代々木会館、2019年8月から解体-JR代々木駅前、「天気の子」舞台も再開発へ

東京都渋谷区のJR代々木駅前にある大型雑居ビル「代々木会館」が再開発のため2019年8月から解体されることが分かった。

代々木会館。

ドラマの舞台で話題に

代々木会館は地上8階、地下1階建ての雑居ビル。1974年に日本テレビ系ドラマ「傷だらけの天使」の舞台となったことにより一躍脚光を浴びた。また、2019年7月に公開予定の新海誠監督によるアニメーション映画「天気の子」の舞台にもなっている。
かつては飲食店街に予備校、ビリヤード場、パチンコ店など様々なテナントが出店していたビルも、ここ最近はほぼ空き家に。何度も再開発の話が持ち上がるも、多くの区分所有者が居たこともあって断念されてきたという経緯があった。
しかし、6月下旬にビル前に「解体告知」が掲出され、その長い歴史に幕を下ろすことが確実なものとなった。

かつてのテナント看板。

6月現在、館内では1階のラーメン居酒屋「きぬちゃん食堂」と3階の中国語書籍専門店「東豊書店」が営業しているが、きぬちゃん食堂は移転を決めており、東豊書店については6月29日を以て閉店する予定だという。

東豊書店。

追記:東豊書店は6月30日も営業する模様。

再開発の概要は不明

代々木会館前に掲げられている解体告知によると、解体は8月1日から来年の1月31日まで。告知板には横浜市に本社を置くという「合同会社代々木開発」という会社の名前が掲げられている。

代々木駅前の一等地。NTTdocomoタワーと。

都心駅前の一等地における再開発であるものの、7月現在はどういった内容の開発が行われるのか一切明かされておらず、今後の動向が注目される。

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