香港・港鉄MTR西鉄線荃湾西駅直結の商業施設「OP Mall(海之戀商場」内にある「DON DON DONKI OP Mall本店」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)の回転寿司1号店となる「鮮選寿司 OP Mall店」が、2021年10月29日午前11時(香港時間)に開店する。

鮮選寿司 OP Mall店。
香港のドンキ旗艦店の中に出店
「DON DON DONKI OP Mall本店」は2019年12月12日に開店。
同年7月に開店した香港1号店の約2倍の売り場面積を持ち、店舗名に「本店」の名称がつく旗艦店で、売場面積は2,479㎡。先述した「海之恋」の3階に出店している。
「鮮選寿司」はこの香港ドンキ本店内に店舗面積380㎡、客席数181席で出店する。

店内の様子。
寿司、店内ともに「ドンキの強み」生かす
鮮選寿司の提供する寿司は「日本らしさ」を出すためにネタはバイヤーが世界中を探して見つけた「赤身と脂身のバランスが酢飯にベストマッチした本マグロ」に加えて、「生のまま仕入れた旨味と甘味が強い鮮度の高いサーモン」、「北海道産の大粒ホタテ貝柱の生・炙り」など多彩な種類を取り揃える。

ネタの一例。
また、シャリの酢飯は自社で精米した「北海道産ななつぼし」と純米大吟醸使用酢と2種類の赤酢をブレンドしたものに利尻昆布、鹿児島産鰹節を合わせた寿司赤酢を使用。
様々なネタとそれらに合ったシャリで日本に対する関心が高い香港のニーズに応えるとしている。
新業態でさらなるシェア獲得めざす-今後世界展開も?
ドンキは新型コロナウイルス流行による厳しい情勢にも関わらず、東南アジアを中心に新規出店を続けており、2021年9月にはマカオにも初進出を果たしている。
そうしたなかでの新業態の展開は高いシェアと人気を持っているドンキの更なる業容拡大につながると見込まれており、今後は同社の流通網を活かすかたちで全世界に寿司店を展開することとなるのかどうかにも注目される。
DON DON DONKI OPモール本店
住所:2/F OP Mall,100 Tai Ho Road, Tsuen Wan, New Territory, HongKong
地址:香港新界荃灣區荃灣大河道100號 海之戀商場 3F
営業時間:午前10時〜午後11時(ラストオーダー 午後10時15分)

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イオンタウン幕張西、2021年10月21日開業-核店舗は新業態「スーパー型ウエルシア」
千葉県千葉市美浜区幕張西に、ウエルシアの新業態店舗を核としたショッピングセンター「イオンタウン幕張西」が2021年10月21日に開業する。

イオンタウン幕張西。
10年以上計画中だったイオン
イオンタウン幕張西はかつて「そごう物流センター」等があった場所に10年以上前から建設計画が発表されていたもの。
同店が出店するのは、国道14号線沿いのドン・キホーテやニトリ近くで、「海浜ニュータウン幕張地区」として計画的に整備された多くの公園と閑静な住宅街が広がる地域となる。
核店舗は「ウエルシア新業態」-生鮮も導入
イオンタウン幕張西のコンセプトは「ウエルネスタウン MAKUHARI」。病院を核としたクリニックモールとなる。
ショッピングセンター棟は2階建てで、総賃貸面積は3,108㎡。
核店舗は当初「アコレ」と発表されていたが、アコレに変わって「ウエルシア」の新業態が出店する。

イオンタウン幕張西・コンセプト。
イオンタウンの核店舗がウエルシアとなるのは初のこと。
売場面積は約1,401㎡で、親会社であるイオングループと協力するかたちで食品を強化した新業態となる。
保険調剤機能に加えて生鮮品売場や総菜売場も設けられ、ほぼスーパーマーケットに近い業態となるほか、花王との提携により洗剤の量り売り売場を設置。地域住民のためのコミュニティースペース「ウエルカフェ」も併設される。同店の成否によってはウエルシアへの生鮮導入が進む可能性もあり、今後の動きが注目される。
(追記:弁当・総菜はイオングループの「オリジン弁当」が担当する。)
そのほか、商業テナントとしては花店「LACA」が出店。サービステナントとして24時間営業のジム「エニタイムフィットネス」、24時間営業のコインランドリー「Hare365」が出店する。
医療施設としては内科や歯科など5院が出店。
また、病院棟は6階建てで、2022年に医療法人白百合会(本部:千葉県大多喜町)が総合病院「幕張病院」を開設。地域の新たな医療拠点を目指すとしている。
イオンタウン幕張西
住所:千葉県千葉市美浜区幕張西4丁目7800番2
営業時間:24時間(ウエルシアは9時~24時)
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松坂屋豊田店が閉店、三河から百貨店が消滅-2021年9月30日、旧豊田そごう後継も僅か19年間で
愛知県豊田市の豊田市駅・新豊田駅前の豊田市駅西口市街地再開発ビル「t-face」にあるJ・フロントリテイリング傘下の百貨店「松坂屋豊田店」が2021年9月30日19時30分過ぎに閉店し、約19年間の歴史に幕を閉じた。

最終営業日の松坂屋豊田店。
旧・豊田そごうの後継店として開店、20周年を手前に閉店
松坂屋豊田店の前身である「豊田そごう」は豊田市駅西口市街地再開発ビル「t-face」の核店舗として1988年10月に開店。t-face全館の店舗面積は39,477㎡。そごうの経営破綻により2000年12月に閉店し、その後はA館7階から9階はt-face専門店街が増床された。

