恵比寿三越、2019年3月27日リニューアル-食品売場全面改装で「大型イートイン」も

東京都渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスにある百貨店「恵比寿三越」(三越恵比寿店)の全面リニューアルが完成し、3月27日にグランドオープンを迎えた。

恵比寿三越。

「くらしの館」コンセプトに2年弱に亘る改装を実施

恵比寿三越は1994年10月に恵比寿ガーデンプレイスの核店舗として開業。建物は地上2階・地下2階建てで、売場面積は18,318㎡。

1階・エントランス。

恵比寿三越の改装は「新・くらしの館」をコンセプトに2017年より順次おこなわれてきたもの。
今回の2019年3月までの改装では、地下2階の食品売場の全面リニューアルを中心に、地階ファッションフロアの一部、2階ファッションフロアの一部でもリニューアルが実施された。

改装告知ポスター。

改装の目玉「美食パラダイス」-イートインが充実

今回の改装の目玉となる食品フロア地下2階「フードガーデン」のコンセプトは「食を通じて暮らしに寄り添う”美食パラダイス”」。
YEBISU(恵比寿で楽しむ)」と「at HOME(家で楽しめる)」をテーマに生鮮品売場、イートインコーナーの充実が図られた。
イートインコーナーは約100席と百貨店としては大規模なもので、ロサンゼルス発のハンバーガー店「UMAMI BURGER」、ベトナム料理「ニャーベトナム・フォー麺」、南インド料理「スワガット」、韓国料理「韓美膳DELI」、イタリア料理「アンディカフェデリカ」など、既存店も含めて世界各国の料理を楽しむことができる。
なお、これら地下2階のイートインコーナーは食品売場と同じく20時閉店となる(一部の地下1階飲食店などは21~22時まで営業)。

イートインコーナー(公式サイトより)。

新たな食品テナントとしてはオリーブの実専門店「オリーブマーケット」、手作りチーズ店「フェルミエ」、目黒の老舗銘菓店「玉川屋」、フランス発の洋菓子店「ベイユエール」、だし専門店「ゑびす山長」などが出店。
ベーカリーでは曜日ごとに7つのベーカリーが入れ替わる新コーナー「エブリデイズベーカリー」も開設される。

ベーカリーコーナー(公式サイトより)。

「ケーキ作り」「AIによる味覚判定」「本店から取寄」も

新たな試みとして、洋菓子店「コンフェクション西麻布」が運営する「エビススイーツクラブ”by me”」(5月開業予定)では、焼き菓子やケーキ作り体験ができるコーナーも設けられるほか、「未来日本酒店」(初夏開業予定)では、AIによる自分にあった日本酒の味覚タイプ判定を行うことができる。

3月24日まで地下2階に掲げられていたコンセプトボード。

また「O・TO・RI・YO・SE」コーナーを新たに開設。
日本橋三越本店で扱われている弁当、菓子などが恵比寿三越でオーダーできるようになる。

デイリーファッションとリフォームを強化

食品関連以外ではデイリーファッションを強化するほかほか、リメイク・リフォームコーナーの充実も図られた。
ファッションテナントとしては新たにアイウェアコーナー「アイスタイル」、子供服「ミキハウスプレミアキッズ」、ニット「クラフトヒロ」、ファッションブランド「POLOラルフローレン」(初夏開業予定)などが導入される。

ガーデンプレイス、再び存在感を示せるか

恵比寿駅から少し距離がある恵比寿ガーデンプレイス・恵比寿三越は、近年はアトレ恵比寿の増床・充実の影で売上の減少が囁かれていた。

駅直結で人気を集めるアトレ恵比寿。2015年に増床された。

今回の三越のフードガーデン改装は「ちょっと上質な日常遣い」を目指したものと考えられ、特にイートインコーナーの充実については、カフェとファーストフードを除けば「高級店」が中心であったこれまでのガーデンプレイスにおいて新たな強みになるものといえる。
周辺住民に三越のこうした「コンセプト」や「利便性」が広く周知されることとなれば、新たな客層の取り込みにも成功するであろう。

恵比寿三越

住所:東京都渋谷区恵比寿4-20-7
営業時間:午前11時~午後8時 (一部飲食店を除く)

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