イオンスタイル西陣小町、2021年3月10日開店-ジャスコから21年ぶり再出店、店舗や品揃えに「京都らしさ」

京都府京都市上京区の今出川通り近くに、イオンリテールの食品スーパーマーケット「イオンスタイル西陣小町」が2021年3月10日午前10時に開店する。

久々の復活「西陣のイオン」、外観にも「京都らしさ」

イオンスタイル西陣小町は今出川通りの一本北、五辻通沿いに位置し、地上2階建て、売場面積は約906㎡。
もともとこの場所にはラーメン店や小規模なオフィスビル等があった。
「西陣織」で知られる西陣地区に位置しており、付近には同志社大学のキャンパスが複数立地するなど学生も多いため、幅広い層の来店を想定するとしている。
建物は織物工房や町屋が立ち並ぶ西陣ならではの景観に合わせて「町屋風」の外観をしており、犬矢来風の装飾も施された。

イオンスタイル西陣小町。

なお、イオンは2000年まで西陣小町店から歩いてすぐの場所にある「メガロプラザ西陣(現在の核店舗は業務スーパー)」に「ジャスコ西陣店」として出店しており、実質「21年ぶりの再出店」となる。

京都ならではの伝統野菜、西利の漬物、小川珈琲など販売

イオンスタイル西陣小町のコンセプトは「食と健康のコンビネーションストア」。
食料品を中心に日用品も扱う。なお、面積が狭いため衣料品は扱われない。
生鮮食品は京都中央卸売市場から直送の野菜に加え、近隣の生産者が育てた「九条ねぎ」「京みずな」といった伝統野菜や「京の雫いちご」、舞鶴漁港から仕入れた鮮魚を品揃えする。

野菜コーナー。

また地元の漬物店「西利の漬物」や銘菓店「バイカル」のイオン限定スイーツ、京風だし巻きを使ったサンドイッチやホットドッグを取りそろえるという。
さらに、京都珈琲商工組合と連携し「小川珈琲」「三喜屋珈琲」「ワールドコーヒー」など12社のコーヒーも販売する。
さらに、インストアベーカリーも設置、約40種類のパンを提供するとしている。

インストアベーカリー。

付近にイオン系食品スーパー、差別化図れるか

イオンスタイル西陣小町の約700m西には、イオングループの光洋が運営する食品スーパー「光洋(KOHYO)上七軒店」が2020年7月に開店したばかり。
KOHYO上七軒店が今出川通に面し駐車場を備えているのに対し、イオンスタイル西陣小町は今出川通りから奥まった場所にあり、また併設駐車場はなく、売場面積もわずかながら小さい。
開店後、KOHYOとどのように差別化を図っていくかも注目される。

徒歩圏にあるKOHYO上七軒店。
(写真はニュースリリースと公式サイトより)

イオンスタイル西陣小町

住所:京都府京都市上京区五辻町54番外
営業時間:8時30分~22時

店舗周辺図。

関連記事:エディオン寺町店、2021年2月28日閉店-旧・タニヤマムセン本店、寺町電気街で最後の大型店
関連記事:住友不動産京都河原町ガーデン、2021年春開業-阪急・丸井跡、エディオン核の商業施設に
関連記事:新風館 SHOPS&RESTAURANTS、2020年6月11日開業-旧・京都中央電話局跡、高層階はエースホテル
関連記事:ドン・キホーテ京都四条河原町店、2020年6月5日開店-ドンキ、河原町に約14年ぶり復活
関連記事:ダイエーグルメシティ四条大宮店、2019年2月11日閉店-京都市中心部で最後のダイエー

このエントリーをはてなブックマークに追加