豊田松坂屋・t-face A館(手前)、B館(右)。
松坂屋豊田店は2001年10月25日に「t-face A館」に開店。松坂屋の店舗面積は18,220㎡。現在はA館1階から6階まで(+催事場8階)に出店しており、そごう時代の百貨店面積よりも狭かった。
黒字店でも閉店、近隣商業施設との競争激化が原因か
松坂屋豊田店は豊田そごうの後継店として、食品などの日用品と婦人衣料を主力の品ぞろえにした地域密着型の百貨店として営業していた。また、2020年3月のほの国百貨店、2020年8月の西武岡崎店の閉店後は、三河地区唯一の百貨店として営業してきた。

ほの国百貨店。
大丸松坂屋百貨店によると、ピーク時の2007年1月期の売上高は101億円を計上。その後は近隣の商業施設との競争激化と主力商品である衣料品の販売不振が影響し、2020年2月期の売上高は約69億円まで減少した。営業利益約200万円の黒字運営だったが、黒字幅も年々減少傾向にあったため、2020年4月に営業終了を発表していた。
多くの人が訪れ賑わった最終営業日、売り場毎に格差も
営業最終日ととなった9月30日は平日にも関わらず、19年間の歴史と別れに名残惜しむように老若男女問わず幅広い客が訪れていた。特に2階の服飾雑貨売場は一日中途切れる事無く客が訪れ、会計待ちの行列が続いていた。

最終営業日、閉店が近づく豊田松坂屋。
一方で、3階・4階の婦人服売場や5階の紳士服売場は、営業最終日にも関わらず非常に閑散としており、百貨店アパレルの不調の深刻さを表すような様相であった。

比較的閑散としていたアパレルフロア。
2階の正面玄関前では刈谷市出身のアーティストであるITOKiN(イトキン)と多くの地元住民が共同で製作した壁画が展示されていたほか、寄せ書きコーナーが設けられ、別れを惜しんだり、感謝を述べたメッセージが多数掲出された。

地元住民らによる壁画。

寄せ書き。
営業終了間近が近づいた17時半以降は、店内の混雑も徐々に激化。1階の食料品売場は通路が客でごった返している状態であり、歩行が困難になるくらいの混雑ぶりとなった。

下層階は混雑を見せた。
特にベーカリーのドンクは焼き上がりを待つ客で行列が続いていた。また、6階の家庭雑貨売場では、グラス類の最終値下げを行うワゴン周りに客が集まっていた。

多くの客が並んだドンク。豊田撤退となった。
営業終了の30分前から正面玄関前には閉店の瞬間を見ようと多くの買物客が集まり始めた。
19時の閉店時刻を過ぎても多くの客が館内に残留しており、19時20分過ぎに最後の客の送り出しを終えた。

閉店直前、商品が殆ど無くなった食品館。
送り出しを終えた後、渡辺智邦松坂屋豊田店店長を始めとする従業員による閉店式典が2階正面玄関で開始。閉店式典では店長が「19年9か月も豊田の街で営業を続けられたのは地域、行政、財界の皆さまの支えがあったおかげである。」「こんな温かで素晴らしい豊田市で商売をさせて頂いたことは、私達従業員にとっても何よりの宝になる」と述べ、最後に「この素晴らしき豊田市、そして皆様のご発展とご多幸を祈念して私の御挨拶とさせて頂きたい。皆さま本当にありがとうございました。」との言葉で締めくくった。

閉店の挨拶をおこなう渡辺智邦松坂屋豊田店店長ら。
19時30分過ぎに正面玄関のシャッターが締まって以降も、買物客による感謝の言葉や拍手は鳴り止まず、玄関や閉店セール案内前で記念撮影を行う買物客が数多くみられた。

シャッターが下ろされた。
跡地は専門店街の増床予定、三越の出店計画も
閉店後の活用については、2022年春を目途にt-FACE専門店街としての増床が決まっており、三越伊勢丹グループの「名古屋三越」も出店を計画している。
なお、1階食品売場の惣菜店「うなぎの杉政」など、一部店舗は来年春に再出店が決まっている店舗や、t-FACEのB館に移転して営業するテナントも存在する。(詳しくは下記参照)
一時期、核テナントの撤退で豊田市駅前随一の大型商業施設の今後が危ぶまれる状態となったが、今回のリニューアルオープンのニュースは市民にとっても、中心市街地の活性化の観点でも吉報であろう。
松坂屋豊田店からt-FACE等へ移転するテナント一覧
(2021年9月30日現在)
- ラ・コレクション(婦人服、3階)→10月1日よりt-FACEB館2階に移転
- フューネ(仏具、6階)→10月16日よりt-FACEA館7階に移転
- レリアン(婦人服、4階)→10月8日よりt-FACEA館8階に移転
- ピエッサ(婦人服、3階)→10月8日よりt-FACEA館8階に移転
- ヌーベルスポーツ&ドンナベロ(小さいサイズの婦人服、4階)→「SO SMART」として10月8日よりt-FACEA館8階に移転
- ローズティアラ、ピサーノ、リリアンビューティ(大きいサイズの婦人服、4階)→「サイズセレクションバイジュニア―」として10月8日よりt-FACEA館8階に移転
- エムズグレイシー(婦人服、3階)→10月8日よりt-FACEA館8階に移転
- フォンテーヌ(かつら、2階)→10月8日よりt-FACEA館8階に移転
- ラフィネ(リラクゼーション、4階)→10月8日よりt-FACEA館8階に移転
- ハウスオブローゼ(化粧品、6階)→10月8日よりt-FACEA館8階に移転
- ダンディボーイ(婦人靴、3階)→10月8日よりt-FACEA館8階に移転
- たこ八(飲食店、1階)→10月27日よりメグリアセントレ1階へ移転
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