021年12月に隣接する立体駐車場の平面駐車場化(第一交通産業運営/提携継続)を実施したばかりであった。店舗関係者によると新館の後継店は決まっていないとのこと。
丸和と並び、門司中心部の商業核であった「とみやま門司店」(2015年12月建替リニューアル)同様、その姿を大きく変えることとなりそうだ。
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